横浜市立大学はどんな大学?2026年度の偏差値・入試結果・学費を徹底解説

目次
横浜市立大学はどんな大学?2026年度の偏差値・入試結果・学費を徹底解説
横浜市立大学はどんな大学?2026年度の偏差値・入試結果・学費を徹底解説
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 横浜市立大学はどんな大学?2026年度の偏差値・入試結果・学費を徹底解説

横浜市立大学は、神奈川県横浜市に本部を置く公立大学で、国際教養・国際商学・理学・データサイエンス・医学という5つの学部を擁する総合大学です。横浜という国際都市の特色を生かした教育に加え、医学・生命科学・データ分析などの専門分野にも強みを持っています。公立大学ならではの学費水準や、市内在住者と市外在住者で異なる入学金も、受験生や保護者が確認しておきたいポイントです。

2026年11月現在、2026年度入試の実績と、2027年度入試に向けた最新の偏差値・共通テスト得点率予想が公表されています。さらに、2027年4月にはデータサイエンス学部の教育課程刷新も予定されています。学部ごとの難易度、入試倍率、学費、キャンパス、卒業後の進路を整理し、横浜国立大学との違いも含めて進学先としての実態を解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 学部構成:国際教養・国際商学・理学・データサイエンス・医学の5学部。医学部には医学科と看護学科がある。
  • 入試難易度:河合塾の2027年度入試予想では偏差値52.5~67.5、共通テスト得点率68~87%が目安。
  • 2026年度入試:一般選抜の志願者は2,488人、受験者は2,022人、合格者は715人で倍率は2.8倍。
  • 学費:2026年度の年間授業料は一般学部などが557,400円、医学科が573,000円。入学金は市内141,000円、市外282,000円。
  • キャンパス:金沢八景・福浦を中心に、鶴見・舞岡などにも教育研究拠点を持つ。
  • 2027年度の変更:データサイエンス学部で教育課程と入試制度の変更が予定されている。

【大学の全体像】横浜市立大学とは?5学部の特徴と学びの内容

横浜市立大学
【画像】横浜 市立 大学 関連ショット

横浜市立大学は、横浜市が設立した公立大学法人が運営する大学です。一般にYCUという略称でも知られています。

横浜市との結び付きが強く、地域社会や企業、医療機関との連携を教育研究に取り入れている点が特徴です。国際性を重視する文系分野から、生命科学、データ分析、医療まで幅広い学問領域を扱っています。

大学の公式案内によると、2018年には首都圏初となるデータサイエンス学部を新設。2019年には、それまでの国際総合科学部を国際教養学部・国際商学部・理学部へ再編しました。2020年にはデータサイエンス研究科も設置されています。

現在の学部構成は5学部です。医学部は医学科と看護学科に分かれており、合計6つの学科・学部系統から進路を考えられます。

国際教養学部:社会・文化・国際関係を幅広く学ぶ

横浜市立大学
【写真】横浜 市立 大学 近影・注目カット

国際教養学部は、人文科学・社会科学を中心に、文化、歴史、心理、社会、国際関係などを横断的に学ぶ学部です。

単純に外国語を習得するだけではなく、異なる文化や社会の仕組みを理解し、複雑な課題を多角的に考える力を養います。英語教育や実践的な学習機会も用意されています。

国際機関や行政、教育、マスコミ、一般企業など、幅広い進路を考えている人に適した学部です。特定の職業資格を取得することだけを目的とせず、社会を理解する基礎力を身につけたい人にも向いています。

国際商学部:経済・経営・ビジネスを実践的に学ぶ

横浜市立大学
【資料】横浜 市立 大学 報道・メディア記録

国際商学部では、経済学や経営学を中心に、企業活動、金融、国際市場、マーケティングなどを学びます。

横浜が持つ貿易・金融・産業の集積を教育に生かせることも特色です。経済や経営の理論に加え、英語力、数理的な理解力、データ分析能力などを組み合わせて身につけることを目指しています。

