【第63回の結果】2021年のレコード大賞はDa-iCE「CITRUS」が受賞!
第63回日本レコード大賞の大賞を受賞したのは、5人組ダンス&ボーカルグループDa-iCEの「CITRUS」です。発表日は2021年12月30日。会場は東京・初台の新国立劇場中劇場でした。
主催する日本作曲家協会の公式発表によると、2021年も新型コロナウイルス感染防止対策のため、前年に続いて無観客で開催されました。最優秀新人賞にはマカロニえんぴつが選ばれています。
当時、LiSAやNiziUなど幅広い世代から支持されるアーティストが候補に並んでいたこともあり、Da-iCEの受賞は大きな話題となりました。ただし、「CITRUS」も優秀作品賞に選ばれていたため、候補外から突然大賞に選ばれたわけではありません。
日本レコード大賞の実施要項では、大賞の審査対象は優秀作品賞に選ばれた作品と定められています。したがって、10曲の候補を比較することが、当時の受賞予想を振り返るうえでの出発点になります。
Da-iCE「CITRUS」が評価された背景
「CITRUS」は2020年11月25日にリリースされた楽曲で、日本テレビ系ドラマ『極主夫道』の主題歌として制作されました。作詞にはDa-iCEのメンバーである工藤大輝と花村想太が参加しています。
受賞を読み解くうえで見逃せないのが、2021年に入ってからのロングヒットです。
Billboard JAPANの2021年9月8日付報道によると、「CITRUS」は同チャートのストリーミング累計再生回数1億回を突破。2021年4月にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で披露されたことをきっかけに再生数が安定し、20週連続でストリーミングチャートのトップ50を維持しました。
つまり、発売直後の話題性だけではなく、時間をかけて聴かれ続けたことが大きな特徴です。テレビドラマとのタイアップ、歌唱パフォーマンスへの注目、ストリーミングでの支持が重なり、年末の大賞候補として十分な存在感を示していました。
【優秀作品賞10曲】LiSA「明け星」からNiziUまで候補を総整理
2021年11月19日、日本作曲家協会などから第63回日本レコード大賞の各賞受賞者が発表されました。大賞候補となる優秀作品賞は10曲。ジャンルや活動スタイルの異なるアーティストが選ばれています。
ここで注意したいのは、10曲の発表順が順位を意味するわけではないことです。公式発表では曲名の50音順に掲載されており、発表時点で大賞の順位が決まっていたわけではありません。
大賞予想で特に注目された4曲
1.LiSA「明け星」
LiSAの「明け星」は、テレビアニメ『鬼滅の刃』無限列車編のオープニングテーマです。作詞・作曲・編曲は梶浦由記が担当しました。
2021年10月18日にデジタル配信がスタートすると、Billboard JAPANの総合ソングチャートで初登場1位を獲得。同月27日公開のチャートでは、ダウンロード数71,182を記録してダウンロードソングチャートでも首位に立っています。
前年の2020年に「炎」で大賞を受賞したLiSAが、翌年も優秀作品賞に選ばれたことから、2年連続受賞への期待を集める有力候補でした。
2.Awesome City Club「勿忘」
「勿忘」は、映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソングとして注目された楽曲です。atagiとPORINによる歌詞、男女ツインボーカルのハーモニーが特徴で、映画の余韻と結び付いた作品として多くのリスナーに届きました。
映画をきっかけに楽曲を知った層と、もともとのバンドファンが交わることで、幅広い支持を得た点が強みです。2021年の音楽シーンを振り返る際に欠かせない一曲でした。
3.NiziU「Take a picture」
「Take a picture」は、2021年4月7日に発売されたNiziUの2ndシングル収録曲です。コカ・コーラのCMソングとしても展開され、メンバーの明るくエネルギッシュなパフォーマンスが印象を残しました。
CMとのタイアップやダンスを通じた親しみやすさがあり、若年層を中心に知名度を広げていたことが予想材料となりました。
4.乃木坂46「ごめんねFingers crossed」
乃木坂46の27thシングル表題曲として、2021年6月9日に発売された作品です。秋元康が作詞を担当し、杉山勝彦とAPAZZIが作曲に参加しました。
グループとして2017年の「インフルエンサー」、2018年の「シンクロニシティ」で大賞を連続受賞した実績もあり、レコード大賞との関係性という面でも注目されました。
そのほかの優秀作品賞6曲
残る6曲も、それぞれ異なる音楽ファン層に支持された作品です。
- 純烈「君がそばにいるから」:歌謡曲・ムード歌謡の魅力を届けた作品。
- Da-iCE「CITRUS」:ドラマ『極主夫道』の主題歌。最終的に大賞を受賞。
- DA PUMP「Dream on the street」:ダンスパフォーマンスでも存在感を示した楽曲。
- AKB48「根も葉もRumor」:激しいダンスパフォーマンスが話題になった作品。
- 三浦大知「Backwards」:高い歌唱力とダンス表現を組み合わせた楽曲。
- 氷川きよし「Happy!」:従来の演歌のイメージにとどまらない表現が印象的な作品。
この10曲を見ると、アイドル、ダンス&ボーカルグループ、ソロ歌手、演歌・歌謡曲、バンドまで幅広く選ばれていたことが分かります。
【新人賞4組】INIとマカロニえんぴつ、最優秀新人賞を獲得したのは?
