【最新資料で判明】2026年11月もキャベツが高い状態が続く理由
2026年11月2日時点で、キャベツの価格が高いことは、農林水産省の公表資料からも確認できます。
農林水産省が2026年10月30日に発表した「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年11月)」では、東京都中央卸売市場に出荷されるキャベツについて、11月の出荷数量は平年を下回り、卸売価格は平年を上回って推移する見込みとされています。
特に注目したいのは、単純に需要が増えたという話ではなく、天候不順によって供給できるキャベツそのものが少なくなっている点です。
2026年11月のキャベツ価格は平年比で高値
農林水産省の「今週のお手頃野菜」(10月30日更新)によると、10月29日時点の東京都中央卸売市場におけるキャベツの卸売価格は、過去5か年の同時期平均に対して125%でした。
つまり、比較対象となる平年の価格を100とした場合、約25%高い水準です。
ただし、この125%はスーパーの店頭価格ではなく、卸売市場の価格を比較した数字です。実際の店頭価格は、仕入れ条件や物流費、販売店の価格設定などによって異なります。
高値の背景には出荷量の不足がある
キャベツの価格は、出荷される量が増えれば下がりやすくなり、反対に入荷が少なければ上がりやすくなります。
2026年11月は、主産地である千葉県・茨城県・愛知県の生育が遅れているうえ、小玉傾向も確認されています。市場に出回る数量が平年より少なくなるため、価格を押し下げるだけの供給が確保しにくい状況です。
農林水産省の見通しは東京都中央卸売市場向けの情報ですが、産地の状況と価格の関係を把握するうえで重要な判断材料になります。
【最大の原因】9月の長雨と日照不足がキャベツの生育を遅らせた
今回のキャベツ高騰を理解するうえで欠かせないのが、2026年9月の異常な天候です。
気象庁は2026年10月1日、東日本太平洋側で9月の月降水量が1946年の統計開始以来最多となり、月間日照時間も最少を記録したと発表しました。
具体的には、東日本太平洋側の降水量は平年比236%、日照時間は平年比46%でした。過去の記録と比較しても、極めて特徴的な天候だったことが分かります。
雨が多いと定植作業に影響する
キャベツは、種をまいてすぐに収穫できる野菜ではありません。苗を育て、畑に植え付ける定植作業を行い、その後の生育期間を経て収穫します。
ところが、長雨が続くと畑の土壌が過湿になり、農作業に適した状態を確保しにくくなります。圃場に入れない、土づくりが進まないなどの事情から、苗の植え付けが予定より遅れることがあります。
今回、農林水産省が確認した千葉県産・茨城県産・愛知県産のキャベツでも、9月の長雨による定植作業の遅れが発生しています。
日照不足は葉の成長や結球に影響する
キャベツは葉を大きく育て、中心部分に葉が重なり合う結球野菜です。葉の成長には十分な日照が必要であり、日照不足が続くと生育が遅れ、収穫できる大きさになるまで時間がかかる場合があります。
さらに、苗の植え付けが遅れれば、その後の生育スケジュールも後ろにずれます。
つまり、9月に天候が悪かった影響は、その月だけの収穫量にとどまりません。数週間から数か月先の出荷時期にも影響するため、11月になっても価格が高い状態につながっています。
小玉傾向によって市場に出せる重量も減少
もう一つの問題が、キャベツの小玉傾向です。
小玉とは、通常よりも玉の大きさが小さい状態を指します。仮に収穫できる個数が確保できても、1玉当たりの重量が小さければ、出荷できる総重量は少なくなります。
市場では個数だけでなく重量も重要です。小玉傾向と生育遅れが同時に起きれば、出荷量が平年を下回り、価格が高くなりやすい構造が生まれます。
今回の高騰は、長雨による作業の遅れと日照不足による生育への影響が重なった結果と考えられます。
【産地別に比較】群馬県産から千葉・茨城・愛知県産への切り替わりが影響
キャベツは一年を通して同じ地域から出荷されるわけではありません。季節に応じて主力産地が移り変わるため、産地の切り替えが価格に影響します。
2026年11月は、これまで出荷を支えてきた群馬県産が減少し、千葉県産・茨城県産・愛知県産を中心とした出荷体制に移行します。
群馬県産は11月上旬に出荷終了の見込み
群馬県はキャベツの主要産地の一つです。特に夏から秋にかけての出荷を支える産地として重要な役割を担っています。
しかし、農林水産省の10月の見通しでは、群馬県産は9月以降の日照不足と低温によって生育の遅れが見られ、やや小玉傾向にあるとされていました。
