頬の肉を落とす方法2026年版!脂肪・むくみの見分け方と美容医療の費用・リスクを徹底解説
「体重はそれほど増えていないのに、頬だけ丸く見える」「ダイエットを続けても顔の肉が落ちない」「写真を撮ると顔が大きく見える」――。頬のボリュームに悩む人にとって、顔痩せは簡単なようで難しいテーマだ。実際、頬がふっくらして見える原因は、皮下脂肪だけではない。むくみ、頬の深部にある脂肪組織、骨格、咬筋の発達、加齢による皮膚や脂肪の位置変化など、複数の要素が関係している。
2026年11月現在、医学的な研究から見えてくる重要なポイントは、顔だけを動かして頬の脂肪を選択的に減らすことは難しいという点だ。一方、全身の体脂肪管理、食生活の見直し、むくみへの対処は、顔の印象を整えるうえで現実的な選択肢になる。美容医療にも脂肪吸引、バッカルファット除去、脂肪溶解注射などがあるが、それぞれ対象となる脂肪やリスクは異なる。
大切なのは、やみくもに顔をマッサージしたり、極端な食事制限をしたりすることではない。自分の頬がなぜ膨らんで見えるのかを把握し、原因に合った方法を選ぶことだ。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:顔だけの運動では頬の脂肪を狙って落とせない。全身の体脂肪管理が基本。
- 要点2:頬の膨らみには脂肪・むくみ・たるみ・骨格など複数の原因があり、見分けることが先決。
- 要点3:マッサージや表情筋トレーニングは脂肪除去の代わりにはならない。美容医療には費用だけでなく長期的なリスクもある。
【まず原因を見極める】頬の肉が落ちない4つの理由と脂肪・むくみ・たるみの見分け方
頬の肉を落としたいと考えたとき、最初に確認したいのが膨らみの正体だ。頬が丸いからといって、必ずしも脂肪が多いとは限らない。原因が異なれば、効果が期待できる対策も変わる。
1.皮下脂肪や深部脂肪が多い
頬には皮膚のすぐ下にある皮下脂肪だけでなく、さらに深い位置にある脂肪組織も存在する。頬の脂肪は一つの大きな塊ではなく、複数の区画に分かれている。
顔面脂肪区画の解剖学的研究では、頬の脂肪は内側・中央・外側など複数の領域に分かれていることが示されている。さらに、口元の横に位置するジョールファットや、頬の深部に存在するバッカルファットも輪郭に関係する。
体脂肪が多い場合には、全身の脂肪量とともに頬のボリュームが増えることがある。ただし、顔への脂肪の付き方には個人差があり、同じ体重でも頬の印象は異なる。
2.顔のむくみによって頬が大きく見える
むくみは、顔の組織に水分がたまることで生じる。朝起きたときに顔が膨らんで見え、時間が経過すると落ち着く場合には、むくみが関係している可能性がある。
睡眠不足、生活リズムの乱れ、塩分の多い食事などは、顔の印象が変わる要因になり得る。ただし、顔の腫れはアレルギー、感染症、歯の炎症、唾液腺の問題、薬剤の影響などでも起こる。
米国国立医学図書館のMedlinePlusも、顔の腫れの原因としてアレルギー反応、感染症、薬剤反応、肥満、副鼻腔炎、歯の膿瘍などを挙げている。単純な美容上のむくみと決めつけないことが大切だ。
3.加齢によって頬の脂肪が下がっている
年齢を重ねると、頬の脂肪が単純に増えるのではなく、深部脂肪のボリューム減少や表層脂肪の位置変化、皮膚や支持組織の変化によって輪郭が変わる。
その結果、頬の上部がこけているのに、口元の横には脂肪がたまったような膨らみが見えることがある。いわゆるジョール部分のもたつきだ。
この状態で脂肪を減らすことだけを目指すと、頬のこけが目立ったり、疲れた印象になったりする可能性がある。頬のたるみが主な原因なら、脂肪を減らす方法だけでは適切な対策にならない。
4.骨格や咬筋によって顔が大きく見える
頬骨の横幅、下顎の形、筋肉の発達も顔の印象に関係する。特に咬筋は、食べ物を噛むときに働く筋肉で、発達しているとエラ周辺が張って見えることがある。
