中山道地図2026年版を徹底解説!69宿・全長530〜534kmと旧街道の歩き方
中山道地図を調べると、日本橋から京都・三条大橋まで続く約530〜534kmの道筋と、江戸時代の旅人が利用した69の宿場町を確認できます。中山道は五街道の一つで、東京都・埼玉県・群馬県・長野県・岐阜県・滋賀県を通り、山間部や峠、歴史的な宿場町を結んでいます。
2026年11月現在、群馬県の「中山道上州七宿めぐり散策図」、国土交通省の中山道マップ、木曽観光連盟のウォーキング資料など、地域ごとに利用できる案内図が公開されています。全長の数字に違いがある理由、69宿の順番、碓氷峠や奈良井宿・妻籠宿・馬籠宿の見どころまで、実際に歩く際に役立つ情報を整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- ルート:日本橋から京都・三条大橋まで約530〜534km。武蔵・上野・信濃・美濃・近江を通る。
- 宿場:中山道六十九次は板橋宿から大津宿までの69宿。日本橋と三条大橋は宿場数に含まれない。
- 2026年の地図:群馬県の上州七宿散策図や、木曽地域の最新版ウォーキング資料など、区間別の案内図が利用できる。
【全体ルート】中山道地図で日本橋から三条大橋までの道筋を確認
中山道は、江戸の日本橋を起点に、京都の三条大橋を目指す歴史街道です。江戸時代に整備された五街道の一つで、東海道が太平洋沿岸を進むのに対し、中山道は内陸の山間部を通るのが大きな特徴です。
国土交通省関東地方整備局の資料では、全長約135里、約530kmと紹介されています。一方、岐阜県の中山道散策ガイドでは135里24町8間、約532km、歴史街道関連資料では約534kmとする記載もあります。
この違いは、江戸時代の距離単位である里・町・間を現代のキロメートルに換算する方法や、参照する街道経路の違いなどによるものです。したがって、530km・532km・534kmという数字は、異なる街道を示しているわけではありません。旅行計画では、訪問する宿場間の実際の距離を優先するのが適切です。
中山道の全体ルートと通過する地域
日本橋から三条大橋までの大まかな道筋は、次のとおりです。
日本橋 → 板橋 → 蕨 → 浦和 → 大宮 → 熊谷 → 本庄 → 新町 → 高崎 → 安中 → 坂本 → 碓氷峠 → 軽井沢 → 追分 → 下諏訪 → 塩尻 → 奈良井 → 木曽路 → 馬籠 → 中津川 → 大井 → 太田 → 加納 → 関ヶ原 → 柏原 → 草津 → 大津 → 三条大橋
道筋を大きく分けると、次の6地域になります。
- 東京都・埼玉県:日本橋から板橋宿、蕨宿、浦和宿、大宮宿などを経由する武蔵国の区間。
- 群馬県:新町宿から坂本宿までの上州七宿と碓氷峠。
- 長野県:軽井沢から和田峠、下諏訪、塩尻を経て木曽路へ向かう信濃国の区間。
- 岐阜県:馬籠宿、落合宿、中津川宿、大井宿などを通る美濃国の区間。
- 滋賀県:柏原宿、醒井宿、鳥居本宿、草津宿などを結ぶ近江国の区間。
- 京都府:大津宿を経由して三条大橋に到着する終点区間。
特に注目したいのは、群馬県の碓氷峠、長野県の和田峠や鳥居峠、木曽路の馬籠峠など、山越えが連続することです。地図上では一本の線に見えても、実際には標高差や路面状況が大きく異なります。
なぜ「67宿69次」と「六十九宿」の両方があるのか
中山道の宿場数について調べると、「67宿69次」と「六十九宿」という二つの表現が見つかります。
国土交通省の歴史資料では、板橋宿から守山宿までを67宿とし、通常は東海道と重なる草津宿・大津宿を加えて69宿とする説明がされています。
つまり、板橋から守山までの宿場と、東海道と共有する近江路の宿場をどこまで含めるかによって表現が変わります。一般に使われる「中山道六十九次」は、日本橋・三条大橋を除いた69の宿場を順番にたどる呼び方です。
【完全一覧】中山道六十九次の宿場一覧を地域別に紹介
中山道の宿場は、東京都から群馬県、長野県、岐阜県、滋賀県へと続いています。69宿を地域別に並べると、どの区間に見どころが集中しているのか把握しやすくなります。
武蔵国:日本橋から本庄宿まで(1〜10番)