そして10月30日の11月見通しでは、群馬県産の出荷は11月上旬に終了する見込みとされています。
この時期に次の産地の出荷量が十分に増えなければ、市場全体の供給が不足しやすくなります。
千葉・茨城・愛知県産も生育の遅れが課題
通常なら、群馬県産の出荷が減るタイミングで、千葉県産や茨城県産、愛知県産のキャベツが流通を支えます。
ところが、2026年は次の産地でも9月の長雨や日照不足による影響が確認されています。
- 千葉県産:定植作業の遅れや生育遅れ、小玉傾向。
- 茨城県産:定植作業の遅れや生育遅れ、小玉傾向。
- 愛知県産:定植作業の遅れや生育遅れ、小玉傾向。
通常なら産地の切り替えによって補われるはずの出荷量が、今回は十分に確保しにくい状況です。
産地ごとの関係と2026年11月の見通し
農林水産省の資料に記載された前年11月の入荷シェアと、2026年11月の出荷見通しを整理すると、次のようになります。シェアは2025年11月の実績であり、2026年の確定シェアではありません。
出典:農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年11月)」
この表から読み取れるのは、単一の産地が不作になっただけではないという点です。
群馬県産の出荷終了と、後を引き継ぐ千葉・茨城・愛知県産の生育遅れが重なっています。いわば、産地のリレーがスムーズに進みにくい状態です。
これが2026年11月のキャベツ価格を押し上げる大きな要因になっています。
【価格推移を検証】キャベツはいつから高くなった?平年比125%の実態
キャベツの値段を判断するときには、単に前日より高くなったか、先週より安くなったかだけを見るのでは不十分です。
大切なのは、短期的な価格変動と、過去数年間の同じ時期と比較した価格水準を分けて考えることです。
2026年10月29日時点では平年比125%
農林水産省の10月30日更新資料では、10月29日時点のキャベツの卸売価格は平年比125%でした。
一方、同資料では掲載された15品目すべてについて、前週比では価格が下落または横ばいとなっていました。
ここには重要なポイントがあります。直近で価格が落ち着く動きが見られても、平年より高い状態が解消されたとは限らないということです。
例えば、価格が高値から少し下がったとしても、通常の水準まで戻っていなければ、消費者にとっては依然として高く感じられます。
卸売価格とスーパーの店頭価格は違う
「市場価格が下がったのにスーパーのキャベツは安くならない」と感じる場合もあります。
その理由の一つは、卸売価格と小売価格では、価格が反映されるタイミングや費用の構造が異なるためです。
スーパーの店頭価格には、卸売市場での仕入れ価格のほか、産地から店舗までの輸送費、保管費、加工・包装費、販売コストなども関係します。
また、店舗によって仕入れ先や在庫の状況も異なります。卸売価格が下がったからといって、すべての店舗が同じ日に値下げするわけではありません。
価格を見るときに押さえたい3つの指標
キャベツの値動きを正確に把握するには、次の3つを確認すると便利です。
1. 平年比: 過去5年間の同じ時期と比べて高いか安いか。
2. 前週比: 直近の価格が上昇しているか、下落しているか。
3. 出荷数量: 市場に入ってくるキャベツが増えているか、減っているか。
特に今回のように天候不順が原因の場合、価格だけでなく出荷数量の回復が重要です。出荷量が戻らなければ、一時的な値下がりがあっても高値傾向が続く可能性があります。
【いつまで高い?】キャベツが安くなる時期を2026年11月の資料から予測
最も気になるのは、今の高値がいつまで続くのかという点でしょう。
2026年11月2日時点で公表されている農林水産省の最新資料では、11月のキャベツ価格は平年を上回る見込みです。少なくとも11月中は、平年並みの価格に戻ると期待できる状況ではありません。
11月前半は産地の切り替わりに注意
11月上旬には群馬県産の出荷が終了する見込みです。
その一方で、千葉県産・茨城県産・愛知県産には定植の遅れや生育不良が残っています。出荷の切り替え時期に供給量が不足しやすく、価格が下がりにくい要因になっています。
11月後半以降は生育の回復がポイント
気象庁は10月1日の発表で、10月は全国的に晴れの日が平年より多くなる見込みを示していました。
天候が回復すれば、今後の生育にとってはプラス材料になります。ただし、日照が戻ったからといって、すでに遅れた定植や生育がすぐに取り戻されるわけではありません。
キャベツは苗の植え付けから収穫まで一定の期間が必要です。したがって、天候の改善が市場への出荷量に反映されるまでには時間差があります。
12月になれば必ず安くなる?
