最高血圧と最低血圧の差「脈圧」とは?正常値・動脈硬化・危険な数値と受診目安を2026年最新版で徹底解説

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最高血圧と最低血圧の差「脈圧」とは?正常値・動脈硬化・危険な数値と受診目安を2026年最新版で徹底解説
最高血圧と最低血圧の差「脈圧」とは?正常値・動脈硬化・危険な数値と受診目安を2026年最新版で徹底解説
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血圧計に表示される「上の血圧」と「下の血圧」。その差が60mmHg、70mmHgと大きくなっていると、「血管が老化しているのではないか」「動脈硬化が進んでいるのではないか」と不安になる人もいるでしょう。最高血圧と最低血圧の差は「脈圧(みゃくあつ)」と呼ばれ、心臓から送り出される血液の量や、動脈の弾力性を反映する指標の一つです。

脈圧は、単純に数値が大きければ危険、小さければ安全というものではありません。年齢、血管の硬さ、心臓のポンプ機能、収縮期血圧と拡張期血圧それぞれの値を合わせて判断する必要があります。2025年8月に発行された日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」を踏まえ、2026年時点の診断基準、脈圧の計算方法、数値の見方、家庭での測定方法、受診の目安まで整理します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 脈圧の計算:最高血圧から最低血圧を引いた数値。120/80mmHgなら40mmHg。
  • 数値の見方:40mmHg前後が一般的な目安。60mmHg以上が続く場合は、血管の硬さや血圧全体を確認したい。
  • 受診の判断:脈圧だけで病気は診断できない。家庭血圧135/85mmHg以上が続く場合などは医療機関に相談する。

【基本知識】脈圧とは?最高血圧と最低血圧の差を計算する方法

最高血圧と最低血圧の差
【画像】最 高血圧 と 最低 血圧 の 関連ショット

脈圧とは、心臓が収縮したときの血圧と、心臓が拡張したときの血圧の差を示す数値だ。英語ではPulse Pressure(PP)と呼ばれる。

血圧計に表示される数値が120/80mmHgの場合、120が最高血圧、80が最低血圧であり、その差である40mmHgが脈圧となる。

脈圧の計算方法と具体例

最高血圧と最低血圧の差
【写真】最 高血圧 と 最低 血圧 の 近影・注目カット

計算式は非常にシンプルだ。

脈圧=最高血圧(収縮期血圧)-最低血圧(拡張期血圧)

例えば、血圧が次のような場合、脈圧はそれぞれ異なる。

  • 120/80mmHg:120-80=40mmHg
  • 130/80mmHg:130-80=50mmHg
  • 140/80mmHg:140-80=60mmHg
  • 150/70mmHg:150-70=80mmHg
  • 100/80mmHg:100-80=20mmHg

このように、同じ血圧測定でも最高血圧と最低血圧の組み合わせによって脈圧は変わる。血圧の上下だけを確認するのではなく、その差にも目を向けることで、血管や循環の状態を考える手がかりが得られる。

収縮期血圧と拡張期血圧の違い

最高血圧と最低血圧の差
【資料】最 高血圧 と 最低 血圧 の 報道・メディア記録

最高血圧は、心臓が収縮して血液を大動脈へ送り出すときに記録される圧力で、正式には収縮期血圧という。

一方、最低血圧は心臓が拡張して次の拍動に備えているときの圧力で、正式には拡張期血圧と呼ばれる。

大動脈などの太い動脈には弾力性があり、心臓から血液が送り出されると膨らみ、心臓が拡張すると元に戻ろうとする。この働きが血液の流れを保ち、血圧の急激な変化を和らげている。

血管が硬くなると、このクッションのような働きが弱くなる。これが脈圧の拡大につながる重要な仕組みだ。日本心臓財団や医学的な循環生理の解説でも、血圧の上下は心臓の働きと血管の性質によって決まると説明されている。

【数値の見方】脈圧の正常値は?40・50・60・70mmHgの違い

脈圧の代表的な目安として知られているのは40mmHg前後だ。120/80mmHgという典型的な血圧の場合、脈圧は40mmHgになる。

一般向けの健康情報では40~60mmHg程度を参考範囲として紹介する場合もあるが、日本高血圧学会のJSH2025が定める高血圧の診断基準は、脈圧ではなく収縮期血圧と拡張期血圧の値に基づいている。

