北朝鮮代表は2026年W杯に出場せず|予選敗退の理由と1966年ベスト8を徹底解説
2026年11月現在、北朝鮮代表は2026年FIFAワールドカップに出場していない。アジア最終予選A組で10試合を戦い、0勝3分7敗、勝ち点3の最下位に終わり、本大会への出場権を逃した。2025年6月10日のイラン戦が予選最後の試合となり、0対3で敗れている。FIFAが公表した公式試合結果でも、この成績が確認できる。
一方、北朝鮮には1966年イングランド大会でイタリアを破り、アジア勢として初めてベスト8に進出した歴史がある。日本代表との2024年の試合、シン・ヨンナム監督の指揮、イラン・ウズベキスタン・カタールとの対戦結果などを振り返ると、かつて世界を驚かせたチームがなぜ2026年大会への道を閉ざされたのかが見えてくる。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 2026年W杯: 北朝鮮代表はアジア最終予選A組6位で敗退。10試合0勝3分7敗、勝ち点3だった。 - 歴史的実績: 1966年イングランド大会でベスト8。イタリアを1対0で破った番狂わせは現在も語り継がれている。 - 敗退の背景: 得点力と守備の両面で苦戦し、ホーム扱いの試合も海外の中立地で開催。シン・ヨンナム監督のチームは勝利を挙げられなかった。
【2026年最新】北朝鮮代表はワールドカップに出場したのか?
答えは明確だ。北朝鮮代表は2026年ワールドカップに出場していない。
2024年9月から2025年6月にかけて行われたアジア最終予選A組で、北朝鮮はイラン、ウズベキスタン、UAE、カタール、キルギスと対戦した。
最終順位は6チーム中6位。勝利を一度も挙げられず、3試合の引き分けで得た勝ち点3にとどまった。
北朝鮮の最終成績
- 順位:6位
- 試合数:10試合
- 勝利:0
- 引き分け:3
- 敗戦:7
- 勝ち点:3
- 得点:9
- 失点:21
- 得失点差:-12
特に注目すべきなのは、勝利数がゼロだった点だ。
同じグループのイランとウズベキスタンは、それぞれ1位と2位で本大会への出場権を獲得。3位のUAEと4位のカタールはアジア4次予選に進んだ。
北朝鮮は5位のキルギスにも勝ち点で届かず、最終的にグループ最下位となった。
2026年大会の出場を逃した決定的な試合
予選敗退が決定したのは、2025年3月25日のUAE戦だった。
北朝鮮はリヤドで行われた一戦で、UAEに1対2で敗れた。
試合は前半5分にファビオ・リマのゴールでUAEが先制。北朝鮮は43分にキム・ユソンの得点で追いついたものの、終盤にスルタン・アディルに勝ち越しゴールを許した。
この時点で北朝鮮は8試合を終えて勝ち点2。残り2試合に連勝しても最大勝ち点は8だった。一方、4位カタールはすでに勝ち点10を獲得していた。
そのため、北朝鮮が4位以内に入る可能性はなくなり、最終予選での敗退が確定した。
【アジア最終予選A組】北朝鮮の順位とライバル国との関係
2026年大会のアジア予選では、最終予選に18カ国が進出。6カ国ずつ3グループに分かれ、ホーム・アンド・アウェー方式で各チームが10試合を戦った。
各グループの上位2カ国はワールドカップ本大会へ直接進出する。3位と4位は4次予選に進み、5位と6位は敗退となる仕組みだった。
つまり、北朝鮮には直接出場だけでなく、4次予選に進むための4位以内という目標もあった。しかし、その両方を達成できなかった。
グループA最終順位
| 順位 | 国・代表 | 勝点 | 戦績 | 北朝鮮との関係 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | イラン | 23 | 7勝2分1敗 | 直接出場 |
| 2位 | ウズベキスタン | 21 | 6勝3分1敗 | 直接出場 |
| 3位 | UAE | 15 | 4勝3分3敗 | 4次予選進出 |
