臨床心理士になるには?2026年最新の大学院選び・受験資格・試験内容を徹底解説
2026年現在、臨床心理士になるには、原則として日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院を修了し、臨床心理士資格審査に合格する必要がある。大学の心理学部を卒業するだけでは資格を取得できず、大学院での専門教育、心理臨床実習、筆記試験、口述面接試験という段階を踏むのが基本ルートだ。
進学先を選ぶ際に押さえておきたいのが、第1種指定大学院、第2種指定大学院、臨床心理士専門職大学院の違いである。日本臨床心理士養成大学院協議会によると、2026年4月1日現在、臨床心理士養成に関する大学院の会員校は全国153校。選択肢は幅広いものの、大学院の種類によって修了後の実務経験や受験時期が異なるため、進学前の確認が欠かせない。
この記事では、2026年の最新情報を踏まえ、臨床心理士になるための進学ルート、指定大学院の選び方、資格審査の試験内容、公認心理師との違い、取得までに必要な期間と費用面での注意点まで整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 資格取得の基本ルート: 4年制大学卒業後、指定大学院などで専門教育を受け、資格審査に合格する。 - 2026年の大学院情報: 日本臨床心理士養成大学院協議会の会員校は153校。第1種・第2種・専門職大学院では受験資格の条件が異なる。 - 試験と更新制度: 筆記試験と口述面接試験に合格する必要があり、取得後も5年ごとの資格更新が必要。
【最短ルート】臨床心理士になるには?資格取得までの4ステップ
臨床心理士は、心理学の知識を持っているだけで名乗れる職業ではない。大学院での専門的な教育と実習を受け、資格認定を担う公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の審査を通過して、初めて資格を取得できる。
一般的な進路は次の4段階だ。
STEP1:4年制大学を卒業して大学院進学を目指す
まずは大学を卒業し、大学院の受験資格を満たす必要がある。
学部については心理学部・心理学科が進路として考えやすいものの、臨床心理士の受験資格を得るために、必ず心理学部を卒業しなければならないわけではない。
実際、他学部出身者でも臨床心理士養成大学院への進学を認めている大学院がある。鳥取大学大学院なども、臨床心理士の受験資格については出身学部によらず取得できる旨を案内している。
ただし、大学院の入試では心理学の基礎知識、研究計画書、英語、小論文、面接などが課される場合がある。
そのため、学部時代から心理学概論、発達心理学、臨床心理学、心理統計学、心理学研究法などを学んでおくと、大学院入試や入学後の学習に役立つ。
公認心理師とのダブル取得を目指す場合は注意が必要だ。 公認心理師は大学学部段階から国が定める科目の履修が求められるため、臨床心理士とは進学条件が異なる。
STEP2:臨床心理士指定大学院に進学する
次に、日本臨床心理士資格認定協会の指定を受けた大学院へ進学する。
主な進学先は次の3種類だ。
- 第1種指定大学院
- 第2種指定大学院
- 臨床心理士養成の専門職大学院
いずれも臨床心理学に関する専門知識と実践能力を身につけるための教育課程だが、修了後の受験資格取得条件に違いがある。
大学院の標準的な修業年限は2年間。講義だけでなく、心理検査、心理面接、事例検討、学外実習などを通じて実践力を養う。
STEP3:大学院修了後に資格審査を受ける
指定大学院の修了など、所定の条件を満たしたら資格審査に申し込む。