民間企業への就職を考える受験生にとっては、事業会社、金融機関、コンサルティング、商社などにつながる学びを得られる点が魅力です。

理学部:生命科学や自然科学の研究を深める

理学部は、生命現象とそれを取り巻く環境を中心に、自然科学を専門的に学ぶ学部です。

細胞や生物個体の仕組みから、物質の構造や反応まで、生命を理解するための幅広い研究領域があります。実験や研究を通じて科学的な思考力を身につけたい人に適しています。

理学部では大学院への進学も重要な選択肢です。学部卒業後すぐに就職する道だけでなく、研究者や高度な専門職を目指して研究を続ける進路も考えられます。

データサイエンス学部:統計・情報・社会課題を結び付ける

データサイエンス学部は、横浜市立大学の特徴を象徴する学部の一つです。

統計学、情報科学、データ分析などを基礎に、実際の社会や企業が抱える問題をデータから読み解く能力を育てます。AIやデジタル技術が社会のさまざまな領域に浸透するなかで、専門性を生かせる進路が広がっています。

なお、2027年4月には教育課程の刷新に加え、入学定員や入試制度の変更も予定されています。2026年11月時点で受験を考えている人は、従来の入試情報だけで判断せず、新しい募集要項を確認する必要があります。

医学部:医学科と看護学科で医療人材を育成

医学部には医学科と看護学科があります。

医学科は医師を目指す6年間の教育課程で、基礎医学から臨床医学まで専門的に学びます。附属病院などの医療環境と結び付いた教育研究が特徴です。

看護学科は看護師などの医療専門職を目指す学科です。医学的な知識だけでなく、患者や家族への支援、チーム医療、地域医療などについて学びます。

横浜市立大学は医学部を持つため、文系・理系の一般的な総合大学とは異なり、医療分野まで含めて進路を選べる点に独自性があります。

【2026年最新】偏差値・共通テスト得点率は?学部別の難易度を比較

横浜市立大学の入試難易度は、学部や選抜方式によって違いがあります。特に国際教養学部や国際商学部ではA方式・B方式が設けられており、同じ学部でも共通テストと個別試験の配点構成によってボーダーラインが変わります。

ここで注意したいのが、2026年度入試の実績と、2026年秋時点で公表されている2027年度入試の予想データは別物だという点です。

2026年10月13日更新の旺文社「パスナビ」掲載データは、河合塾の模試情報を基にした2027年度入試のボーダーラインです。2026年度の合格実績そのものではありません。2027年度の受験を考える場合には、こちらが現時点での最新の難易度目安になります。

学部別の偏差値・共通テスト得点率

河合塾の2027年度入試予想を学部・方式別に整理すると、以下のようになります。

  • 国際教養学部:偏差値57.5~62.5、共通テスト得点率71~87%
  • 国際商学部:偏差値55.0~62.5、共通テスト得点率71~84%
  • 理学部:偏差値52.5~55.0、共通テスト得点率68~80%
  • データサイエンス学部:偏差値52.5、共通テスト得点率72~78%
  • 医学部医学科:偏差値67.5、共通テスト得点率86%
  • 医学部看護学科:偏差値の設定はなく、共通テスト得点率69~73%

大学全体の一般選抜における予想ボーダーは、偏差値52.5~67.5、共通テスト得点率68~87%です。方式によって数値に幅があるため、学部名だけで難易度を判断しないことが大切です。

特に医学科は偏差値67.5、共通テスト得点率86%という高い水準です。看護学科とは必要とされる学力や試験科目、将来の職業が異なるため、医学部という括りだけで比較するのは適切ではありません。

