【シリーズ読む順番】高い塔の童心・烏の伝言・霆ける塔はどの順番?
「図書館の魔女」をこれから読み始める人が迷いやすいのが、シリーズの読む順番だ。特に『高い塔の童心』はエピソード0と位置づけられているため、物語の時間軸に沿って最初に読むべきなのか、刊行順に読むべきなのかで迷う人もいる。
おすすめは、刊行順に読む方法。シリーズの設定や人物関係が段階的に明らかになるため、初読者にはこの順番が分かりやすい。
初めて読む人におすすめの順番
『図書館の魔女』第一巻〜第四巻
シリーズの出発点・第45回メフィスト賞受賞作
マツリカとキリヒトの出会い、図書館の役割、ニザマとの政治的対立が描かれる。
『図書館の魔女 烏の伝言』
本編の世界を広げる続編・外伝的作品
ニザマの姫君ユシャッバと近衛兵、剛力たちの逃避行を中心に展開する。
『図書館の魔女 高い塔の童心』
幼いマツリカと祖父タイキを描く前日譚。シリーズの過去を知るうえで重要な一冊。
『図書館の魔女 霆ける塔』
マツリカの幽閉とキリヒトたちの救出作戦を描く、本編の正統な続編。
『高い塔の童心』はなぜ後から読むのか
『高い塔の童心』は、シリーズの時間軸を遡った前日譚にあたる。幼いマツリカと祖父タイキを中心に、後の物語につながる人物や政治的背景が描かれる。
そのため、時系列だけを見れば最初に読む選択肢もある。しかし、先に本編を読んでおけば、成長したマツリカの知性や性格がどのような環境から生まれたのかを、より深く理解できる。
なお、2026年8月12日には『高い塔の童心』の講談社文庫版も発売された。A6判、272ページ、税込825円で、シリーズを文庫でそろえたい読者にとっても手に取りやすい選択肢が増えている。
『烏の伝言』を飛ばしても大丈夫?
物語の中心人物だけを追うのであれば、個々の作品を独立して楽しむこともできる。しかし、『烏の伝言』で活躍した人物の一部は『霆ける塔』にも登場する。
例えば、ワカンやエゴンなど、過去作で活躍した人物が再登場する。シリーズを通して読むことで、脇役として登場した人物が新しい局面でどのような働きを見せるのかも楽しめる。
『霆ける塔』から読み始めることも不可能ではないが、政治情勢や人物の背景を理解するためには、少なくとも最初の『図書館の魔女』から読むことをおすすめしたい。
【評判・評価を検証】霆ける塔はなぜ読者から注目されている?
『霆ける塔』は、発売後に作品紹介や読書レビューで取り上げられ、文学作品としても評価を集めた。特に注目すべきなのが、2025年末に発表された「本の雑誌が選ぶ2025年度ベスト10」での順位だ。
『本の雑誌が選ぶ2025年度ベスト10』で第9位
講談社の公式作品ページは、2025年12月12日付のお知らせで、『図書館の魔女 霆ける塔』が「本の雑誌が選ぶ2025年度ベスト10」の第9位にランクインしたと発表している。
このランキングは、刊行された小説の中から読書関係者によって選ばれた作品を知る手がかりになる。発売直後の話題性だけではなく、年間を通じて読まれた作品として名前が挙がった点は注目に値する。
ただし、第9位という順位は読者全員の好みを示すものではない。作品の評価を判断する際には、ランキングだけでなく、実際のレビューや作品の特徴も合わせて見る必要がある。
実際のレビューで注目されたポイント
2025年11月26日、東京大学の文芸サークル・新月お茶の会は、本作のレビューを公開した。そこで取り上げられたのは、シリーズの知的な面白さが新しい形で展開されている点だ。
レビューでは、次のような特徴が評価されている。
- 文献資料を使って、地図に載らない砦の位置を探り当てる知的な探索。
- 地理学や自然環境に関する知識を使った問題解決。
- マツリカが不在の中で活躍する図書館の仲間たち。
- 過去作の登場人物と新キャラクターが自然に交わる構成。
- 救出劇とマツリカの幽閉生活を交互に描くストーリー展開。
特に興味深いのは、マツリカと砦で出会う紅花との交流だ。最初は反発する二人が、言葉を交わし、囲碁を打つことなどを通じて関係を変化させていく。この部分が、緊張感のある救出劇に人間ドラマとしての深みを加えている。
