【札勘定の秘密】銀行員時代の技術が『ミナミの帝王』に生きた理由
竹内力の銀行員経験が俳優人生に最も色濃く反映されたのが、『難波金融伝・ミナミの帝王』シリーズだ。
主人公の萬田銀次郎は、大阪・ミナミを舞台に金銭トラブルや金融問題に向き合う金融屋。竹内の強烈な存在感に加え、札束を鮮やかに数える姿もシリーズの印象的な見せ場になっている。
この札勘定は、映画のために一から身につけた演技ではない。銀行員時代に実際に習得した技術だった。
札勘定はどこで覚えた?練習期間は2〜3カ月
2019年のNHK番組に関連する報道では、竹内が札勘定の技術を身につけるため、銀行の独身寮で2〜3カ月練習したと紹介されている。
銀行では大量の紙幣を正確に数える必要がある。単純に指で一枚ずつ確認するだけでなく、紙幣を扇状に広げながら枚数を確認する技術も使われる。
竹内は銀行員時代にこの技術を身につけ、その後も自分の特技として保持していた。
2017年1月のイベントでも、報道陣の前で実際に札勘定を披露。何十枚もの紙幣を手際よく数え、銀行員時代の経験が今も残っていることを示した。
さらに、2019年の番組関連報道では、竹内自身が札勘定の技術について『ミナミの帝王』で役立ったと語ったことも紹介されている。
萬田銀次郎の札勘定がリアルに見える理由
『ミナミの帝王』における萬田銀次郎の魅力は、単に強面で迫力があることだけではない。
金額を扱う場面では、札束を数える手つきや、お金に対する冷静な態度が人物像を支えている。
ここで銀行員時代の経験が生きる。
竹内は実際の銀行業務で札勘定を覚えたため、紙幣を扱う動作に経験者ならではの自然さがある。演技として再現するのではなく、実際に身体で覚えた動作を役柄に持ち込めたのだ。
2023年のENCOUNTのインタビューでも、竹内は銀行員時代に身につけた札勘定について、慣れた技術であることを振り返っている。
この経験は、2023年に始まった新シリーズ『欲望の街』にも引き継がれた。
同作の主人公・鮫島竜士は、萬田銀次郎とは別の人物だが、金銭を扱う場面では竹内の得意とする札勘定が登場する。
銀行員として覚えた技術が、金融を題材にした作品で長く使われ続けているのである。
【俳優デビューまで】1986年からVシネマの帝王になるまで
銀行を辞めた竹内力が、どのようにして俳優として成功したのか。
その転機となったのが、東京でのアルバイト中に受けた芸能事務所からのスカウトだった。
1986年『彼のオートバイ、彼女の島』で映画デビュー
竹内は原田貴和子の相手役となる青年を演じ、1986年に映画デビューを果たした。
銀行の窓口で働いていた青年が、映画の世界へ飛び込んだのである。
本人は2023年のインタビューで、銀行員時代と違い、自由に仕事ができる俳優の世界に魅力を感じたと振り返っている。
撮影現場の舞台裏を見ることも楽しかったという。
『101回目のプロポーズ』の好青年役に苦戦
俳優デビュー後、竹内は端正な顔立ちを生かした好青年役にも出演するようになる。
代表的な作品が、1991年放送のフジテレビ系ドラマ『101回目のプロポーズ』だ。
主演の浅野温子に思いを寄せるバイオリニストの青年を演じ、当時のテレビドラマでも存在感を示した。
しかし、本人にとって上品で育ちの良い青年役は、必ずしも得意なジャンルではなかった。
ENCOUNTの2023年のインタビューでは、こうした役柄について、自分の性格とは異なるため演じるのが難しかったと振り返っている。
一方で、俳優として活動を続けるためには、求められる役を引き受ける必要もあった。
1992年『ミナミの帝王』で人生を変える当たり役に出会う
竹内力の俳優人生を大きく変えたのが、1992年に始まった『難波金融伝・ミナミの帝王』シリーズだ。
竹内が演じたのは、萬田銀次郎。
大阪・ミナミで金融業を営む主人公で、金銭をめぐる人間模様や社会の裏側を描く作品の中心人物だ。
竹内は、それまでの爽やかな青年役から一転、迫力のあるアウトロー役で存在感を発揮する。
本人も2023年のインタビューで、上品な役よりも、やんちゃな役のほうが自分らしく演じられたという趣旨の話をしている。
その後、『仁義』シリーズなどにも出演し、Vシネマを代表する俳優として認知されていった。
1997年にはRIKIプロジェクトを設立
竹内は1997年に独立し、芸能事務所兼映像製作会社のRIKIプロジェクトを設立した。
俳優として出演するだけでなく、企画・製作・プロデュースにも関わるようになった。
銀行員時代の経験と俳優としての現場経験が、映像制作を手がける現在の仕事にもつながっている。
ENCOUNTのインタビューでも、会社経営の難しさに触れながら、社員の支えによって大きな映像作品を手がけられるようになったと語っている。
【銀行員時代の評判と2026年の現在】竹内力は今も第一線で活躍?
竹内力の銀行員時代については、単に珍しい経歴というだけでなく、当時の職場でどのように受け止められていたのかも興味深い。
銀行員時代の評判は良かった?
