【2025年初戦】ONE 172でロッタンが武尊を80秒KOした衝撃の結末
開催日:2025年3月23日/会場:さいたまスーパーアリーナ
2025年3月23日、日本で開催されたONE 172のメインイベントで、武尊とロッタンが初めて対戦した。
試合前から注目を集めていたのは、日本を代表するK-1三階級制覇王者と、ONEフライ級ムエタイで長期政権を築いたタイのスター選手による夢の対決だった。
しかし、試合は予想を大きく覆す展開となった。
1ラウンド1分20秒、ロッタンの左フックが決着をつける
ゴング直後からロッタンは積極的に前進。武尊との距離を詰め、強烈なパンチを狙った。
そして試合開始からわずか80秒、ロッタンの左フックが武尊の顎を捉える。
武尊はリングに倒れ、レフェリーのカウントに応じることができなかった。
公式結果は以下のとおり。
- 勝者:ロッタン・ジットムアンノン
- 敗者:武尊
- 決着方法:KO
- ラウンド:第1ラウンド
- 試合時間:1分20秒
- 大会:ONE 172
ONE Championshipの公式試合結果でも、ロッタンのKO勝利として記録されている。決定打となったのは左フックだった。
なぜ武尊は初戦で敗れたのか
初戦の敗因を考えるうえで見逃せないのが、ロッタンのプレッシャーとパンチのタイミングだ。
ロッタンは相手の攻撃を恐れずに前へ出るスタイルで知られる。相手が攻撃を組み立てる前に距離を詰め、強烈なパンチを当てることで主導権を奪う。
武尊は本来、連続攻撃とスピードを生かして相手を追い込むタイプだ。しかし、初戦ではその持ち味を十分に発揮する前に、ロッタンの左フックを受けてしまった。
試合後のONE Championshipの報道では、武尊が初戦のコンディションについて万全ではなかったと振り返ったことも紹介されている。
ただし、コンディションだけで敗北を説明するのは不十分だ。ロッタンの攻撃力と、最初の攻防で勝負を決める判断力も大きな要因だった。
【2026年再戦】ONE SAMURAI 1で武尊が5R2分22秒TKO勝利!
開催日:2026年4月29日/会場:東京・有明アリーナ
初戦から約1年1か月後、両者は再びリングで対峙した。
舞台は東京・有明アリーナで開催されたONE SAMURAI 1。新設された日本大会シリーズの第1回大会であり、メインイベントにはONEフライ級キックボクシング暫定世界王座が懸けられた。
そして、この試合は武尊にとって現役最後の一戦でもあった。
再戦の公式試合結果
- 勝者:武尊
- 敗者:ロッタン・ジットムアンノン
- 決着方法:TKO
- ラウンド:第5ラウンド
- 試合時間:2分22秒
- 獲得タイトル:ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座
- 大会:ONE SAMURAI 1
初戦のKO負けから一転し、今度は武尊がロッタンをTKOで下した。
ONE Championshipの公式結果でも、5ラウンド2分22秒のTKO勝利として掲載されている。
1ラウンド:初戦と同じ左フックを警戒
ロッタンは初戦と同じく、序盤から武尊の顔面を狙った。
特に警戒すべき攻撃は、前回の決着につながった左フックだった。
しかし、武尊は今回は冷静に対応。パンチをブロックし、相手の攻撃を受けながらも蹴りで反撃する。
初戦では一撃で試合を終わらせられたが、再戦ではロッタンの得意な攻撃を簡単には許さなかった。
2ラウンド:武尊が左フックで2度のダウンを奪う
試合の流れが大きく変わったのが第2ラウンドだ。
武尊は左フックを的確に当て、ロッタンから2度のダウンを奪った。
ロッタンは2度とも立ち上がり、試合を続行。驚異的な粘りを見せたものの、武尊が攻撃の主導権を握ったことは明らかだった。
初戦で武尊を倒した左フックが、今度は武尊の攻撃としてロッタンを追い込む展開になった。
3ラウンド:ロッタンが反撃し、試合は再び拮抗
第3ラウンドではロッタンが立て直す。
前蹴りで武尊のボディーを攻め、パンチを繰り出しながら前進。第2ラウンドで失った流れを取り戻そうとした。
対する武尊も相手の攻撃を受け止め、笑顔を見せながら打ち合いに応じる。
一方的な展開にはならず、両者の意地がぶつかるラウンドとなった。
4ラウンド:激しい打ち合いの中で武尊が反撃
第4ラウンドは、両者が積極的に攻撃を交わす激しい展開となった。
ロッタンもパンチを当て、武尊を追い込む場面をつくる。
しかし、ラウンド終盤には武尊が鋭い攻撃を返し、ロッタンの頭を大きく揺らす。
決着が近づいていることを感じさせる攻防だった。
