コロナワクチン3回目の副反応は2回目より強い?症状・期間と2026年制度を徹底解説
コロナワクチン3回目の副反応は、2回目より強くなるのでしょうか。3回目の接種後には、発熱、頭痛、倦怠感、関節痛、接種した腕の痛みなどが起こることがあります。一方、すべての人で副反応が強くなるわけではなく、厚生労働省の資料では、3回目接種後の有害事象の発現傾向は2回目とおおむね同様とされています。リンパ節の腫れなど、一部の症状には違いもあります。
また、2026年11月現在、新型コロナワクチンの接種制度は、初期の1・2・3回目という接種方式から、対象者を定めた秋冬の定期接種へと移行しています。この記事では、3回目接種後の症状が出るタイミングや回復までの日数、ファイザーとモデルナの違い、心筋炎などの注意すべき症状、解熱鎮痛薬の使い方、2026年度の最新制度まで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2回目との比較:3回目の副反応は全体として2回目とおおむね同様で、必ず強くなるわけではない。
- 症状と期間:発熱や頭痛、倦怠感は接種後1~2日以内に出やすく、多くは数日以内に軽快する。
- 注意すべき症状:胸痛、動悸、息切れなどは心筋炎・心膜炎の可能性があるため、速やかな受診が必要。
- 薬の使い方:アセトアミノフェンやイブプロフェンなどは症状に応じて使用できるが、予防的な繰り返し服用は推奨されない。
- 2026年度の制度:65歳以上などを対象とする秋冬の定期接種が実施されている。
【結論】コロナワクチン3回目の副反応は2回目より強い?厚生労働省の見解
コロナワクチン3回目の副反応について、最初に押さえておきたいのは、3回目だからといって、2回目より必ず症状が強くなるわけではないという点です。
厚生労働省が2022年1月に公表した追加接種に関する情報では、3回目接種後の有害事象の発現傾向は、2回目接種後とおおむね同様と説明されています。
また、リンパ節の腫れについては、初回接種時より発現割合が高くなる傾向が確認されました。ただし、その大部分は軽度で、発現してから短期間で治まっています。
つまり、3回目接種では、2回目と似た副反応が起こる可能性がある一方、症状の種類や程度には個人差があります。
なぜ2回目の接種後に副反応が出やすかったのか
mRNAワクチンでは、1回目の接種によって体内に免疫反応が形成されます。その状態で2回目を接種すると、免疫システムがワクチンの抗原に反応しやすくなり、発熱や倦怠感、関節痛などが出やすくなると説明されています。
これは、免疫反応に伴って起こる一時的な症状です。発熱やだるさが出たからといって、必ずしもワクチンの効果が高い、あるいは低いと判断できるわけではありません。
3回目で特に注意したいのはリンパ節の腫れ
3回目接種では、接種した側の脇の下や首などにリンパ節の腫れや痛みが生じることがあります。
厚生労働省の追加接種に関する説明でも、リンパ節の腫れは初回接種より発現割合が高い傾向にあるとされています。ただし、多くは軽度で、時間の経過とともに改善します。
乳がん検診や画像検査を受ける場合には、接種した時期と腕の左右を医師に伝えておくと、検査画像の判断に役立ちます。
出典:厚生労働省「広報誌『厚生労働』2022年1月号」「新型コロナワクチンQ&A」。
【症状一覧】3回目接種後の発熱・頭痛・倦怠感はいつからいつまで?
3回目接種後の副反応は、接種当日から翌日にかけて現れることが多く、翌日を中心に症状が強くなるケースがあります。
厚生労働省の説明では、発熱は接種後1~2日以内に起こることが多く、頭痛、疲労、筋肉痛、悪寒、関節痛なども代表的な症状として挙げられています。こうした症状の大部分は、数日以内に軽快します。
3回目接種後に見られる主な副反応と回復の目安
| 症状 | 現れやすい時期 | 回復の目安・特徴 |
|---|---|---|
| 発熱・悪寒 | 接種後1~2日以内 | 多くは数日以内に軽快 |
| 頭痛 | 接種当日~翌日 | 通常は数日以内に改善 |
| 倦怠感・疲労 | 接種後1~2日以内 | 休息とともに改善することが多い |
| 筋肉痛・関節痛 | 接種後1~2日以内 | 多くは数日以内に軽快 |
| 腕の痛み・腫れ | 接種当日~数日以内 | 通常は数日以内に改善 |
| リンパ節の腫れ | 接種後数日以内など | 多くは時間の経過とともに改善 |
| 遅れて出る腕の赤み・かゆみ | 接種後数日~約1週間 | 多くは数日で改善 |
※上記は一般的な経過の目安であり、全員に同じタイミングや期間で症状が出るわけではありません。
発熱は接種後いつから始まる?
