山本由伸のやり投げはなぜ?フレーチャと独特な投球フォームの真相を2026年最新情報で解説
山本由伸投手の投球練習を見ていると、野球のボールではなく、陸上競技で使う「やり」のような器具を投げている姿が目に留まる。なぜメジャーを代表する投手が、一般的な野球の練習とは異なるトレーニングを続けているのか。その背景には、投球フォームの改善、全身の連動性、そして高校時代から悩まされていた肩や肘の張りが関係している。
実は、山本のやり投げは単純に遠くへ投げるための練習ではない。2017年シーズンのオフに導入され、矢田修トレーナーの指導やフレーチャという専用器具と結びつきながら発展してきたものだ。2026年にはムーキー・ベッツも矢田氏のトレーニングを本格的に取り入れるなど、その考え方はドジャース内にも広がっている。2026年の最新成績と本人の発言を交えながら、その仕組みと実態を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 要点1: 山本由伸のやり投げは2017年オフに導入。投球フォームや全身の力の伝え方を確認することが主な目的。 - 要点2: 現在の練習では専用器具「フレーチャ」を使用。矢田修トレーナーが指導する全身連動型のトレーニングの一部である。 - 要点3: 山本の投法は単純なアーム投げとは異なる。腕の形だけを真似すると肩や肘を痛める可能性がある。
【結論】山本由伸のやり投げは投球フォームを整えるための練習なのか?
答えはYES。ただし、正確には投球フォームを一定の形に矯正するというより、身体全体を使って効率よく力を伝える感覚を身につけるための練習である。
山本は2019年のスポーツナビ掲載インタビューで、やり投げを導入した理由について、野球のボールは小さく、多少不自然な投げ方をしても気づきにくいという問題を挙げている。
野球のボールは約150グラムと軽く、手先だけでもある程度投げられる。一方、やりを投げる場合は、腕だけの力に頼ると安定した動作になりにくい。
その違いを利用して、身体の使い方を確認しようという発想だ。
山本自身は、やりを投げる感覚について次のように説明している。
「投げるというよりも乗せるという感覚でやりを投げています。」
この表現が、山本のトレーニングを理解するうえで重要になる。
単に腕を振って器具を飛ばすのではなく、下半身から体幹、肩、腕へと力をつなげていく。身体全体で生み出した力を、器具の進行方向に伝える感覚を確認しているのだ。
本人は、やり投げと野球の投球を完全に同じ動作とは捉えていない。むしろ、両者の動きを擦り合わせながら、自分に合った力の使い方を探していると説明していた。
スポーツナビの2019年の取材記事では、山本がやりをまっすぐきれいに飛ばせているときは調子がよいと感じることも紹介されている。
つまり、やり投げはトレーニングであると同時に、その日の身体のバランスや動作感覚を確認するためのチェック手段でもある。
野球の投球とやり投げは何が違う?
両者の違いを整理すると、次のようになる。
- 野球の投球:ボールをリリースし、狙ったコースへ投げる動作。
- やり投げ:身体全体を使い、器具に効率よく力を伝えて飛ばす動作。
- 山本のトレーニング:やり投げの身体操作を利用し、野球の投球に必要なバランスや連動性を確認する。
重要なのは、陸上競技の投てき動作をそのままマウンドに持ち込むことではないという点だ。
山本が目指しているのは、野球の投球動作をより効率的に行うための身体の使い方である。
【導入の経緯】2017年オフに何があった?矢田修トレーナーとの出会い
山本のやり投げを理解するには、プロ入り直後の状況を知る必要がある。
山本は2016年のドラフト4位でオリックス・バファローズに入団。2017年8月にプロ初登板を果たし、高卒1年目から一軍で5試合に先発した。
将来を期待される投手だった一方、身体の使い方には課題を抱えていた。
2026年1月30日配信のFull-Countの記事では、山本が2026年1月のイベントで、当時の肩や肘の状態について振り返った内容が紹介されている。
高校時代から肩や肘に気になる症状があり、一軍で投げた際には痛みに近い張りを感じていたという。
そこで、多くの専門家の話を聞く中で出会ったのが、現在も指導を続けている矢田修氏だった。
矢田修トレーナーとは何者なのか?