咬筋が原因の顔の大きさは、頬の脂肪とは別の問題だ。脂肪吸引を行っても、骨格や筋肉による横幅がそのまま残る可能性がある。
頬の脂肪とむくみを見分けるセルフチェック
自分の状態を整理するには、朝と夜、数日間の顔の変化を観察すると参考になる。以下はあくまで目安であり、自己診断を確定するものではない。
- むくみの可能性:朝と夕方で顔の印象が変わる。日によって頬やまぶたの膨らみが違う。
- 脂肪の可能性:時間帯による変化が比較的小さく、頬のボリュームが長期間ほぼ一定している。
- たるみの可能性:頬の位置が下がったように見える。口元の横やフェイスラインに皮膚のもたつきがある。
- 骨格・筋肉の可能性:体重の増減とは関係なく、頬骨やエラの横幅が目立つ。
写真で比較する場合は、照明、カメラの高さ、表情をそろえることがポイントだ。撮影条件が違うと、実際には変化していなくても顔の大きさが違って見える。
なお、片側だけ急に腫れた場合、痛みや発熱、赤みを伴う場合、腫れが長期間続く場合は医療機関を受診したい。呼吸困難を伴う顔の腫れは緊急対応が必要になる。
【顔だけの運動で脂肪は減る?】顔の部分痩せの仕組みと頬痩せの本当の方法
頬の肉を落とすために、口を大きく動かす運動や顔ヨガを毎日続けている人もいる。しかし、顔の筋肉を動かすことと、頬に蓄積した脂肪を減らすことは別の現象だ。
顔の部分痩せが難しい科学的な理由
脂肪は、体内でエネルギーを蓄える役割を持つ組織だ。運動によってエネルギー消費が増えると、体は全身のエネルギー収支やホルモン、遺伝的な体質などの影響を受けながら脂肪を利用する。
腹筋運動をしたからといって、お腹の脂肪だけが優先的に減るわけではない。同様に、口を動かしたり頬を膨らませたりしても、頬の脂肪だけを選択的に燃焼させることは期待できない。
2022年に学術誌Human Movementに掲載された局所脂肪減少に関するシステマティックレビューとメタ分析では、13研究、合計1,158人を対象に検証が行われた。その結果、鍛えた部位の近くにある脂肪が、反対側より有意に多く減るという効果は確認されなかった。
つまり、顔の筋肉を鍛えること自体には意味があっても、それを頬の脂肪を直接減らす方法として考えるのは適切ではない。
顔の肉が落ちないのはなぜ?
頬痩せが思うように進まない理由には、次のようなものがある。
- 遺伝的に頬や顔の深部に脂肪が付きやすい。
- 全身の体脂肪が十分に減っていない。
- 頬の膨らみが脂肪ではなく、むくみである。
- バッカルファットなど、皮下脂肪とは異なる脂肪区画が関係している。
- 骨格や咬筋の発達が顔の横幅に影響している。
- 加齢による脂肪の位置変化や皮膚のたるみがある。
特に注意したいのが、体重だけを基準に頬痩せを判断することだ。体重が減っても頬の形がほとんど変わらない人もいれば、比較的早く顔の印象が変わる人もいる。脂肪の分布には個人差があるためだ。
顔痩せ筋トレ・表情筋トレーニングに期待できること
表情筋トレーニングでは、口角を上げる動き、頬を引き上げる動き、口を大きく動かす発音運動などが一般的に紹介されている。
ただし、これらの運動によって頬の脂肪が直接減少するという確かな根拠は不足している。筋肉の使い方や顔の動かし方を意識するトレーニングとして取り入れるのはよいが、脂肪吸引のような効果を期待してはいけない。
2025年11月4日にAesthetic Surgery Journal Open Forumで公表されたシステマティックレビューでは、顔の運動、口腔筋機能療法、手技によるマッサージなどを扱った12研究、321人のデータが検討された。頬やフェイスラインなど局所的な改善を報告した研究はあったものの、研究規模の小ささや方法のばらつきがあり、効果を確実に裏付けるには証拠が不足していると結論づけている。