資格審査は原則として年1回で、筆記試験と口述面接試験によって構成される。
筆記試験では心理査定や心理面接、地域援助、研究、倫理などが問われる。知識を暗記するだけでなく、実際の心理臨床場面でどのように考え、判断するかが重要になる。
STEP4:合格後、資格認定を受ける
資格審査に合格し、所定の認定手続きを完了すると、臨床心理士として認定される。
資格取得はゴールではない。医療、教育、福祉、司法、産業などの現場で専門性を発揮しながら、継続的な研修や研究によって知識と技術を磨くことが求められる。
なお、指定大学院を経由する一般的なルート以外にも、医師免許取得者や、海外で同等以上の教育を受けた人を対象とする受験資格ルートがある。これらは個別の条件や審査があるため、日本臨床心理士資格認定協会への確認が必要だ。
【2026年最新】臨床心理士指定大学院153校の一覧と選び方
大学院選びは、臨床心理士を目指すうえで特に重要な段階だ。
2026年4月1日現在、日本臨床心理士養成大学院協議会(臨大協)は、臨床心理士養成に関する大学院153校で組織されている。2001年12月8日に設立された同協議会は、臨床心理士の養成教育の充実や大学院間の連携を目的とする団体だ。
ただし、153校という数字は臨大協の会員校数である。資格審査の受験資格を得られる大学院の一覧や、各校の指定区分、募集状況と同じ意味ではない。
2026年3月1日時点の受験資格取得可能大学院一覧は、一般社団法人日本心理臨床学会の広報誌「心理臨床の広場」に掲載されている。進学先を調べる際は、この一覧と大学院の最新募集要項を照合することが大切だ。
2026年の地域別・大学院の代表例
全国の大学院は、北海道から沖縄まで広い地域に分布している。
以下は、2026年3月1日時点の掲載一覧に含まれる大学院の一例だ。全校一覧ではなく、進学先を探す際の地域別の参考として整理した。
- 北海道・東北: 北海道教育大学、東北大学、岩手大学、山形大学、福島大学
- 関東: 筑波大学、東京大学、お茶の水女子大学、東京都立大学、早稲田大学、立教大学、明治大学、青山学院大学
- 中部: 名古屋大学、名古屋市立大学、信州大学、静岡大学、新潟大学、愛知教育大学
- 近畿: 京都大学、大阪大学、大阪公立大学、神戸大学、同志社大学、立命館大学、奈良女子大学
- 中国・四国: 広島大学、岡山大学、鳥取大学、山口大学、徳島大学、愛媛大学
- 九州・沖縄: 九州大学、福岡大学、鹿児島大学、琉球大学、志學館大学
大学名だけで判断するのではなく、実際に志望する研究科・専攻・コースが対象となっているかを確認したい。大学内でも専攻やプログラムによって指定状況が異なる場合がある。
大学院選びで確認したい5つのポイント
大学院の知名度や偏差値だけでは、心理職としての実践的な教育環境を判断できない。
特に確認したいのは次の5点だ。
1. 指定区分: 第1種、第2種、専門職大学院のどれに該当するか。
2. 実習環境: 附属心理相談室や病院、学校、福祉施設などで実習できるか。
3. 教員の専門分野: 自分が研究したい心理療法、発達、学校臨床、医療などの領域に詳しい教員がいるか。
4. 公認心理師への対応: 両方の資格取得を目指せるカリキュラムがあるか。
5. 入試と修了後の進路: 入試科目、研究指導体制、就職実績、修了後の受験資格を確認できるか。
とりわけ実習環境は軽視できない。心理臨床では、相談者の話を聴く能力だけでなく、心理検査の実施、結果の解釈、他職種との連携、事例検討など多様な技能が求められるからだ。
【徹底比較】第1種・第2種・専門職大学院は何が違う?
