【2026年最新】六代目山口組の構成員数と勢力範囲
2026年11月1日時点で、六代目山口組は警察庁の統計上、国内最大規模の指定暴力団である。
人数を確認するうえで基準となるのは、警察庁が2026年4月に公表した「令和7年における組織犯罪の情勢」だ。同資料は2025年12月末時点の状況を集計しており、六代目山口組の構成員は約3,100人となっている。
構成員数は約3,100人、準構成員を含めると約6,300人
警察庁の統計では、暴力団の人数を「構成員」と「準構成員等」に分けて集計している。後者には、暴力団と関係を持ち、その活動を支援したり、組織の威力を背景に不法行為を行ったりする者などが含まれる。
2025年末の六代目山口組の内訳は次のとおりだ。
- 構成員:約3,100人
- 準構成員等:約3,200人
- 合計:約6,300人
前年末の構成員約3,300人から約200人減少し、準構成員等も約400人減った。構成員だけでなく、周辺の関係者を含めた勢力も縮小している。
一方、全国の暴力団構成員は約9,400人、準構成員等は約8,200人で、合計約1万7,600人だった。六代目山口組の構成員は、全国の暴力団構成員全体の約33%を占める。
ここで注意したいのは、約3,100人という数字が組織の全関係者を表すものではないことだ。構成員と準構成員等を合算した約6,300人という数字も併せて見ることで、組織の規模をより正確に理解できる。
勢力範囲は1都1道2府40県
警察庁の指定暴力団一覧表では、六代目山口組の勢力範囲は1都1道2府40県とされている。
これは東京都、北海道、京都府、大阪府を含む広い地域で傘下組織などの存在が確認されていることを示す。ただし、該当地域のすべてを組織が実効支配しているという意味ではない。
勢力範囲は、構成員数とは異なる指標である。組員が減少しても、傘下組織の所在地や関係者の活動地域が直ちに同じ割合で減るとは限らない。
そのため、六代目山口組の現在を評価するときは、人数の推移と勢力範囲を分けて考える必要がある。
【篠田建市の現在】歴代組長と六代目体制の変遷
六代目山口組の現在の代表者として警察庁の資料に記載されているのは、篠田建市(通称・司忍)である。
2005年に六代目を襲名して以来、組織の代表者として位置づけられている。2026年現在も警察庁の指定暴力団一覧表では代表者として掲載されている。
歴代組長は初代から六代目まで
山口組は1915年に神戸で結成された組織であり、六代目山口組という名称は、歴代の組長による継承を示している。
- 初代・山口春吉(1915~1925年):山口組の創設者。
- 二代目・山口登(1925~1942年):初代の後を継ぎ、組織を引き継いだ。
- 三代目・田岡一雄(1946~1981年):組織の全国的な拡大を進めた人物。
- 四代目・竹中正久(1984~1985年):就任後、後継をめぐる対立が激化した。
- 五代目・渡辺芳則(1989~2005年):山健組出身で、組織を率いた。
- 六代目・司忍(2005年~):本名は篠田建市。弘道会出身。
なお、1981年の田岡一雄の死去から1984年の四代目就任まで、また1985年の竹中正久の死去から1989年の五代目就任までには、組長交代をめぐる空白・移行期間が存在する。
篠田建市と司忍は同一人物
篠田建市と司忍は別人ではない。篠田建市が本名で、司忍が通称である。
現在の立場を確認する際には、報道で一般的に使用される「司忍」という呼び名だけでなく、警察庁の公的資料に記載された「篠田建市」という表記も押さえておきたい。
なお、代表者としての公的な掲載情報と、日常の活動状況や所在などの個人的な情報は別問題である。警察資料から確認できるのは、代表者としての位置づけであり、私生活や日々の行動までを示すものではない。
【組織図と本部所在地】六代目山口組の組織構造を整理
本部所在地は兵庫県神戸市灘区
六代目山口組の主たる事務所は、警察庁の指定暴力団一覧表で兵庫県神戸市灘区と公表されている。
神戸は山口組が創設された地域であり、歴史的にも組織との関係が深い。ただし、本部事務所の所在地と、実際に組織の会合や活動が行われている場所は必ずしも一致しない。
特定抗争指定に伴う事務所の使用制限もあるため、所在地の公表と施設の実際の使用状況を混同しないことが大切だ。