東京都・埼玉県を通る区間です。江戸の出入口から関東平野を北上し、現在の主要都市を結びます。
1. 板橋宿
2. 蕨宿
3. 浦和宿
4. 大宮宿
5. 上尾宿
6. 桶川宿
7. 鴻巣宿
8. 熊谷宿
9. 深谷宿
10. 本庄宿
大宮宿周辺では武蔵一宮氷川神社、深谷周辺では渋沢栄一ゆかりの施設など、宿場の歴史だけでなく地域の文化や人物に触れられます。
上野国:群馬県の上州七宿(11〜17番)
群馬県内には、中山道六十九宿のうち7宿が置かれていました。群馬県が公式に紹介している「中山道上州七宿めぐり散策図」では、次の宿場を取り上げています。
11. 新町宿
12. 倉賀野宿
13. 高崎宿
14. 板鼻宿
15. 安中宿
16. 松井田宿
17. 坂本宿
この区間の最大の特徴は、坂本宿から碓氷峠へ向かう山道です。坂本宿は江戸側から峠越えに入る重要な宿場で、現在も旧街道の歴史をたどるウォーキングの拠点になっています。
信濃国:長野県の宿場(18〜42番)
長野県は、中山道の中でも宿場と峠が連続する重要なエリアです。軽井沢周辺から佐久地域、和田峠、下諏訪、塩尻を経て木曽谷へ進みます。
18. 軽井沢宿
19. 沓掛宿
20. 追分宿
21. 小田井宿
22. 岩村田宿
23. 塩名田宿
24. 八幡宿
25. 望月宿
26. 芦田宿
27. 長久保宿
28. 和田宿
29. 下諏訪宿
30. 塩尻宿
31. 洗馬宿
32. 本山宿
33. 贄川宿
34. 奈良井宿
35. 藪原宿
36. 宮ノ越宿
37. 福島宿
38. 上松宿
39. 須原宿
40. 野尻宿
41. 三留野宿
42. 妻籠宿
特に奈良井宿は、鳥居峠の麓に広がる歴史的な宿場町です。塩尻市の公式資料によると、保存地区は南北約1kmに及び、伝統的建造物が並ぶ町並みが現在も残されています。
美濃国:岐阜県の宿場(43〜59番)
岐阜県の中山道は、木曽路の馬籠宿から美濃地域へ続きます。美濃中山道として紹介される16宿に、木曽路の馬籠宿を加えると、岐阜県内の17宿になります。
43. 馬籠宿
44. 落合宿
45. 中津川宿
46. 大井宿
47. 大湫宿(大久手宿)
48. 細久手宿
49. 御嶽宿
50. 伏見宿
51. 太田宿
52. 鵜沼宿
53. 加納宿
54. 河渡宿
55. 美江寺宿
56. 赤坂宿
57. 垂井宿
58. 関ヶ原宿
59. 今須宿
大井宿から太田宿にかけては、石畳や旧道、歴史的な町並みが残る区間があります。関ヶ原周辺では、戦国時代の歴史と街道文化を一緒に楽しめます。
近江国:滋賀県の宿場(60〜69番)
滋賀県に入ると、近江路を西へ進み、草津宿で東海道と合流します。
60. 柏原宿
61. 醒井宿
62. 番場宿
63. 鳥居本宿
64. 高宮宿
65. 愛知川宿
66. 武佐宿
67. 守山宿
68. 草津宿
69. 大津宿
草津宿は東海道との合流地点として重要な場所です。大津宿を経由した街道は、京都の三条大橋へと続きます。
【地域別比較】群馬・木曽路・美濃中山道の見どころ
中山道の魅力は、全区間を歩かなければ分からないものではありません。地域ごとに街道の表情が変わるため、旅行の目的に合わせて訪問エリアを選ぶ方法もあります。
各地域の特徴を整理すると、次のようになります。
| 地域 | 宿場の範囲・数 | 主な見どころ | 旅行の特徴 |
|---|---|---|---|
| 群馬県・上州 | 新町宿〜坂本宿・7宿 | 高崎宿、安中宿、碓氷峠 | 旧街道と峠越えを体験 |
| 長野県・木曽路 | 贄川宿〜馬籠宿・11宿 | 奈良井宿、妻籠宿、馬籠宿 | 保存された町並みと自然散策 |
| 岐阜県・美濃 | 馬籠宿を除く16宿 | 中津川宿、大井宿、太田宿、関ヶ原宿 | 石畳、歴史的建造物、宿場巡り |
| 埼玉県・武蔵 | 板橋宿〜本庄宿・10宿 | 浦和宿、大宮宿、深谷宿 | 都市の中に残る街道の痕跡 |
| 滋賀県・近江 | 柏原宿〜大津宿・10宿 | 醒井宿、鳥居本宿、草津宿 | 近江商人文化と東海道との接点 |
群馬県の上州七宿と碓氷峠
群馬県の上州七宿は、中山道の中でも地形の変化を実感しやすい区間です。新町宿から倉賀野宿、高崎宿へと進み、板鼻宿、安中宿、松井田宿を経て坂本宿に至ります。