臨床心理士養成大学院を選ぶ際、最も注意したいのが指定区分による受験資格の違いだ。
日本臨床心理士資格認定協会の指定大学院には、第1種指定大学院と第2種指定大学院がある。これに加えて、臨床心理士養成の専門職大学院が設置されている。
3種類の違いを整理すると、次のようになる。
臨床心理士養成大学院の制度比較
第1種指定大学院:修了後すぐに受験できる
第1種指定大学院の大きな特徴は、修士課程などを所定の条件で修了すれば、追加の実務経験を経ずに資格審査を受けられることだ。
大学院で学んだ知識や実習経験を活用し、修了後の早い段階で資格取得を目指せる。
進学後のスケジュールを組み立てやすいため、標準的な資格取得ルートとして検討しやすい。
第2種指定大学院:修了後に1年以上の実務経験が必要
第2種指定大学院は、修了しただけでは直ちに資格審査の受験資格を得られない。
修了後に1年以上の心理臨床経験を積む必要がある。
ここで重要なのは、一般的な社会人経験ではなく、資格認定上認められる心理臨床経験であることだ。
病院、教育相談機関、心理相談機関などの勤務が候補となるが、勤務内容や雇用条件などによって扱いが異なる。実務経験として認められるかは、事前に認定協会の基準を確認したい。
第2種を選ぶ場合は、修了後の就職先まで含めた計画が必要になる。
専門職大学院:実践力を重視した教育と小論文免除
臨床心理士専門職大学院は、研究者養成を主眼とする一般的な修士課程とは異なり、高度専門職業人の養成に重点を置く課程だ。
修了後は第1種と同様に、原則としてすぐに資格審査を受けられる。また、筆記試験の小論文記述試験が免除される特例がある。
ただし、小論文が免除されても資格審査そのものが免除されるわけではない。専門知識を問う試験や口述面接への対策は必要だ。
進学先を選ぶ際のポイントは、卒業までの学費だけでなく、受験資格を取得するまでに必要な期間も比較すること。 第2種は修了後の実務経験が必要になるため、資格取得までの総期間が長くなる。
【試験内容を解説】臨床心理士資格審査の筆記試験・口述面接試験
大学院を修了して受験資格を取得したら、次は臨床心理士資格審査だ。
資格審査を実施するのは公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会である。試験は一次試験の筆記と、一次試験合格者を対象とした二次試験の口述面接で構成される。
筆記試験で問われる5つの領域
筆記試験では、臨床心理士として必要な専門知識や判断力が問われる。
主な出題領域は次のとおりだ。
- 臨床心理査定: 心理検査や面接を通じて相談者の心理状態を把握する知識。
- 臨床心理面接: カウンセリングや心理療法に関する知識と技術。
- 臨床心理的地域援助: 学校、医療、福祉、地域社会などでの支援と連携。
- 研究・調査: 心理臨床に関する研究方法や知見の理解。
- 倫理・法律: 守秘義務、専門職としての責任、関連法規など。
WAMNETが紹介する資格試験概要では、筆記試験は100題の多肢選択式問題と、1,001字以上1,200字以内の小論文で構成される。専門職大学院修了者には小論文免除の特例がある。
勉強方法としては、心理学の基本理論を復習するだけでは不十分だ。
心理検査の結果をどう解釈するか、相談者の状況をどう理解するか、倫理的な問題が生じたときに何を優先するかなど、実践を想定した学習が必要になる。
口述面接試験では何を見られる?
二次試験の口述面接は、筆記試験合格者を対象として行われる。
知識の有無だけでなく、心理臨床に携わる専門職としての姿勢、対人関係能力、倫理観、実践的な判断力などが重要になる。
面接対策では、次のようなテーマを整理しておきたい。
- なぜ臨床心理士を目指したのか。
- 大学院でどのような研究や実習を経験したのか。
- 心理臨床における守秘義務をどう理解しているか。
- 相談者の意思と支援者としての判断が異なる場合、どう対応するか。
- 多職種と連携する際に何を大切にするか。
実習や研究で経験したことを自分の言葉で説明できるようにしておくことが、面接準備の基本になる。
2026年度の資格審査スケジュール
2026年度の試験日程は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会監修の「新・臨床心理士になるために[令和8年版]」に掲載されている。
| 項目 | 2026年度の日程 |
|---|---|
| 受験申請期間 | 6月24日~8月31日 |
| 一次試験・筆記 | 10月10日(土) |
| 二次試験・口述面接 | 11月21日(土)~23日(月・祝) |
| 合格発表 | 12月下旬予定 |
2026年11月3日現在、一次試験は終了しており、二次試験を控えている時期に当たる。
これから受験を目指す人は、2027年度以降の募集要項や試験日程を確認し、大学院修了時期と出願時期を逆算して準備する必要がある。