組織図はどのような階層で構成されるのか
暴力団の組織構造は、一般に代表者を頂点とする階層型である。六代目山口組についても、警察庁の公表資料や報道では、次のような役職・組織単位が確認できる。
- 組長:組織の代表者。
- 執行部:若頭、本部長、若頭補佐などの役職者。
- 直系組長:組長の系列に属する上位の組織の代表者。
- 傘下組織:直系組織などの系列に属する下位組織。
- 構成員:各組織に所属する者。
ただし、これは組織構造を理解するための概念的な整理であり、2026年現在の全役職者や全傘下団体を網羅した公式組織図ではない。
弘道会と六代目山口組の関係
組織の力関係を考えるうえで重要なのが弘道会である。
篠田建市の出身母体として知られる弘道会について、警察庁は「令和7年における組織犯罪の情勢」で、六代目山口組を事実上支配している組織として位置づけている。
同資料によると、警察は六代目山口組の弱体化を図るため、弘道会およびその傘下組織に対する集中した取締りを実施している。
2025年には、六代目山口組の直系組長等5人、弘道会の直系組長等4人、弘道会直系組織の幹部13人が検挙された。
これは、組長の肩書や構成員数だけでは、組織の実態を十分に把握できないことを示す情報だ。警察の取締りは、組織の中枢とされる関係先にも向けられている。
また、警察庁の2025年情勢資料は、若頭、本部長、若頭補佐などへの昇格人事が行われたことも記録している。組織は構成員の減少が続くなかでも、内部の役職や体制を維持・再編しようとしている。
【山口組分裂の理由と経緯】2015年から続く組織再編
六代目山口組を語るうえで避けて通れないのが、2015年8月27日に表面化した分裂である。
この日、六代目山口組から直系13団体が離脱し、神戸山口組を結成した。神戸山口組のトップには山健組の井上邦雄組長が就任した。
分裂の理由は組織運営や資金負担をめぐる不満
分裂の背景として報道されてきたのは、組織運営のあり方をめぐる内部対立だ。
神戸新聞の一連の報道では、六代目山口組の組長である篠田建市の出身母体・弘道会を優遇する組織運営や、高額な上納金制度に対する不満が、離脱派の反発につながったとされている。
つまり、単純に組長の交代をめぐる争いだったわけではない。組織内の序列、資金負担、意思決定のあり方など、複数の問題が重なっていた。
ただし、分裂に至った経緯を一つの理由だけで説明することはできない。内部の不満が長期間蓄積した結果、2015年に組織の分裂という形で表面化したと捉えるのが実態に近い。
分裂後の関係団体と重要な出来事
山口組の分裂は、一度の離脱で終わらなかった。神戸山口組内部からも新たな離脱が起こり、複数の指定暴力団が関係する構図へと変化した。
以下は、各組織の成立・離脱と、六代目山口組との関係を整理した年表である。
| 時期 | 組織・関係者 | 主な出来事・関係 |
|---|---|---|
| 2015年8月 | 六代目山口組・神戸山口組 | 直系13団体が離脱し、神戸山口組を結成。 |
| 2017年4月 | 神戸山口組・任侠山口組 | 神戸山口組の傘下組織の一部が離脱し、新組織の結成を表明。 |
| 2020年1月 | 六代目山口組・神戸山口組 | 対立抗争を受け、特定抗争指定暴力団等に指定。 |
| 2020年2月 | 絆會 | 任侠山口組から絆會に名称変更。 |
| 2020年7月 | 池田組 | 神戸山口組からの離脱を表明。 |
| 2022年12月 | 六代目山口組・池田組 | 特定抗争指定暴力団等に指定。 |
| 2024年6月 | 六代目山口組・絆會 | 特定抗争指定暴力団等に指定。 |
| 2026年9月 | 池田組・絆會 | 六代目山口組との間の特定抗争指定がそれぞれ解除。 |
| 2026年10月 | 神戸山口組 | 六代目山口組との特定抗争指定が2027年1月6日まで延長。 |
この年表から分かるのは、2015年の分裂が、神戸山口組の結成だけでなく、その後の再分裂や池田組の独立にもつながったという点だ。
現在の組織間関係を理解するには、六代目山口組と神戸山口組の対立だけでなく、神戸山口組から離脱した組織の動向も考慮する必要がある。
【神戸山口組との対立抗争】2026年の特定抗争指定はどう変わった?