そのため、脈圧40mmHgなら必ず健康、60mmHgなら必ず病気という判断はできない。年齢や持病、測定条件、血圧の推移を合わせて考える必要がある。

脈圧の数値別の見方

代表的な数値を整理すると、次のようになる。

脈圧数値の特徴確認したいポイント
20mmHgかなり狭い差心臓の拍出量や循環状態、測定誤差など
30mmHg比較的小さい差血圧全体と体調、普段の数値との違い
40mmHg代表的な目安上下の血圧が適切な範囲か確認
50mmHgやや広い差年齢、収縮期血圧、拡張期血圧の推移
60mmHg広い差として注意したい水準動脈の硬さや孤立性収縮期高血圧
70~80mmHg以上かなり広い差持続する場合は医療機関で原因を確認

特に60mmHg以上の脈圧は、心血管疾患のリスクを考える際の一つの指標として扱われる。米国のメイヨークリニックも、60mmHgを超える脈圧は、特に高齢者において心疾患のリスクと関連する可能性を解説している。

ただし、これらは脈圧だけで病気を判定するための診断区分ではない。単発の測定値より、数日から数週間にわたる変化を確認することが大切だ。

【原因を解説】最高血圧と最低血圧の差が大きい理由は?動脈硬化と高齢者の関係

脈圧が大きくなる代表的な背景は、動脈の弾力性の低下だ。

健康な動脈は、心臓から血液が送り出されるときに膨らみ、心臓が拡張するときには縮んで血液を送り出す。この弾力性が保たれていれば、心臓の拍動による圧力変化をある程度吸収できる。

しかし、加齢や動脈硬化によって血管壁が硬くなると、収縮期の血圧が上がりやすくなり、拡張期の血圧が低下する場合もある。その結果、上下の差が大きくなる。

原因1:動脈硬化による血管の弾力性低下

動脈硬化とは、動脈の壁が厚くなったり硬くなったりして、血管本来の機能が損なわれる状態を指す。

血管の内側に脂質などが蓄積することや、血管壁の構造が変化することなどが関係している。

動脈硬化が進んだ大動脈は、心臓から血液が送り出されたときに十分に広がりにくい。そのため、収縮期血圧が上昇し、脈圧が拡大することがある。

脈圧の拡大は動脈硬化を直接診断する検査ではないが、血管の状態を評価する際に参考になる情報だ。

原因2:高齢者に多い血管の老化

高齢者では、若い世代と比べて脈圧が大きくなる傾向がある。

年齢を重ねると大動脈の弾力性が低下し、収縮期血圧が上昇しやすくなる。一方、拡張期血圧は中年期以降に横ばいとなったり、低下したりする場合がある。

こうした変化によって、最高血圧と最低血圧の差が広がっていく。

米国国立老化研究所(NIA)も、高齢者に多い孤立性収縮期高血圧について、大きな動脈の加齢に伴う硬化との関連を説明している。

ただし、脈圧が広がることを単なる年齢の問題として片付けてはいけない。高齢者では心臓や血管の病気、腎臓の機能、服用中の薬なども含めて評価する必要がある。

原因3:孤立性収縮期高血圧

最高血圧だけが高く、最低血圧は比較的低い状態を孤立性収縮期高血圧という。

JSH2025の分類では、診察室血圧が140mmHg以上で、拡張期血圧が90mmHg未満の場合が該当する。家庭血圧では135mmHg以上かつ85mmHg未満が目安となる。