群馬県が2025年3月に発行した「中山道上州七宿めぐり散策図」は、2026年の散策にも活用できる資料です。A5判16ページで、七宿ごとのマップ、宿場案内、周辺観光スポット、坂本宿から碓氷峠への概略図などを掲載しています。
特に実用的なのは、現在の道路のどこが旧中山道に当たるのかを確認できる点です。歴史上のルートを現代の道路に重ねて把握できるため、初めて訪れる人にも使いやすい構成になっています。
木曽路の奈良井宿・妻籠宿・馬籠宿
木曽路は、中山道の宿場町の面影を比較的よく残す地域です。国土交通省中部地方整備局の飯田国道事務所によると、六十九宿のうち贄川宿から馬籠宿までの11宿が木曽路に位置しています。
奈良井宿は、約1kmにわたって歴史的な町並みが続く宿場町です。1978年5月31日に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。街道に面した町家や鎮神社、寺院などがあり、宿場の構造そのものを観察できます。
妻籠宿は、1976年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された宿場町です。町並み保存の取り組みで知られ、歴史的な家屋や石畳が残されています。観光施設を見るだけでなく、実際に宿場の通りを歩くことで、街道の空気を感じられます。
馬籠宿は、坂道に沿って家屋や土産物店が並ぶ宿場町です。島崎藤村ゆかりの地としても知られ、藤村記念館などの文化施設があります。馬籠峠を越えて妻籠宿へ向かうハイキングの出発地点としても人気です。
美濃中山道の十六宿と十七宿の違い
美濃中山道を調べると、「十六宿」と「十七宿」という二つの数字が出てきます。
岐阜県の中山道散策ガイドでは、木曽路の馬籠宿から美濃路の十六宿へ続く構成で紹介しています。つまり、美濃国に位置する宿場は16宿であり、馬籠宿を含めた岐阜県内の宿場全体では17宿となります。
2025年11月には、美濃中山道十七宿の御宿場印めぐりも始まりました。各宿場の歴史や町並みを訪ねながら御宿場印を集める企画で、宿場巡りの楽しみ方を広げています。
大湫宿や細久手宿、御嶽宿、太田宿などは、地域ごとに異なる景観や歴史を持っています。とりわけ大湫宿から細久手宿にかけては、琵琶峠の石畳が見どころです。
【2026年最新】中山道散策マップ・ウォーキング地図の選び方
2026年に中山道を訪れるなら、全国の街道を示す全体図と、実際に歩く区間の散策マップを使い分けることが大切です。
現在公開されている資料は地域別に分かれています。全国の旧中山道を一枚で完全に案内する単一の最新版地図というより、国土交通省や各自治体、観光協会が提供する複数の資料を組み合わせて使う形になります。
2026年に確認したい主な公式・地域資料
- 国土交通省関東地方整備局「中山道マップ」:日本橋から京都までの全体像と、埼玉県内のルートを確認するための基本資料。
- 群馬県「中山道上州七宿めぐり散策図」:2025年3月発行版。七宿ごとの散策地図や碓氷峠の概略図を掲載。
- 木曽観光連盟「中山道を歩く」:木曽11宿を中心に歩くためのウォーキングマップ。第7版が案内されている。
- 木曽谷とりっぷ「木曽福島散策マップ」:2026年6月版。木曽福島周辺を歩く際に利用できる。
- 岐阜県十七宿美濃中山道散策ガイド:美濃十六宿と馬籠宿を含む岐阜県内の宿場案内。
- 南木曽町観光協会「妻籠宿みどころマップ」:妻籠宿の町並みや周辺のハイキングコースを確認できる。
2026年5月に更新された木曽路ウォーキング情報にも注目
2026年5月18日、南木曽町観光協会は、木曽観光連盟発行の冊子「中山道を歩く」に関する修正情報を掲載しました。
対象は冊子の37〜38ページにある男滝・女滝周辺です。旧中山道が通行止めと表示されていた箇所について、実際には現在通行可能であると案内されています。
これは、古い紙の地図をそのまま使う際に注意したい事例です。歴史的な道の情報と、現在の通行状況は必ずしも一致しません。特に山道では、最新の自治体・観光協会の案内を確認してから出発する必要があります。
地図は目的別に使い分ける
地図選びでは、次の基準を意識すると失敗しにくくなります。