2017年のイベントで語られた内容や、2023年の本人インタビューからは、竹内が独自の営業スタイルを確立していたことが分かる。
また、2022年の日刊ゲンダイの記事では、竹内を知る芸能プロ関係者が、銀行員時代の竹内について、明るくフランクな接客で営業成績が良く、人望もあったと振り返っている。
ただし、これは関係者による回想であり、当時の銀行の人事評価資料が公開されているわけではない。
注目すべきなのは、見た目や勤務スタイルが一般的な銀行員像とは違っていても、顧客との関係を築き、契約につなげていた点だ。
竹内の営業スタイルには、相手の反応を見ながら接客方法を変える柔軟さがあった。これは後年、俳優としてさまざまな人物を演じ分ける際にも生かされたのかもしれない。
2026年は俳優デビュー40周年
2026年11月現在、竹内力は俳優としての活動を続けている。
1986年の映画デビューから数えて、2026年は俳優デビュー40周年に当たる。
現在の活動を語るうえで外せないのが、U-NEXTで独占配信されているオリジナルシリーズ『欲望の街』だ。
2023年7月にスタートした同作は、大阪・ミナミを舞台にした作品。竹内が演じるのは、服役を終えてミナミに戻った事件師・鮫島竜士である。
『ミナミの帝王』の萬田銀次郎と同じ人物ではないが、金銭トラブルや社会の問題に切り込むという作品の方向性には共通点がある。
2026年10月23日付のよろず~ニュースの報道によれば、竹内は同作について次のように説明している。
- U-NEXTで独占配信中。
- 取材時点で13話まで配信。
- 2026年10月にも大阪で新作を撮影する予定。
- 生成AIを利用したロマンス詐欺や闇バイト、オンラインカジノなど、現代の社会問題を題材にしている。
同作の出演記録には、2025年の『欲望の街 No.9 奪われたマイナンバー』『No.10 生成AIロマンス詐欺』、2026年の『No.11 セクハラ商法のカラクリ』『No.12 オンラインカジノと銃弾』なども掲載されている。
かつて銀行員としてお金を扱っていた経験が、今度は金融トラブルや詐欺をテーマにした映像作品の説得力を高めている。
竹内力の現在の活動は俳優だけではない
竹内の活動領域は映画や配信ドラマだけにとどまらない。
これまでの活動には、次のような分野も含まれている。
- 映画出演:『彼のオートバイ、彼女の島』『ミナミの帝王』『DEAD OR ALIVE 犯罪者』など。
- テレビドラマ:『101回目のプロポーズ』など。
- 映像制作:RIKIプロジェクトを通じた企画・製作・プロデュース。
- 音楽活動:2015年に『桜のように』で演歌歌手デビュー。
- 配信作品:『欲望の街』シリーズへの主演・製作参加。
2026年10月のイベントでも、竹内は今後の活動について前向きな姿勢を見せている。
銀行員から俳優へ、さらに映像製作者へと活動の幅を広げてきたキャリアは、現在も進行中だ。
【よくある質問】竹内力の銀行員時代に関するFAQ
Q1:竹内力は本当に三和銀行の銀行員だった?
A1:本当です。高校卒業後、三和銀行の大阪・淡路支店に勤務していました。本人も2017年のイベントや2023年のインタビューで銀行員時代を振り返っています。
Q2:竹内力は銀行員を何年続けた?
A2:本人がテレビ朝日POSTの2023年のインタビューで説明した期間は2年2カ月です。報道によっては約2年、2年半と表記されています。
Q3:竹内力が銀行を辞めた理由は?
A3:銀行員としての生活が自分の性分に合わなかったためです。退職後はいったん大分に戻り、東京へ出てライブハウスでアルバイトを始めました。
Q4:竹内力は銀行員時代からリーゼントだった?
A4:はい。16歳ごろから続けていたリーゼントを銀行勤務中も維持していました。支店長から注意されることもあったそうですが、退職するまで髪型を変えなかったと本人が語っています。
Q5:竹内力の札勘定は本当に銀行で覚えた技術?
A5:本当です。銀行の独身寮で2〜3カ月練習したと報じられています。その技術は『ミナミの帝王』の萬田銀次郎役にも生かされました。
Q6:竹内力は2026年現在も俳優を続けている?
A6:続けています。2026年は俳優デビュー40周年で、U-NEXTの『欲望の街』シリーズを中心に出演・製作活動を行っています。
まとめ:【プロの結論】竹内力の銀行員経験は俳優人生の財産だった
竹内力が銀行員だったという話は、単なる芸能人の意外な前職エピソードではない。高校卒業後に三和銀行の大阪・淡路支店へ入行し、2年2カ月勤務。リーゼント姿で窓口に立ち、定期預金の契約件数で全国1位になったと本人が語っている。
銀行を辞めた理由は、仕事が自分の性分に合わなかったこと。その後、東京でアルバイトをしていた際にスカウトされ、1986年に俳優デビューを果たした。
そして、銀行員時代に身につけた札勘定の技術は、『難波金融伝・ミナミの帝王』の萬田銀次郎という代表的な役柄に生きた。さらに2026年には俳優デビュー40周年を迎え、『欲望の街』シリーズなどで活動を続けている。
今回の経歴から分かるのは、竹内力の魅力が強面の演技だけで成り立っているわけではないということだ。顧客に声をかける営業力、相手の反応を読む接客力、実務で身につけた技術、そして自分に合った仕事を見つける決断力。それらが現在の俳優・製作者としての活動を支えている。
銀行員時代の経験を単なる過去にせず、俳優としての個性に変えてきたことこそ、竹内力のキャリアで最も興味深い部分だろう。 (出典: 竹内 力 銀行 員(Yahoo!ニュース))