例えば、150/75mmHgの場合、脈圧は75mmHgだ。最低血圧だけを見ると高くないように思えるが、最高血圧は高血圧の基準を超えている。

ここで注意したいのは、下の血圧が正常だからといって安心できるわけではないことだ。収縮期血圧の高い状態が続けば、脳卒中や心臓病などのリスクに関係する。

原因4:大動脈弁閉鎖不全症などの心臓の病気

脈圧が大きくなる原因は動脈硬化だけではない。

代表例の一つが大動脈弁閉鎖不全症だ。心臓から大動脈へ送り出された血液が、心臓の拡張期に大動脈から左心室へ逆流する病気である。

血液が逆流することで拡張期血圧が低下し、脈圧が大きくなる場合がある。重症度によっては動悸、息切れ、疲労感などが現れる。

脈圧の拡大に加えてこうした症状がある場合は、循環器内科での評価が必要になる。診断には心エコー検査などが用いられる。

【要注意】脈圧が小さい原因は?20・30mmHgの場合に考えられること

脈圧は大きい場合だけでなく、小さい場合にも注意が必要だ。

脈圧が狭くなる背景として重要なのは、心臓から送り出される血液量、つまり一回拍出量が少なくなることだ。

心臓のポンプ機能が低下したり、体内を循環する血液量が不足したりすると、最高血圧と最低血圧の差が小さくなる場合がある。

脈圧が小さくなる主な原因

  • 脱水・循環血液量の減少:体内の水分や血液量が減ることで、心臓から送り出される血液量が低下する場合がある。
  • 心不全:心臓のポンプ機能が低下すると、十分な血液を送り出せなくなることがある。
  • 心タンポナーデ:心臓を包む心膜の内部に液体などがたまり、心臓が広がりにくくなる緊急性の高い状態。
  • 大動脈弁狭窄症:大動脈弁が狭くなり、心臓から血液を送り出しにくくなる病気。
  • ショック:血液循環が著しく悪化し、全身の臓器に十分な血液が届かなくなる状態。

医学文献では、収縮期血圧に対して脈圧が25%未満となる状態を狭小脈圧の一つの目安として扱うことがある。ただし、すべての患者に共通する診断基準ではなく、心拍数や血圧、症状などを合わせて評価する。

脈圧が小さいときに確認したい症状

次のような症状を伴う場合は、単なる数値の変化として扱わないことが重要だ。

  • 急に強い倦怠感が出た
  • 冷や汗が出る
  • 息苦しさがある
  • 胸の痛みや圧迫感がある
  • 立ちくらみや失神がある
  • 手足が冷たくなる
  • 意識がぼんやりする

こうした症状は循環不全などでも起こり得る。胸痛、強い呼吸困難、意識障害、失神などがある場合は、脈圧の計算や再測定に時間をかけず、救急要請を含めた対応が必要だ。

一方、症状がなく一度だけ脈圧が小さく表示された場合は、測定姿勢や腕帯の位置、血圧計の状態なども確認したい。繰り返し同じ傾向が出る場合は医師に相談する。

【2025年版ガイドライン】脈圧と平均血圧の違い・高血圧の診断基準

脈圧と混同されやすい指標に平均血圧(平均動脈圧)がある。どちらも最高血圧と最低血圧から計算できるが、示しているものは異なる。

脈圧と平均血圧は何が違う?

脈圧は、心臓の拍動による血圧の変化幅を表す。一方、平均血圧は、心臓の一周期を通じて動脈にかかる圧力の平均的な値を推定したものだ。

一般的な推定式は次のとおり。

平均血圧=最低血圧+(脈圧÷3)

例えば120/80mmHgの場合は、次のように計算できる。

  • 脈圧:120-80=40mmHg
  • 平均血圧:80+(40÷3)=約93mmHg

脈圧が主に太い動脈の弾力性や拍出量を考える手がかりになるのに対し、平均血圧は全身の臓器へ血液を送り届けるための圧力を考える際に使われる。

ただし、平均血圧の計算式は近似値を求める方法であり、実際の動脈圧の波形を直接測定した数値とは異なることがある。

高血圧管理・治療ガイドライン2025の重要ポイント

日本高血圧学会は、2025年8月29日に「高血圧管理・治療ガイドライン2025」を発行した。2019年版からの改訂であり、予防から診断、治療までを一体的に扱う内容となっている。

2026年11月時点で参照すべき日本の高血圧診療の基本資料だ。

同ガイドラインに基づく成人の高血圧診断基準と降圧目標は、次のとおりである。

  • 診察室血圧の高血圧基準:140/90mmHg以上
  • 家庭血圧の高血圧基準:135/85mmHg以上
  • 診察室血圧の基本的な降圧目標:130/80mmHg未満
  • 家庭血圧の基本的な降圧目標:125/75mmHg未満

診断基準と治療目標は別の概念だ。例えば診察室で135/85mmHgだった場合、診断上は高血圧の基準に達していなくても、高値血圧として生活習慣の見直しなどが検討される。

また、目標血圧は基本的な指針であり、実際の治療では年齢、フレイル、起立性低血圧、合併症、薬の副作用などを考慮して医師が調整する。

脈圧が大きくても高血圧とは限らない?