大阪で矢田接骨院を営む柔道整復師。BCエクササイズという独自のトレーニング体系を用いて身体の連動性や動作を指導する。フレーチャの開発にも携わった人物で、山本のプロ入り初期から指導・サポートを続けている。
矢田氏の指導の特徴は、特定の筋肉を大きくすることだけを重視しない点にある。
身体の軸や重心、関節の動き、全身の連動性などを確認しながら、効率的に身体を動かす感覚を身につけていく。
山本が取り入れてきたブリッジや各種エクササイズ、やり投げも、その考え方に基づくトレーニングの一部だ。
2026年3月の集英社オンラインによる人物紹介でも、矢田氏が2017年から山本の指導・サポートを始め、2024年のメジャー移籍後にはドジャース公認の専属トレーナーとして同行した経緯が紹介されている。
山本由伸のやり投げ導入から2026年までの年表
| 時期 | 出来事・関係者 | 意味・背景 |
|---|---|---|
| 2016年 | オリックスがドラフト4位で指名 | プロ入りが決定 |
| 2017年 | 一軍デビュー | 高校時代から肩や肘の張りを経験 |
| 2017年オフ | 矢田氏の指導のもと、やり投げを導入 | フォームや力の伝達を確認する練習を開始 |
| 2018年春 | プロ2年目のフォーム改良 | 独特な投球動作へ発展 |
| 2021年7月 | フレーチャ発売 | 野球の投球動作に近づけた専用器具が登場 |
| 2024年 | ドジャース移籍 | 矢田氏によるサポートが継続 |
| 2025年11月 | MLB公式サイトが師弟関係を紹介 | メジャーでも練習と身体のケアを継続 |
| 2026年1月 | 山本が導入当初の批判と手応えを語る | 独自の練習を続けた理由が明らかに |
| 2026年3月 | ムーキー・ベッツも矢田氏の指導を本格導入 | トレーニングの考え方がチーム内にも広がる |
ここで注意したいのが、2017年オフのやり投げ導入と、2018年春の独特な投球フォームへの変化は、同じ出来事ではないということだ。
web Sportivaの2024年の高山郁夫元投手コーチへのインタビューでは、2017年秋季キャンプ当時、山本にはまだ現在のようなやり投げの要素が入っていなかったと証言されている。
一方、東洋経済オンラインの2023年の記事では、プロ2年目の春季キャンプから独特な投法へ変化したと説明されている。
つまり、やり投げの練習を始めた時期と、現在につながる投球フォームが形成された時期を区別することが、正しい経緯の理解につながる。
【フレーチャの正体】使い方・効果とジャベリックスローとの違い
山本のやり投げを調べると、必ず登場するのが「フレーチャ」という器具だ。
これは単なる陸上競技用のやりではない。野球の投球動作に近づける目的で開発された専用の練習器具である。
フレーチャとはどのような道具?
フレーチャは、矢田修トレーナーとスポーツ機器開発会社のプロスペクト社が改良を重ねて開発した器具だ。
文春オンラインの2022年の記事によると、基本的な仕様は次のとおり。
| 比較項目 | フレーチャ | ジャベリックスロー用器具 |
|---|---|---|
| 器具名 | フレーチャ | ターボジャブ |
| 重さ | 約400g | 約300g |
| 長さ | 約73.5cm | 約70cm |
| 主な目的 | 野球の投球動作を意識した練習 | やり投げの導入・投てき練習 |
| 開発・普及の背景 | 矢田氏とプロスペクト社が開発 | 陸上競技の投てき種目 |
フレーチャの特徴は、野球の投球動作とのつながりを意識して設計されていることだ。
一般的な野球ボールは軽く、腕の振り方が多少不自然でも投げられてしまう。しかし、フレーチャはある程度の重量と長さがあるため、身体全体を使わずに投げると、きれいに飛ばすことが難しくなる。
この性質を利用して、身体のどこで力を生み出し、どの方向へ伝えているのかを確認する。
フレーチャの基本的な使い方
メーカーが公開している使用方法では、次のような動作が紹介されている。
① セットポジション
器具の先端を投げる方向に向ける。強く握り込みすぎず、身体の向きと投げる方向を意識する。
② 下半身の動き
足を上げ、下ろしながら投げる方向へ身体を移動させる。
③ 身体を大きく使う
踏み込みと身体の移動を合わせ、器具の先端を投げる方向に保つ。
④ 全身を連動させて投げる
下半身から体幹、腕へと動きをつなげ、身体全体を使って器具を投げる。
これはメーカーが公開する基本的な説明であり、山本本人が毎回この手順どおりに練習しているという意味ではない。
山本由伸はどのようにフレーチャを使っている?