3回目接種後の発熱は、一般的に接種当日から翌日にかけて起こり、接種後1~2日以内に現れるケースが多くなっています。
接種した直後に熱がなくても、翌朝になって発熱することがあります。反対に、発熱せず、腕の痛みや倦怠感だけで終わる人もいます。
発熱の程度にも個人差があるため、必ず高熱になるわけではありません。体温だけでなく、水分が取れているか、呼吸や意識に異常がないか、症状が改善しているかを確認することが大切です。
副反応は何日続く?3日目以降も治らない場合
発熱や頭痛、全身のだるさなどは、多くの場合、数日以内に軽快します。接種翌日に症状が強くても、その後に改善していくなら一般的な経過に当てはまる可能性があります。
一方、接種後2日間以上発熱が続く場合や、症状が重い場合、いったん改善した後に再び悪化する場合は、医療機関への相談を検討してください。
特に、咳や喉の痛み、鼻水などを伴う場合は、新型コロナウイルス感染症など別の病気も考える必要があります。
【ファイザー・モデルナ比較】3回目の副反応はどちらが強い?
3回目接種では、ファイザー社とモデルナ社のどちらを選ぶかによって、副反応の出方に違いがあるのかも気になるところです。
2021~2022年の追加接種では、両社のmRNAワクチンが使用されました。接種後に多く見られた症状は共通しており、接種部位の痛み、倦怠感、頭痛、筋肉痛、発熱などです。
3回目接種での両社の違い
当時の3回目追加接種では、ファイザー社製は初回と同量、武田/モデルナ社製は初回接種の半量が使用されていました。
厚生労働省の資料では、どちらのワクチンでも3回目接種後の副反応は、初回接種後とおおむね同様の種類が見られています。一部の症状には発現頻度の違いがありました。
- ファイザー社:接種部位の痛み、疲労、頭痛、発熱などが報告された。
- モデルナ社:同様の症状が報告され、当時の一部の調査ではファイザー社より発熱が多い傾向が見られた。
ただし、これらは当時の製剤と接種条件に関する情報です。現在の製剤や2026年度の定期接種に、そのまま数値を当てはめることはできません。
海外の追加接種調査でも2回目より強いとは限らない
米国疾病予防管理センター(CDC)が2021年10月に公表した追加接種後の安全性調査でも、3回目の副反応は2回目とおおむね同様の傾向でした。
さらに、2022年に公表された追加接種後の調査では、ファイザー社とモデルナ社のいずれについても、同じ製剤を3回目に接種した人の全身性反応は、2回目接種後より少ない傾向が報告されています。
ただし、これは米国の自発的な健康状況調査に基づく結果であり、日本国内の全接種者にそのまま当てはまるものではありません。
副反応の強さは、ワクチンの種類だけでなく、年齢、性別、健康状態、過去の接種歴などによっても異なります。
【要注意】心筋炎・心膜炎の症状と受診すべきタイミング
新型コロナワクチン接種後の副反応で、特に注意したいのが心筋炎と心膜炎です。
いずれも頻度としてはごくまれですが、ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチン接種後に疑われる事例が報告されています。
心筋炎・心膜炎で見られる主な症状
- 胸痛:胸の中央や左側に痛みが生じる。
- 動悸:心臓が激しく打つ、脈が乱れるように感じる。
- 息切れ:普段の動作でも息苦しくなる。
- むくみ:手足などにむくみが現れる。
- 呼吸の異常:浅く速い呼吸などが見られる。
特に注意したいのは、接種後おおむね4日以内に胸痛や動悸、息切れなどが現れるケースです。
厚生労働省は、こうした症状が現れた場合には速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。受診時には、ワクチンを接種した日と製剤名を医師に伝えてください。
強い胸痛や呼吸困難など、緊急性が高い症状がある場合は、救急車を要請することも必要です。
若い男性は特に注意が必要なのか
国内の副反応疑い報告の分析では、10代・20代の男性で、心筋炎や心膜炎を疑う報告頻度が他の年齢・性別の層より高い傾向が確認されました。
また、当時の分析では、若年男性においてモデルナ社製ワクチンの接種後に疑われる報告頻度が、ファイザー社製より高い傾向も示されています。
一方、厚生労働省の資料では、若年男性の心筋炎・心膜炎について、1回目より2回目の接種後に多く報告され、3回目接種後は2回目より低い傾向が確認されています。
これは、3回目で心筋炎が絶対に起こらないという意味ではありません。胸痛や息切れなどの症状が出た場合には、接種回数にかかわらず受診が必要です。
腕の痛みや腫れ、リンパ節の腫れとの違い
接種した腕の痛みや軽い腫れは、比較的よく見られる局所反応です。接種した側の脇の下や首のリンパ節が腫れることもあります。
一方、胸痛、息切れ、動悸などは、通常の局所反応とは異なる症状です。単なる接種後の疲労や筋肉痛と決めつけず、速やかに医師の診察を受けてください。
【見分け方と対処法】副反応とコロナ感染症はどう違う?