12月になれば必ずキャベツが安くなる、という見方には注意が必要です。
季節が進むにつれて産地の構成は変わりますが、実際の価格は各産地の生育状況や出荷量、天候、流通状況によって決まります。
2026年11月2日時点では、12月のキャベツ価格を確定的に予測できる公表資料はまだありません。12月に入れば自動的に値下がりするという保証はありません。
今後の判断材料としては、11月後半の出荷量、次回の農林水産省の野菜価格見通し、東京都中央卸売市場の卸売価格の推移を確認するのが有効です。
現時点での見方は、11月中は高値を想定し、12月以降は出荷量の回復を確認してから買い時を判断することです。
【家計への対策】キャベツが高いときに安く野菜を買う方法
キャベツの価格が高いときは、無理に以前と同じ量を購入する必要はありません。ほかの野菜を組み合わせることで、食費を調整できます。
11月は玉ねぎや里芋にも注目
農林水産省の10月30日発表の11月見通しでは、キャベツとは対照的に、玉ねぎと里芋の価格は平年を下回って推移する見込みです。
この2品目は、キャベツの購入量を減らしたいときの選択肢になります。
- 玉ねぎ:炒め物、スープ、煮込み料理に使いやすい。
- 里芋:煮物、汁物などで満足感を出しやすい。
- にんじん:彩りを加えられ、11月の価格は前半・後半で見通しが異なるため最新情報を確認したい。
- トマト:11月は価格が平年並みの見込み。
キャベツを使う料理でも、玉ねぎやにんじんを組み合わせれば、1回の調理で使用するキャベツの量を調整できます。
1玉当たりの価格だけでなく重量を確認する
キャベツは1玉単位で販売されることが多いため、値札の金額だけで比較すると判断を誤ることがあります。
例えば、大きなキャベツと小さなキャベツでは、同じ価格でも実際に食べられる量が異なります。
購入時には、可能であれば1玉の重さや100g当たりの価格を確認しましょう。半玉やカットキャベツも、必要な量と保存期間を考えて選ぶと無駄を減らせます。
安い日にまとめ買いするなら保存方法も大切
キャベツは冷蔵保存が基本です。丸ごと購入した場合は、乾燥を防ぎながら冷蔵庫の野菜室で保存すると使いやすくなります。
使い切れない場合は、ざく切りや千切りなど料理に合わせてカットし、冷凍保存する方法もあります。冷凍すると食感が変わりやすいため、炒め物やスープなど加熱料理に利用するのがおすすめです。
価格が高い時期には、必要な量だけ購入し、食べ切れる範囲で利用することが家計を守る現実的な方法です。
【キャベツが高いの理由】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月のキャベツはなぜ高いのですか?
A1:主な原因は、2026年9月の長雨と日照不足です。定植作業の遅れや生育不良、小玉傾向が発生し、11月の出荷数量が平年を下回る見込みになっています。さらに、群馬県産から千葉県産・茨城県産・愛知県産への切り替え時期にも影響が出ています。
Q2:キャベツの値段は2026年11月に安くなりますか?
A2:農林水産省の10月30日の見通しでは、11月の卸売価格は平年を上回る予測です。短期的に値下がりする可能性はありますが、平年並みまで回復するかどうかは出荷量次第です。
Q3:キャベツが安くなるのは何月ですか?
A3:年によって異なります。産地の切り替わりや天候によって価格は変動するため、毎年同じ月に安くなるとは限りません。2026年は11月の高値見通しが出ているため、12月以降の出荷状況を確認することが大切です。
Q4:小玉のキャベツが多いのはなぜですか?
A4:9月の長雨や日照不足による生育の遅れが主な背景です。葉の成長が十分に進まず、通常より小さい状態で収穫される傾向が確認されています。
Q5:群馬県産のキャベツが終わると、どこの産地に変わりますか?
A5:主に千葉県産・茨城県産・愛知県産に切り替わります。ただし、2026年11月はこれらの産地でも生育の遅れが発生しており、十分な出荷量を確保できるかが価格を左右します。
Q6:キャベツの店頭価格と卸売価格は同じですか?
A6:同じではありません。卸売価格は市場での取引価格であり、店頭価格には輸送費や包装費、店舗の販売コストなども関係します。そのため、市場価格が下がってもスーパーの値札に反映されるまで時間差が生じる場合があります。
まとめ:2026年のキャベツは出荷量の回復が値下がりのカギ
2026年11月にキャベツが高い最大の理由は、9月の記録的な長雨と日照不足による生育への影響です。
気象庁によると、東日本太平洋側の9月の降水量は平年比236%、日照時間は平年比46%という記録的な状況でした。
この天候不順によって、群馬県産の生育が遅れたほか、後を引き継ぐ千葉県産・茨城県産・愛知県産でも定植や生育の遅れ、小玉傾向が発生しています。
農林水産省が10月30日に公表した最新見通しでは、11月のキャベツ出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込みです。10月29日時点の卸売価格も平年比125%となっており、高値傾向が数字にも表れています。
今後の値下がりを判断するうえで重要なのは、単に天候が回復したかどうかではなく、実際に産地の生育が進み、市場への出荷量が増えているかどうかです。
キャベツを安く買いたい場合は、11月中は価格の高止まりを想定し、玉ねぎや里芋など比較的手頃になる見込みの野菜も活用するのがおすすめです。12月以降については、次回の農林水産省の価格見通しと市場の入荷状況を確認して判断しましょう。
キャベツの値段を左右するのは、スーパーの販売価格だけではありません。産地の天候、生育状況、出荷量という一連の流れを理解することが、これからの野菜の買い時を見極めるポイントになります。
主な公的資料
- 農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年11月)」2026年10月30日。
- 農林水産省「今週のお手頃野菜」2026年10月30日更新。
- 気象庁「9月の東日本太平洋側の記録的な多雨・日照不足と今後の見通しについて」2026年10月1日。
- 農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年10月)」2026年9月30日。 (出典: キャベツ 高い なぜ(Yahoo!ニュース))