2025年11月4日付のMLB公式サイトの記事では、山本がキャッチボールの前にフレーチャを投げるルーティンを取り入れていることが紹介された。
その内容は、単純に同じ動作を繰り返すものではない。
- 開脚して投げるパターン
- ステップを踏みながら投げるパターン
- ジャンプするようなステップを使うパターン
さらに、重さや大きさの異なる2種類のボールも使い、矢田氏が山本の動作を観察して助言を送る。
つまり、フレーチャだけを投げて終わる練習ではない。身体の状態を確認しながら、複数の動作を組み合わせているのだ。
フレーチャの効果は本当にある?
フレーチャのメーカー公式ページでは、鹿屋体育大学との共同研究として、大学野球選手1人を対象にした3か月間のトレーニング事例が紹介されている。
その事例では、次の変化が報告されている。
- 投球速度:約20km/h向上
- 回転数:約300rpm向上
- リリースポイントの改善
- 腕だけに頼る動作から全身を使う動作への変化
ただし、これは特定の選手1人を対象とした事例であり、すべての野球選手に同じ効果が得られることを示すものではない。
大規模な比較試験によって、フレーチャを使えば誰でも球速が上がると証明されたわけでもない。
そのため、現段階で評価できるのは、投球動作を意識するための練習器具として活用されていることと、個別の改善事例が報告されていることだ。
【投球フォームの仕組み】アーム投げとは違う?右肘への負担を検証
山本の投球フォームが話題になる理由の一つが、テークバックで右腕を大きく後方へ伸ばす独特な動作だ。
一般的な投手と比較して腕の動きが特徴的なため、ネット上では「アーム投げなのではないか」という疑問も見られる。
しかし、専門家の解説では、この理解は正確ではないとされている。
山本由伸の投法と一般的なアーム投げの違い
2026年2月13日付のFirst-Pitchでは、関メディベースボール学院のトレーナー・藤田真悟氏が山本のフォームについて解説している。
藤田氏が指摘したのは、テークバックとトップの位置を区別する必要性だ。
山本はテークバックの段階では右腕が伸びているように見える。しかし、投球動作のトップでは肘が約90度の位置に入り、そこから腕の動きと身体の回転が連動していく。
つまり、腕を伸ばしたまま投げているわけではない。
| 比較項目 | 山本由伸の投法 | 一般的なアーム投げの特徴 |
|---|---|---|
| テークバック | 右腕を大きく後方へ伸ばす | 腕の動きが大きくなる場合がある |
| トップの位置 | 肘が約90度に入る | 腕が伸びたままになる動作もある |
| 身体との連動 | 体幹の回転と腕の動きを連動させる | 腕だけで投げる形になると負担が集中しやすい |
| 力の伝達 | 全身の動きを利用する | 腕の動きが先行すると効率が落ちる |
| 注意点 | 個人の身体特性に合わせた動作 | 表面的な模倣は故障リスクにつながる |
藤田氏は、山本の投法について、腕が伸びた状態から身体の回転とともに肘が曲がってくる動作が重要だと説明している。
腕の形だけを見るのではなく、どのような軌道でボールを運び、身体の回転とどう連動させているかが本質なのだ。
なぜ右肘への負担が問題になったのか?