第63回日本レコード大賞では、大賞候補の優秀作品賞だけでなく、新人賞の顔ぶれにも注目が集まりました。
2021年の新人賞に選ばれたのは、次の4組です。
- INI
- TAEKO
- マカロニえんぴつ
- 望月琉叶
この4組の中から最優秀新人賞に選ばれたのが、ロックバンドのマカロニえんぴつでした。
INIは最優秀新人賞を逃した?
INIは新人賞を受賞していますが、最優秀新人賞ではありません。ここは検索する際に混同されやすいポイントです。
INIはオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生した11人組グループで、2021年11月3日にシングル「A」を発売してデビューしました。デビュー直後に第63回日本レコード大賞の新人賞に選出されたことは、当時の注目度を示す出来事でした。
一方、マカロニえんぴつはバンドとしての活動実績や楽曲の支持を背景に、最優秀新人賞を獲得しました。新人賞という同じ枠であっても、異なる音楽的背景を持つアーティストが評価されていた点が興味深いところです。
なお、INIが新人賞を受賞したことと、最優秀新人賞を受賞したことは別の意味です。2021年の正式な結果は、マカロニえんぴつが最優秀新人賞、INI・TAEKO・望月琉叶も新人賞という整理になります。
【予想と結果を徹底比較】なぜLiSAではなくDa-iCEが大賞に選ばれた?
2021年のレコード大賞予想を振り返ると、最も分かりやすい比較軸は「瞬間的な話題性」と「年間を通じたヒットの持続力」です。
候補発表時点でのLiSA「明け星」は、アニメ『鬼滅の刃』との強力なタイアップや配信チャートでの首位獲得がありました。一方、Da-iCE「CITRUS」は2020年発売ながら、2021年に入ってからも再生数を伸ばし続けていた楽曲です。
両者の違いを含め、優秀作品賞10曲と実際の結果を整理すると次のようになります。
2021年の候補曲・注目ポイント・最終結果
LiSA「明け星」が本命視されやすかった理由
LiSAの「明け星」は、2021年10月の配信開始直後から強い勢いを見せました。Billboard JAPANの総合チャートで首位を獲得し、ダウンロードでも7万件を超える初週実績を残しています。
加えて、前年の「炎」が大賞を受賞していたことも、連続受賞への期待につながる要素でした。
ただし、「炎」と「明け星」は同じLiSAの楽曲でも、作品が世に出たタイミングやヒットの形成過程は異なります。前年の実績だけで翌年の大賞を予測することはできません。
Da-iCE「CITRUS」の強さはロングヒットにあった
一方の「CITRUS」は、2020年11月のリリース後、2021年春に「THE FIRST TAKE」での歌唱が話題となり、ストリーミングの再生数を伸ばしました。
2021年9月には累計1億回再生を突破。さらに2022年には累計3億回再生も達成しています。後から見れば、年末の大賞受賞は一時的な話題だけで決まったものではなく、楽曲が長く聴かれ続けた実績とも結び付いていました。
日本レコード大賞の公式審査基準には、芸術性・独創性・企画性に加え、大衆からの強い支持や、その年度を代表する作品であることが盛り込まれています。
つまり、ランキングの一時的な順位だけではなく、作品の音楽的な特徴、歌唱、年間を通した支持など、複数の観点から評価される仕組みです。
【プロの結論】2021年の予想で見落としやすかった3つのポイント
2021年の結果から導ける、レコード大賞予想の判断基準は次の3点です。
1.話題性だけでなく、ヒットの持続性を見る。
「明け星」のような大型タイアップ曲は注目を集めやすい一方、「CITRUS」のように発売から時間がたっても再生数を伸ばす作品もあります。年間を通した支持を確認することが大切です。
2.優秀作品賞への選出を出発点にする。
大賞の審査対象は優秀作品賞の10曲です。どれほど人気のある楽曲でも、優秀作品賞に選ばれていなければ大賞候補にはなりません。まず公式の候補発表を確認する必要があります。
3.CD売上だけで判断しない。
ストリーミング、ダウンロード、動画での歌唱、タイアップ、幅広い世代への浸透など、音楽の聴かれ方は多様です。複数の指標を組み合わせて評価するほうが、予想の精度を高められます。
2021年のDa-iCEの受賞は、単なる知名度の比較では見えにくいロングヒットの価値を示した結果でした。
【2026年最新】日本レコード大賞の歴代受賞曲と2025年「ダーリン」
2021年の結果をより深く理解するには、その後の大賞受賞曲も確認しておきたいところです。
2026年11月2日時点で確認できる最新の受賞結果は、2025年12月30日に開催された第67回日本レコード大賞です。歴代受賞者を公表しているTBSと日本作曲家協会の記録をもとに、2020年から2025年までをまとめます。
2020年から2025年までの大賞受賞曲
- 2020年・第62回:「炎」LiSA
