【まず確認】おしりのできものが座ると痛い原因は?場所と痛み方で変わる

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【まず確認】おしりのできものが座ると痛い原因は?場所と痛み方で変わる
【まず確認】おしりのできものが座ると痛い原因は?場所と痛み方で変わる
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🎵 【まず確認】おしりのできものが座ると痛い原因は?場所と痛み方で変わる

おしりのできものは、発生する場所によって原因が異なります。臀部の皮膚表面にできたものなのか、皮膚の奥にしこりがあるのか、肛門のすぐ近くが腫れているのかを確認することが、原因を考える最初の手掛かりです。

座ったときだけ痛む場合

おしりできもの座ると痛い
【画像】おしり でき もの 座る と 痛 関連ショット

座ったときに痛みが強くなる場合、できものが椅子の座面に圧迫されている可能性があります。皮膚の浅い炎症でも、皮下に膿がたまった状態でも、直接圧力がかかれば痛みを感じます。

特に、赤く腫れた部分が熱を持っていたり、触れるとズキズキしたりする場合は、毛嚢炎やおでき、炎症を起こした粉瘤などが考えられます。腫れが大きくなり、座ること自体が難しくなってきた場合は、早めの診察が必要です。

押すと痛いしこりがある場合

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【写真】おしり でき もの 座る と 痛 近影・注目カット

おしりのしこりを押すと痛い場合、皮膚の下で炎症が起きている可能性があります。粉瘤が炎症を起こした場合や、毛包の深い部分まで細菌感染が広がったおできでは、表面の赤みだけでなく、内部に硬いしこりを感じることがあります。

一方、粉瘤は炎症がない段階では、比較的ゆっくり大きくなる柔らかい、または弾力のあるしこりとして見つかることがあります。中央に黒い点のような開口部が見られることも特徴です。

ただし、しこりの硬さや押したときの痛みだけで病名を確定することはできません。皮膚の深い部分に膿がたまっている場合には、外から見える変化が少ないこともあります。

何もしなくてもズキズキ痛む場合

おしりできもの座ると痛い
【資料】おしり でき もの 座る と 痛 報道・メディア記録

安静にしていても痛みが続く、時間がたつほど痛みが強くなる、発熱を伴うといった場合は注意が必要です。特に肛門の周囲に腫れがある場合、肛門周囲膿瘍の可能性があります。

日本大腸肛門病学会の市民向け解説では、肛門周囲膿瘍は膿がたまるにつれて痛みが増し、深い位置に膿がたまった場合には、皮膚表面に目立つ腫れがなくても肛門の奥に痛みが出ると説明されています。

このような症状を単なるニキビや痔だと判断して、市販薬だけで済ませるのは避けてください。

【原因別に解説】粉瘤・毛嚢炎・おでき・ニキビは何が違う?

おしりにできる代表的な皮膚トラブルには、粉瘤、毛嚢炎、おでき、ニキビがあります。いずれも赤い腫れや膿を伴うことがありますが、発生する仕組みは異なります。

1.粉瘤(アテローム):皮膚の下に袋ができる良性腫瘍

粉瘤は、皮膚の内側に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂がたまる良性の嚢腫です。医学的には表皮嚢腫とも呼ばれます。

公益社団法人日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aによると、粉瘤は本当の脂肪の塊ではありません。皮膚から剥がれ落ちるはずの角質などが袋の中に蓄積してできるものです。

おしりにできた粉瘤には、次のような特徴があります。

  • 皮膚の下に丸いしこりができる。
  • 中央に黒い点状の開口部が見えることがある。
  • 初期には痛みがほとんどない場合がある。
  • 炎症が起こると赤く腫れ、押すと痛くなる。
  • 化膿すると膿がたまり、強い痛みや悪臭を伴う排出物が出ることがある。

