【使い分けを完全攻略】年齢・時間・日付・値段・電話番号はどちらを使う?
韓国語数字で最も間違いやすいのが、場面ごとの使い分けです。
例えば、日本語では「3時30分」と数字を読むだけですが、韓国語では3時と30分で異なる数詞体系を使います。
基本的な判断基準は、固有数詞は人や物を数える場面、漢数詞は日付・金額・番号・単位を示す場面です。ただし、これは覚えやすくするための目安であり、すべての表現に当てはまる絶対的な規則ではありません。
年齢の数え方は固有数詞が基本
日常会話で年齢を尋ねるときは、次の表現を使います。
- 몇 살이에요?(ミョッ サリエヨ?):何歳ですか?
- 스무 살이에요.(スム サリエヨ):20歳です。
- 스물다섯 살이에요.(スムルダソッ サリエヨ):25歳です。
- 서른 살이에요.(ソルン サリエヨ):30歳です。
年齢を表すときには、基本的に固有数詞と살(歳)を組み合わせます。
一方、書類や公式な年齢表記では세(歳)を使い、漢数詞と組み合わせることがあります。
例えば、25歳は次のように表現できます。
- 日常会話:스물다섯 살
- 公式・書面での表記:이십오 세
- 満25歳:만 25세
ここで押さえておきたいのが、韓国の年齢制度の変更です。
2023年6月28日から、韓国では民法と行政基本法に基づき、法的・行政的な年齢の計算と表示が満年齢に統一されました。韓国法制処も満年齢を基準とする制度を案内しています。
以前は、生まれた時点で1歳とし、元日に全員が一斉に年齢を加算する、いわゆる韓国式年齢が広く使われていました。しかし、2026年現在、一般的な法的年齢の基準は満年齢です。
ただし、年齢を尋ねるときの韓国語表現が変わったわけではありません。日常会話では引き続き「몇 살이에요?」と尋ね、「스물다섯 살이에요」のように答えます。
つまり、年齢の計算方法と数字の読み方は別の問題として理解する必要があります。
時間と時刻は固有数詞と漢数詞を組み合わせる
韓国語の時間表現は、2種類の数字を同時に使う代表的な例です。
時計の「時」は固有数詞、「分」と「秒」は漢数詞を使います。
具体例を見てみましょう。
- 1時:한 시(ハン シ)
- 2時:두 시(トゥ シ)
- 3時:세 시(セ シ)
- 4時:네 시(ネ シ)
- 5時:다섯 시(タソッ シ)
- 10時:열 시(ヨル シ)
- 11時:열한 시(ヨラン シ)
- 12時:열두 시(ヨルドゥ シ)
分と秒は漢数詞です。
- 5分:오 분
- 10分:십 분
- 15分:십오 분
- 30分:삼십 분
- 45分:사십오 분
- 10秒:십 초
例えば、午後3時30分は「오후 세 시 삼십 분」です。
また、30分を意味する반を使えば、「오후 세 시 반」と簡潔に表現できます。
ここで混同しやすいのが、時刻の「時」と時間の長さを示す「時間」です。
- 3時:세 시
- 3時間:세 시간
- 2時間:두 시간
- 30分間:삼십 분
時刻を尋ねるときは「지금 몇 시예요?(今何時ですか?)」、所要時間を尋ねるときは「몇 시간 걸려요?(何時間かかりますか?)」と表現します。
なお、交通機関の時刻表や公式な案内では24時間制の漢数詞読みも使われます。例えば15時は십오 시です。日常会話で「午後3時」と伝える오후 세 시とは異なるため、両方覚えておくと便利です。
日付と曜日は漢数詞を使う
韓国語の日付は、基本的に年・月・日の順番で表現します。
例えば、2026年11月3日なら次のとおりです。
2026년 11월 3일 화요일
読み方は「이천이십육 년 십일월 삼 일 화요일」です。
日付に使われる数字は、年・月・日ともに漢数詞が基本です。
月の名前は、数字に월(ウォル)を付けて表します。
- 1月:일월
- 2月:이월
- 3月:삼월
- 4月:사월
- 5月:오월
- 6月:유월
- 7月:칠월
- 8月:팔월
- 9月:구월
- 10月:시월
- 11月:십일월
- 12月:십이월
特に注意したいのが、6月と10月です。
通常の漢数詞の組み立て方なら、6月は육월、10月は십월になりそうですが、実際の正しい表記は유월と시월です。