一方、電子書籍ストアの読者レビューでも、気象学や地質学などの知識を活用した探索、会話の面白さ、2027年の次作への期待といった論点が見られる。
霆ける塔が向いている人・向いていない人
本作は、一般的なファンタジー小説とは少し違った楽しみ方を求める人に向いている。
おすすめできる読者
好みが分かれそうな読者
672ページという分量に加え、専門的な知識や独自の用語も登場するため、軽い読み物を求めている人には少しハードルがある。一方、知識を積み重ねながら物語の全体像が見えてくる感覚を楽しめる人にとっては、大きな読み応えがある作品だ。
【2026年最新情報】次作『寄生木』は2027年へ!漫画化も始動
『霆ける塔』を読んだ人が次に気になるのは、マツリカとキリヒトたちの物語が今後どのように展開するのかという点だ。作品の初版帯には、次作『図書館の魔女 寄生木』へ2027年に続く旨が記されている。
次作『図書館の魔女 寄生木』は2027年刊行予定
『霆ける塔』の書籍紹介や初版帯で案内されている次の作品が、『図書館の魔女 寄生木』だ。2027年へ物語が続くことは作品の案内で示されている。
東大新月お茶の会のレビューでも、次作ではマツリカ、キリヒト、ハルカゼ、キリン、ヴァーシャなど、これまでの人物に加えて、『霆ける塔』で登場した紅花らの活躍が期待されると紹介されている。
ただし、2026年11月2日時点で、具体的な発売日、価格、ISBNなどの詳細な書誌情報は確定情報として案内されていない。したがって、2027年という刊行予定と、実際の発売日決定は区別しておきたい。
物語の構造から見ると、『霆ける塔』は次作に向けて人物や関係性を広げる役割も担っている。新たに登場した人物が今後どのような位置を占めるのかは、続編の大きな注目点になりそうだ。
2026年9月には漫画版『図書館の魔女』もスタート
2026年のシリーズに関する大きなニュースが、漫画化の始動だ。
講談社の青年漫画誌「モーニング」の公式発表によると、ウェブ漫画サイト「モーニング・ツー」で、2026年9月3日から漫画版『図書館の魔女』の連載が始まった。漫画を担当するのはホタテユウキ。原作は高田大介だ。
連載開始時の講談社の発表では、シリーズ累計発行部数は55万部超。漫画版は毎月第1木曜日の更新予定とされ、初回には第1話の全ページ無料公開と第2話の先読み配信が用意された。
漫画版の物語は、山里で暮らす炭焼きの少年キリヒトが、王宮にいる声を持たない魔女マツリカに仕えるところから始まる。つまり、漫画化の対象は『霆ける塔』の救出劇ではなく、シリーズの原点である第1作だ。
小説では複雑な言語や政治、地理的な情報を文章で理解していく必要があるが、漫画では人物の表情や場面の構図を通して世界観を視覚的に把握できる。これまで小説に手を出せなかった人にとっても、シリーズを知る入口が増えた。
2026年の高田大介・シリーズ最新動向まとめ
| 時期 | 出来事 | 注目点 |
|---|---|---|
| 2025年2月 | 『高い塔の童心』単行本刊行 | マツリカの前日譚 |
| 2025年10月15日 | 『霆ける塔』電子版発売 | 新章の展開 |
| 2025年10月16日 | 『霆ける塔』紙版発売 | ISBN 9784065410455 |
| 2025年12月 | 2025年度ベスト10第9位 | 作品評価 |
| 2026年8月12日 | 『高い塔の童心』文庫版発売 | 文庫で読みやすく |
| 2026年9月3日 | 漫画版連載開始 | 新たな読者層へ |
| 2027年予定 | 『図書館の魔女 寄生木』 | 次の長編への期待 |
このように、2026年は新作小説の刊行後に、文庫化と漫画化が続く展開となった。シリーズを既に読んでいる人にとっては次作を待つ期間であり、初めて知った人にとっては過去作をまとめて楽しめるタイミングでもある。
【よくある質問】図書館の魔女『霆ける塔』に関するFAQ
Q1:『霆ける塔』の読み方は何ですか?
