ピンフとは?麻雀の成立条件4つと1翻・20符・30符の点数計算を徹底解説
ピンフとは、麻雀の基本役の一つである「平和(ピンフ)」のことです。リーチ麻雀では1翻役に分類され、門前であること、4面子がすべて順子であること、雀頭が役牌以外であること、両面待ちでアガることという4つの条件をすべて満たすと成立します。
初心者が特につまずきやすいのは、ピンフの成立条件だけでなく、ロンなら30符、ツモなら20符になるという特殊な符計算です。さらに、ピンフツモでは門前清自摸和も加わるため、翻数の数え方にも注意が必要です。2026年現在の一般的なリーチ麻雀のルールを基準に、牌姿の具体例、点数計算、タンヤオとの違い、成立しないケースまで順番に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ピンフは門前・順子4組・役牌以外の雀頭・両面待ちという4条件で成立する1翻役。
- 要点2:ピンフのみのロンは30符、ピンフツモは門前清自摸和が加わって2翻20符になる。
- 要点3:タンヤオとは成立条件が異なり、両方の条件を満たせば複合できる。
【ピンフとは?】麻雀の基本役「平和」の意味と特徴
ピンフは漢字で「平和」と書き、「ピンフ」と読みます。麻雀における代表的な1翻役で、手牌を特定の形に整えることで成立します。
一般的なリーチ麻雀では、ピンフは門前限定の役です。チーやポンをせず、自分の手牌だけで4つの順子と1つの雀頭を完成させ、最後のアガリ方も両面待ちでなければなりません。
ピンフの大きな特徴は、成立する手牌に刻子や役牌の雀頭など、符が加算される要素がないことです。符がつかない形を基本とする役だからこそ、ロンとツモで特殊な符計算が適用されます。
ピンフの基本スペック
正式名称:平和(ピンフ)
翻数:1翻
成立条件:門前限定
面子構成:4面子すべて順子
雀頭:役牌以外
待ち方:両面待ち
符:ロン30符、ツモ20符
日本プロ麻雀協会の競技規定第54条でも、平和は1翻役として定義されています。門前清で4面子が順子、両面待ち、雀頭が役牌ではないという条件が明記されています。日本プロ麻雀協会の競技規定
ピンフは単独でもアガれる役ですが、リーチやタンヤオ、一盃口などと組み合わせやすいことも特徴です。特にリーチ・タンヤオ・ピンフの組み合わせは「メンタンピン」と呼ばれ、門前での手作りを学ぶうえで覚えておきたい代表的な形です。
【ピンフ成立条件は4つ】初心者でも分かる見分け方
ピンフを正しく判定するには、4つの条件を順番に確認するのが確実です。どれか一つでも満たしていなければ、ほかの条件が完璧でもピンフは成立しません。
条件1:門前清であること
最初の条件は、門前(メンゼン)の状態を維持していることです。
門前とは、チー・ポン・明槓をせず、自分の手牌だけで手を進めている状態を指します。他家の捨て牌を使って面子を公開すると門前ではなくなり、ピンフは成立しません。
例えば、順子を4組そろえ、雀頭も役牌以外、待ちも両面という完璧な形であっても、途中でチーをしていればピンフにはなりません。
なお、暗槓は門前を維持できますが、槓子は順子ではないため、ピンフの面子条件を満たさなくなります。
条件2:4面子がすべて順子であること
2つ目は、4つの面子がすべて順子で構成されていることです。
順子とは、同じ種類の数牌を使って連続する数字を3枚そろえた組み合わせです。
1萬・2萬・3萬:順子
4筒・5筒・6筒:順子
6索・7索・8索:順子
一方、同じ牌を3枚集める刻子や、4枚集める槓子が一つでも含まれていると、ピンフは成立しません。
また、1・9の数牌を含む順子でも問題ありません。例えば1萬・2萬・3萬や7索・8索・9索は、どちらもピンフの面子として使用できます。
条件3:雀頭が役牌以外であること
3つ目は、頭に使う2枚の牌が役牌ではないことです。
役牌に該当するのは、次の牌です。
三元牌:白・發・中
場風牌:東場なら東、南場なら南
自風牌:自分の座っている方角を表す牌