これは韓国語の音韻上の慣習によるもので、国立国語院も2019年12月6日の解説で、漢字音の慣用的な読み方に由来すると説明しています。
曜日は次の7種類です。
- 月曜日:월요일
- 火曜日:화요일
- 水曜日:수요일
- 木曜日:목요일
- 金曜日:금요일
- 土曜日:토요일
- 日曜日:일요일
日付を聞く場合は「몇 월 며칠이에요?(何月何日ですか?)」、曜日を聞く場合は「무슨 요일이에요?(何曜日ですか?)」と使い分けます。
お金と値段は漢数詞で読む
韓国旅行で特に使用頻度が高いのが、値段を伝える数字です。
韓国の通貨はウォン(원)で、金額には漢数詞を使います。
代表的な金額を覚えておきましょう。
- 500ウォン:오백 원
- 1,000ウォン:천 원
- 3,000ウォン:삼천 원
- 5,000ウォン:오천 원
- 10,000ウォン:만 원
- 15,000ウォン:만 오천 원
- 20,000ウォン:이만 원
- 35,000ウォン:삼만 오천 원
- 100,000ウォン:십만 원
日本人学習者が間違えやすいのは、韓国語の万の単位です。
例えば、15,000ウォンは「십오천 원」ではありません。韓国語では1万を만と表現するため、正しくは「만 오천 원」です。
買い物で役立つ表現も覚えておきましょう。
- 이거 얼마예요?:これはいくらですか?
- 얼마예요?:いくらですか?
- 만 원이에요.:1万ウォンです。
- 너무 비싸요.:高すぎます。
- 조금 깎아 주세요.:少し値引きしてください。
特に「이거 얼마예요?」は、飲食店や市場、ショッピング施設などで使える便利なフレーズです。
電話番号は漢数詞を1桁ずつ読む
電話番号も漢数詞を使います。
大切なのは、電話番号を通常の数値としてまとめて読まず、基本的に数字を1桁ずつ読むことです。
例えば、電話番号の先頭にある010は次のようになります。
- 0:공
- 1:일
- 0:공
つまり、010は「공일공」と読みます。
電話番号を聞くときは、次の表現が便利です。
- 전화번호가 뭐예요?:電話番号は何ですか?
- 다시 한번 말해 주세요.:もう一度言ってください。
- 천천히 말씀해 주세요.:ゆっくり話してください.
電話番号を聞き取ったときは、数字を復唱して確認すると聞き間違いを防げます。
なお、0は数学では영と読むことが多い一方、電話番号では공が一般的です。国立国語院が示す0の表現に固有数詞がないという説明とも整合しています。
【助数詞の使い方】개・명・잔・병で数字の形が変わる
韓国語の数字を実際の会話で使うには、助数詞(단위 명사)を覚えることも欠かせません。
助数詞とは、物や人などを数えるときに、対象の種類や数量を示す言葉です。
日本語でいう「1個」「2人」「3冊」の「個」「人」「冊」に相当します。
韓国語では、名詞・数字・助数詞の順番で表現する形が基本です。
日常生活で使う代表的な助数詞
特に覚えておきたい助数詞を紹介します。
- 개:物全般
- 명:人
- 분:人の敬称を伴う数え方
- 잔:飲み物の杯数
- 병:瓶の本数
- 마리:動物
- 권:本
- 장:紙やチケットなど平たい物
- 살:年齢
- 시:時刻の「時」
- 시간:時間の長さ
- 분:分
- 초:秒
- 원:ウォン
- 층:建物の階
- 인분:料理の人数分
助数詞を使った例文は次のとおりです。
- 사과 한 개:リンゴ1個
- 사과 세 개:リンゴ3個
- 학생 두 명:学生2人
- 손님 네 명:お客さん4人
- 손님 두 분:お客さん2名
- 커피 한 잔:コーヒー1杯
- 물 두 병:水2本
- 고양이 한 마리:猫1匹
- 책 세 권:本3冊
- 표 두 장:チケット2枚
- 삼겹살 이 인분:サムギョプサル2人前
ここで注目したいのが、助数詞の前では固有数詞の形が変わる場合があることです。
하나・둘・셋・넷は短縮形に変わる
固有数詞は、助数詞と組み合わせるときに一部の形が変化します。
基本形と助数詞の前の形を比較すると、次のようになります。
- 하나 → 한
- 둘 → 두
- 셋 → 세
- 넷 → 네
- 스물 → 스무
例えば、1個は하나 개ではなく한 개、2人は둘 명ではなく두 명、3時は셋 시ではなく세 시となります。