ここは誤解されやすい部分だ。

例えば、血圧が130/70mmHgの場合、脈圧は60mmHgになる。差は大きめだが、診察室血圧の高血圧診断基準である140/90mmHg以上には達していない。

一方、150/85mmHgの場合は脈圧が65mmHgであり、最高血圧は高血圧の基準を超えている。

つまり、脈圧の数値だけで高血圧かどうかを決めることはできない。必ず最高血圧と最低血圧を別々に確認する必要がある。

なお、診察室血圧と家庭血圧の診断結果が異なる場合、JSH2025では家庭血圧に基づく診断を優先する考え方が示されている。白衣高血圧や仮面高血圧を見逃さないためにも、家庭での測定が重要だ。

【実践編】家庭血圧の正しい測り方と脈圧が高いときの受診目安

脈圧の変化を正しく把握するためには、毎回できるだけ同じ条件で血圧を測定することが欠かせない。

測定する時間や姿勢が違えば、血圧は変動する。運動直後、入浴後、飲酒後、緊張しているときなどは、普段とは異なる数値が表示される場合がある。

家庭血圧の正しい測定手順

JSH2025では、家庭での血圧測定に上腕式血圧計を使用し、決まった条件で測定することを推奨している。

朝の測定

  • 起床後1時間以内
  • 排尿を済ませた後
  • 朝食を食べる前
  • 朝の降圧薬を服用する前
  • 椅子に座って1~2分安静にした後

夜の測定

  • 就寝前
  • 椅子に座って1~2分安静にした後
  • できるだけ毎日同じ条件で測定する

測定時に注意すること

  • 背もたれのある椅子に座る
  • 足を組まず、両足を床につける
  • 腕を机などに置き、カフを心臓と同じ高さにする
  • 測定中は会話をしない
  • 測定前の喫煙、飲酒、カフェイン摂取を避ける
  • 原則として1回の機会に2回測定し、その平均を記録する

測定回数を増やしすぎたり、低い数値が出るまで何度も測り直したりする必要はない。1回しか測れなかった日は、その数値を記録すればよい。

高血圧の診断や治療効果の評価には、朝と夜の測定値をそれぞれ5日以上、できれば7日間記録して平均を確認する方法が推奨されている。

測定した数値は、最初の値も含めて記録し、診察時に医師へ提示するとよい。

脈圧が高いときは何科を受診する?

脈圧が60mmHg以上の状態が繰り返される場合、まずは内科または循環器内科への相談が選択肢になる。

特に、最高血圧が高い、最低血圧が低下している、動悸や息切れがある、以前と比べて脈圧が急に広がったといった場合には、医師による評価が望ましい。

医療機関では、必要に応じて次のような検査が行われる。

  • 血圧の再測定、左右の腕の血圧差の確認
  • 心電図検査
  • 血液検査・尿検査
  • 心臓超音波検査(心エコー)
  • 血管の状態を調べる検査

どの検査が必要かは、年齢、症状、血圧の推移、既往歴などによって異なる。

180/120mmHg以上の場合はどうする?

脈圧とは別に、最高血圧や最低血圧が著しく高い場合にも注意が必要だ。

JSH2025では、一般に180/120mmHg以上の高度な血圧上昇に加え、脳、心臓、腎臓、大血管などに急性の臓器障害が生じている状態を高血圧緊急症として扱う。

特に次の症状がある場合は、救急対応が必要となる可能性がある。

  • 突然の激しい頭痛
  • 胸の強い痛みや圧迫感
  • 急激な息切れや呼吸困難
  • 手足の片側の麻痺や脱力
  • ろれつが回らない、言葉が出ない
  • 突然の視力・視野の異常
  • 意識障害やけいれん