5ラウンド:右ストレートから連打、レフェリーが試合を止める
最終ラウンドで武尊が勝負を決めた。
右のパンチでロッタンの足を止め、続く左フック、さらに右のパンチでダウンを奪う。
ロッタンは立ち上がって戦い続けたものの、武尊の攻撃を受けて大きく崩れた。
最後はロープ際で武尊の連打を浴び、レフェリーが試合をストップ。
5ラウンド2分22秒、武尊のTKO勝利が決定した。
初戦では80秒で敗れた武尊が、再戦では最後まで戦い抜き、暫定世界王座を獲得したのである。
【対戦の経緯を時系列で整理】初戦から再戦、引退後までの重要な出来事
ロッタンと武尊の対戦は、単なる勝ち負けの変化ではない。
初戦の敗北、武尊の再起戦、再戦の決定、引退試合という複数の出来事がつながっている。
両者の関係を理解するために、主要な出来事を整理した。
| 時期 | 出来事・大会 | 結果・意味 |
|---|---|---|
| 2024年1月 | ONE 165 | 武尊がONEデビュー戦でスーパーレックと対戦 |
| 2025年3月23日 | ONE 172 | ロッタンが武尊に1R1分20秒KO勝利 |
| 2025年11月 | ONE 173 | 武尊がデニス・ピューリックに2R TKO勝利 |
| 2026年3月 | 再戦発表 | ONE SAMURAI 1で暫定王座を懸けて対戦決定 |
| 2026年4月29日 | ONE SAMURAI 1 | 武尊が5R2分22秒TKO勝利 |
| 2026年5月 | ONE公式発表 | 武尊のONE殿堂入りが発表される |
| 2026年7月 | ロッタンの契約発表 | ONE Championshipへの復帰・新契約を発表 |
| 2026年10月17日 | ONE SAMURAI 4 | 武尊がONE殿堂入りを果たす |
| 2026年11月13日(予定) | The Inner Circle 38 | ロッタンがノンオーとムエタイで対戦予定 |
再戦が実現した最大の理由は初戦の決着にあった
2025年の初戦は、あまりにも短い時間で決着した。
武尊にとっては、実力を十分に発揮できないまま終わった試合であり、ロッタンにとっては圧倒的な勝利を証明した試合だった。
しかし、80秒のKOでは両者の総合的な実力差を十分に比較できない。
このため、再戦には単なる勝敗以上の意味が生まれた。
ONE Championshipは2026年3月1日、再戦を正式発表。5ラウンド制の暫定世界王座戦として、4月29日のONE SAMURAI 1に組み込んだ。
さらに、武尊は再戦が現役最後の試合になることを明らかにしていた。つまり、武尊にとっては初戦の雪辱とキャリアの集大成を同時に懸けた試合だった。
【勝敗を分けた理由】初戦と再戦で武尊は何を変えたのか?
ロッタンと武尊の2試合を比較すると、勝敗を分けたポイントは大きく4つある。
1. ロッタンの左フックへの対応力
最も大きな違いは、武尊が初戦の決定打をどう処理したかだ。
初戦ではロッタンの左フックをまともに受け、試合を終わらせられた。
一方、再戦では同じ左フックを警戒し、ブロックや蹴りによる反撃を組み合わせた。
相手の得意技を完全に封じることは難しい。しかし、決定打を受ける可能性を下げるだけでも、試合全体の展開は変わる。
武尊は初戦の経験を再戦で生かした。
2. 左フックを中心とした攻撃の精度
再戦で武尊が大きな成果を挙げたのは、第2ラウンドの2度のダウンだ。
左フックを効果的に当て、ロッタンの前進を止めた。
初戦でロッタンが見せた決定力を、再戦では武尊が発揮した形になる。
重要なのは単純なパンチ力だけではない。相手の動きに合わせて攻撃を当てるタイミングと精度が、試合の流れを左右した。
3. 5ラウンド制で生まれた修正の時間
初戦の80秒決着と違い、再戦は暫定王座戦として5ラウンドで行われた。
長い試合では、序盤の攻防だけでなく、中盤の立て直しや終盤の攻撃力も問われる。
ロッタンは第3、第4ラウンドで反撃したが、武尊は攻撃を続け、最終ラウンドに決定的なダメージを与えた。
試合を通じて相手の攻撃に対応し続ける能力が、結果に結びついた。
4. 引退試合に懸けた武尊の集中力
もう一つ見逃せないのは、試合の意味だ。
武尊は2026年4月29日を現役最後の日と決めていた。
初戦の敗北を抱えたままキャリアを終えるのか、それとも最後の試合で勝利をつかむのか。
その違いは、選手本人にとって非常に大きい。
もちろん、精神面だけでTKO勝利を説明することはできない。技術、距離、攻撃の精度、試合中の判断が伴って初めて結果につながる。