また、国際教養学部と国際商学部のB方式は、A方式よりも共通テスト得点率の予想が高く設定されています。得意科目や個別試験との相性を考えた方式選びが欠かせません。

偏差値だけで大学の難易度を決めてはいけない理由

河合塾のボーダー偏差値は、合格可能性が50%となると予想される模試上の目安です。大学が公表する合格最低点や、実際の受験生の得点を意味するものではありません。

さらに、共通テストの得点率も、単純に全国共通の得点率だけで比較できるわけではありません。大学ごとに科目数や配点、選択科目の扱いが異なるためです。

例えば、共通テストで高得点を取れる人でも、個別試験の小論文や英語、数学などの配点によっては合格可能性が変わります。

受験校を決めるときには、偏差値、共通テスト得点率、個別試験の科目・配点、過去の合格最低点を一緒に確認することが重要です。

【2026年度入試結果】志願者数・合格者数・倍率から見る競争率

2026年度の横浜市立大学入試では、一般選抜の志願者数が前年を上回りました。

河合塾Kei-Netがまとめた2026年度一般選抜の結果によると、大学全体の志願者数は2,488人、受験者数は2,022人、合格者数は715人でした。受験者数を合格者数で割った実質倍率は2.8倍です。

2025年度の志願者数は2,373人だったため、2026年度は115人増加しています。一方、実質倍率は2025年度も2.8倍であり、大学全体の数値だけを見ると大きな変化はありません。

2026年度の学部別志願状況

一般選抜では、国際教養学部が736人、国際商学部が731人の志願者を集めました。文系の2学部はいずれも700人を超え、大学全体の志願者数を押し上げる要因となっています。

医学科は231人、看護学科は147人でした。医学科では第一段階選抜も実施され、志願者231人に対して204人が第一段階選抜を通過しています。

なお、これらの数字は一般選抜の結果です。学校推薦型選抜や総合型選抜などを含めた全選抜の志願者数とは区別する必要があります。

2026年度の合格最低点にも注目

合格可能性を具体的に検討する際には、偏差値だけでなく合格最低点も重要です。

河合塾Kei-Netに掲載された2026年度の国際商学部の結果では、A方式の総合点の合格最低点は1,500点満点中937.80点、B方式は1,200点満点中842.20点でした。

理学部では、A方式が2,100点満点中1,324.50点、B方式が2,100点満点中1,503.70点となっています。後期日程は1,250点満点中986.75点でした。

方式によって満点も試験構成も異なるため、最低点の数字だけを横並びにして、どの学部が入りやすいと判断することはできません。

大学公式の2026年度入試結果資料も公表されています。推薦型・総合型・特別選抜と一般選抜では募集人数や合格者数の集計方法が異なるため、自分が受験する区分の数字を確認することが必要です。

2026年度の入試結果から読み取れること

注目したいのは、横浜市立大学が一律の学力試験だけで学生を選抜しているわけではないことです。

一般選抜のほか、学校推薦型選抜、総合型選抜、国際バカロレア特別選抜、科学オリンピック特別選抜など、多様な選抜区分が用意されています。

2026年度の公式入試結果資料では、総合型選抜の志願者数は全学計172人、受験者数76人、合格者数42人でした。一般選抜とは別に、志望理由や学習意欲、専門分野への関心を生かした受験機会が設けられています。

ただし、推薦・総合型選抜だから一般選抜より簡単という意味ではありません。募集人数や出願条件、提出書類、面接・小論文などの評価方法を十分に理解したうえで準備する必要があります。

【2026年度の学費】入学金・授業料は市内と市外でいくら違う?

横浜市立大学を検討するうえで、特に注目されるのが市内在住者と市外在住者の入学金の違いです。

2026年度の大学公式学費資料によると、国際教養学部・国際商学部・理学部・データサイエンス学部・医学部看護学科の入学金は、市内在住者が141,000円、市外在住者が282,000円です。

つまり、市外在住者は市内在住者より入学金が141,000円高いということになります。

市内・市外の入学金と施設設備費の比較

入学金だけでなく、初年度の施設設備費にも市内・市外の区分があります。

  • 一般学部・看護学科:市内25,000円、市外50,000円
  • 医学部医学科:市内150,000円、市外200,000円

この違いを含めて、授業料と合わせた初年度の基本的な費用を計算すると、次のようになります。

  • 一般学部・看護学科の市内在住者:723,400円
  • 一般学部・看護学科の市外在住者:889,400円
  • 医学科の市内在住者:864,000円
  • 医学科の市外在住者:1,055,000円