20歳の場合も、스물 살ではなく스무 살と表現します。
ただし、21歳なら스물한 살、23歳なら스물세 살です。20の後に続く数字がある場合は、単純に스무へ置き換えるわけではありません。
この短縮形は、自然な韓国語を話すうえで非常に重要です。
同じ助数詞でも数字の種類が変わるケース
韓国語数字の使い分けで特に注意したいのが、同じ助数詞でも意味によって固有数詞と漢数詞が変わるケースです。
代表例が분と번です。
분は「人」と「分」で使い分ける
- 두 분:お二人(敬意を込めた人の数え方)
- 삼 분:3分(時間)
同じ분でも、対象が人なのか時間なのかによって、数字の体系が変わります。
번は「回数」と「番号」で使い分ける
- 한 번:1回
- 두 번:2回
- 세 번:3回
- 삼 번 출구:3番出口
- 이 번 버스:2番のバス
回数を表すときは固有数詞、番号や順序を示すときは漢数詞が基本です。
この違いを理解すると、韓国語の数字を単純な暗記ではなく、文脈に応じて判断できるようになります。
【韓国語数字の発音】カタカナだけでは伝わらない音の変化
韓国語数字を覚えるとき、文字と読み方を一致させることは大切ですが、実際の会話では発音変化にも注意が必要です。
韓国語は、文字を一つずつ独立して読むとは限りません。前後の音がつながったり、子音が変化したりすることがあります。
日本語話者が間違えやすい発音
代表的な例を紹介します。
1. 여덟(8)
文字だけを見ると「ヨドゥルプ」のように読みたくなりますが、実際には여덜と発音します。
最後の二重パッチムのうち、ここではㄹの音が表面に現れます。
2. 십일(11)
単純にシプイルと区切るのではなく、連音化によって「시빌」に近い発音になります。
3. 십육(16)
漢数詞の16は십육と書きますが、実際の発音は「심뉵」です。
子音の連続によって音が変化するため、文字どおりに読まない代表的な例です。
4. 몇 개(いくつ)
「몇 개」は、発音すると「멷 깨」に近い音になります。パッチムの後ろに来る子音の影響で、後続のㄱが濃音化します。
韓国語の母音を正しく発音するコツ
数字を自然に発音するには、母音の違いも理解しておきましょう。
特に重要なのが、ㅓとㅡです。
- ㅏ:a
- ㅓ:eo
- ㅗ:o
- ㅜ:u
- ㅡ:eu
- ㅣ:i
ㅓは日本語の「オ」と同じ音ではなく、ㅡも唇を丸めた「ウ」とは異なります。
例えば、여덟や열に含まれるㅓ、스물に含まれるㅡは、カタカナだけで完全に再現するのが難しい音です。
国立国語院の韓国語ローマ字表記法でも、ㅓはeo、ㅡはeuと区別されています。カタカナ表記は最初の学習補助として利用し、最終的にはハングルと実際の音声を結び付けて覚えるのがおすすめです。
【効率的な覚え方】韓国語数字を短期間で身につける学習法
韓国語数字は、最初から100個以上の数字を暗記しようとすると混乱しやすくなります。
効率的に習得するには、数字の種類、助数詞、使用場面を段階的に結び付けることが大切です。
STEP1:1から10を2種類とも覚える
まずは固有数詞と漢数詞を別々に覚えましょう。
固有数詞なら하나・둘・셋・넷、漢数詞なら일・이・삼・사です。
この段階では、まだ細かな使い分けを完璧に覚える必要はありません。まず数字を見て、すぐに読み方を思い出せる状態を目指します。
STEP2:10の位を覚える
次に、固有数詞の10の倍数と漢数詞の십・백・천・만を覚えます。
特に漢数詞は規則性が高いため、基本数字を覚えていれば、100や1,000以上も比較的簡単に読めるようになります。
STEP3:助数詞とセットで暗記する
数字を単独で覚えるより、実際に使うフレーズにして覚える方が効果的です。
例えば、次のような組み合わせです。
- 한 개:1個
- 두 명:2人
- 세 잔:3杯
- 네 권:4冊
- 다섯 시:5時
- 삼십 분:30分
- 오천 원:5,000ウォン
数字と助数詞を一緒に覚えることで、会話の中でも自然に使いやすくなります。
STEP4:日常生活の数字を韓国語に置き換える
学習を定着させるには、日常生活の中で数字を韓国語に置き換える練習もおすすめです。
