イタリア語の「どういたしまして」は?Pregoの発音と返答表現の違いを2026年版で徹底解説
イタリア語で「どういたしまして」と伝えたいとき、最初に覚えておきたい言葉が 「Prego(プレゴ)」 です。相手から「Grazie(ありがとう)」と言われたときに返す、基本的で使いやすい表現です。ただし、イタリア語には「Di niente」「Non c'è di che」「Figurati」「Si figuri」など、相手との関係や会話の雰囲気によって使い分ける返答もあります。
2026年現在も、旅行や留学、イタリア人との日常会話で役立つこれらの表現。大切なのは単語の意味だけでなく、発音、丁寧さ、相手との距離感を理解することです。この記事では、イタリア語辞書の記述を踏まえながら、初心者でも自然に使える返答の選び方を会話例とともに解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 基本表現はPrego: 「どういたしまして」の定番。友人にも目上の人にも使える。
- 表現によってニュアンスが違う: Di nienteやNon c'è di cheは「たいしたことありません」、Figuratiは親しい相手向け、Si figuriは丁寧な相手向け。
- 迷ったらPrego: 発音と基本的な会話パターンを覚えるだけで、旅行先でも自然に感謝へ返答できる。
【まず覚える】イタリア語の「どういたしまして」はPrego!意味と基本的な使い方
イタリア語の「どういたしまして」は、まず Prego(プレゴ) を覚えれば十分です。
相手から感謝を伝えられたときに使う代表的な返答で、日本語の「どういたしまして」「いえいえ」「こちらこそ」といった意味合いを持ちます。
例えば、次のようなやり取りです。
基本的な会話
A:Grazie!
(ありがとう!)
B:Prego!
(どういたしまして!)
さらに感謝の気持ちを強調した「Grazie mille(本当にありがとう)」に対しても、Pregoで問題ありません。
A:Grazie mille!
(本当にありがとう!)
B:Prego!
(どういたしまして!)
Pregoの本来の意味は?
Treccaniのオンライン辞書によると、Pregoは動詞pregareの直説法現在1人称単数形です。
Pregareには「頼む」「お願いする」「祈る」といった意味があります。
そこからPregoは、単なる感謝への返事だけでなく、相手に何かを勧めたり、丁寧に促したりするときにも使われるようになっています。
実際、次のような使い方があります。
- Prego, entri.:どうぞ、お入りください。
- Prego, si accomodi.:どうぞ、お掛けください。
- Prego, dopo di Lei.:どうぞ、お先に。
- Prego?:えっ?もう一度お願いします。
つまり、Pregoは一つの日本語訳だけでは説明しきれない、幅広い意味を持つ丁寧な表現です。
Pregoは友人にも目上の人にも使える?
使えます。
Pregoの便利な点は、基本的に相手との関係を問わず使用できることです。
友人との会話でも、レストランの店員とのやり取りでも、ホテルの受付でも自然に使えます。
イタリア語を学び始めたばかりで、どの表現を選ぶべきか迷ったときには、Pregoを使うのがおすすめです。
【発音をマスター】Pregoは「プレゴ」!Grazieとの正しい読み方
単語を覚えても、発音が不自然だと会話で伝わりにくくなります。
Pregoの発音は、イタリア語の発音記号では /ˈprɛɡo/ と表されます。
日本語で近い音にすると「プレゴ」です。
ただし、英語風に読むのではなく、イタリア語特有の母音とアクセントを意識しましょう。
Pregoの発音で意識したい3つのポイント
1.最初の「Pre」にアクセントを置く
Pregoは最初の音節を強く発音します。
「プレ」をややはっきり発音し、その後の「ゴ」を続けるイメージです。
2.Eは日本語の長音にしない
日本語では「プレーゴ」と表記されることもありますが、実際には「プレゴ」に近い短い発音です。
3.Gは濁った硬い音
イタリア語のgは、ここでは英語のgoにあるような硬い「グ」の音になります。
Grazieの発音も一緒に覚えよう
「どういたしまして」を使うには、先に相手へ感謝を伝えるGrazieも覚えておきたいところです。
Grazieは「ありがとう」という意味で、日本語では「グラッツィエ」に近い発音です。
| イタリア語 | 発音の目安 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| Grazie | グラッツィエ | ありがとう |
| Grazie mille | グラッツィエ・ミッレ | 本当にありがとう |
| Prego | プレゴ | どういたしまして |
| Di niente | ディ・ニエンテ | どういたしまして |
| Figurati | フィグーラティ | いえいえ、気にしないで |
特にGrazieの「zie」は、日本語の「ジエ」と完全に同じではありません。ツに近い音を含むため、「グラッツィエ」と練習するとイタリア語らしい発音に近づきます。
【表現の違いを比較】Di nienteとNon c'è di cheはどう使い分ける?
