【2026年3月の原田マハ刊行作品】『すべてが円くなるように』と文庫版の魅力
11月の新刊をより深く理解するには、2026年3月に発売された2作品も押さえておきたいところです。
この2冊は、原田マハの作家としての異なる魅力を示しています。
『すべてが円くなるように』|3月18日発売・幻冬舎
発売日: 2026年3月18日
価格: 1,650円(税込)
ISBN: 978-4-344-04559-0
ページ数: 144ページ
出版社: 幻冬舎
本作は、真珠をモチーフに、女性たちの人生や夢、人間関係を描いた短編集です。
幻冬舎の作品紹介では、貝が海からの贈り物であり、真珠には不思議な魔力が潜んでいるというイメージが示されています。
物語の中心となるのは、祖母と孫、母と娘、女友達といった関係性です。
主な収録作品として紹介されているのは、次の3編です。
「フェルメールとの約束」
フェルメールの展覧会を一目見たいという願いを胸に、アムステルダムへ向かう作家の物語です。美術への憧れと、創作に向き合う気持ちが重なります。
「あの日のエール」
パリで設計事務所を営む祖母に憧れる杏樹が主人公です。祖母からシャルロット・ペリアンの写真を見せられたことをきっかけに、彼女の世界が動き始めます。
「海からの贈り物」
ハーバード大学の同級生だったリタ、碧海、芦花の3人が登場します。メトロポリタン美術館の学芸員であるリタの企画展をきっかけに、久しぶりに鳥羽で再会します。
真珠という一つのモチーフを通じて、時間を重ねた女性たちの人生を描く構成です。
『ハミングバードのいるところ』と同じ短編集ですが、こちらは真珠や女性同士のつながり、人生の節目に重点を置いています。
『原田マハ、アートの達人に会いにいく』|3月30日発売・新潮文庫
発売日: 2026年3月30日
価格: 880円(税込)
ISBN: 978-4-10-125965-9
ページ数: 448ページ
出版社: 新潮社
こちらは小説ではなく、原田マハが現代のアート界や各分野の第一人者33人に会い、話を聞いた対話集です。
登場する人物には、谷川俊太郎、竹宮惠子、安藤忠雄、山田洋次などがいます。
扱われる分野も幅広く、美術、建築、詩、漫画、写真、映画など多岐にわたります。
作品の魅力は、著名人の経歴を紹介するだけでなく、それぞれの道を究めた人々がどのような考えを持ち、何を大切にしてきたのかを言葉から感じ取れることです。
なお、この作品自体は2026年に初めて刊行されたものではありません。2023年3月29日に単行本として刊行された作品の新潮文庫版が、2026年3月30日に発売されています。
そのため、2026年の新刊情報を調べる際には、完全な新作と文庫化作品を区別しておく必要があります。
3月刊行作と11月新刊の違い
4作品を比較すると、原田マハが2026年に届ける読書体験の幅が見えてきます。
- 『すべてが円くなるように』:女性たちの人生と真珠をめぐる短編小説。
- 『原田マハ、アートの達人に会いにいく』:第一人者33人との対話を楽しむ本。
- 『ハミングバードのいるところ』:現代を生きる人々の再生と希望を描く短編集。
- 『FORTUNE BOOK』:120の言葉を通じて自分自身と向き合う言葉集。
特に注目したいのは、3月の2作品と11月の2作品では、読者に求める関わり方が違うことです。
3月の作品は、物語や対話を通じて他者の人生や価値観を知ることに重点があります。一方、11月の作品は、物語から人生を考えることと、言葉を自分の日常に取り入れることが中心です。
【原田マハの最新刊一覧2026】2025年の代表作も含めた刊行順まとめ
ここで、2026年の刊行作品と、その直前に発売された注目作を整理します。
2026年の刊行スケジュール
| 発売日 | 書名 | 出版社 | 価格 |
|---|---|---|---|
| 3月18日 | すべてが円くなるように | 幻冬舎 | 1,650円 |
| 3月30日 | 原田マハ、アートの達人に会いにいく(文庫) | 新潮社 | 880円 |
| 11月5日 | ハミングバードのいるところ | 幻冬舎 | 1,980円 |
| 11月11日予定 | FORTUNE BOOK 小さな気づきが世界を広げる120の言葉 | 徳間書店 | 2,200円 |