しかし、武尊が最後まで攻撃を続けたことは、この一戦の象徴的な場面だった。
【プロの結論】勝敗を決めたのは初戦の再現を許さなかった武尊の修正力
2試合を比較すると、単純に武尊のパンチ力が上回ったから勝ったという説明では足りない。
初戦ではロッタンの得意な距離とタイミングで戦い、左フックを受けた。
再戦ではその攻撃を警戒し、蹴りやカウンターを使いながら攻防を組み立て直した。
そして、チャンスをつかんだ第2ラウンドと、勝負を決めた第5ラウンドで高い攻撃精度を発揮した。
初戦と再戦の最大の違いは、武尊がロッタンの攻撃に対応する側から、自分の攻撃で試合を決める側へと変わったことにある。
【両選手の戦績とプロフィール】武尊のK-1三階級制覇とロッタンの実績
日本/Natural Born Krusher
タイ/The Iron Man
武尊:K-1史上初の三階級制覇を達成した日本のスター
武尊は1991年7月29日生まれ、鳥取県米子市出身のキックボクサー。
K-1でスーパーバンタム級、フェザー級、スーパーフェザー級の3階級を制覇した実績を持つ。
特に攻撃的なファイトスタイルと、相手にプレッシャーをかけ続ける連続攻撃が持ち味だ。
2014年にK-1へ参戦し、長年にわたって日本のキックボクシング界を代表する選手として活躍した。
2024年にはONE Championshipに参戦。スーパーレックとのデビュー戦を経て、2025年のロッタン戦、同年11月のデニス・ピューリック戦と、世界的な強豪との対戦を重ねた。
そして2026年4月29日、ロッタンとの再戦で暫定世界王座を獲得。現役最後の試合を勝利で締めくくった。
ONE Championshipが公表した最終戦績は46勝5敗、KO・TKOなどのフィニッシュ勝利28回。ONEでの勝利は3試合だった。
ロッタン:ムエタイで世界的な知名度を築いたタイの強豪
ロッタン・ジットムアンノンは、タイ出身のムエタイ・キックボクサー。
7歳からムエタイのトレーニングを始め、10歳でプロの試合に出場したとONE Championshipの公式プロフィールに紹介されている。
大きな特徴は、相手の攻撃を恐れず前進するスタイルだ。
強烈なパンチと耐久力を武器に、2019年8月にはジョナサン・ハガティーを破ってONEフライ級ムエタイ世界王座を獲得した。
その後、約5年間にわたり同階級のトップ選手として活躍。5度の王座防衛を経験した。
ただし、2024年11月には計量失敗によって王座を剥奪されている。
ONEの公式選手プロフィールでは、ONEでの戦績は17勝3敗。これはムエタイとキックボクシングなど異なる競技ルールでのONE出場を含む数字であり、ムエタイだけの通算戦績とは区別する必要がある。
2人の実績を比較
| 比較項目 | 武尊 | ロッタン |
|---|---|---|
| 出身 | 日本 | タイ |
| 主な競技 | キックボクシング | ムエタイ・キックボクシング |
| 主な実績 | K-1三階級制覇 | ONEムエタイ世界王座 |
| ONEでの代表的な勝利 | 2026年4月の暫定王座獲得 | 2025年3月の武尊戦KO |
| ONEでの最終・現状戦績 | 3勝2敗 | 17勝3敗 |
| 2026年の再戦 | 5R2分22秒TKO勝利 | 5R2分22秒TKO負け |
| 2026年11月時点の立場 | 引退 | 現役 |
なお、武尊の46勝5敗はキャリア全体の最終記録であり、ロッタンの17勝3敗はONE Championship内の記録だ。集計範囲が異なるため、数字だけで両者の強さを比較するのは適切ではない。
【武尊の引退試合の全容】最後にロッタンを選んだ意味と2026年最新情報
武尊の引退試合は、単なる現役生活の最終戦ではなかった。
K-1で三階級を制覇し、日本のキックボクシング界を代表する選手となった武尊が、世界規模の舞台で最後の挑戦を行う試合だった。
なぜ引退試合の相手がロッタンだったのか
最大の理由は、2025年3月の初戦にある。
武尊はロッタンとの初戦で1ラウンドKO負けを喫した。
この結果は武尊にとって大きな敗北であり、キャリアを締めくくる前に解決したい課題となった。
2025年11月にはデニス・ピューリックを2ラウンドTKOで破り、再びトップ戦線に戻る力を示した。
そして2026年3月、ロッタンとの再戦が正式発表される。
武尊はこの試合を最後の一戦と位置付け、暫定世界王座を懸けた大一番に挑んだ。
最終的に勝利を収めたことで、初戦の敗北を覆すだけでなく、世界タイトルを獲得して現役生活を終えるという結果になった。
武尊は引退後、どうなった?ONE殿堂入りも実現