- 2021年・第63回:「CITRUS」Da-iCE
- 2022年・第64回:「Habit」SEKAI NO OWARI
- 2023年・第65回:「ケセラセラ」Mrs. GREEN APPLE
- 2024年・第66回:「ライラック」Mrs. GREEN APPLE
- 2025年・第67回:「ダーリン」Mrs. GREEN APPLE
2025年はMrs. GREEN APPLE「ダーリン」が大賞
2025年の第67回日本レコード大賞では、Mrs. GREEN APPLEの「ダーリン」が大賞を獲得しました。
同グループは2023年の「ケセラセラ」、2024年の「ライラック」に続き、2025年も大賞を受賞。これにより3年連続の大賞受賞を達成しています。
2021年のDa-iCEと比較すると、2020年代のレコード大賞では、異なるアーティストが受賞する年がある一方、Mrs. GREEN APPLEのように複数年にわたって大賞を獲得するケースも見られます。
なお、2026年11月2日時点では第68回の2026年大賞結果はまだ発表されていません。そのため、2025年の「ダーリン」が公表済みの最新受賞曲です。
歴代受賞曲から見える音楽シーンの変化
2020年から2025年の受賞曲を並べると、時代ごとの音楽の広がりが見えてきます。
2020年のLiSA「炎」は、アニメ映画との強力な結び付きによって幅広いリスナーに届いた楽曲でした。2021年のDa-iCE「CITRUS」は、動画とストリーミングを通じたロングヒットが特徴です。
2022年のSEKAI NO OWARI「Habit」は、印象的なダンスや振り付けによって楽曲の認知を広げました。その後、Mrs. GREEN APPLEが3年連続で大賞を獲得し、2020年代後半に向けても大きな存在感を示しています。
こうした歴代受賞曲を比較すると、レコード大賞は単にCDの売上が大きい曲を選ぶ賞ではなく、その年の音楽文化や聴取スタイルを映し出す賞として捉えられます。
【レコード大賞2021の予想】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2021年の日本レコード大賞は誰が受賞しましたか?
A1:Da-iCEが「CITRUS」で第63回日本レコード大賞を受賞しました。2021年12月30日に発表され、最優秀新人賞はマカロニえんぴつが獲得しています。
Q2:LiSAの「明け星」はレコード大賞を受賞しましたか?
A2:「明け星」は優秀作品賞に選ばれましたが、大賞は受賞していません。大賞を受賞したのはDa-iCEの「CITRUS」です。
Q3:2021年の新人賞はINIとマカロニえんぴつのどちらですか?
A3:両者とも新人賞を受賞しています。ただし、最優秀新人賞を獲得したのはマカロニえんぴつです。INIは新人賞の受賞者であり、最優秀新人賞とは区別されます。
Q4:2021年の優秀作品賞は何曲ありましたか?
A4:10曲です。LiSA「明け星」、Da-iCE「CITRUS」、Awesome City Club「勿忘」、NiziU「Take a picture」、乃木坂46「ごめんねFingers crossed」などが選ばれました。
Q5:2025年の日本レコード大賞は誰が受賞しましたか?
A5:Mrs. GREEN APPLEが「ダーリン」で受賞しました。2023年から3年連続の大賞獲得となり、2026年11月時点での最新受賞曲です。
まとめ:レコード大賞2021の予想と結果から分かること
第63回日本レコード大賞は、Da-iCEの「CITRUS」が大賞を受賞しました。LiSA「明け星」やAwesome City Club「勿忘」、NiziU「Take a picture」など、話題性の高い作品がそろった2021年でしたが、最終的に評価されたのはDa-iCEの楽曲でした。
予想と結果を比較するうえで重要なのは、当時の知名度や配信チャートの順位だけではなく、楽曲がどれほど長く支持されたかという視点です。「CITRUS」はTHE FIRST TAKEでの歌唱をきっかけに再生数を伸ばし、2021年9月にはストリーミング累計1億回を突破。その勢いを保ったまま年末の大賞を獲得しました。
また、2026年時点で歴代受賞曲を振り返ると、2022年の「Habit」、2023年の「ケセラセラ」、2024年の「ライラック」、2025年の「ダーリン」と、毎年異なる音楽的な特色を持つ作品が大賞に選ばれています。
今後のレコード大賞を予想する際は、優秀作品賞への選出を確認したうえで、ストリーミングの推移、タイアップ、年間を通じた話題性、歌唱や作品の独創性を総合的に見ることが大切です。
2021年のDa-iCE「CITRUS」は、発売直後の勢いだけでは測れないロングヒットの強さを示した一曲として、歴代受賞曲の中でも印象的な存在となっています。 (出典: レコード大賞 2021 予想(Yahoo!ニュース))