ワクチン接種後に発熱すると、「これは副反応なのか、それとも新型コロナに感染したのか」と迷うことがあります。
実際、接種後に新型コロナウイルスに感染する可能性はあります。ワクチンを受けたことだけで感染を否定することはできません。
副反応と新型コロナ感染症の主な違い
判断の手がかりになるのは、症状が始まったタイミングと、発熱以外にどのような症状があるかです。
- ワクチンの副反応:接種後1~2日以内に発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛などが現れやすい。
- 新型コロナ感染症:発熱に加え、咳、喉の痛み、鼻水、息切れ、味覚・嗅覚の異常などが現れることがある。
厚生労働省のQ&Aでは、咳や咽頭痛、鼻水、味覚・嗅覚の異常などは、通常のワクチンによる発熱では見られにくい症状として紹介されています。
ただし、症状だけで完全に区別することはできません。感染者との接触があった場合や、呼吸器症状がある場合は、必要に応じて抗原定性検査キットなどを利用し、医療機関に相談してください。
発熱や頭痛がつらいときの解熱鎮痛薬の使い方
接種後の発熱や痛みに対しては、市販の解熱鎮痛薬を使用することも可能です。
厚生労働省が例示している主な成分は次のとおりです。
- アセトアミノフェン:発熱や頭痛などの痛みを和らげるために使用される。
- イブプロフェン:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種で、発熱や痛みに使用される。
- ロキソプロフェン:同じくNSAIDsに分類され、痛みや発熱に使用される。
服用するときは、製品ごとの用法・用量を守り、同じ成分を含む複数の薬を重複して使用しないようにしてください。
また、以下に該当する場合は、自己判断で薬を選ばず、主治医や薬剤師に相談することが推奨されています。
- 妊娠中・授乳中の人
- 高齢者
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、腎機能低下などの病気がある人
- ほかの薬を服用している人
- 薬によるアレルギーや喘息の経験がある人
特に注意したいのは、症状が出る前から解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し飲むことです。厚生労働省は、このような予防的な服用を現時点で推奨していません。
副反応が強いときに自宅でできる対処法
症状が軽度であれば、無理をせず休息を取りながら経過を見ることが基本です。
- 発熱:水分を十分に取り、必要に応じて解熱鎮痛薬を使用する。
- 頭痛・関節痛:睡眠と休息を優先し、症状に応じて鎮痛薬を使用する。
- 腕の痛み:接種部位を清潔に保ち、無理に動かさず、必要に応じて冷やす。
- 倦怠感:仕事や運動を控え、体調の回復を優先する。
- リンパ節の腫れ:強く押したり揉んだりせず、経過を観察する。
接種当日は激しい運動や過度の飲酒を控えることも、厚生労働省が案内している注意点です。
高熱が続く、症状が強い、2日以上発熱が続く、呼吸器症状が現れるといった場合には、医療機関への相談を検討してください。
【2026年最新】新型コロナワクチン定期接種の対象者・期間・種類
2026年の新型コロナワクチン接種制度を理解するうえで重要なのは、かつての1回目・2回目・3回目という初期接種の枠組みと、現在の定期接種を区別することです。
日本では2024年度から新型コロナワクチンが予防接種法上のB類疾病に位置付けられ、個人の重症化予防を目的とする定期接種へ移行しました。
2026年度の定期接種対象者
厚生労働省の2026年10月版の案内によると、定期接種の対象は次の人です。
- 65歳以上の人
- 60~64歳で一定の基礎疾患がある人(心臓・腎臓・呼吸器の機能に重い障害がある人、またはHIVによる免疫機能障害があり日常生活がほとんど不可能な人)
対象者は原則として有料で接種します。自己負担額や助成の有無は自治体によって異なるため、居住する市区町村の案内を確認してください。
2026年度の接種期間はいつまで?