価格はいずれも紙書籍の税込価格です。発売日と書誌情報は出版社の刊行情報や書店の商品情報に基づいています。
『晴れの日の木馬たち』も見逃せない
発売日: 2025年12月17日
価格: 2,310円(税込)
ISBN: 978-4-10-331756-2
出版社: 新潮社
ページ数: 384ページ
『晴れの日の木馬たち』は、2026年の新刊ではありませんが、11月の作品を待つ読者にもおすすめしたい長編小説です。
主人公は、病に倒れた父を支えるため、倉敷紡績で働く少女すてら。
彼女は社長の大原孫三郎と知り合い、贈られた雑誌『白樺』でゴッホの絵を目にします。その作品に心を動かされたすてらは、「ゴッホが絵を描いたように小説を書く」という自分の道を見つけます。
その後、ある出来事をきっかけに岡山を離れ、東京へ向かうことになります。
物語の時代設定は1910年から1922年。ゴッホや白樺派の芸術文化とも関わりながら、少女が自分の人生を切り開いていく姿を描きます。
新潮社は、本作を「小説」と「アート」への愛を込めた長篇として紹介しています。
美術と文学を結びつける原田マハらしさを、歴史小説という形でじっくり味わえる作品です。
原田マハの作品を理解するための作家プロフィール
原田マハの作品を読むうえで、知っておきたいのが作家としての経歴です。
1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科を卒業後、早稲田大学第二文学部美術史科でも学びました。
その後、伊藤忠商事、森ビル森美術館の設立準備室、ニューヨーク近代美術館(MoMA)での勤務などを経験しています。
2002年にはフリーのキュレーター、カルチャーライターとして活動を開始。2005年に『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞し、2006年に作家デビューしました。
代表的な受賞歴は次のとおりです。
- 2012年: 『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞。
- 2017年: 『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞。
- 2024年: 『板上に咲く』で第52回泉鏡花文学賞。
この経歴を踏まえると、原田マハが美術館や芸術家を題材にした作品を数多く発表している理由が理解できます。
単に美術史の知識を小説に取り入れているのではありません。美術館の現場や作品を扱う仕事を経験したからこそ、芸術家の創作活動、作品が生まれる背景、作品を受け取る人間の感情まで描けるのです。
『ハミングバードのいるところ』における芸術家の人生と日常の描写も、こうした経験と重ね合わせて読むと、より興味深く感じられます。
【原田マハの新刊を予約する前に】間違えやすい書名と選び方
11月発売の2作品は、書店の商品情報で予約受付が確認できます。予約の際は、書名だけでなくISBNも確認すると安心です。
FORTUNE BOOKは過去の刊行作品と混同しない
特に注意したいのが『FORTUNE BOOK』シリーズです。
原田マハは、2024年と2025年にも同じシリーズ名の言葉集を刊行しています。
| 刊行年 | 書名 | ISBN | 税込価格 |
|---|---|---|---|
| 2024年 | FORTUNE BOOK 明日につながる120の言葉 | 9784198659202 | 1,980円 |
| 2025年 | FORTUNE BOOK 心のままに思い書く120の言葉 | 9784198661014 | 1,980円 |
| 2026年 | FORTUNE BOOK 小さな気づきが世界を広げる120の言葉 | 9784198662998 | 2,200円 |
2026年の作品は、2025年版とはISBNも価格も異なる別の書籍です。
また、2026年版は、書店の商品情報では「小さな気づきが世界を広げる120の言葉」と掲載されていますが、版元ドットコムの書誌情報には「小さな気づきが未来をひろげる120の言葉」という表記もあります。
同一ISBNの商品として掲載されているため、予約時にはISBN9784198662998を基準に確認するのが確実です。
どんな人にどの作品がおすすめ?