A1:「はたたけるとう」と読みます。「霆」は雷を意味する漢字で、雷鳴と稲妻が降り注ぐ石造りの砦が作品の重要な舞台です。
Q2:『霆ける塔』の発売日はいつですか?
A2:紙版は2025年10月16日、電子版は2025年10月15日です。ISBNは9784065410455、紙版の税込価格は3,245円です。
Q3:『霆ける塔』のあらすじは?
A3:マツリカが宿敵ミツクビの罠にかかり、雷が降り注ぐ山峡の砦に幽閉されます。一方、キリヒトやハルカゼ、キリンたちは彼女を救い出すために雪深い山脈を越え、隠された砦を追います。
Q4:シリーズはどの順番で読むのがおすすめですか?
A4:『図書館の魔女』第一巻〜第四巻、『烏の伝言』、『高い塔の童心』、『霆ける塔』の刊行順がおすすめです。『高い塔の童心』はエピソード0にあたる前日譚ですが、初めて読む場合は刊行順のほうが人物や世界観を理解しやすくなります。
Q5:『図書館の魔女 寄生木』の発売日は決まっていますか?
A5:『霆ける塔』の初版帯などで2027年へ続く作品として案内されています。ただし、2026年11月2日時点で具体的な発売日は確認できません。年単位の刊行予定と確定した発売日を混同しないようにしましょう。
Q6:『霆ける塔』は文学賞を受賞していますか?
A6:講談社の公式発表によると、「本の雑誌が選ぶ2025年度ベスト10」で第9位にランクインしています。これはランキングへの選出であり、メフィスト賞を受賞したのはシリーズ第1作『図書館の魔女』です。
Q7:2026年に新しい展開はありますか?
A7:2026年9月3日に講談社のウェブ漫画サイト「モーニング・ツー」で漫画版『図書館の魔女』がスタートしました。また、『高い塔の童心』の講談社文庫版も同年8月12日に発売されています。
まとめ:『霆ける塔』は2027年の『寄生木』へ続く重要作
『図書館の魔女 霆ける塔』は、高田大介が描く知的ファンタジーの魅力を受け継ぎながら、シリーズに新しい展開をもたらした作品だ。2025年10月16日に紙版が発売され、ISBNは9784065410455。マツリカの幽閉とキリヒトたちの救出作戦を中心に、知識、推理、政治、そして人間関係が複雑に絡み合う。
「本の雑誌が選ぶ2025年度ベスト10」で第9位に選ばれたことも、作品を知るうえで押さえておきたいポイントだ。さらに2026年にはシリーズの漫画化が始まり、累計55万部を超える作品の世界が新しい形で広がっている。
これから読み始めるなら、まず『図書館の魔女』第一巻から刊行順に進むのがおすすめ。既にシリーズを読んできた人は、『霆ける塔』で再び動き始めたマツリカたちの物語と、2027年に続く『寄生木』へのつながりに注目したい。
長編小説ならではの知的な読み応えと、登場人物たちが積み重ねてきた絆。その両方を味わえることが、このシリーズを読み続ける大きな魅力となっている。 (出典: 図書館 の 魔女 霆 ける 塔(Yahoo!ニュース))