2026年度の定期接種は、原則として2026年10月1日から2027年3月31日までの秋冬期間に実施されています。
ただし、自治体によって実施期間や予約方法、費用、助成内容が異なる場合があります。実際に接種する場合は、自治体や実施医療機関への確認が必要です。
2026年度に使用できるワクチンの種類
厚生労働省の2026年10月版リーフレットでは、定期接種に使用できるワクチンとして、次のメーカーの製剤が案内されています。
- ファイザー社
- モデルナ社
- 第一三共社
- Meiji Seikaファルマ社
- 武田薬品社
このうち、ファイザー社、モデルナ社、第一三共社、Meiji Seikaファルマ社はmRNA関連のワクチン、武田薬品社は組換えタンパクワクチンです。
医療機関によって取り扱う製剤が異なるため、希望するワクチンがある場合は、予約前に確認してください。
なお、2026年度の定期接種は、流行株に対応した最新のワクチンを用いる年1回の接種制度です。初期の3回目追加接種と同じ製剤・用量・接種条件ではありません。
出典:厚生労働省「新型コロナワクチンについて」「65歳以上に実施している予防接種」「令和8年10月版・新型コロナワクチン定期接種のご案内」。
【コロナワクチン3回目の副反応】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:コロナワクチン3回目の副反応は2回目より強いですか?
A1:必ずしも強くなるわけではありません。厚生労働省の資料では、3回目接種後の有害事象は2回目とおおむね同様とされています。ただし、リンパ節の腫れなど一部の症状は初回接種より多くなる傾向が確認されています。
Q2:3回目接種後の発熱はいつから始まり、何日続きますか?
A2:発熱は接種当日から翌日、特に接種後1~2日以内に現れることが多く、通常は数日以内に軽快します。2日以上発熱が続く場合や、症状が重い場合は医療機関に相談してください。
Q3:3回目接種後に頭痛や倦怠感だけが出ることはありますか?
A3:あります。発熱がなくても、頭痛、疲労、倦怠感、筋肉痛、関節痛などが単独または複数現れることがあります。
Q4:接種後に腕や脇の下が腫れるのは異常ですか?
A4:接種部位の痛みや腫れ、接種した側の脇の下のリンパ節の腫れは、副反応として報告されています。多くは時間の経過とともに改善します。ただし、腫れが強い、長く続く、悪化するといった場合は医師に相談してください。
Q5:副反応がつらいときはロキソニンやカロナールを飲んでもよいですか?
A5:厚生労働省は、アセトアミノフェンやイブプロフェン、ロキソプロフェンなどを接種後の発熱や痛みに使用できると案内しています。ただし、持病や服用中の薬、妊娠・授乳などによって適さない場合があるため、薬剤師や医師に相談してください。
Q6:3回目接種後の胸痛や息切れはいつまで注意すべきですか?
A6:特に接種後4日程度は心筋炎・心膜炎を疑う症状に注意してください。胸痛、動悸、息切れ、むくみなどが現れた場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
Q7:2026年も新型コロナワクチンの3回目接種が必要ですか?
A7:2026年の定期接種は、初期の3回目追加接種とは制度が異なります。65歳以上と、一定の基礎疾患がある60~64歳の人を対象に、秋冬に年1回の定期接種が実施されています。対象外の人も任意接種を受けられる場合がありますが、費用や接種条件は医療機関に確認してください。
まとめ:3回目の副反応は経過と危険な症状を見極めることが大切
コロナワクチン3回目の副反応は、2回目より必ず強くなるわけではありません。厚生労働省の資料では、発現傾向はおおむね同様とされ、発熱、頭痛、倦怠感、関節痛、腕の痛みなどの多くは数日以内に軽快すると説明されています。
接種後1~2日以内の発熱やだるさは一般的な副反応の範囲に入ることがありますが、2日以上発熱が続く場合や、咳・喉の痛みなどを伴う場合には感染症の可能性も考えなければなりません。
また、頻度はごくまれでも、心筋炎・心膜炎には注意が必要です。接種後4日程度の間に胸痛、動悸、息切れなどが現れたら、通常の副反応と自己判断せず、速やかに受診してください。
2026年度の日本では、65歳以上などを対象に、秋冬の新型コロナワクチン定期接種が実施されています。かつての3回目接種とは制度も使用するワクチンも異なるため、最新の対象条件や費用は自治体の情報を確認することが大切です。
副反応について正しく理解し、一般的な症状と医療機関への相談が必要な症状を区別することが、安心して接種を検討するための基本になります。
主な参考資料 (出典: コロナ 三回目 副反応(Yahoo!ニュース))
- 厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」
- 厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A(2024年3月時点)」
- 厚生労働省「広報誌『厚生労働』2022年1月号」
- 厚生労働省「新型コロナワクチンの有効性・安全性について」
- 厚生労働省「令和8年10月版・新型コロナワクチン定期接種のご案内」
- 米国疾病予防管理センター(CDC)「Safety Monitoring of an Additional Dose of COVID-19 Vaccine」(2021年)