購入する作品に迷った場合は、次の基準で考えると選びやすくなります。
『ハミングバードのいるところ』がおすすめの人
- 原田マハの小説を読みたい。
- 芸術家や海外の文化を背景にした物語が好き。
- 人生の再出発や希望をテーマにした作品を探している。
- 短編を少しずつ読みたい。
『FORTUNE BOOK』がおすすめの人
- 毎日の生活に取り入れられる言葉を探している。
- 日記やジャーナリングを始めたい。
- 自分の気持ちを整理するきっかけが欲しい。
- 大切な人への贈り物を探している。
『すべてが円くなるように』がおすすめの人
- 女性同士の関係や人生の節目を描く小説が好き。
- 真珠や美術など、美しいモチーフを扱う物語が読みたい。
- 144ページの比較的コンパクトな短編集を探している。
『原田マハ、アートの達人に会いにいく』がおすすめの人
- 芸術家や文化人の考え方に興味がある。
- 小説とは違う形で原田マハの視点に触れたい。
- 美術、建築、映画、詩など幅広い分野に関心がある。
予約する際は、発売日だけでなく、紙書籍か電子書籍かも確認しましょう。特に書店によって予約受付や入荷、発送のタイミングが異なる場合があります。
【原田マハの新刊に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年11月に発売される原田マハの新刊は何ですか?
『ハミングバードのいるところ』と『FORTUNE BOOK 小さな気づきが世界を広げる120の言葉』の2作品です。前者は11月5日、後者は11月11日発売予定です。
Q2:『ハミングバードのいるところ』の価格とISBNは?
幻冬舎から発売される単行本で、税込1,980円、ISBNは978-4-344-04666-5です。224ページの短編集です。
Q3:『FORTUNE BOOK』は小説ですか?
小説ではありません。120の言葉を収録した言葉集で、読者が好きなページを開いたり、気持ちを書き留めたりしながら自由に楽しめる本です。税込2,200円、ISBNは978-4-19-866299-8です。
Q4:『すべてが円くなるように』のあらすじは?
真珠をモチーフに、祖母と孫、母と娘、女友達など、女性たちの人生や夢を描いた短編集です。2026年3月18日に幻冬舎から発売されました。
Q5:『晴れの日の木馬たち』は2026年の新刊ですか?
いいえ。新潮社から2025年12月17日に発売された長編小説です。倉敷紡績で働く少女すてらが、ゴッホの絵に出会い、小説家を志す物語です。
Q6:原田マハの2026年の新刊はどこで予約できますか?
幻冬舎刊の『ハミングバードのいるところ』は紀伊國屋書店や楽天ブックスなど、徳間書店刊の『FORTUNE BOOK』は楽天ブックスや丸善ジュンク堂書店などの書店商品情報で予約受付が確認できます。店頭での予約については各書店にお問い合わせください。
まとめ:2026年は小説・言葉・アートの3つの魅力に注目
2026年の原田マハは、3月の短編集と対話集に続き、11月にも個性の異なる2作品を刊行します。
特に注目したいのは、11月5日発売の『ハミングバードのいるところ』です。パリのロックダウンやウクライナ侵攻、芸術家の日常など、現実の出来事や人物と結びついた物語を通じて、再生と希望というテーマを描いています。
一方、11月11日発売予定の『FORTUNE BOOK』は、読者自身が言葉と向き合うための一冊です。
2026年の刊行状況を整理すると、次のように選べます。
- 新しい小説を楽しみたい人: 『ハミングバードのいるところ』
- 言葉から日々のヒントを得たい人: 『FORTUNE BOOK』
- 女性たちの人生を描く短編を読みたい人: 『すべてが円くなるように』
- 芸術家や文化人の考え方を知りたい人: 『原田マハ、アートの達人に会いにいく』
- 美術と歴史を融合した長編を読みたい人: 『晴れの日の木馬たち』
原田マハの魅力は、美術や歴史を題材にしながら、最終的には人間の感情や人生の選択を描き出すところにあります。
11月の新刊2冊は、その魅力を異なる形で楽しめる作品です。小説として読むか、言葉を自分の生活に取り入れるか。自分が今求めている読書体験を基準に選んでみてください。 (出典: 原田 マハ 新刊(Yahoo!ニュース))