- 全体の歴史や位置関係を知りたい:国土交通省の中山道マップ。
- 宿場町をいくつも巡りたい:地域ごとの宿場一覧と観光マップ。
- 実際に山道を歩きたい:距離・標高差・通行状況を確認できるウォーキングマップ。
- 街道の現存区間を探したい:旧道と現在の道路を区別して示す自治体の散策図。
【実践ガイド】旧中山道の現在の道とおすすめウォーキングコース
中山道を歩く際に誤解しやすいのが、江戸時代の街道が現在も全区間そのまま残っているという認識です。
実際には、道路の拡幅やバイパス建設、都市開発、河川の改修などによって、旧街道の道筋が変わった場所があります。国土交通省の歴史資料でも、中山道の経路は洪水や地すべりなどに応じて変化してきたことが説明されています。
そのため、現在の国道を歩けば必ず旧中山道をたどれるわけではありません。旧街道の石畳や一里塚、道標が残る区間と、現代の道路に重なる区間を区別する必要があります。
おすすめコース1:坂本宿から碓氷峠へ
群馬県の旧中山道を代表する難所が碓氷峠です。坂本宿から峠へ向かう区間は、江戸時代の旅人にとっても重要な山越えの道でした。
峠の頂上付近には、群馬県と長野県の県境に位置する熊野神社があります。安中市の観光情報によると、標高は約1,200mで、県境を境内に持つ珍しい神社です。
坂本宿から碓氷峠を歩く場合、熊野神社方面までの山道は4〜5時間を見込む案内があります。出発地点やルートによって所要時間は変わるため、地図で確認してください。
また、安中市の観光資料では、旧中山道ガイドマップや、横川駅から軽井沢方面への旧街道コースも紹介されています。峠道は天候によって路面状況が変わるため、雨天後や冬季は特に注意が必要です。
おすすめコース2:馬籠宿から妻籠宿へ
中山道ウォーキングで特に人気が高いのが、馬籠宿と妻籠宿を結ぶコースです。
馬籠観光協会と妻籠宿公式ウェブサイトが案内するコースは、全長約9km、所要時間は約2時間30分〜3時間です。
道中では、馬籠峠、男滝・女滝、一石栃の立場茶屋、大妻籠などに立ち寄れます。木曽の山々や渓谷、石畳が続き、歴史的な街道を歩いている実感を得やすい区間です。
ただし、馬籠宿から峠までは短く急な坂道があります。妻籠宿から峠へ向かう場合は、比較的緩やかな坂が長く続くため、体力や歩き慣れに合わせて方向を選ぶとよいでしょう。
体力に不安がある場合は、峠までバスや車で移動し、下り坂を中心に歩く短縮コースも案内されています。
おすすめコース3:奈良井宿の町並み散策
長距離の山道を歩かずに中山道の歴史を楽しみたい人には、奈良井宿の散策が向いています。
奈良井宿は約1kmにわたって歴史的な町並みが続き、伝統的な町家や寺社を見ながら歩けます。保存地区内では、建物の外観だけでなく、宿場町が街道沿いにどのように形成されていたかも確認できます。
ゆっくり歩いて写真を撮ったり、町並みの建築を観察したりするなら、宿場内だけでも十分に楽しめます。峠越えと組み合わせる場合は、鳥居峠の歩行時間や交通手段も含めて計画しましょう。
旧街道を歩く際の注意点
- 古地図と現在の道路地図は別物として扱う。
- 国道と旧街道が重なる場所では、歩道の有無を確認する。
- 峠道は距離だけでなく標高差と路面状態を調べる。
- 山間部では日没前に下山できる計画を立てる。
- 通行止めや工事、倒木などの最新情報を自治体に確認する。
- 宿場町では生活道路や住民の生活環境に配慮して散策する。
【プロの結論】中山道地図は「歴史上の道」と「現在歩ける道」を分けて読む
中山道を歩く際に最も重要なのは、歴史的なルートの位置を知ることと、現在安全に通行できる道を知ることを分けて考えることです。
全体地図だけでは、舗装道路と山道の違い、旧街道の残存状況、峠の標高差までは分かりません。反対に、地域のウォーキングマップだけでは、日本橋から京都までの全体像を把握しにくい場合があります。
そのため、まず国土交通省の全体マップで宿場の順番を確認し、次に訪問する自治体の散策図で歩ける区間を確認する方法が合理的です。
歴史を知ることが目的なら宿場町の保存地区を中心に巡り、実際の街道歩きが目的なら碓氷峠や馬籠峠などの山越えを含めて計画する。この目的の違いが、満足度の高い中山道旅行につながります。