粉瘤が炎症を起こすと、急に大きくなったように感じる場合があります。袋の壁が破れ、内部の角質が周囲の組織に漏れ出すことで強い炎症が起きるためです。

日本皮膚科学会も、赤みや痛みが強く、内部がブヨブヨしている炎症性粉瘤では、切開して内容物を排出する処置が必要になる場合があると説明しています。

なお、膿を出すだけでは袋そのものが残ることがあります。炎症が落ち着いた後に、必要に応じて袋を取り除く手術を検討します。

2.毛嚢炎(毛包炎):毛穴に細菌が感染して起こる炎症

毛嚢炎は、毛根を包む毛包に細菌などが入り込んで炎症を起こす皮膚疾患です。毛包炎とも呼ばれ、臀部や太もも、陰部周辺などにも発生します。

主な症状は、毛穴に一致してできる赤い小さな発疹や、中央に白っぽい膿を持つブツブツです。軽い痛みやかゆみを伴うことがあります。

毛嚢炎のきっかけとして考えられるのは、次のようなものです。

  • 下着や衣類による摩擦。
  • 汗や湿気による皮膚環境の変化。
  • 毛穴周辺についた小さな傷。
  • 皮膚をかいたり、刺激したりすること。
  • 細菌などの感染。

第一三共ヘルスケアの皮膚疾患解説でも、毛包にできた小さな傷から細菌が侵入することや、臀部に発疹が生じることが紹介されています。

軽症であれば皮膚を清潔に保つことで改善する場合がありますが、赤みや痛みが強い場合、膿が増えている場合には皮膚科での診察が必要です。

3.おでき(せつ):毛穴の奥まで化膿した状態

おできは、毛嚢炎の炎症が毛包の深い部分まで広がり、膿を伴う大きなしこりになった状態です。医学的には癤(せつ)と呼ばれます。

毛嚢炎との大きな違いは、炎症の深さと痛みの強さです。毛嚢炎が比較的小さな赤い発疹として現れるのに対し、おできは赤く腫れた硬いしこりになり、押したときの痛みや熱感が強くなる傾向があります。

さらに、複数のおできがつながるように広がった状態は癰(よう)と呼ばれ、より強い炎症や発熱を伴うことがあります。

膿がたまっている場合、抗菌薬だけでは十分に改善しないことがあり、医師の判断で切開・排膿が行われます。

4.お尻のニキビ:毛嚢炎と間違えやすい皮膚トラブル

お尻にできる白いブツブツや赤い発疹を、すべてニキビだと思っている人も少なくありません。しかし、実際には毛嚢炎など、ニキビとは異なる皮膚疾患の場合があります。

一般的なニキビは、皮脂や角質によって毛穴が詰まり、面皰(めんぽう)と呼ばれる状態を形成することから始まります。白ニキビや黒ニキビ、赤く炎症を起こしたニキビなど、進行度によって見た目が変わります。

毛嚢炎は毛穴を中心とした感染性の炎症であり、毛穴に一致した赤い発疹や膿疱が目立ちます。

ただし、両者は見た目が似ることがあり、混在する場合もあります。お尻の膿を持った発疹が増えたり、繰り返したりする場合は、自己判断でニキビ用の薬を使い続けず、皮膚科に相談してください。

【見分け方の決定版】肛門周囲膿瘍・痔瘻・毛巣洞との違い

おしりのできもので特に注意したいのが、皮膚表面の病気だけでは説明できない腫れです。肛門のすぐ近くや尾てい骨付近にできたものには、外科的な処置が必要な疾患が含まれます。

代表的な病気の発生場所と特徴を比較すると、次のようになります。

病気できやすい場所主な症状・特徴治療の方向性
粉瘤お尻の皮膚全般丸いしこり、中央の黒い点、炎症時の痛み切開排膿、必要に応じて袋の摘出
毛嚢炎毛の生えている臀部毛穴に一致した赤いブツブツ、小さな膿清潔保持、必要に応じて抗菌薬
おでき臀部の皮膚大きく赤い腫れ、硬いしこり、強い圧痛抗菌薬、必要に応じて切開排膿
肛門周囲膿瘍肛門のすぐ周囲、深部強い痛み、腫れ、発熱、膿の貯留早期の切開排膿
痔瘻肛門周囲膿が出る穴、繰り返す腫れ、分泌物状態に応じた手術
毛巣洞尾てい骨付近のお尻の割れ目腫れ、痛み、しこり、膿の排出急性期の排膿、必要に応じた根治手術
化膿性汗腺炎臀部、鼠径部、脇の下など痛いしこりや膿が同じ部位や周辺に繰り返し出る皮膚科での継続的な治療