Prego以外にも、イタリア語には感謝への返答として使える表現があります。
その代表が「Di niente」と「Non c'è di che」です。
どちらも日本語では「どういたしまして」「たいしたことではありません」と訳せますが、表現の組み立てと会話の印象が異なります。
Di nienteの意味と使い方
Di nienteは、直訳すると「何でもないこと」「何もないこと」に近い表現です。
相手から感謝された際に、自分がしたことを大げさに受け取らなくてよいと伝えるニュアンスがあります。
例えば、
A:Grazie per il tuo aiuto!
(手伝ってくれてありがとう!)
B:Di niente!
(いえいえ!)
という会話です。
友人や知人との日常会話にも使いやすく、Pregoと同様に感謝への返答として覚えておきたい表現です。
なお、イタリア語では「Di nulla」という言い方もあります。NienteとNullaはいずれも「何もない」という意味を持ち、感謝への返答として近い使い方ができます。
Non c'è di cheの意味と使い方
Non c'è di cheは、「お礼を言うほどのことではありません」という意味の表現です。
単語ごとに見ると、
- Non:〜ない
- C'è:ある、存在する
- Di che:そのためのもの、理由となるもの
という構成です。
全体としては「感謝するようなことは何もありません」というニュアンスになります。
会話例はこちらです。
A:Grazie mille per il tuo aiuto.
(手伝ってくれて本当にありがとう。)
B:Non c'è di che.
(どういたしまして。お礼には及びません。)
Pregoより少し長い表現ですが、相手への配慮を込めた自然な返答として使えます。
Treccaniの辞書でも、Non c'è di cheは感謝や謝罪に対する丁寧な返答として説明されています。
PregoとDi nienteの違いは?
大きな違いは、表現が伝える気持ちです。
Pregoは幅広い場面で使える定番の丁寧表現。一方、Di nienteは「たいしたことではない」という気持ちを伝える表現です。
Non c'è di cheは、さらに文章として意味がはっきりした言い方です。
どれが絶対に正しいということではなく、会話の雰囲気に合わせて選ぶことがポイントです。
【相手との関係で選ぶ】FiguratiとSi figuriはカジュアル・丁寧の使い分け
イタリア語らしい自然な会話を目指すなら、ぜひ覚えておきたいのが「Figurati」と「Si figuri」です。
この2つは、基本的に同じ動詞figurarsiに関係する表現ですが、相手への呼びかけ方が異なります。
Figuratiは友人や親しい人への返答
Figuratiは、親しい相手に使うカジュアルな表現です。
日本語では「気にしないで」「そんなのいいよ」「いえいえ」といったニュアンスになります。
例えば、
A:Grazie per avermi aiutato!
(手伝ってくれてありがとう!)
B:Figurati!
(そんなの気にしないで!)
という会話です。
友人や家族、親しい同僚など、普段からtuを使って話す相手に適しています。
Si figuriは丁寧な相手への返答
Si figuriは、Figuratiに対応する丁寧な表現です。
日本語にすると「とんでもございません」「お気になさらないでください」「こちらこそ」といった意味になります。
イタリア語では、目上の人や初対面の人などに対して、Leiを使って丁寧に話す習慣があります。
Si figuriは、そのような場面で使いやすい返答です。
会話例を見てみましょう。
A:La ringrazio per il suo aiuto.
(ご協力いただき、ありがとうございます。)
B:Si figuri!
(とんでもございません!)