【徹底比較】中山道と東海道の違いは?距離・宿場・地形を解説
中山道と東海道は、どちらも江戸の日本橋と京都を結んだ五街道の主要ルートです。しかし、通過する地形や交通上の特徴は大きく異なります。
中山道と東海道の基本的な違い
- 中山道:山間部を中心に進む内陸ルート。峠越えが多く、約530〜534kmとされる。
- 東海道:太平洋側の沿岸や平野部を中心に進むルート。国土交通省の資料では約495.5km。
- 宿場数:中山道は一般に69宿、東海道は53宿。
- 地形:中山道は山道や峠が多く、東海道は河川の渡河が交通上の課題となった。
中山道は東海道よりも距離が長く、山越えの負担がありました。一方、東海道には大河川の増水による川止めがあり、天候次第で移動できなくなる問題がありました。
国土交通省関東運輸局の資料では、中山道は東海道に比べて河川氾濫による長期滞留のリスクが少なく、宿賃も安かったことなどから、庶民にも利用されたと説明されています。
中山道が「姫街道」と呼ばれた理由
中山道には「姫街道」という別名があります。京都から江戸へ向かう公家や皇族の女性が利用したことが、呼び名の由来の一つとされています。
代表的な出来事が、14代将軍徳川家茂に嫁いだ皇女和宮の降嫁です。和宮の行列は中山道を通り、沿道の宿場町に大きな影響を与えました。
ただし、「姫街道」は正式な別路線の名称ではありません。中山道の利用史に由来する呼び方として理解すると分かりやすいでしょう。
また、中山道は江戸と京都を結ぶだけでなく、善光寺詣りや伊勢参りなどの旅人も行き交った街道です。単なる移動経路ではなく、信仰や文化、地域経済を支える交通網として機能していました。
【中山道地図】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:中山道は日本橋から京都まで何kmありますか?
A1:一般には約530kmと紹介されます。岐阜県の公式散策ガイドでは約532km、歴史街道関連資料では約534kmとする例もあります。歴史的な距離単位の換算や参照する経路による違いがあるため、約530〜534kmを目安にしてください。
Q2:中山道の宿場は全部で何カ所ありますか?
A2:一般に中山道六十九次と呼ばれ、板橋宿から大津宿まで69宿あります。日本橋と京都の三条大橋は起点・終点であり、宿場数には含まれません。板橋から守山までを67宿とし、東海道と重なる草津・大津を加えて69宿とする説明もあります。
Q3:中山道で初心者におすすめのウォーキングコースはどこですか?
A3:宿場町の散策を中心に楽しむなら奈良井宿がおすすめです。峠越えを体験したいなら馬籠宿から妻籠宿までの約9km、約2時間30分〜3時間のコースが代表的です。山道に慣れていない人は、天候や標高差を確認して無理のない区間を選んでください。
まとめ:2026年の中山道旅行は地図と現地情報の組み合わせが鍵
中山道は、日本橋から京都・三条大橋まで約530〜534kmにわたって続く歴史街道です。東京都・埼玉県・群馬県・長野県・岐阜県・滋賀県を通り、69の宿場町を結んでいます。
群馬県の上州七宿と碓氷峠、長野県の奈良井宿・妻籠宿・馬籠宿、岐阜県の美濃中山道十六宿など、地域によって異なる歴史や景観を楽しめるのが大きな魅力です。
2026年に訪れるなら、国土交通省の全体マップに加え、群馬県の上州七宿散策図、木曽地域のウォーキングマップ、岐阜県の十七宿散策ガイドなどを活用すると、旅の計画を具体化できます。
全行程を歩く長距離旅行だけが中山道の楽しみ方ではありません。宿場町を一つずつ訪ねる旅、峠を越えるウォーキング、歴史的な町並みを巡る日帰り散策など、目的に合わせた楽しみ方があります。
大切なのは、地図上の歴史的なルートと現在の通行可能な道を照合することです。正確な区間地図と現地の最新情報を組み合わせれば、江戸時代から続く街道の歴史を、2026年の旅として安全に体験できます。
主な確認資料: 国土交通省、国土交通省関東地方整備局、群馬県、岐阜県十七宿美濃中山道散策ガイド、国土交通省中部地方整備局、木曽観光連盟、南木曽町観光協会、塩尻市、妻籠宿公式ウェブサイト。
(出典: 中山 道 地図(Yahoo!ニュース))