1.肛門周囲膿瘍:肛門の近くに膿がたまる病気

肛門周囲膿瘍は、肛門の内部にある小さなくぼみから細菌が侵入し、周囲の組織に感染して膿がたまる病気です。

日本大腸肛門病学会によると、肛門周囲膿瘍では、化膿が進むにつれて痛みが徐々に強くなります。肛門の表面近くに膿がたまれば腫れが確認できることがありますが、深い位置にできた場合は、外見上の変化が目立たないこともあります。

代表的な症状は次のとおりです。

  • 肛門の周囲が赤く腫れる。
  • 座ると肛門付近が強く痛む。
  • 何もしていなくてもズキズキする。
  • 排便に関係なく痛みが増していく。
  • 発熱や全身のだるさが出る。

肛門周囲膿瘍は、痔の軟膏や座薬で治せる病気ではありません。膿がたまっている場合には、切開して膿を出す処置が治療の基本になります。

肛門近くに強い痛みを伴う腫れがある場合は、早めに肛門科または大腸肛門外科を受診してください。

2.痔瘻(じろう):膿が出る通り道が残る病気

痔瘻は、肛門周囲膿瘍が進行したり、膿が排出されたりした後に、肛門内部と皮膚をつなぐ異常な通り道が残った状態です。あな痔とも呼ばれます。

日本大腸肛門病学会の解説では、肛門周囲膿瘍が治まった後に管状の通路が残り、痔瘻へ移行する仕組みが説明されています。

痔瘻の初期症状や経過で注意したいのは、次のような変化です。

  • 肛門の近くに小さな穴ができる。
  • 穴から膿や分泌物が繰り返し出る。
  • 肛門周囲にしこりができたり消えたりする。
  • 腫れが再発すると痛みが強くなる。
  • 下着に膿や液体が付着する。

痔瘻は、痛みが落ち着いたからといって治ったとは限りません。炎症が治まっている時期には痛みが少なく、膿や分泌物だけが続くこともあります。

自然に治ることはまれで、根治には手術が必要になることが多いため、肛門科で診断を受けることが大切です。

3.毛巣洞(もうそうどう):尾てい骨付近にできる腫れ

毛巣洞は、尾てい骨付近のお尻の割れ目に炎症が起こり、皮膚の下に膿がたまる病気です。毛巣瘻(もうそうろう)とも呼ばれます。

皮膚の下に毛が入り込むことなどが関係すると考えられていますが、発症の仕組みには未解明の部分もあります。

大腸肛門病センター高野病院の疾患解説によると、代表的な症状は尾てい骨付近の痛み、腫れ、硬いしこりです。自然に破れて下着に膿が付着する場合もあります。

毛巣洞を疑う際には、できものが肛門の近くではなく、お尻の割れ目の上部にあるかどうかが重要な手掛かりになります。

膿がたまって痛みが強い場合は切開排膿が行われます。ただし、排膿だけでは病変が残ることがあり、炎症が落ち着いた後に根治手術が検討されます。

4.化膿性汗腺炎:おできが何度も繰り返される場合

同じ場所や近くの場所に、痛いしこりや膿を持ったできものが何度も発生する場合は、化膿性汗腺炎(HS)も考えられます。

化膿性汗腺炎は、臀部や脇の下、鼠径部などに炎症性の結節や膿瘍が繰り返し生じる慢性皮膚疾患です。進行すると、皮膚の下にトンネル状の通路ができたり、傷痕が残ったりすることがあります。

日本大学医学部附属板橋病院の解説でも、臀部などに痛みや赤みを伴う病変が繰り返し現れ、瘻孔や瘢痕が生じることが特徴として紹介されています。

以前は汗腺の感染症として理解されていましたが、現在は毛包を中心とする炎症性疾患として捉えられています。単純に皮膚を清潔にしていないことが原因というわけではありません。