山口組分裂後の対立は、単なる内部の組織争いにとどまらなかった。2019年以降には拳銃を使用した事件などが相次ぎ、地域住民の安全にも影響する重大な治安問題となった。
警察庁は2020年1月、六代目山口組と神戸山口組を特定抗争指定暴力団等に指定。その後、池田組、絆會との間にも同様の指定が行われた。
2026年9月に池田組・絆會との指定が解除
2026年には、これまで続いていた三つの対立関係のうち、二つに大きな変化があった。
池田組との指定は2026年9月8日に解除された。両組織の間で抗争とみられる事件が約2年間発生していなかったことなどが判断材料となった。
続いて、絆會との指定も同年9月21日に解除された。こちらは約3年5か月間、抗争事件が発生していなかったことなどを踏まえた措置だった。
ただし、指定解除は両組織間の関係が全面的に正常化したことを意味するものではない。警察による警戒や取締りがすべて終了したわけでもない。
神戸山口組との指定は2027年1月まで継続
一方、分裂の発端となった神戸山口組との関係では、異なる判断が示されている。
兵庫県公安委員会は2026年9月17日、六代目山口組と神戸山口組に対する特定抗争指定の期限を3か月延長することを決定した。
その後、10月5日に官報で公示され、指定期限は2027年1月6日までとなった。2020年の指定開始以来、27回目の延長に当たる。
2026年11月1日現在、六代目山口組をめぐる特定抗争指定は、神戸山口組との関係で継続している。
つまり、2025年末の警察庁資料に記載された三つの対立指定と、2026年11月現在の状況には違いがある。2026年の最新情勢を理解するには、4月公表の年間統計だけでなく、その後の公安委員会の決定も確認する必要がある。
特定抗争指定暴力団等とは何か
特定抗争指定暴力団等とは、暴力団同士の対立抗争によって人の生命や身体に重大な危害が及ぶおそれがある場合、暴力団対策法に基づき、都道府県公安委員会が指定する制度である。
指定されると、設定された警戒区域内で一定の行為が禁止される。代表的なものは次のとおりだ。
- 暴力団事務所の新設や使用。
- 対立する組織の構成員へのつきまとい。
- 対立する構成員の居宅や事務所周辺での不必要な徘徊。
- おおむね5人以上での集団的な集合。
これらの規制は、抗争に巻き込まれる一般市民を守るための措置でもある。
また、特定抗争指定の解除と指定暴力団そのものの指定解除は別の制度だ。池田組や絆會との特定抗争指定が解除されても、六代目山口組の指定暴力団としての法的な位置づけがなくなるわけではない。
【暴力団対策法と2026年の最新情勢】組織縮小の背景と今後
六代目山口組の勢力を理解するには、組織内部の分裂だけでなく、暴力団全体を取り巻く社会環境の変化にも目を向ける必要がある。
暴力団対策法による指定制度
暴力団対策法は、正式には「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」という。
1992年3月に施行され、暴力団による不当な要求行為などを規制するための制度が整備された。
指定暴力団とは、構成員が集団的または常習的に暴力的不法行為等を助長するおそれがある団体として、法律に基づき都道府県公安委員会から指定された組織を指す。
六代目山口組は、この指定暴力団の一つであり、全国的な取締りや暴力団排除活動の対象となっている。
構成員減少と組織の変化
警察庁の2026年4月公表資料では、2025年末の全国の暴力団構成員等は約1万7,600人で、前年より約1,200人減少した。暴力団対策法の施行後、最少の水準である。
六代目山口組も同様に構成員数が減少しているが、警察庁は2025年の動向として、執行部会やブロック会議の開催、役職者の昇格人事などを記録している。
これは、人数が減少していることと、組織の内部体制が維持されていることが両立する可能性を示している。