| 4位 | カタール | 13 | 4勝1分5敗 | 4次予選進出 |
| 5位 | キルギス | 8 | 2勝2分6敗 | 予選敗退 |
| 6位 | 北朝鮮 | 3 | 0勝3分7敗 | 予選敗退 |
北朝鮮と対戦国の力関係
北朝鮮にとって最大の壁となったのはイランとウズベキスタンだった。
イランは攻守の安定感を発揮し、23ポイントで首位を確保。ウズベキスタンも6勝を挙げ、初めてのワールドカップ出場を決めた。
一方、北朝鮮はこの2カ国に対して4試合すべて敗戦。上位勢との実力差を埋められなかった。
また、3位UAEとの直接対決でも勝利を得られなかったことが、順位争いに大きく影響した。
【全試合結果】北朝鮮代表の2026年W杯予選を時系列で振り返る
北朝鮮のアジア最終予選は2024年9月5日に始まり、2025年6月10日に終了した。
10試合のうち勝利はなく、引き分けはカタール、UAE、キルギスとの各1試合だった。
2024年の試合結果
| 試合日 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| 2024年9月5日 | ウズベキスタン対北朝鮮 | 1-0 |
| 2024年9月10日 | 北朝鮮対カタール | 2-2 |
| 2024年10月10日 | UAE対北朝鮮 | 1-1 |
| 2024年10月15日 | キルギス対北朝鮮 | 1-0 |
| 2024年11月14日 | 北朝鮮対イラン | 2-3 |
| 2024年11月19日 | 北朝鮮対ウズベキスタン | 0-1 |
2025年の試合結果
| 試合日 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| 2025年3月20日 | カタール対北朝鮮 | 5-1 |
| 2025年3月25日 | 北朝鮮対UAE | 1-2 |
| 2025年6月5日 | 北朝鮮対キルギス | 2-2 |
| 2025年6月10日 | イラン対北朝鮮 | 3-0 |
イラン戦の結果:2024年は善戦、2025年は完敗
北朝鮮とイランの対戦は、チームの実力差が徐々に表面化した試合だった。
2024年11月14日の対戦では、北朝鮮はイランに2対3で敗れた。3失点したものの、2得点を挙げて接戦に持ち込んでいる。
しかし、2025年6月10日の最終戦では0対3で敗北した。
この試合では、前半を無失点で終えたものの、後半に退場者を出して数的不利に陥った。イランはその状況を生かして得点を重ね、北朝鮮の予選を締めくくった。
イランは最終的に7勝2分1敗、勝ち点23でグループA首位となった。
ウズベキスタン戦の結果:2試合とも勝利を許す
ウズベキスタンとの対戦は、北朝鮮にとって特に厳しいものだった。
- 2024年9月5日:0対1で敗戦
- 2024年11月19日:0対1で敗戦
いずれも1点差だったが、北朝鮮は最後まで得点を奪えなかった。
ウズベキスタンは最終的に21ポイントを獲得して2位に入り、初のワールドカップ本大会出場を決めた。
北朝鮮との2試合で着実に勝ち点6を積み上げたことも、ウズベキスタンの躍進を支えた。
カタール戦の結果:引き分けと大敗で明暗
カタールとの対戦は対照的な結果となった。
2024年9月10日の試合では2対2の引き分け。北朝鮮は勝ち点1を獲得した。
しかし、2025年3月20日の再戦では1対5と大敗した。
この結果は、北朝鮮の守備面の課題を浮き彫りにした。カタールは最終的に4位となり、4次予選への進出を果たしている。
【日本代表戦の真相】2024年の試合中止と3対0の没収試合
北朝鮮代表を語るうえで、日本代表との2024年の対戦も重要な出来事だ。
2024年3月21日、両国はワールドカップ・アジア2次予選で東京の国立競技場で対戦した。
この試合では田中碧が開始早々の2分にゴールを決め、日本が1対0で勝利した。
ところが、3月26日に平壌で予定されていた第2戦は開催されなかった。
なぜ平壌での試合は中止されたのか?