何度もおできができる、膿が出る、同じ場所に傷痕が増えているといった場合には、皮膚科で化膿性汗腺炎の可能性を相談してください。

【放置は危険?】おしりのできもので病院に行くべき症状と受診目安

おしりのできものは、すべてが緊急の治療を必要とするわけではありません。しかし、感染や化膿が進んでいる場合には、放置することで痛みが増したり、炎症が周囲に広がったりする可能性があります。

当日中の受診を考えたい症状

次のような症状がある場合は、自己判断で経過を見るのではなく、当日中に医療機関へ相談してください。

  • 肛門の近くに強い痛みを伴う腫れがある。
  • 座ることや歩くことが難しいほど痛い。
  • 発熱や悪寒、強い倦怠感がある。
  • 赤みや腫れが急速に広がっている。
  • 膿がたまり、皮膚が大きく腫れている。
  • 痛みが時間とともに明らかに悪化している。

特に、発熱を伴う肛門周囲の痛みは肛門周囲膿瘍の可能性があります。高熱や急激な悪化、意識状態の変化など全身状態が悪い場合は救急受診が必要です。

早めに皮膚科を受診したい症状

以下の症状がある場合も、皮膚科で診察を受けることをおすすめします。

  • できものが数日たっても改善しない。
  • しこりが徐々に大きくなっている。
  • 押すと強く痛み、赤みや熱感がある。
  • 膿が繰り返し出ている。
  • 粉瘤のようなしこりが以前から存在する。
  • 同じ場所に何度もおできができる。
  • 複数のしこりや傷痕が臀部にできている。

糖尿病がある人や免疫機能が低下している人は、皮膚感染症が悪化するリスクにも注意が必要です。軽く見える腫れでも、早めに医師へ相談してください。

おしりのできものを放置するとどうなる?

放置した場合の経過は、原因となる病気によって異なります。

粉瘤は炎症が進行して赤く腫れたり、破裂して膿が出たりすることがあります。毛嚢炎は軽症なら改善することもありますが、深部まで感染が進むとおできや膿瘍になる場合があります。

肛門周囲膿瘍では、膿が増えるにつれて痛みが強くなることがあります。排膿後に痔瘻へ移行すると、膿が出続けたり、炎症が繰り返されたりすることもあります。

化膿性汗腺炎の場合は、治療が遅れることで炎症の再発や瘢痕、瘻孔が問題になる可能性があります。

つまり、痛みが一時的に弱くなったことだけを理由に、治療が必要ないと判断するのは適切ではありません。

【何科に行けばいい?】皮膚科・肛門科・外科の選び方

おしりのできものを診てもらう際、迷いやすいのが受診先です。基本的には、できものが皮膚にあるのか、肛門周辺にあるのかを目安に選びます。

皮膚科が適しているケース

  • お尻の表面に赤いブツブツができた。
  • 毛穴に膿を持った発疹がある。
  • 皮膚の下に丸いしこりがある。
  • 粉瘤や毛嚢炎、おできが疑われる。
  • 何度も同じような皮膚症状が発生する。

粉瘤や毛嚢炎、化膿性汗腺炎などの診断・治療は皮膚科が中心になります。

肛門科・大腸肛門外科が適しているケース

  • 肛門のすぐ近くが腫れている。
  • 肛門の奥に痛みや圧迫感がある。
  • 肛門周囲から膿が出る。
  • 肛門付近に穴やしこりができた。
  • 痔瘻や肛門周囲膿瘍が疑われる。

肛門周囲膿瘍や痔瘻は、肛門の内部まで確認する診察や専門的な処置が必要になることがあります。肛門科や大腸肛門外科を選ぶとよいでしょう。

外科・形成外科が適しているケース

尾てい骨付近の毛巣洞や、皮膚の下に大きな膿瘍ができている場合は、外科や形成外科での診察・治療が選択肢になります。医療機関によって診療範囲が異なるため、受診前に対象疾患を扱っているか確認すると安心です。