ホテルやレストラン、ビジネス上のやり取りなど、丁寧さが求められる場面でも役立ちます。
FiguratiとSi figuriの決定的な違い
この2つを選ぶときに覚えておきたいのは、相手との関係性です。
| 表現 | 発音の目安 | 丁寧さ・距離感 | 使用する相手 |
|---|---|---|---|
| Prego | プレゴ | 中立的・丁寧 | 誰にでも |
| Di niente | ディ・ニエンテ | 中立的・ややくだけた印象 | 友人・知人など |
| Non c'è di che | ノン・チェ・ディ・ケ | 丁寧・中立的 | 幅広い相手 |
| Figurati | フィグーラティ | カジュアル | 友人・家族 |
| Si figuri | スィ・フィグーリ | 丁寧 | 初対面・目上の人 |
特に重要なのは、FiguratiとSi figuriが単純に「丁寧さの違う同じ単語」というだけではないことです。
イタリア語のtuとLeiという人称の使い分けが関係しています。
Treccaniの「Figurare」の項目でも、FiguratiとSi figuriは、想像するという本来の意味から発展し、肯定や否定などを強調する口語表現として説明されています。
そのため、Figuratiは感謝への返答以外にも、相手の遠慮を打ち消すような場面で使われます。
【実践編】イタリア語の日常会話で使える感謝への返事5パターン
単語の意味を理解したら、実際の会話で使えるように練習しましょう。
ここでは、旅行や日常生活で遭遇しやすい場面を想定した会話例を紹介します。
1.友人にありがとうと言われたとき
A:Grazie!
(ありがとう!)
B:Figurati!
(いいよ、気にしないで!)
親しい友人との自然なやり取りです。
2.お店で店員に感謝されたとき
A:Grazie mille!
(本当にありがとう!)
B:Prego!
(どういたしまして!)
レストランやカフェなどで使える基本的なパターンです。
3.仕事で丁寧に返事をしたいとき
A:La ringrazio per la disponibilità.
(ご対応いただき、ありがとうございます。)
B:Si figuri!
(とんでもございません!)
相手への敬意を示したい場合に使えます。
4.手伝ったことに対して感謝されたとき
A:Grazie per il tuo aiuto!
(手伝ってくれてありがとう!)
B:Non c'è di che!
(どういたしまして!)
自分のしたことを大げさに受け取らなくてよいと伝える返答です。
5.お互いに感謝を伝えたいとき
A:Grazie!
(ありがとう!)
B:Grazie a te!
(こちらこそありがとう!)
この場合は、単に「どういたしまして」と返すのではなく、自分も相手に感謝していることを伝えています。
丁寧な相手には「Grazie a Lei(こちらこそありがとうございます)」という表現も使えます。
初心者が最初に覚えたい会話の組み合わせ
| 相手の言葉 | 自然な返答 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| Grazie! | Prego! | どういたしまして |
| Grazie mille! | Di niente! | いえいえ |
| Grazie per tutto! | Non c'è di che! | お礼には及びません |
| Grazie! | Figurati! | 気にしないで |
| La ringrazio! | Si figuri! | とんでもございません |
最初からすべてを使い分ける必要はありません。
まずはGrazieとPregoのセットを覚え、慣れてきたらFiguratiやSi figuriを追加していくと、無理なく語彙を増やせます。
【意外と知らない】Pregoの誤解とイタリア語の丁寧なコミュニケーション
Pregoを「どういたしまして」とだけ覚えてしまうと、実際のイタリア語会話で戸惑うことがあります。
その理由は、Pregoが複数の場面で使われる言葉だからです。
Pregoは「どういたしまして」以外にも使う
例えば、レストランで店員が「Prego」と言った場合、必ずしも感謝への返答とは限りません。
状況によっては「どうぞ」「お先に」「こちらへどうぞ」という意味になります。
また、相手の話が聞き取れず「Prego?」と疑問形で尋ねると、「もう一度お願いします」という意味になります。
Treccaniの辞書でも、感謝や謝罪への返答、入室や着席の促し、聞き返しなど、複数の用法が掲載されています。
Figuratiは失礼な表現ではない?