上記は入学金・初年度施設設備費・年間授業料のみを合計した金額です。諸会費、保険料、教材費、通学費、生活費などは含んでいません。

2026年度の年間授業料

横浜市立大学の2026年度の年間授業料は、一般学部と医学部看護学科が557,400円、医学部医学科が573,000円です。

市内・市外による入学金の差とは異なり、年間授業料は同じ学部であれば同額です。

また、理学部・データサイエンス学部・医学部看護学科では、2年次以降に実験実習費として年額20,000円が必要です。医学科では2年次以降の実験実習費が年額42,000円となっています。

実際の在学費用を考えるときには、授業料だけでなく、こうした実験・実習関連の費用も含めて計画を立てることが大切です。

市内在住者の判定条件に注意

市内料金の対象になるためには、単に横浜市内の高校に通っていたというだけでは足りません。

大学公式の条件では、入学日である4月1日の1年以上前から、本人またはその扶養義務者が引き続き横浜市内に住民票上の住所を有していることが必要です。

そのため、横浜市内の高校に通いながら市外に住んでいる場合や、入学直前に横浜市内へ転居した場合などは、条件を満たさない可能性があります。

一方、本人ではなく扶養義務者が条件を満たす場合も対象になり得ます。入学金の区分については、出願時や入学手続き時に大学の案内を確認してください。

2027年度入学者の学費はどうなる?

2026年度の学費表に掲載されている金額は、2026年4月入学者に適用されたものです。大学公式資料では、2027年4月入学者の入学金について、入学手続き時に金額を案内するとしています。

そのため、2026年度の金額が2027年度にもそのまま適用されると決めつけることはできません。2027年度入学を予定している受験生は、最新の入学手続き案内で確認する必要があります。

【キャンパス・就職・評判】入学後の学生生活と卒業後の進路

大学選びでは、偏差値や学費だけでなく、実際にどこで学び、どのような学生生活を送るのかも重要です。

横浜市立大学は複数の教育研究拠点を持っており、学部によって通学するキャンパスが異なります。特に金沢八景キャンパスと福浦キャンパスは、受験生が事前に把握しておきたい主要拠点です。

金沢八景キャンパス:多くの学部が集まる中心拠点

金沢八景キャンパスは、横浜市金沢区瀬戸にあります。

国際教養学部、国際商学部、理学部、データサイエンス学部のほか、医学部の1年次もこのキャンパスで学びます。

複数の学部が集まるため、異なる専門分野の学生が同じキャンパスで学ぶ環境があります。文系・理系の垣根を越えた交流を期待できる点も特徴です。

福浦キャンパス:医学・看護の専門教育と附属病院

福浦キャンパスは、横浜市金沢区福浦に位置しています。

医学部医学科・看護学科の教育研究拠点であり、横浜市立大学附属病院も併設されています。

医療現場と教育研究が結び付いた環境は、医療職を目指す学生にとって大きな特徴です。医学情報センターなどの施設もあり、医療分野に特化した学習環境が整えられています。

鶴見・舞岡にも研究拠点がある

横浜市立大学には、金沢八景と福浦以外にも、鶴見キャンパスや舞岡キャンパスがあります。

鶴見キャンパスでは理学系や生命医科学に関連する教育研究が行われ、舞岡キャンパスには木原生物学研究所があります。

したがって、横浜市立大学を一つの場所にすべての学部が集まる大学だと理解するのは正確ではありません。学年や所属、研究内容によって活動場所が異なる可能性があります。

2026年3月卒業生の就職率・進学状況

卒業後の進路については、大学改革支援・学位授与機構の「大学基本情報2026」を基にした集計が参考になります。

2026年3月卒業生の学部卒業者は967人で、就職者は687人、大学院などへの進学者は152人、臨床研修医は91人でした。

卒業者全体に占める割合を計算すると、就職者は約71.0%、大学院などへの進学者は約15.7%、臨床研修医は約9.4%です。

この数字から分かるのは、横浜市立大学では学部卒業後に企業などへ就職する道だけでなく、研究を続ける進路や医師として臨床研修へ進む道も重要な選択肢になっていることです。