例えば、時計を見たら韓国語で時刻を読み、買い物をしたら値段を漢数詞で読んでみます。
韓国ドラマを視聴するときは、登場人物の年齢や時刻、電話番号など、数字が登場する場面に注目すると実践的な学習になります。
STEP5:音声を聞いて発音を修正する
数字の暗記だけで終わらせず、音声を聞いて繰り返し発音することも重要です。
特に、십일、십육、여덟、열둘などは、文字と実際の音が異なって聞こえやすい表現です。
韓国語の辞書音声や学習教材を使い、ゆっくりした発音と自然な会話速度の両方を練習すると、聞き取りにも役立ちます。
【プロの結論】数字そのものより「数字の後ろに来る言葉」を覚える
韓国語数字の学習で最も効率のよい方法は、数字を単独で暗記することから、数字と単位を一つの表現として覚えることへ切り替えることです。
例えば、3という数字だけを覚えても、세 시、삼 분、삼만 원、세 명の違いは理解できません。
しかし、시なら固有数詞、분なら時間は漢数詞、명なら固有数詞、원なら漢数詞というように、後ろに続く言葉とセットで覚えれば、実際の会話で迷う場面が減っていきます。
特におすすめなのは、次の判断基準です。
- 日常会話を優先したい人: 하나から열までと、한・두・세・네を先に覚える。
- 韓国旅行を予定している人: 金額、時刻、日付、電話番号の漢数詞を重点的に練習する。
- 韓国語の会話力を高めたい人: 人数・個数・年齢・回数を助数詞とセットで覚える。
- 試験や文法学習を重視する人: 数詞の種類だけでなく、パッチムや連音化、濃音化も学ぶ。
逆に、カタカナの読み方だけを丸暗記する方法はおすすめできません。発音の細かな違いが身に付きにくく、数字を聞き取る力も伸びにくいためです。
【韓国語数字に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:韓国語の数字は固有数詞と漢数詞のどちらを先に覚えるべきですか?
A1:まずは両方の1から10を覚え、その後に使用場面を整理するのがおすすめです。日常会話では固有数詞を使う機会が多く、旅行では値段や日付に使う漢数詞も頻繁に登場します。
Q2:韓国語で100は何と読みますか?
A2:100は백(ペク)と読みます。現代の一般的な数え方では100から漢数詞を使用します。1,000は천、10,000は만です。
Q3:韓国語で20歳は스물 살と스무 살のどちらが正しいですか?
A3:助数詞の살が続く場合は스무 살が正しい表現です。스물は基本形で、助数詞の前では스무に変化します。21歳なら스물한 살となります。
Q4:韓国語の時間はなぜ2種類の数字を使うのですか?
A4:時刻の「時」には固有数詞、分と秒には漢数詞を使う慣習があるためです。例えば3時30分は세 시 삼십 분となります。
Q5:韓国語の電話番号で0は何と読みますか?
A5:電話番号では공(コン)と読むのが一般的です。数学のゼロなどでは영(ヨン)を使うことが多く、用途によって読み方が変わります。
まとめ:韓国語数字は2つの体系と使い分けを覚えれば迷わない
韓国語数字には、하나・둘・셋などの固有数詞と、일・이・삼などの漢数詞があります。
年齢や個数、人数、時刻の「時」には固有数詞、日付、金額、電話番号、分や秒には漢数詞を使うのが基本です。
また、数字と助数詞を組み合わせると、하나が한、둘が두、셋が세、넷が네、스물が스무に変化することも重要なポイントです。
2026年現在、韓国では法的な年齢の基準が満年齢に統一されていますが、日常会話の年齢表現には固有数詞が引き続き使われています。
最初からすべての数字を暗記する必要はありません。1から10、10の倍数、助数詞との組み合わせ、実際の使用場面という順番で学習すれば、1から100までの読み方も自然に身に付きます。
韓国語数字を使いこなす近道は、数字そのものを覚えるだけでなく、「何を数えているのか」を意識することです。 まずは한 개、두 명、세 시、삼십 분、오천 원という身近な5つの表現から練習してみてください。旅行でも日常会話でも、数字を使う場面での理解が大きく変わります。 (出典: 韓国 語 数字(Yahoo!ニュース))