Figuratiはカジュアルな表現ですが、必ずしも失礼というわけではありません。
親しい相手に対して使えば、自然で親しみのある返答になります。
ただし、初対面の相手やビジネス上の重要な場面で、相手との距離感を考えずに使用するのは避けたほうが無難です。
その場合はPregoやSi figuriを選ぶと、丁寧な印象を保ちやすくなります。
Pregoの歴史にも注目
Pregoが現在のような丁寧表現として定着した背景にも興味深い点があります。
Treccaniの2014年の言語解説によると、感謝への返答などに使われるPregoは、イタリア語の書き言葉では19世紀半ばから確認されるようになった表現です。
同解説では、オーストリア・ハンガリー地域で使われたドイツ語の「Bitte」の影響も指摘されています。
その後、Grazieへの返答として自然に結び付くことで、幅広い場面で使われる丁寧表現として広がりました。
現在のPregoが、単に「祈る」という意味から機械的に生まれた言葉ではなく、社会的な礼儀や会話習慣と結び付いて定着した表現であることが分かります。
【プロの結論】イタリア語の「どういたしまして」は相手との距離感で選ぶ
イタリア語で自然な返答をするために大切なのは、難しい単語をたくさん覚えることではありません。
相手との関係性や会話の状況に応じて、適切な言葉を選ぶことです。
初心者におすすめの覚え方は次のとおりです。
- まずPrego: 迷ったときに使える基本表現。
- 親しい相手にはFigurati: 気にしないで、という親しみのある返答。
- 丁寧な場面ではSi figuri: 初対面や目上の人への配慮を示す。
- 自然な日常会話にはDi niente: たいしたことではないという気持ちを伝える。
- 少し丁寧に伝えるならNon c'è di che: お礼には及びませんというニュアンス。
もう一つ覚えておきたいのは、言葉の丁寧さは単語だけで決まらないということです。
声のトーン、表情、会話の流れも相手に与える印象を左右します。
Pregoを笑顔で返すだけでも、感謝を受け取ったことを自然に伝えられます。
【よくある質問】イタリア語の「どういたしまして」に関するFAQ
Q1:イタリア語で「どういたしまして」は何と言いますか?
A1:基本表現は「Prego(プレゴ)」です。Grazie(ありがとう)への返答として、友人にも目上の人にも使えます。
Q2:Pregoの正しい発音は「プレゴ」ですか?
A2:はい。「プレゴ」に近い発音です。発音記号は/ˈprɛɡo/で、最初の音節にアクセントを置きます。「プレーゴ」と長く伸ばさず、短く発音するのがポイントです。
Q3:PregoとDi nienteの違いは何ですか?
A3:どちらも「どういたしまして」という意味ですが、Pregoは幅広い場面で使える定番表現、Di nienteは「たいしたことではありません」というニュアンスを持つ表現です。
Q4:FiguratiとSi figuriはどちらが丁寧ですか?
A4:Si figuriが丁寧な相手向け、Figuratiが親しい相手向けです。イタリア語のLeiとtuという人称の違いが関係しています。
Q5:Non c'è di cheはどんな意味ですか?
A5:「お礼には及びません」「どういたしまして」という意味です。相手が感謝を伝えてきたときに使える丁寧な返答です。
Q6:イタリア旅行ではPregoだけ覚えれば大丈夫ですか?
A6:基本的な返答にはPregoだけでも十分役立ちます。さらにGrazie、Grazie mille、Di nienteを覚えておけば、レストランやホテル、買い物などの日常的な場面で会話の幅が広がります。
まとめ:イタリア語の「どういたしまして」はPregoから始めよう
イタリア語の「どういたしまして」は、まずPregoを覚えることが基本です。
そこからDi niente、Non c'è di che、Figurati、Si figuriへと表現を広げていけば、相手や状況に応じた自然な返答ができるようになります。
特に覚えておきたいのは、次の5つです。
- Prego:基本の「どういたしまして」
- Di niente:いえいえ、たいしたことありません
- Non c'è di che:お礼には及びません
- Figurati:気にしないで(カジュアル)
- Si figuri:とんでもございません(丁寧)
まずは「Grazie!」「Prego!」という短いやり取りを声に出して練習してみましょう。
言葉の意味だけでなく、相手との距離感や発音まで意識できれば、イタリア語の日常会話はさらに自然で楽しいものになります。
主な語義・用法の参照資料
- Treccani「Prègo²」:Pregoの意味と複数の用法。
- Treccani「Figurare」:Figurati・Si figuriの意味と使い方。
- Treccani「Non」「Nulla」:Non c'è di che、Di nullaなどの語義。
- Treccani「Domande e Risposte」(2014年7月30日):Pregoの歴史的背景。 (出典: イタリア 語 どういたしまして(Yahoo!ニュース))