こうした症状が現れた場合は、血圧の数値にかかわらず救急要請を検討する。特に180/120mmHg以上の血圧と急性症状が重なる場合は、自己判断で様子を見ないことが重要だ。

症状がなくても、180/120mmHg以上の数値が続く場合は、安静にして測り直したうえで速やかに医療機関へ連絡する。自己判断で降圧薬を追加したり、服用量を変更したりしてはいけない。

【よくある質問】最高血圧と最低血圧の差に関するFAQ

Q1:最高血圧と最低血圧の差は何mmHgが正常ですか?
A1:120/80mmHgの場合の40mmHgが代表的な目安です。一般向けには40~60mmHg程度を参考範囲とする説明もありますが、年齢や血管の状態によって異なります。日本高血圧学会の診断基準は脈圧ではなく、最高血圧と最低血圧それぞれの値に基づいています。

Q2:脈圧が70mmHgあると危険ですか?
A2:70mmHgという数値だけで危険と断定することはできません。ただし、脈圧が大きい状態が続く場合、動脈の硬化や孤立性収縮期高血圧などが関係している可能性があります。家庭血圧を記録し、内科や循環器内科で相談してください。

Q3:高齢者は最高血圧と最低血圧の差が大きくなりやすいですか?
A3:はい。加齢によって大動脈などの太い血管の弾力性が低下し、最高血圧が上がりやすくなるためです。ただし、加齢による自然な変化として放置せず、孤立性収縮期高血圧や動脈硬化の有無を確認することが大切です。

Q4:脈圧が小さい場合も病院に行くべきですか?
A4:脈圧が小さい状態が続く場合は、心臓の拍出量や循環状態などを確認するため、医療機関に相談してください。特に胸痛、息苦しさ、冷や汗、失神、意識障害などを伴う場合は緊急性があります。

Q5:脈圧を小さくする薬はありますか?
A5:脈圧だけを対象にした自己判断で使用できる薬はありません。血圧の状態や原因となる病気によって治療方法が異なります。高血圧の治療薬を使用している場合も、脈圧を下げようとして自己判断で薬を増減・中止することは避けてください。

まとめ:脈圧だけで判断せず血圧全体と血管の状態を確認しよう

最高血圧と最低血圧の差である脈圧は、血管の弾力性や心臓から送り出される血液量を考えるための重要な指標の一つだ。

40mmHg前後が代表的な目安であり、60mmHg以上が続く場合は、動脈硬化や加齢による血管の変化、孤立性収縮期高血圧などを確認したい。一方、脈圧が著しく小さい場合には、心臓のポンプ機能や循環血液量の問題が隠れている可能性もある。

2026年時点の日本高血圧学会の指針では、診察室血圧140/90mmHg以上、家庭血圧135/85mmHg以上が高血圧の診断基準となっている。降圧目標は基本的に診察室血圧130/80mmHg未満、家庭血圧125/75mmHg未満だ。

大切なのは、脈圧の数字だけに振り回されないこと。最高血圧、最低血圧、脈圧、体調の変化を継続的に記録し、必要に応じて医療機関で評価を受けることが、将来の脳卒中や心臓病の予防につながる。

血圧は自覚症状がないまま変化することも多い。毎日の家庭血圧測定を健康管理の習慣にし、自分の血管と心臓の状態を把握しておきたい。


主な医学的根拠・参照資料

- 日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」(2025年8月29日発行)。
- 厚生労働省「血圧に関する指標等について」。診断基準・降圧目標の確認。
- 日本高血圧協会「高血圧Q&A」。血圧分類と孤立性収縮期高血圧。
- Mayo Clinic「Pulse pressure: An indicator of heart health?」。脈圧と動脈硬化・心血管リスク。
- 国立循環器病研究センター「高血圧」。家庭血圧測定の基本。
- 日本心臓財団「血圧」。平均血圧の定義と計算。

編集上の重要な注意点: 脈圧の40~60mmHgは一般的な参考値であり、JSH2025の正式な診断区分ではありません。この記事では、その区別を保ったうえで血圧の診断基準と受診判断を説明しています。 (出典: 最 高血圧 と 最低 血圧 の 差(Yahoo!ニュース))