また、警察庁は暴力団構成員の減少と並行して、匿名・流動型犯罪グループとの関係にも注意を向けている。暴力団関係者がこうしたグループと連携したり、犯罪収益を得る活動に関与したりする実態が確認されているためだ。
そのため、暴力団の弱体化を測る指標は、構成員数だけでは十分ではない。資金源、周辺者との関係、組織の意思決定構造、犯罪への関与なども重要な分析対象となる。
ネット上で混同されやすい4つのポイント
1. 構成員約3,100人と、勢力約6,300人は別の数字
前者は暴力団構成員、後者は準構成員等を含めた合計である。数字の違いは集計対象の違いによる。
2. 勢力範囲と実効支配地域は同じではない
1都1道2府40県という数字は、警察が把握する勢力範囲を示すもので、対象地域全体を支配しているという意味ではない。
3. 特定抗争指定の解除は組織の合法化を意味しない
池田組や絆會との指定が解除されても、六代目山口組の指定暴力団としての位置づけは継続している。
4. 2025年末の統計と2026年11月の現状は区別する
警察庁の年間統計は2025年末の実態を集計したものだ。2026年9月の指定解除や10月の指定延長は、その後に発生した新しい動きとして把握する必要がある。
こうした基準を持つことで、構成員数だけを強調した報道や、過去の抗争情報を現在の状況と混同する誤解を避けられる。
【六代目山口組に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:六代目山口組の現在の構成員数は何人ですか?
A1:警察庁の2026年4月公表資料によると、2025年末時点で約3,100人です。準構成員等約3,200人を加えると約6,300人となります。
Q2:六代目山口組の現在の組長は誰ですか?
A2:篠田建市(通称・司忍)です。警察庁の指定暴力団一覧表でも代表者として掲載されています。
Q3:六代目山口組と神戸山口組の抗争指定は解除されましたか?
A3:2026年11月1日現在、解除されていません。2026年10月5日に指定期限が延長され、2027年1月6日まで継続しています。
Q4:池田組や絆會との特定抗争指定は現在も続いていますか?
A4:六代目山口組との間の特定抗争指定は、池田組については2026年9月8日、絆會については同月21日に解除されました。
Q5:六代目山口組の本部はどこにありますか?
A5:警察庁の公表資料では、主たる事務所は兵庫県神戸市灘区とされています。
まとめ:【プロの結論】六代目山口組の現在を判断する3つの視点
2026年11月現在、六代目山口組は構成員約3,100人、勢力範囲1都1道2府40県という規模を持つ国内最大の指定暴力団として警察資料に掲載されている。
一方、構成員数は減少傾向にあり、2015年の分裂以降、神戸山口組や池田組、絆會などとの関係も大きく変化してきた。
2026年には池田組、絆會との特定抗争指定が解除された一方、神戸山口組との指定は2027年1月まで延長されている。この違いは、分裂後の対立が一律に解消されたわけではないことを示している。
【プロの結論】六代目山口組の現在を正しく理解するためには、次の3点を押さえることが重要だ。
- 人数:構成員と準構成員等を分け、組織規模の実態を把握する。
- 組織:歴代組長の継承だけでなく、弘道会との関係や分裂後の再編にも注目する。
- 法的状況:指定暴力団としての指定と、特定抗争指定の継続・解除を区別する。
暴力団情勢は、年間統計の発表だけでなく、公安委員会による指定や解除、警察による取締りの動向によっても変化する。今後も、警察庁の公表資料と各都道府県警察の発表を照合することが、六代目山口組の実態を正確に理解するための基本となる。
主な根拠資料
- 警察庁「令和7年における組織犯罪の情勢」(2026年4月公表)。
- 神戸新聞NEXT「山口組分裂騒動」関連報道。
- 2026年9月の池田組・絆會との指定解除に関する報道。
- サンテレビ「六代目山口組と神戸山口組 特定抗争指定期限27回目の延長」(2026年10月5日)。 (出典: 六 代目 山口組(Yahoo!ニュース))