例えば、東場の東家であれば、東は場風牌であり自風牌でもあります。この場合、東を2枚そろえて雀頭にするとピンフは成立しません。
一方、役牌ではない客風牌なら雀頭に使用できます。例えば、東場の南家にとって北は客風牌です。そのため、北を2枚集めた雀頭はピンフの条件を満たします。
数牌の2枚を雀頭にする場合も、基本的にこの条件で問題ありません。
条件4:両面待ちでアガること
最後の条件は、和了牌を両面待ちで完成させることです。
両面待ちとは、連続する2枚の数牌を持ち、その両端のどちらかを引けば順子が完成する待ち方です。
例えば、2萬・3萬を持っている場合、1萬または4萬が来れば順子が完成します。このように2種類の牌で待つ形が両面待ちです。
対して、次の待ち方ではピンフは成立しません。
カンチャン待ち:2萬・4萬を持ち、3萬を待つ形。
ペンチャン待ち:1萬・2萬を持ち、3萬を待つ形。
単騎待ち:雀頭となる牌を1枚待つ形。
シャンポン待ち:2種類の対子から、どちらかの刻子完成を待つ形。
ピンフは単に順子が4組あるだけでは不十分です。最後にどのような待ち方でアガったのかまで確認する必要があります。
4つの成立条件を一覧で比較
| 成立条件 | 必要な形・状態 | 成立しない代表例 |
|---|---|---|
| 門前 | チー・ポン・明槓をしていない | チーやポンをしている |
| 面子 | 4面子すべて順子 | 刻子や槓子が含まれる |
| 雀頭 | 役牌以外の2枚 | 白・發・中・場風・自風 |
| 待ち | 両面待ち | カンチャン・ペンチャン・単騎・シャンポン |
この4項目を上から確認すれば、初心者でもピンフの判定がしやすくなります。特に間違えやすいのは、雀頭の役牌判定と、最後の待ち方です。
【牌姿で解説】ピンフが成立する例と成立しない例
実際の牌姿を確認すると、ピンフの成立条件をより理解しやすくなります。ここでは萬子・筒子・索子を使った具体例で解説します。
ピンフが成立する牌姿の例
次の13枚でテンパイしているケースを考えます。
手牌:
2萬・3萬/4萬・5萬・6萬/6筒・7筒・8筒/3索・4索・5索/5筒・5筒
この手牌は、2萬・3萬の部分で1萬または4萬を待っています。
1萬を引けば1萬・2萬・3萬の順子が完成し、4萬を引けば2萬・3萬・4萬の順子が完成します。
残りの面子は4萬・5萬・6萬、6筒・7筒・8筒、3索・4索・5索の3組です。雀頭は5筒・5筒なので、役牌にも該当しません。
さらに、鳴いていない門前の状態であれば、4つの条件をすべて満たします。したがって、どちらの待ち牌でアガってもピンフが成立します。
ピンフが成立しない具体例
ケース1:雀頭が白・白
4面子がすべて順子で両面待ちだったとしても、雀頭が白・白なら役牌を頭に使用しているためピンフにはなりません。
ケース2:カンチャン待ち
4面子が順子で雀頭も問題ない形でも、最後の待ちが2萬・4萬の間に入る3萬待ちならピンフは成立しません。
ケース3:ポンをしている
面子が順子だけで、雀頭と待ち方も条件を満たしていたとしても、ポンをしていれば門前ではないため成立しません。
ケース4:面子に刻子がある
例えば、2萬・3萬・4萬の順子が3組あっても、残りの面子が7筒・7筒・7筒の刻子なら条件から外れます。
重要なのは、完成した手牌だけを見るのではなく、面子の構成・雀頭・アガリ牌の使い方まで確認することです。
【ピンフは何翻・何符?】ロンとツモの点数計算を徹底解説
ピンフで初心者が最も混乱しやすいのが、翻数と符の計算です。
ピンフ自体は1翻ですが、ロンとツモでは符の扱いが異なります。特にツモの場合は、通常のツモ符2符を加算せず、20符固定で計算する点が重要です。
ピンフのロンは30符になる
麻雀の符計算では、基本符として20符が与えられます。門前でロンアガリをした場合は、さらに10符が加算されます。
ピンフは門前限定の役なので、ロンでアガると次の計算になります。
基本符:20符
門前ロン:10符
合計:30符
つまり、ピンフのみでロンアガリした場合は、1翻30符です。
ピンフのツモは20符になる