したがって、顔のトレーニングは補助的なケアとして位置づけ、頬の脂肪を落とす中心的な方法にはしないことが現実的だ。
【食事と有酸素運動が基本】頬痩せに効果的な食事と無理のないダイエット
頬に余分な脂肪が付いている場合、現実的な対策は全身の体脂肪を適切に管理することだ。顔だけを細くすることは難しくても、健康的な生活習慣を継続することで、顔を含めた全身の体型が変化する可能性がある。
頬痩せに効果的な食事は栄養バランスが基本
頬の脂肪を減らすために、特定の食品だけを食べたり、炭水化物を極端に制限したりする必要はない。重要なのは、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを整えながら、必要な栄養素を確保することだ。
日々の食事では、次のポイントを意識したい。
- たんぱく質:魚、鶏肉、卵、大豆製品、乳製品などを取り入れ、筋肉量の維持を意識する。
- 野菜:野菜や海藻、きのこ類などを組み合わせ、食物繊維やビタミン、ミネラルを補う。
- 主食:ご飯、パン、麺類などを必要量に合わせて取り入れ、極端な糖質制限を避ける。
- 脂質:揚げ物や脂身の多い食品に偏らず、魚や植物油なども活用する。
- 塩分:加工食品、インスタント食品、濃い味付けの料理が続かないようにする。
- 飲み物:甘い飲料を日常的に飲む習慣を見直し、水や無糖のお茶を基本にする。
塩分の多い食事を控えることは、体内の水分バランスを整える生活習慣の一つでもある。ただし、塩分を減らしただけで頬の脂肪が減るわけではない。脂肪とむくみは分けて考える必要がある。
有酸素運動と顔痩せの関係
ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動は、エネルギー消費を増やし、全身の体脂肪管理を助ける。
顔痩せを目的に運動するなら、頬だけを動かすのではなく、日常的な身体活動を増やすことが基本となる。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人について、歩行または同等以上の強度の身体活動を1日60分以上、歩数では約8,000歩以上行うことを目安として示している。また、息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上、筋力トレーニングを週2~3日行うことも推奨している。
これは健康づくりのための一般的な目安であり、頬痩せ専用の運動量ではない。普段あまり身体を動かさない人は、まず現在より10分多く歩くなど、無理のないところから始めるとよい。
頬痩せのために避けたい極端なダイエット
短期間で顔を細くしようとして、食事を抜いたり、極端に摂取カロリーを減らしたりする方法はおすすめできない。
急激な体重減少は筋肉量の減少や栄養不足につながる可能性がある。顔の脂肪が減りすぎると、頬がこけて老けた印象になることもある。
目指したいのは、単純に体重を減らすことではなく、健康状態を保ちながら全身の体脂肪を管理することだ。体重が標準的な範囲にある人や、すでに痩せている人が、頬の形だけを理由にさらに減量する必要はない。
日常生活で実践したい基本習慣
食事と運動に加えて、睡眠時間を確保し、生活リズムを整えることも意識したい。毎日の顔の印象には、脂肪だけでなく水分バランスや体調も関係する。
頬痩せを焦って短期間で結果を求めるより、食事、運動、睡眠を無理なく継続するほうが、長期的な体型管理には適している。
【マッサージで小顔になれる?】顔のむくみ解消方法と顔痩せマッサージの実態
顔痩せマッサージは、自宅で取り組みやすい方法として人気がある。フェイスラインを手でなぞったり、頬を優しく押したりするケアを見かけることも多い。
しかし、マッサージで期待できることと、期待できないことを区別する必要がある。
顔痩せマッサージで頬の脂肪は減る?