山本のフォームを理解するうえで、右肘の状態は重要なポイントになる。
2025年11月のMLB公式サイトの記事では、山本本人が19歳ごろの一軍登板後に経験した肘の張りについて語っている。
本人によると、一試合投げた後、約10日間は肘が伸びないほど張っていたという。
そこからトレーニングやフォームの変更を重ね、全身を使って投げられるようになり、以前より負担を感じにくくなったと説明している。
ここから分かるのは、山本の独特なフォームが、単なる個性や見た目の問題ではないということだ。
高校時代からの身体的な課題に向き合い、投手として長く戦うために試行錯誤してきた結果でもある。
ただし、やり投げを行えば必ず右肘の負担が減るという医学的な保証があるわけではない。負担の変化には、投球フォーム全体、身体の状態、投球量、回復方法など複数の要素が関係する。
山本の投球フォームに対する評価は賛否両論だった
東洋経済オンラインの2023年の記事では、山本が独特なフォームへ変化した当初、オリックスの球団首脳陣から反対された経緯も紹介されている。
腕を大きく後方へ伸ばす動作は、肩や肘への負担が大きく、故障のリスクが高いのではないかと考えられたためだ。
一方、山本は自分の身体と動作を理解したうえで、その方法を追求し続けた。
2026年1月のFull-Countの取材では、本人が当時の批判について「ストレスはありました」と振り返っている。
それでも、続けるうちに自分の思い描いていた感覚が見えてきて、手応えを得られたという。
ここに、山本のトレーニングに対する姿勢が表れている。
周囲の評価だけで方法を変えるのではなく、自分自身の身体の感覚と結果を照らし合わせながら、納得できる動作を追求してきたのだ。
【2026年最新】山本由伸の投球フォームはどう進化した?MLB成績と最新報道
2026年の山本は、ドジャースの先発投手として引き続き高いパフォーマンスを見せている。
MLB公式選手データに掲載されている2026年レギュラーシーズンの成績は以下のとおりだ。
2026年レギュラーシーズン成績
勝敗
防御率
投球回
奪三振
WHIP
先発登板
出典:MLB公式選手プロフィールの2026年シーズン成績。
特に注目したいのは、185イニングを投げながら防御率2.53を記録したことだ。
2026年9月15日(日本時間16日)のレッズ戦では、7回91球、1安打無失点、7奪三振という好投を披露。これで14勝目を挙げた。
試合後、山本は序盤の制球に苦しんだ場面について、次のように振り返っている。
「しっかり自分のフォームで投げることに集中して、抑えていきました」
この発言からも、フォームの再現性や自分の感覚を大切にしていることがうかがえる。
2026年も矢田修トレーナーとの関係は続いている
2026年3月25日配信のFull-Countの記事では、山本のトレーニングに新しい動きが紹介された。
ドジャースの主力選手であるムーキー・ベッツが、矢田修トレーナーの指導を本格的に取り入れ始めたのだ。
ベッツが興味を持ったのは、山本が実践するトレーニングの考え方だった。
矢田氏は、アメリカでは手で投げる、手で打つという意識が強い一方、自身の指導では身体全体を使う感覚をエクササイズを通して伝えていると説明した。
ベッツはキャンプ中にジャベリックスローにも取り組み、当初はうまく飛ばせなかった器具を、徐々に身体全体を使って投げられるようになったという。
これは山本のトレーニングが単なる個人的な珍しい習慣ではなく、身体操作の考え方として他のトップ選手にも関心を持たれていることを示す事例だ。
2026年の投球フォームは変更されたのか?
ここは慎重に見る必要がある。
2026年10月6日付の日刊スポーツのインタビューで、山本はポストシーズンに向けた調整について、基本的には大きく変えておらず、実戦形式の練習も試合を想定して投げたと説明している。
ただし、これはその時期の調整方法についての発言であり、シーズンを通じて投球フォームの細部が一切変わっていないことを意味するものではない。
2026年の報道や成績から確認できるのは、山本が引き続き自分のフォームを意識しながら、全身のコンディションと投球感覚を管理しているということだ。
2026年の公式成績は、その継続的な取り組みを考えるうえで重要な参考材料になる。
【プロの結論】山本由伸のやり投げから学べる本当のポイント
山本由伸のやり投げを分析すると、一般的な野球の練習とは異なる3つの特徴が見えてくる。
1. 腕の力ではなく身体全体の連動性を重視する
投球では、腕の振りだけで球速を生み出そうとすると、身体の一部分に負担が集中する可能性がある。
山本が重視しているのは、下半身から体幹、腕へと力をつなげることだ。
これは、単純に筋力を増やすという考え方とは異なる。
どれだけ身体を効率よく動かし、その力をボールに伝えられるかという動作の質に重点を置いている。
2. フォームの見た目ではなく、動作の目的を理解する
山本の投球フォームは特徴的だが、その外見だけを真似するのは危険だ。
特に注意したいのが、テークバックで右腕を大きく伸ばす部分だけを模倣すること。
2026年2月のFirst-Pitchの記事でも、藤田真悟氏は特徴的な部分だけが大きくなることで、基本的な動作が失われる危険性を指摘している。
フォームは、身体の柔軟性や筋力、関節の状態などによって適切な形が変わる。
山本と同じ腕の形を作れば、同じ球威や身体の使い方が手に入るわけではない。
3. やり投げだけでなく、トレーニング全体を見る
山本の成長をフレーチャだけの効果と考えるのも正確ではない。
矢田氏が指導してきたBCエクササイズやブリッジ、身体の軸を意識する練習、投球後のコンディショニングなど、複数の取り組みが組み合わさっている。
MLB公式サイトの2025年11月の記事でも、フレーチャのほか、異なる重量のボールを使った練習や矢田氏による身体の状態の確認が紹介されている。
山本の投球を支えているのは、単独の練習方法ではなく、長年積み重ねてきた身体操作と調整の体系なのだ。
フレーチャを取り入れる際に注意したい人
- 取り入れることを検討できる人: 指導者のもとで投球動作を見直したい選手、全身の連動性を意識したい選手。
- 慎重に判断したい人: 投球フォームの基礎がまだ安定していない小中学生、身体の使い方を十分に理解できていない初心者。
- 自己判断で行わない方がよい人: 肩や肘に痛みがある人、投球後の張りが強い人、故障からの復帰途中にある人。
特に成長期の選手は、山本のフォームを外見だけで再現しようとするべきではない。
道具を使う場合も、適切な重量や投球量を指導者と相談し、痛みがあれば中止して医療専門家に相談することが大切だ。
【山本由伸のやり投げ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:山本由伸はなぜ野球のボールではなく、やり投げをするのですか?