2026年5月6日、ONE Championshipは武尊のONE Hall of Fame入りを発表した。
その後、10月17日のONE SAMURAI 4で正式に殿堂入りを果たした。
K-1三階級制覇に加え、ONEでの暫定世界王座獲得という実績が、競技人生を評価するうえで大きな意味を持った。
ONEの公式発表によれば、武尊は最終的に46勝5敗、28フィニッシュという戦績で競技生活を終えている。
ロッタンは2026年11月も現役続行
一方、ロッタンは引退していない。
2026年7月23日には、ONE Championshipとの新契約が発表された。
さらに、2026年11月13日に開催予定のThe Inner Circle 38では、元ONEバンタム級ムエタイ世界王者ノンオー・ハマとの対戦が組まれている。
この試合は2026年から2027年にかけて行われるONEフライ級ムエタイ・ワールドグランプリの準々決勝にあたる。
つまり、武尊との再戦で敗れたロッタンは、別の競技ルールで再び世界の頂点を目指している。
ここで押さえておきたいのは、武尊が獲得したのはONEフライ級キックボクシングの暫定世界王座であり、ロッタンが過去に保持したムエタイの世界王座とは別のタイトルだという点だ。
両者の競技実績を正確に比較するには、ムエタイとキックボクシングを区別して見る必要がある。
【よくある質問】ロッタンと武尊の対戦に関するFAQ
Q1:ロッタンと武尊の初戦はどちらが勝ちましたか?
A1:2025年3月23日のONE 172では、ロッタンが1ラウンド1分20秒に左フックでKO勝利しました。
Q2:2026年の再戦はどちらが勝ちましたか?
A2:2026年4月29日のONE SAMURAI 1で武尊が5ラウンド2分22秒にTKO勝利しました。ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座も獲得しています。
Q3:ロッタンと武尊の再戦はKOですか、TKOですか?
A3:公式結果はTKOです。武尊の連打でロッタンがダメージを受け、レフェリーが試合を止めました。初戦のロッタンの勝利はKOです。
Q4:武尊はロッタンとの再戦後に引退しましたか?
A4:はい。2026年4月29日のONE SAMURAI 1が現役最後の試合となりました。武尊は勝利で競技生活を終え、同年10月にはONE Hall of Fameにも選出されました。
Q5:ロッタンの現在の戦績は?
A5:ONE Championship内の公式プロフィールでは17勝3敗です。ムエタイとキックボクシングなど複数のルールでの出場を含みます。
Q6:ロッタンは今後も試合を続けますか?
A6:はい。2026年7月にONE Championshipとの新契約が発表され、11月13日にはノンオーとのムエタイ・ワールドグランプリ準々決勝が予定されています。
まとめ:ロッタンと武尊の対戦は2026年の再戦で歴史的な決着へ
ロッタンと武尊の対戦は、2025年の初戦と2026年の再戦で、まったく異なる結果になった。
初戦ではロッタンが1ラウンド1分20秒に左フックでKO勝利。再戦では武尊が5ラウンド2分22秒にTKO勝利し、ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得した。
この2試合を振り返るうえで重要なのは、単純な勝敗だけではない。
- ロッタンは初戦で圧倒的な攻撃力を証明した。
- 武尊は初戦の敗北から立ち直り、再戦で戦術的な修正を見せた。
- 2026年の再戦は武尊の現役最後の試合となった。
- 武尊は暫定世界王者としてキャリアを終え、ONE殿堂入りも果たした。
- ロッタンは現役を続け、ムエタイの新たなタイトル獲得を目指している。
武尊にとっては雪辱と引退を同時に果たした試合、ロッタンにとっては初戦の圧勝から一転して敗北を経験した試合だった。
80秒で終わった初戦と、14分22秒に及んだ再戦。両者の対戦は、キックボクシングにおける技術、修正力、そして勝負の難しさを象徴する一連の物語として記憶されることになる。
2026年11月現在、武尊の競技人生には幕が下りた一方、ロッタンの挑戦は続いている。二人のキャリアは別々の道を歩み始めたが、最後の対戦で生まれたドラマは、今後も語り継がれるだろう。
主な事実確認資料:ONE Championship公式試合結果、選手プロフィール、2026年3月の再戦発表、2026年5月の殿堂入り発表、2026年9月のワールドグランプリ発表。 (出典: ロッタン 武 尊(Yahoo!ニュース))