通常のツモアガリでは、基本符20符にツモ符2符を加算します。しかし、ピンフツモには特別な扱いがあります。
ピンフのツモアガリでは、通常のツモ符2符を加算しません。そのため、20符固定となります。
さらに、門前でツモアガリした場合は「門前清自摸和」という1翻役も成立します。
したがって、ピンフのみのツモでも次のようになります。
平和:1翻
門前清自摸和:1翻
合計:2翻20符
ここがピンフの点数計算で最も覚えておきたいポイントです。日本プロ麻雀協会の競技規定第42条でも、平和の場合はツモ符を加算せず20符とすることが定められています。
ピンフの点数早見例
一般的な四人打ちリーチ麻雀で、積み棒や供託リーチ棒などを含めない場合の代表的な点数は次のとおりです。
ピンフのみでロンした場合
子:1翻30符で1,000点
親:1翻30符で1,500点
ピンフのみでツモした場合
子:2翻20符で子から400点、親から700点
親:2翻20符で700点オール
ツモの場合は門前清自摸和が加わるため、ロンより翻数が1つ増えます。
リーチとピンフが複合した場合
ピンフはリーチとの相性がよく、両面待ちを維持できればリーチをかけてアガる機会も多くなります。
例えば、子がリーチ・ピンフでロンした場合は、2翻30符で2,000点です。
一方、リーチ・ピンフ・門前清自摸和でツモした場合は、3翻20符となり、子なら子から700点、親から1,300点を受け取ります。
ドラが加わればさらに翻数が増えます。ピンフは単独では高得点になりにくいものの、ほかの役と複合することで打点を伸ばしやすい役です。
なお、点数は親・子、翻数、符、積み棒などによって変わります。実戦では対局で採用されているルールの点数表も確認してください。
【ピンフとタンヤオの違い】複合する条件とメンタンピンを解説
ピンフとタンヤオは、どちらも麻雀初心者が早い段階で覚えておきたい基本役です。しかし、成立する条件はまったく異なります。
ピンフは手牌の組み合わせと待ち方が重要
ピンフは、面子がすべて順子であること、雀頭が役牌以外であること、両面待ちであることなど、手牌の構造を重視する役です。
そのため、1萬・2萬・3萬や7索・8索・9索のように、1や9を含む順子があっても問題ありません。
タンヤオは2〜8の数牌だけで構成する役
タンヤオ(断么九)は、手牌のすべてを2〜8の数牌だけで構成する1翻役です。
1・9の数牌や字牌を使うことはできません。一方、面子が順子か刻子か、待ちが両面かどうかはタンヤオの成立条件ではありません。
なお、タンヤオは採用ルールによって鳴いて成立するかどうかが異なります。一般的なリーチ麻雀では、喰いタンありのルールが広く採用されています。
ピンフとタンヤオは同時に成立する
手牌のすべてが2〜8の数牌で構成され、さらにピンフの4条件も満たしていれば、両方の役が成立します。
例えば、次のような組み合わせです。
2萬・3萬・4萬
3萬・4萬・5萬
4筒・5筒・6筒
5索・6索・7索
6筒・6筒
この形で門前を維持し、最後の順子を両面待ちで完成させれば、タンヤオとピンフの両方が成立します。
さらにリーチをかけてアガれば、リーチ・タンヤオ・ピンフの3翻です。これが麻雀でよく知られる「メンタンピン」の基本形です。
ピンフとタンヤオは、どちらか一方しか選べない役ではありません。成立条件をそれぞれ満たせば、翻数を合算できます。
【初心者が間違えやすいポイント】ピンフの判定で注意すべきこと
ピンフは基本役でありながら、複数の条件を同時に確認しなければならないため、初心者が誤判定しやすい役でもあります。
役牌以外なら、どの字牌でも雀頭にできる
よくある勘違いが、字牌を雀頭にすると必ずピンフにならないというものです。
実際には、役牌でなければ字牌でも雀頭にできます。
例えば東場の南家にとって北は客風牌なので、北・北を雀頭にしてもピンフの条件を満たします。ただし、同じ北でも北が場風または自風になる状況では役牌となるため、ピンフは成立しません。
両面待ちの形を作っていても、実際の和了形が重要