2024年3月20日、北朝鮮サッカー協会は試合会場を中立地に変更する必要があると伝えた。
AFCはFIFAなど関係機関と協議したが、代替会場の確保や日程上の問題から、試合は開催も延期もされないことになった。
4月2日、FIFA規律委員会はこの試合について、北朝鮮の0対3の没収試合とする決定を発表した。さらに、北朝鮮サッカー協会には1万スイスフランの罰金が科された。
日本戦の没収試合が意味するもの
ここで誤解してはいけないのが、日本戦の没収試合によって北朝鮮が2026年大会の予選から即座に敗退したわけではないという点だ。
北朝鮮はアジア2次予選のグループBを突破し、最終予選に進出している。
つまり、日本戦の問題と、その後のアジア最終予選A組での敗退は別の出来事である。
日本戦は大会運営上の大きな問題となったが、最終的な敗退を決めたのは、2024年9月から2025年6月まで続いた最終予選での成績だった。
【予選敗退の理由】北朝鮮代表が勝てなかった3つの構造的要因
北朝鮮の敗退を単純に一つの試合の失敗だけで説明することはできない。
10試合0勝という数字には、得点力、守備力、試合環境という複数の課題が表れている。
1.得点力不足と守備の不安定さ
北朝鮮は10試合で9得点、21失点だった。
1試合平均にすると、得点は0.9点、失点は2.1点となる。
ワールドカップ出場を争う最終予選では、強豪国との対戦で失点を抑えながら、少ないチャンスを得点につなげる能力が必要になる。
しかし北朝鮮は、イランに2試合で6失点、カタールとの再戦で5失点を喫した。
攻撃面でも複数得点を安定して記録できず、勝ち点3を積み上げることができなかった。
2.ホームの利点を生かしにくい試合環境
北朝鮮は今回の最終予選で、ホーム扱いの試合を自国以外の会場で開催した。
2024年のカタール、イラン、ウズベキスタン戦ではラオスのビエンチャンが会場となった。
2025年3月のUAE戦と6月のキルギス戦では、サウジアラビアのリヤドが使用された。
AFCの公式発表や日本サッカー協会の試合記録からも、こうした開催地の変更が確認できる。
通常、ホームゲームでは慣れた環境や観客の後押しを受けられる。
しかし、海外開催では移動や準備に関する負担が増え、ホームの利点も限定される。
もちろん、開催地の問題だけで敗退を説明することはできない。それでも、厳しい対戦相手と戦うなかで、北朝鮮が本来のホーム環境を利用できなかったことは無視できない要素だ。
3.上位国との実力差を埋められなかった
今回のグループAには、アジアの強豪であるイランと、着実に力を伸ばしていたウズベキスタンがいた。
北朝鮮は両国との4試合で全敗している。
さらにUAEやカタールとの試合でも勝ち切れなかった。
最終予選は、単に一度強豪国を驚かせれば突破できる大会ではない。10試合を通して安定して勝ち点を獲得する必要がある。
北朝鮮には、1966年のような一発勝負での番狂わせを再現するだけでなく、長期間にわたって競争力を維持するチーム力が求められていた。
今回の予選結果は、その継続的な競争力に課題が残っていたことを示している。
【歴代ワールドカップ成績】1966年のベスト8と2010年大会
北朝鮮代表には、2026年大会の予選敗退とは対照的な輝かしい歴史がある。
それが1966年イングランド大会でのベスト8進出だ。
FIFAの公式記録によれば、北朝鮮男子代表のワールドカップ本大会出場は1966年と2010年の2回。最高成績は1966年の準々決勝進出である。
1966年大会:イタリアを破った歴史的快挙
北朝鮮が初めてワールドカップ本大会に出場したのは1966年だった。
当時のグループリーグでは、ソ連、チリ、イタリアと対戦した。
初戦はソ連に0対3で敗れたものの、2戦目のチリ戦は1対1で引き分けた。
そして3戦目、優勝経験を持つ強豪イタリアを相手に1対0で勝利する。
決勝点を挙げたのはパク・ドゥイクだった。
この勝利によって北朝鮮は決勝トーナメントに進出。アジア勢として初めてワールドカップの準々決勝に進む快挙を達成した。
当時の北朝鮮は世界的にはほとんど知られていないチームだっただけに、この勝利は大会史に残る大番狂わせとして記録されている。
ポルトガル戦では3点リードから逆転負け
準々決勝の相手は、エウゼビオを擁するポルトガルだった。
北朝鮮は序盤から積極的な攻撃を見せ、前半25分までに3点を奪う。
ポルトガルを相手に3対0というリードを築き、再び歴史的な勝利を予感させた。
しかし、ここから試合の流れが変わる。
ポルトガルのエウゼビオが4得点を記録するなど猛反撃を見せ、最終スコアは5対3。北朝鮮は逆転負けを喫した。
それでも、初出場でベスト8という実績は現在も北朝鮮サッカーの象徴となっている。
2010年南アフリカ大会はグループリーグ敗退
北朝鮮が2度目のワールドカップ本大会出場を果たしたのは2010年南アフリカ大会だった。
1966年大会から実に44年ぶりの出場となったが、今回は厳しい結果に終わった。