野球のボールは小さく軽いため、多少不自然な投げ方でも投げられてしまうからだ。やりを使うことで、身体全体のバランスや力の伝え方を確認し、投球フォームに必要な感覚を身につけようとしている。
Q2:山本由伸が使っているフレーチャとは何ですか?
フレーチャは、野球の投球動作を意識して開発された約400g、長さ約73.5cmの練習器具だ。矢田修トレーナーとプロスペクト社が開発に携わり、身体全体を使って力を伝える練習に利用されている。
Q3:山本由伸の投球フォームはアーム投げですか?
一般的なアーム投げと同じではない。テークバックでは右腕が伸びているように見えるが、トップでは肘が約90度の位置に入り、身体の回転と腕の動きが連動する。
Q4:やり投げをすると球速は上がりますか?
身体の連動性や力の伝達を改善するきっかけになる可能性はある。ただし、誰でも球速が上がると証明されたわけではない。フレーチャのメーカーが紹介する改善事例も、特定の選手を対象としたものである。
Q5:山本由伸は2026年もやり投げを続けていますか?
2026年3月には、矢田修トレーナーの指導のもとでムーキー・ベッツがジャベリックスローなどを取り入れたことが報じられている。また、MLB公式選手プロフィールでも山本のやり投げを含むトレーニング習慣が紹介されている。山本の2026年の具体的な練習回数や週間メニューは公表されていない。
Q6:少年野球でも山本由伸のやり投げを真似してよいですか?
動作の目的を理解し、指導者の管理下で取り入れることが前提になる。特に腕を後方へ大きく伸ばす動作だけを真似するのは避けたい。成長期は肩や肘への負担にも注意が必要だ。
まとめ:山本由伸のやり投げは全身の力を効率よく伝えるための練習
山本由伸のやり投げは、単なる珍しいトレーニングではない。
2017年オフに始まった取り組みは、矢田修トレーナーとの出会いをきっかけに、身体の連動性や投球フォームの再現性を追求する独自のトレーニング体系へと発展してきた。
その中心にあるのが、フレーチャを使った練習だ。
山本が大切にしているのは、腕だけで投げるのではなく、下半身から身体全体を使って力を伝える感覚である。右肘への負担という過去の課題と向き合いながら、自分に合った投球動作を追求してきたことも見逃せない。
2026年にはムーキー・ベッツも矢田氏の指導を本格的に取り入れ、山本のトレーニングを支える身体操作の考え方は、さらに注目を集めている。
山本由伸のやり投げから学ぶべきなのは、独特な腕の動きそのものではなく、身体全体を使って効率よく力を伝えるという発想だ。
2026年も結果を残し続ける山本の投球フォーム。その進化を理解するには、見た目の珍しさだけでなく、長年積み重ねてきた練習の目的と身体の使い方に目を向ける必要がある。
主な参考資料:スポーツナビ(2019年)、文春オンライン(2022年)、東洋経済オンライン(2023年)、web Sportiva(2024年)、MLB公式サイト(2025年11月)、Full-Count/First-Pitch(2026年1月・2月・3月)、集英社オンライン(2026年3月)、テレビ東京スポーツ(2026年9月)、MLB公式選手成績(2026年)。 (出典: 山本 由伸 やり投げ(Yahoo!ニュース))