どの病気なのか判断できない場合は、まず皮膚科または肛門科に相談してください。肛門のすぐ近くに強い痛みがある場合は、肛門科を優先しましょう。

【治し方を解説】粉瘤の切開・排膿から自宅での注意点まで

おしりのできものの治療は、原因によって異なります。表面的な毛嚢炎と、皮膚の下に膿がたまった粉瘤、肛門周囲膿瘍では、必要な処置が違います。

粉瘤の治療:切開排膿と袋の摘出は別の処置

粉瘤の治療では、炎症の有無や大きさ、周囲の組織との状態などを考慮して方法を選択します。

炎症がなく、痛みもない粉瘤では、経過観察や外科的摘出が検討されます。根治を目指す場合は、袋状の構造物を取り除くことが基本です。

一方、赤く腫れて強い痛みがあり、内部に膿がたまっている場合には、切開して内容物を排出する処置が優先されることがあります。

ここで理解しておきたいのは、切開排膿と粉瘤の根治手術は同じではないという点です。膿を出して炎症を落ち着かせても、袋が残っていれば再び内容物がたまる可能性があります。

日本皮膚科学会の粉瘤治療解説でも、炎症が強い場合には排膿を優先し、炎症のない通常の粉瘤には袋を摘出する手術が行われると説明されています。

毛嚢炎・おできの治療:炎症の程度に応じた処置

軽い毛嚢炎では、患部を清潔に保ち、摩擦や刺激を避けることが基本です。症状によっては抗菌薬の外用や内服が処方されます。

おできのように炎症が深く、膿がたまっている場合には、切開排膿が必要になることもあります。薬だけで改善するかどうかは、膿の貯留や感染の広がりによって変わります。

肛門周囲膿瘍・痔瘻の治療:早期の専門的な処置が必要

肛門周囲膿瘍では、膿を排出する切開排膿が治療の基本です。膿の位置や広がりによって、局所麻酔や腰椎麻酔などの方法が選択されます。

痔瘻に移行している場合は、瘻管の位置や深さ、肛門括約筋への影響などを考慮し、根治手術などが検討されます。

日本大腸肛門病学会の市民向け資料では、痔瘻の治療には瘻管を開放する方法や切除する方法などがあり、病変の状態に応じて術式を決めると説明されています。

毛巣洞・化膿性汗腺炎の治療

毛巣洞では、急性期に膿がたまっている場合は切開排膿を行います。再発を防ぐため、炎症が落ち着いた後に病変を取り除く手術が検討されます。

化膿性汗腺炎では、症状の重さや再発頻度に応じて、抗菌薬、抗炎症治療、生物学的製剤、外科的治療などを組み合わせます。繰り返すおできとして放置せず、皮膚科で継続的に治療することが大切です。

自宅でできる対処法と避けたい行動

医療機関を受診するまでの間は、患部を刺激しないようにしましょう。

  • 入浴やシャワーで皮膚を優しく清潔に保つ。
  • 汗をかいたら下着を交換する。
  • 通気性のよい、締め付けの少ない衣類を選ぶ。
  • 長時間患部に体重がかからないようにする。
  • 膿が出ている場合は清潔なガーゼなどで保護する。
  • 患部を強くこすらないようにする。

反対に、次の行動は避けてください。

  • できものを指で強く押す。
  • 針や爪で穴を開ける。
  • 膿を無理やり絞り出す。
  • 自己判断で抗菌薬やステロイド薬を使い続ける。
  • 痛みが強いのに市販の痔の薬だけで済ませる。

特に粉瘤や肛門周囲膿瘍は、自分で膿を出そうとしても根本的な治療にはなりません。皮膚を傷つけたり、感染を広げたりするおそれもあります。

【プロの結論】おしりのできものは「場所・痛み・再発」の3点で判断する

おしりのできものを見分ける際に、最も重視したいのは、単純に大きさや見た目だけで判断しないことです。

確認したいポイントは、次の3つです。

第一に、できものの場所です。臀部の皮膚表面にあるなら粉瘤や毛嚢炎、おできなどが候補になります。肛門のすぐ近くなら肛門周囲膿瘍や痔瘻、尾てい骨付近のお尻の割れ目の上部なら毛巣洞も考えられます。