グループリーグでブラジル、ポルトガル、コートジボワールと対戦し、3試合すべてに敗戦。
特にポルトガル戦では0対7という大差で敗れた。
1966年のベスト8と2010年のグループリーグ敗退。この2大会の結果は、北朝鮮代表の歴史を考えるうえで欠かせない対照的な記録だ。
【北朝鮮代表の現在】シン・ヨンナム監督と今後の展望
シン・ヨンナム監督(SIN Yong Nam)
北朝鮮男子代表監督
FIFAの協会プロフィールでは、男子代表のナショナルコーチとして登録されている。
2026年11月現在、北朝鮮代表を把握するうえで注目したいのが、シン・ヨンナム監督の存在だ。
FIFAの北朝鮮サッカー協会プロフィールでは、SIN Yong Namの名前が男子代表監督として掲載されている。
FIFAランキングから見る現在地
FIFAランキングも、代表チームの国際的な立ち位置を知る参考になる。
2026年7月20日更新時点のFIFA男子ランキングでは、北朝鮮は120位だった。
過去の最高順位は57位。平均順位は119位となっている。
1966年大会のベスト8という歴史的実績がある一方、現在のランキングではアジアの上位国との差を埋める必要がある。
今後の北朝鮮代表に必要なこと
今後の再建に向けて注目すべきポイントは3つある。
第一に、得点力の改善。
2026年大会予選で10試合9得点という数字は、攻撃面の課題を示している。強豪国を相手にしたとき、限られたチャンスを得点につなげる力が欠かせない。
第二に、守備の安定化。
21失点という数字を改善しなければ、接戦を勝ち点につなげることは難しい。特に試合終盤の失点を減らし、リードや同点の状況を維持できる組織的な守備が求められる。
第三に、国際試合の経験を積むこと。
長期間にわたって国際舞台で競争力を維持するには、強豪国との試合や大会参加を通じた経験が重要になる。
ただし、次回のワールドカップ予選に向けた具体的な代表メンバーや新たな大会日程については、FIFAの公式発表を基準に確認する必要がある。
1966年のベスト8は過去の実績であり、今後の代表チームには現在の国際サッカーに対応した継続的な強化が求められる。
【ワールドカップ北朝鮮の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:北朝鮮代表は2026年ワールドカップに出場しますか?
北朝鮮代表は2026年大会に出場していない。アジア最終予選A組で10試合0勝3分7敗、勝ち点3の最下位となり、予選敗退した。
Q2:北朝鮮代表の2026年W杯予選の順位は何位でしたか?
グループAの6位だった。イラン、ウズベキスタン、UAE、カタール、キルギスと同組で、3引き分け以外はすべて敗戦だった。
Q3:北朝鮮は1966年ワールドカップで何位でしたか?
ベスト8(準々決勝進出)だった。グループリーグでイタリアを1対0で破り、アジア勢として初めて準々決勝に進出した。
Q4:2024年の日本対北朝鮮戦はどうなりましたか?
2024年3月21日の東京での試合は日本が1対0で勝利した。3月26日に予定されていた平壌での第2戦は中止となり、FIFAの決定で北朝鮮の0対3の没収試合となった。
Q5:北朝鮮代表の監督は誰ですか?
FIFAの協会プロフィールでは、男子代表監督としてシン・ヨンナム(SIN Yong Nam)が登録されている。
Q6:北朝鮮代表は過去に何回ワールドカップに出場していますか?
男子代表の本大会出場は2回。1966年イングランド大会と2010年南アフリカ大会で、最高成績は1966年のベスト8である。
まとめ:北朝鮮代表の2026年W杯敗退と次世代への課題
北朝鮮代表は2026年ワールドカップに出場できなかった。
アジア最終予選A組での成績は10試合0勝3分7敗、勝ち点3。得点9、失点21という結果で、6カ国中最下位に終わった。
敗退の背景には、上位国との実力差、得点力と守備力の課題、ホームゲームを自国で開催できない環境など、複数の要因があった。
一方で、1966年大会のベスト8という歴史的な実績は今も色あせていない。イタリアを破り、ポルトガルを相手に一時3点のリードを奪った北朝鮮は、アジアサッカーの歴史に残る存在だ。
2026年11月現在、男子代表監督はFIFAの公式プロフィールでシン・ヨンナムとされ、FIFAランキングは7月更新時点で120位となっている。
今後の注目点は、国際試合の経験を積み重ね、攻守両面の競争力をどこまで取り戻せるかだ。
1966年のベスト8は北朝鮮サッカーの誇りである。しかし、次の歴史を作るには、過去の栄光ではなく現在のチーム力を高めることが必要になる。
主な参照資料:FIFA公式大会結果・北朝鮮サッカー協会プロフィール・FIFAランキング、AFC公式発表、日本サッカー協会(JFA)公式試合記録、Korea JoongAng Daily。 (出典: ワールド カップ 北 朝鮮(Yahoo!ニュース))