特に理学部やデータサイエンス学部では、専門性を深めるための大学院進学も検討したいところです。医学科については、一般企業への就職者数だけで評価すると、医師として臨床研修へ進む卒業生の進路を正しく捉えられません。

横浜市立大学の評判・口コミから何を判断すべきか

横浜市立大学の評判を考えるときには、大学全体のイメージと、実際に所属する学部の教育内容を分けて見る必要があります。

大学の公式情報から読み取れる特徴は、国際教育、専門教育、地域連携、医療研究などを組み合わせた教育体制です。横浜という都市の特性を生かした学びを重視している点は、同大学の明確な特色です。

一方、学生生活の満足度は学部、授業、研究室、通学環境、本人の希望によって異なります。インターネット上の口コミにある「雰囲気が良い」「忙しい」「キャンパスが遠い」といった感想も、個人の経験を反映したものとして読む必要があります。

特にキャンパスが複数に分かれていることは、事前に理解しておきたいポイントです。金沢八景と福浦では周辺環境や通学経路が異なるため、実際に通う予定のキャンパスを訪問して確認することをおすすめします。

また、評判を確認する際には、単なる大学ランキングよりも、授業内容、ゼミ・研究室、取得可能な資格、卒業後の進路、学生支援の実態を重視したほうが、入学後のミスマッチを防ぎやすくなります。

【横浜市立大学と横浜国立大学を比較】どちらを選ぶべき?

横浜市立大学を調べている受験生が、あわせて検索することの多い大学が横浜国立大学です。

名称が似ているため混同されやすいものの、両大学は設置者も学部構成も異なります。

横浜市立大学は公立大学、横浜国立大学は国立大学です。どちらも横浜市内にキャンパスを構えていますが、教育分野や専門性には明確な違いがあります。

学部構成の違い

横浜市立大学の学部は、国際教養学部、国際商学部、理学部、データサイエンス学部、医学部です。

一方、横浜国立大学は、教育学部、経済学部、経営学部、理工学部、都市科学部の5学部で構成されています。

両大学の違いを学問分野で見ると、次のように整理できます。

  • 国際教養・国際関係:横浜市立大学の国際教養学部が選択肢になる。
  • 経済・経営:横浜市立大学の国際商学部、横浜国立大学の経済学部・経営学部が候補になる。
  • 自然科学:横浜市立大学の理学部が候補になる。
  • データサイエンス:横浜市立大学に独立したデータサイエンス学部がある。
  • 医学・看護:横浜市立大学には医学部がある。
  • 教員養成・教育:横浜国立大学の教育学部が候補になる。
  • 工学・建築・都市基盤:横浜国立大学の理工学部・都市科学部が選択肢になる。