マッサージによって脂肪細胞そのものを選択的に減らせるという確かな医学的根拠はない。
優しいケアによって一時的に顔のすっきり感が得られる場合はあるが、それは脂肪が燃焼したことを意味しない。顔の水分バランスや皮膚への刺激、血流などの影響によって印象が変わる可能性がある。
2025年の顔の機械的・手技的ケアに関するシステマティックレビューでも、マッサージによる美容上の効果は研究されているものの、十分に確立された方法とは評価されていない。
自宅でできるむくみ対策
一時的な顔の膨らみが気になる場合は、まず生活習慣を見直したい。
- 睡眠時間を確保し、就寝・起床時刻をできるだけ整える。
- 塩分の多い食事が続かないようにする。
- 日中に適度に身体を動かす。
- 水分を極端に制限せず、適切に摂取する。
- 朝の顔の腫れが気になる場合は、冷たいタオルなどで優しく冷やす。
- 寝るときに頭の位置を適度に高くする方法も検討する。
顔を強く押したり、皮膚を何度も引っ張ったりする必要はない。マッサージ器具やかっさを使用する場合も、強い圧力をかけることは避けたい。
表情筋トレーニングは補助的に取り入れる
口角を上げる、笑顔を作る、ゆっくり口を動かすといった表情筋の運動は、顔の筋肉を意識する習慣として取り入れられる。
ただし、長時間のトレーニングや強い動作を続けても、頬の脂肪が直接減るとは限らない。顔の筋肉に痛みや疲労が出るほど無理をする必要はない。
また、歯ぎしりや食いしばりが強い人は、咬筋が発達している可能性もある。こうした場合、頬を膨らませる運動などをむやみに増やすより、歯科医師などに相談して原因を確認するほうが適切だ。
マッサージを控えて医療機関に相談したいケース
片側だけの腫れ、痛み、熱感、発赤、発熱などがある場合は、マッサージで改善しようとせず医療機関に相談したい。アレルギー反応や感染症などが原因となっている可能性があるためだ。
美容目的のマッサージは、脂肪を除去する治療でも、病気による腫れを治療する方法でもない。この違いを理解しておくことが大切だ。
【美容医療はどれを選ぶ?】頬の脂肪吸引・バッカルファット除去・脂肪溶解注射を徹底比較
食事や運動を続けても頬のボリュームが気になる場合、美容医療を検討する人もいる。2026年現在、頬の脂肪に対する代表的な選択肢には、脂肪吸引、バッカルファット除去、脂肪溶解注射などがある。
ただし、これらは同じ施術ではない。対象となる脂肪の位置、施術方法、期待できる変化、ダウンタイム、リスクがそれぞれ異なる。
頬の脂肪吸引:皮下脂肪を直接取り除く方法
頬の脂肪吸引は、皮膚に小さな入口を設け、細い吸引管を用いて皮下脂肪を取り除く美容外科手術だ。
頬の皮下脂肪がボリュームの主な原因である場合には、直接的な変化を期待できる。一方、骨格や深部脂肪、皮膚のたるみが主な原因の場合には、期待した輪郭にならない可能性がある。
主なリスクとしては、腫れ、内出血、痛み、左右差、皮膚の凹凸、感染、神経への影響、脂肪の取りすぎによる頬こけなどがある。
バッカルファット除去:頬の深部脂肪を取り除く方法
バッカルファットは、頬の深い位置にある脂肪組織だ。一般的な皮下脂肪とは位置も役割も異なる。
バッカルファット除去では、口の内側から切開して深部脂肪を取り除く。頬の下部がふっくらしている場合に検討されることがあるが、誰にでも適している施術ではない。
米国形成外科学会(ASPS)は、もともと顔が細い人や頬がこけている人では、脂肪を取り除くことで加齢に伴う顔のやつれが目立つ可能性があると説明している。
また、唾液腺管や顔面神経の枝に近い部位を扱うため、感染、出血、血腫、左右差、感覚異常、神経損傷などのリスクがある。
脂肪溶解注射:薬剤によって脂肪組織に作用させる方法
脂肪溶解注射は、対象部位に薬剤を注入することで局所の脂肪組織に作用させる治療だ。メスを使わない方法として紹介されることが多い。
ただし、使用する製剤によって成分、作用、承認状況、適応部位が異なる。注射すれば必ず頬が細くなるわけではなく、複数回の施術が必要になる場合もある。
米国食品医薬品局(FDA)は、未承認の脂肪溶解注射について、感染、永久的な瘢痕、皮膚の変形、嚢胞、痛みを伴うしこりなどの健康被害を警告している。同局が承認しているデオキシコール酸製剤の適応は成人の顎下脂肪であり、頬への使用が承認されているわけではない。
日本国内で施術を検討する場合も、製剤の正式名称、成分、国内承認の有無、使用目的、未承認の場合の医師の説明を確認する必要がある。
頬痩せの美容医療を比較した一覧
| 施術・原因 | 主な特徴・費用目安 | メリット・注意点 |
|---|---|---|
| 頬の脂肪吸引 | 皮下脂肪を直接吸引。頬のみ15万~30万円前後が一つの料金目安。 | 脂肪を直接取り除ける。腫れ、内出血、左右差、凹凸、頬こけなどに注意。 |
| バッカルファット除去 | 頬の深部脂肪を口の内側から除去。費用は術式や医療機関によって異なる。 | 対象となる脂肪が明確な人向け。頬こけ、神経・唾液腺管の損傷などに注意。 |
| 脂肪溶解注射 | 薬剤を注入する治療。製剤・注入量・回数によって費用が変わる。 | 切開を伴わないが、腫れ、痛み、しこり、左右差などのリスクがある。 |
| 顔のむくみ | 生活習慣の見直しや原因疾患の治療が中心。 | 脂肪除去施術の対象とは限らない。急な腫れや痛みは医療機関へ。 |
| 頬のたるみ | 皮膚、支持組織、脂肪の位置変化を評価する。 | 脂肪を減らすだけでは改善しない場合があり、取りすぎによる老け見えにも注意。 |
頬の脂肪吸引の費用はどのくらい?