手牌の中に両面待ちになりそうな部分があっても、アガリ牌をどの面子に組み込むかによって判定が変わる場合があります。
特に複合待ちでは、複数のアガリ形が考えられることがあります。ピンフとして認められる解釈があるか、実際の和了牌を含めて確認することが大切です。
鳴かなければ必ずピンフになるわけではない
門前を維持することは必要条件ですが、それだけでピンフが成立するわけではありません。
刻子が含まれていたり、雀頭が役牌だったり、カンチャン待ちだったりすれば、門前でもピンフにはなりません。
反対に、鳴かずに4面子を順子でそろえ、役牌以外の雀頭と両面待ちを完成させれば、ピンフが成立します。
ピンフツモの20符を通常のツモ符と混同しない
通常のツモでは2符を加算しますが、ピンフツモでは加算しません。
そのため、20符に2符を足して22符、さらに30符に切り上げるという計算は誤りです。ピンフツモは20符固定と覚えておきましょう。
実戦で使えるピンフ判定の順番
アガリを宣言する前に、次の順番で確認すると判定ミスを減らせます。
チー・ポン・明槓をしていないか。
4面子がすべて順子になっているか。
雀頭が白・發・中・場風・自風ではないか。
実際の和了牌が両面待ちを完成させているか。
ロンなら30符、ツモなら20符として翻数と点数を計算できているか。
この順番を習慣化すれば、ピンフの判定は難しくありません。特に麻雀アプリでは、アガリ時の役表示と符の内訳を確認しながら覚えると理解が進みます。
【ピンフとは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ピンフは何翻の役ですか?
A1:ピンフは1翻役です。ただし、門前でツモアガリすると門前清自摸和の1翻も加わるため、ピンフツモでは合計2翻になります。
Q2:ピンフは何符ですか?
A2:一般的なリーチ麻雀では、ロンなら30符、ツモなら20符です。ロンでは基本符20符に門前ロンの10符が加わります。ツモでは通常のツモ符2符を加算しない特例があります。
Q3:ピンフは鳴いても成立しますか?
A3:成立しません。ピンフは門前限定の役なので、チーやポンをすると条件から外れます。暗槓は門前を維持しますが、槓子が順子ではないためピンフにはなりません。
Q4:雀頭が風牌でもピンフになりますか?
A4:役牌に該当しない風牌なら成立します。例えば東場の南家にとって北は客風牌なので、北を雀頭にできます。ただし、場風や自風の対子は役牌に該当するため成立しません。
Q5:ピンフとタンヤオは同時に成立しますか?
A5:成立します。4面子が順子、雀頭が役牌以外、両面待ちというピンフの条件に加え、手牌のすべてが2〜8の数牌で構成されていればタンヤオも成立します。
Q6:ピンフのみでツモアガリすると何点ですか?
A6:子なら2翻20符で、子から400点、親から700点を受け取ります。親なら700点オールです。いずれも門前清自摸和の1翻が加わった点数です。
まとめ:【プロの結論】ピンフは4条件と20符・30符を覚えれば攻略できる
ピンフは、麻雀の基本となる1翻役でありながら、門前・順子4組・役牌以外の雀頭・両面待ちという4つの条件を同時に満たす必要があります。
初心者がまず覚えるべきなのは、次の3つです。
成立条件:門前、順子4組、役牌以外の雀頭、両面待ち。
翻数:ピンフ自体は1翻。ツモなら門前清自摸和が加わり2翻以上。
符:ロンは30符、ツモは20符。
ピンフを覚える最大のメリットは、手牌の形を意識して組み立てられるようになることです。順子を中心に手を進めれば、両面待ちを作りやすくなり、リーチやタンヤオとの複合も狙えます。
一方、役牌の雀頭やカンチャン待ちを残すとピンフの条件から外れるため、手牌をどのように伸ばすかという判断も重要です。
まずは4つの成立条件を牌姿で確認し、ロン30符・ツモ20符という例外的な計算を身につけましょう。ピンフを正確に判定できるようになれば、リーチ麻雀の手作りと点数計算の基礎が大きく安定します。 (出典: ピンフ と は(Yahoo!ニュース))