横浜市立大学が向いている人

横浜市立大学が向いているのは、国際教養、国際ビジネス、生命科学、データ分析、医療などに関心がある人です。

また、横浜市内の地域社会や企業、医療機関と結び付いた学びを希望する人にも適しています。

公立大学の学費制度を利用したい人にとっても魅力があります。ただし、市外在住者は市内在住者より入学金が高くなるため、初年度費用の確認は欠かせません。

横浜国立大学が向いている人

横浜国立大学は、教員養成、経済学、経営学、理工学、都市科学などを専門的に学びたい人に適しています。

特に工学や建築、都市基盤、都市環境などに興味がある場合は、横浜国立大学の学部構成が希望に合う可能性があります。

また、教育学部で教員を目指したい場合にも、横浜国立大学が有力な候補になります。

偏差値や大学名のイメージだけで比較しない

両大学の比較でありがちな間違いは、偏差値の数字や知名度だけで優劣を決めてしまうことです。

実際には、同じ経済・経営系でも教育課程や研究内容が違います。理系についても、理学と工学では学ぶ内容も卒業後の専門性も異なります。

医学・看護を希望するなら横浜市立大学、教員養成や工学を希望するなら横浜国立大学というように、まずは自分が学びたい分野から比較することが合理的です。

なお、横浜国立大学は国立、横浜市立大学は公立であり、入学金や授業料の制度も異なります。費用面についても、最新の大学公式資料を使って個別に比較する必要があります。

【プロの結論】横浜市立大学に向いている人・向いていない人

横浜市立大学の特徴を整理すると、単に横浜にある公立大学というだけではなく、国際性、文理融合、データ活用、医療という複数の専門領域を持つ大学であることが分かります。

ただし、5学部それぞれの教育内容には大きな違いがあります。大学全体の知名度や評判だけで選ぶのではなく、卒業後の目標から逆算して学部を選ぶことが大切です。

横浜市立大学をおすすめできる人

  • 国際社会や異文化理解、社会問題に興味がある人
  • 経済学・経営学を英語やデータ分析と結び付けて学びたい人
  • 生命科学や自然科学の研究に取り組みたい人
  • 統計学やAI、データ分析を専門的に学びたい人
  • 医師や看護師などの医療専門職を目指している人
  • 横浜の地域社会や企業との連携を生かした学びに関心がある人

慎重に検討したほうがよい人

  • 工学部や建築学部、教育学部を第一志望としている人
  • 学部やキャンパスを一つの場所に集約した大学を希望する人
  • 学部の専門分野よりも大学名や偏差値だけを優先している人
  • 市外在住で、入学金や初年度費用の負担を十分に考慮していない人
  • 2027年度の入試変更を確認せず、過年度の入試方式だけで準備している人

受験前に確認したい5つの判断基準

1. 学部の専門性が将来の希望と一致しているか。

国際教養と国際商学は名前が似ていますが、学ぶ内容は異なります。将来、どのような仕事に就きたいかを考えながら学部を選びましょう。

2. 共通テストと個別試験の相性がよいか。

偏差値だけではなく、科目構成や配点を確認してください。得意科目を生かせる方式を選ぶことで、受験戦略を立てやすくなります。

3. 市内・市外の学費区分を確認したか。

入学金の差は141,000円です。市内区分の条件を満たすかどうかを早めに確認し、初年度に必要な金額を計算しておきましょう。

4. 通学するキャンパスを確認したか。

金沢八景と福浦では通学環境が違います。大学生活を具体的に想像するためにも、オープンキャンパスやキャンパス見学を活用するとよいでしょう。

5. 卒業後の進路まで考えているか。

企業就職、大学院進学、医療職など、学部によって代表的な進路は異なります。卒業後に必要となる資格や専門知識まで確認しておくと、学部選びの精度が高まります。

横浜市立大学に関するよくある質問(FAQ)

Q1:横浜市立大学の偏差値は2026年現在どのくらいですか?
A1:2026年11月時点で確認できる河合塾の2027年度入試予想では、一般選抜の偏差値は52.5~67.5です。学部別では国際教養学部57.5~62.5、国際商学部55.0~62.5、理学部52.5~55.0、医学科67.5などとなっています。これは2027年度入試の予想であり、2026年度の実績値ではありません。

Q2:横浜市立大学の共通テスト得点率は何%必要ですか?
A2:2027年度入試予想では、大学全体で68~87%が目安です。国際教養学部は71~87%、国際商学部は71~84%、理学部は68~80%、データサイエンス学部は72~78%、医学科は86%となっています。実際の合格可能性は個別試験の得点や配点によって変わります。

Q3:横浜市立大学の2026年度一般選抜の倍率は何倍でしたか?
A3:河合塾Kei-Netの集計では、志願者2,488人、受験者2,022人、合格者715人で、実質倍率は2.8倍でした。