2026年10月24日更新の恵聖会クリニックの料金解説では、日本国内の顔の脂肪吸引の費用目安を20万~50万円前後としている。部位別では、頬のみの場合は15万~30万円前後が目安として紹介されている。
また、eクリニックの2026年7月15日更新の公式施術ページでは、頬や顎下などを含む脂肪吸引1部位について、通常価格88,000円(税込)、モニター価格54,780円(税込)という料金が掲載されている。
これらは各医療機関が提示する料金・参考相場であり、全国共通の統計的な平均価格ではない。実際の総額は、吸引範囲、医師の指名、麻酔、検査、薬、術後の圧迫用品、再診などによって変わる。
脂肪溶解注射の費用は製剤と注入量で変わる
脂肪溶解注射は、1cc単位で料金を設定する医療機関もある。例えば、医療機関が公開している料金例には、顔への注射1ccあたり8,800円(税込)というものがある。
ただし、1回の注入量や必要回数は製剤と施術部位によって異なる。表示されている1ccの料金だけで総額を判断するのは避けたい。
カウンセリングでは、必要な注入量、施術回数、使用製剤、追加料金、効果が不十分だった場合の対応を確認することが重要だ。
【2026年最新】バッカルファット除去の評判と実態・失敗を防ぐ美容医療の判断基準
頬痩せの美容医療を考えるうえで、特に慎重に検討したいのがバッカルファット除去だ。頬の深部脂肪を取り除く施術は、輪郭の変化が期待できる一方、将来的な顔のボリューム変化まで考慮する必要がある。
2026年の研究で分かったバッカルファット除去の実態
2026年6月3日には、バッカルファット除去の美容上の結果、合併症、長期的な影響を検討したシステマティックレビューが医学誌Facial Plastic Surgeryにオンライン掲載された。
この研究では10研究、合計1,123人が分析対象となった。921件の施術において39件の合併症が報告され、割合は4.2%だった。報告された合併症の多くは軽度だったとされる。
一方で、長期的な経過を十分に評価できる研究は限られていた。頬がこけたような外観についても報告があり、長期的な顔貌の変化については、まだ十分なデータがそろっていない。
この研究結果から読み取れるのは、短期的な満足度や輪郭の変化だけで施術を評価することはできないという点だ。数年後の顔の変化も視野に入れた判断が必要になる。
バッカルファット除去が向いている人・慎重に考えたい人
施術を検討する際には、次のような判断基準が参考になる。
検討の余地がある人
- 頬の深部脂肪が膨らみの主な原因だと医師が診断した人。
- 皮下脂肪やむくみとは異なる深部のボリュームが気になる人。
- 骨格や皮膚の状態を含めて、施術後の輪郭を具体的に説明してもらえる人。
- 術後のダウンタイムや合併症の可能性を理解している人。
慎重な判断が必要な人
- もともと頬が細く、頬骨や頬のくぼみが目立つ人。
- 年齢とともに頬の脂肪が減少している人。
- 主な悩みが皮膚のたるみやむくみである人。
- 短期間で劇的な変化を求めている人。
- 長期的な頬こけや左右差などのリスクを受け入れられない人。
美容医療を契約する前に確認したい5つの項目
厚生労働省は、美容医療を受ける前に、使用する薬剤や機器の内容、効果と副作用、ほかの選択肢、施術の必要性を確認するよう呼びかけている。
特に確認したいのは次の5項目だ。
- 施術内容:どの脂肪を、どの位置から、どの程度取り除くのか。
- 医師の経験:顔面の解剖や神経、唾液腺管の位置を理解した医師が担当するのか。
- リスク:感染、出血、神経損傷、左右差、頬こけなどについて説明があるか。
- 費用:麻酔、検査、薬、術後診察などを含めた総額はいくらか。
- 術後対応:トラブルが発生した際に、どこで誰が対応するのか。
特に注意したいのは、カウンセリング当日に契約や施術を急がせるケースだ。厚生労働省は、今すぐ契約すれば安くなるといった勧誘や、十分な説明を伴わない施術に注意を促している。
不安が残る場合は、その場で契約せず、別の医療機関でも意見を聞くことができる。契約や料金に関するトラブルについては、消費者ホットライン188に相談する方法もある。
【プロの結論】頬の肉を落とすなら、施術より先に原因の特定が必要
頬痩せで最も避けたいのは、原因が違うのに同じ方法を繰り返すことだ。
むくみが原因なら生活習慣や病気の有無を確認する。全身の脂肪量が関係しているなら食事と運動を見直す。皮下脂肪が多いなら医師による評価を受ける。たるみや骨格が原因なら、脂肪を取り除くことだけにこだわらない。
美容医療は、自然な生活習慣では変えにくい特定の構造に対して検討する選択肢だ。安さやSNSのビフォーアフター写真だけで決めるのではなく、施術の適応と長期的なリスクを説明できる医師を選びたい。
【頬の肉を落とす方法】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:頬の肉は顔の運動だけで落とせますか?