第二に、痛みの変化です。押したときだけ痛いのか、座ると痛いのか、何もしなくてもズキズキするのかを確認してください。痛みが急速に強くなる場合や発熱を伴う場合は、感染が進んでいる可能性があります。

第三に、再発の有無です。同じ場所に何度も膿を持ったしこりができる場合は、単発のおできだけでなく、粉瘤や毛巣洞、化膿性汗腺炎、痔瘻なども考慮する必要があります。

大切なのは、痛みを我慢して座り続けることでも、できものを自分で潰すことでもありません。原因を正しく診断して、必要な治療につなげることです。

【おしりのできものが座ると痛い】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:おしりにできものができて座ると痛い場合、ニキビでしょうか?
A1:ニキビの可能性もありますが、毛嚢炎やおでき、炎症性粉瘤なども考えられます。肛門近くの強い痛みなら肛門周囲膿瘍の可能性もあるため、痛みの程度やできる場所を確認し、必要に応じて受診してください。

Q2:お尻のしこりを押すと痛いのはなぜですか?
A2:皮膚や皮下組織で炎症が起きている可能性があります。粉瘤の炎症や毛包の深い部分の感染、膿瘍などが原因として考えられます。強く押したり、潰したりしないでください。

Q3:お尻のできものから白い膿が出たら治ったということですか?
A3:必ずしも治ったとは限りません。粉瘤なら袋が残っている可能性があり、痔瘻なら膿が出る通路が残っている場合もあります。膿が繰り返し出る場合は医療機関で診察を受けてください。

Q4:おしりのできものは何科に行けばいいですか?
A4:皮膚表面のブツブツや粉瘤、おできなら皮膚科が基本です。肛門周囲の腫れや痛み、排膿がある場合は肛門科・大腸肛門外科を受診してください。

Q5:粉瘤は切開して膿を出せば完治しますか?
A5:必ずしも完治するわけではありません。切開排膿は膿を排出して炎症を落ち着かせる処置です。粉瘤の袋が残っている場合には再発する可能性があり、炎症が治まった後に摘出手術を検討することがあります。

Q6:尾てい骨付近にできた痛いしこりは何ですか?
A6:毛巣洞の可能性があります。お尻の割れ目の上部、尾てい骨付近に腫れや痛み、膿が出る穴などがある場合は、外科・形成外科などで診察を受けてください。

Q7:お尻のできものが何度も繰り返されるのはなぜですか?
A7:粉瘤の袋が残っている場合や、化膿性汗腺炎、毛巣洞などが原因になっている可能性があります。肛門周囲では痔瘻も考えられます。繰り返す場合は皮膚科や肛門科で原因を確認してください。

まとめ:おしりのできものが座ると痛いときは早めの原因確認を

おしりのできものが座ると痛い場合、原因は一般的なニキビだけではありません。粉瘤、毛嚢炎、おできといった皮膚疾患に加えて、肛門周囲膿瘍、痔瘻、毛巣洞、化膿性汗腺炎なども考えられます。

皮膚表面にできた小さな発疹なのか、皮膚の奥にあるしこりなのか、肛門や尾てい骨付近の腫れなのかによって、受診すべき診療科も治療方法も変わります。

特に、痛みが強くなっている、発熱がある、膿が繰り返し出る、肛門付近が腫れている場合は、放置せず医療機関を受診してください。

軽い症状でも、何度も繰り返すできものには別の病気が隠れていることがあります。自分で潰したり、痛みを我慢したりせず、皮膚科や肛門科で適切な診断と治療を受けることが、再発や悪化を防ぐための第一歩です。

主な医学的参考資料

- 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A・アテローム(粉瘤)」
- 日本大腸肛門病学会「急におしりが腫れた方へ」「痔瘻・肛門周囲膿瘍」
- 大腸肛門病センター高野病院「毛巣洞・肛門周囲膿瘍」
- 日本大学医学部附属板橋病院「化膿性汗腺炎」
- 第一三共ヘルスケア「毛包炎(毛嚢炎)」 (出典: おしり でき もの 座る と 痛い(Yahoo!ニュース))