Q4:横浜市立大学の学費は年間いくらですか?
A4:2026年度の年間授業料は、一般学部と医学部看護学科が557,400円、医学部医学科が573,000円です。これとは別に、入学金、施設設備費、実験実習費、諸会費などが必要です。

Q5:横浜市立大学の入学金は市内と市外でどのくらい違いますか?
A5:2026年度は市内141,000円、市外282,000円です。市外在住者は141,000円高くなります。市内区分は、入学日の1年以上前から本人または扶養義務者が横浜市内に住民票上の住所を有していることが条件です。

Q6:横浜市立大学にはどのような学部がありますか?
A6:国際教養学部、国際商学部、理学部、データサイエンス学部、医学部の5学部です。医学部には医学科と看護学科があります。

Q7:横浜市立大学と横浜国立大学は同じ大学ですか?
A7:別の大学です。横浜市立大学は公立大学、横浜国立大学は国立大学です。横浜市立大学には医学部やデータサイエンス学部があり、横浜国立大学には教育学部・経済学部・経営学部・理工学部・都市科学部があります。

Q8:横浜市立大学のキャンパスはどこにありますか?
A8:主な教育研究拠点は金沢八景キャンパスと福浦キャンパスです。このほか鶴見キャンパス、舞岡キャンパスなどもあります。国際教養・国際商・理・データサイエンスの各学部は金沢八景キャンパスが主な拠点で、医学部の専門教育研究は福浦キャンパスが中心です。

Q9:横浜市立大学の就職率は高いですか?
A9:2026年3月卒業生の集計では、学部卒業者967人のうち就職者は687人で、卒業者全体に対する割合は約71%です。ただし、大学院進学者や臨床研修医などもいるため、就職者の割合だけで大学の就職実績を評価することはできません。

Q10:2027年度に横浜市立大学の入試変更はありますか?
A10:データサイエンス学部では2027年4月に教育課程の刷新が予定されており、入学定員や入試制度の変更も予定されています。国際教養学部・国際商学部などについても新カリキュラムや入試変更に関する情報が案内されているため、最新の募集要項を確認してください。

まとめ:横浜市立大学は学部・難易度・学費を総合的に見て選ぶ

横浜市立大学は、国際教養・国際商学・理学・データサイエンス・医学の5学部を持つ公立総合大学です。国際都市である横浜の特色を生かしながら、文系から理系、医療まで幅広い専門教育を展開しています。

2026年度一般選抜の実績は、志願者2,488人、受験者2,022人、合格者715人、実質倍率2.8倍でした。2027年度入試の最新予想では偏差値52.5~67.5、共通テスト得点率68~87%と、学部や方式によって難易度に幅があります。

学費については、2026年度の年間授業料が一般学部などで557,400円、医学科で573,000円です。市内在住者と市外在住者では入学金が141,000円異なるため、居住条件の確認も欠かせません。

さらに、2027年度にはデータサイエンス学部の教育課程や入試制度の変更が予定されています。これから受験する人は、過年度の偏差値や募集要項だけでなく、新しい教育内容や選抜方式にも目を向ける必要があります。

横浜市立大学を志望校として検討するなら、大学名のイメージやランキングだけで決めるのではなく、学部の専門性、入試科目、初年度費用、キャンパス環境、卒業後の進路を一つずつ比較することが大切です。

自分が大学で何を学び、卒業後にどのような道へ進みたいのか。その目標と横浜市立大学の教育内容が一致しているかどうかが、後悔しない進学先選びの最大の判断基準になります。

主な参考資料:横浜市立大学公式サイト「大学概要」「学費・奨学金」「アクセス・キャンパス情報」「2026年度入試結果」「卒業後の進路データ」、河合塾Kei-Net「偏差値・ボーダーライン」「入試結果」、旺文社「パスナビ」、大学改革支援・学位授与機構「大学基本情報2026」、横浜国立大学の大学・学部情報。 (出典: 横浜 市立 大学(Yahoo!ニュース))