A1:顔の運動だけで頬の脂肪を選択的に減らすことは難しい。表情筋トレーニングは筋肉を動かす習慣として取り入れられるが、脂肪を減らすには全身の体脂肪管理が基本となる。
Q2:頬の肉を落とすには何日くらいかかりますか?
A2:原因によって異なる。むくみは生活習慣や原因によって比較的短期間で印象が変わることがあるが、脂肪は体質や全身の体脂肪量によって変化の速度が異なる。特定の日数で頬痩せできるという確実な基準はない。
Q3:顔痩せマッサージで頬の脂肪はなくなりますか?
A3:マッサージで脂肪細胞そのものを減らせるという十分な科学的根拠はない。むくみによる一時的な膨らみへのケアとして考え、強く押したり皮膚を引っ張ったりしないことが大切だ。
Q4:頬の脂肪吸引とバッカルファット除去はどちらがおすすめですか?
A4:対象となる脂肪の位置が違うため、一概にどちらがよいとはいえない。頬の皮下脂肪が原因なら脂肪吸引、深部脂肪が原因ならバッカルファット除去が検討される場合がある。顔の骨格、皮膚の状態、将来的な頬こけのリスクを含めて医師に診断してもらいたい。
Q5:頬の脂肪溶解注射は何回受ければ効果が出ますか?
A5:製剤、注入量、脂肪の状態、施術部位によって異なる。必要回数を一律に決めることはできない。使用する薬剤の正式名称、承認状況、期待できる変化、副作用、総費用を事前に確認する必要がある。
Q6:痩せているのに頬だけ丸いのはなぜですか?
A6:遺伝的な脂肪分布、バッカルファット、骨格、咬筋などが関係している可能性がある。全身が痩せていても頬の形が丸い人はいるため、さらに体重を減らせば解決するとは限らない。
まとめ:頬の肉を落とすには原因に合った方法を選ぶことが大切
頬の肉を落とすために、顔だけの運動や強いマッサージを続けても、頬の脂肪を狙って減らすことは難しい。顔の膨らみには、皮下脂肪、深部脂肪、むくみ、たるみ、骨格、筋肉など複数の要素が関係している。
2026年時点の研究からも、顔の部分痩せや表情筋トレーニングによる脂肪減少には限界があることが分かる。まずは食事のバランスを整え、身体活動を増やし、睡眠や塩分摂取などの日常習慣を見直すことが基本となる。
美容医療を検討する場合は、頬の脂肪吸引、バッカルファット除去、脂肪溶解注射の違いを理解し、費用だけでなく合併症や将来的な顔の変化まで確認したい。特にバッカルファット除去は、短期的な小顔効果だけで判断せず、加齢による頬こけの可能性も考える必要がある。
最も大切なのは、頬を細くすること自体を目的にして、健康や自然な顔のバランスを損なわないことだ。自分の頬がなぜ丸く見えるのかを知り、その原因に合った方法を無理なく選ぶ。それが、長期的に納得できる小顔対策につながる。 (出典: 頬 の 肉 を 落とす(Yahoo!ニュース))