【どっちを目指す?】臨床心理士と公認心理師の違いを比較
心理職を目指す人が進路選択で迷いやすいのが、臨床心理士と公認心理師の違いだ。
両者は心理的支援に携わる専門職という点では共通するが、資格制度の成り立ちや受験資格、認定主体が異なる。
臨床心理士は民間資格、公認心理師は国家資格
臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格である。
一方、公認心理師は2017年に施行された公認心理師法に基づく国家資格であり、文部科学省と厚生労働省が制度を所管している。
公認心理師法では、心理状態の観察・分析、本人や関係者への相談・助言・援助、心の健康に関する教育や情報提供などが業務として定められている。
受験資格と取得ルートの違い
大きな違いは、大学学部段階での履修条件にある。
臨床心理士は、指定大学院の修了を基本とする制度で、心理学以外の学部出身者にも進学の道が開かれている。
公認心理師は、原則として大学で指定科目を履修したうえで卒業し、大学院で指定科目を履修して修了するルート、または所定の施設で実務経験を積むルートなど、法律で定められた受験資格を満たす必要がある。
どちらか一方を選ばなければならないわけではない
臨床心理士と公認心理師は、どちらか一方が他方を完全に代替する関係ではない。
医療機関、学校、福祉施設、企業などでは、両方の資格を持つ心理職が活動するケースもある。
進学先を決める際には、臨床心理士の受験資格だけでなく、公認心理師の国家試験受験資格にも対応しているか確認すると、卒業後の選択肢を広げやすい。
一方、すでに学部で必要な公認心理師科目を履修していない場合、大学院に進むだけでは公認心理師の受験資格を満たせないことがある。
「大学院に進学すれば両方取得できる」という理解は正確ではない。両方を目指すなら、学部入学時点からカリキュラムを確認しておくことが望ましい。
【取得まで何年?】学費・資格更新・臨床心理士に向いている人
臨床心理士を目指す人にとって、資格取得までの期間や経済的負担も重要な判断材料だ。
大学院での専門教育は2年間が標準となるため、進路を考える段階で卒業後の生活設計まで検討しておきたい。
臨床心理士の資格取得までの期間
一般的な取得期間は次のようになる。
| 進学ルート | 資格取得までの標準的な期間 |
|---|---|
| 高校卒業後、第1種指定大学院へ進学 | 大学4年+大学院2年+資格審査 |
| 高校卒業後、専門職大学院へ進学 | 大学4年+大学院2年+資格審査 |
| 大学卒業後、第1種指定大学院へ進学 | 大学院2年+資格審査 |
| 大学卒業後、第2種指定大学院へ進学 | 大学院2年+心理臨床経験1年以上+資格審査 |
高校卒業後に一般的なルートで進学する場合、大学4年間と大学院2年間を合わせて、最短でおおむね6年間の専門教育が必要になる。
大学をすでに卒業している人なら、指定大学院での2年間が基本となる。
第2種の場合は、修了後に1年以上の心理臨床経験を積む必要があるため、資格取得までの期間がさらに延びる。
また、資格審査は年1回のため、大学院の修了時期と申請時期によっては、次年度の試験を受けることになる。
学費は大学院ごとに比較する
臨床心理士になるための学費は、国公立大学院か私立大学院か、また入学金や実習費などの条件によって変わる。
確認したい費用は次のとおりだ。
- 大学院の入学金
- 年間授業料
- 実習費や教材費
- 心理検査に関する教材・研修費
- 大学院入試の受験料
- 資格審査や認定に関する費用
- 実習先への交通費や生活費
特に見落としやすいのが、大学院在学中の実習にかかる時間と費用だ。
心理臨床の実習は、通常の講義とは異なる時間的負担が生じる。アルバイトや仕事との両立を考えている場合は、実習の曜日、時間帯、学外実習の頻度などを事前に確認したい。
臨床心理士の資格更新は5年ごと
資格取得後も、専門性を維持するための継続的な活動が求められる。
臨床心理士には5年ごとの資格更新審査があり、研修や研究などを通じて心理臨床能力を維持・向上させる仕組みが設けられている。
日本臨床心理士会も、資格取得後の5年ごとの更新と継続的な研修・研究の必要性を案内している。
これは、心理職が一度資格を取得すれば、その後は学習しなくてもよいという職業ではないことを示している。
心理学の理論や支援技法は、研究の進展や社会状況の変化に応じて更新される。相談者に適切な支援を提供するためにも、資格取得後の研修や学会活動は重要な意味を持つ。
臨床心理士に向いている人・慎重に考えたい人
臨床心理士に向いているのは、単に人の話を聴くのが好きな人だけではない。
心理的な課題を抱える人と長期的に関わり、専門的な知識と客観的な判断を使って支援する仕事だからだ。
向いている人の特徴
- 相手の話を先入観なく聴き、異なる価値観を尊重できる。
- 心理学や精神医学について継続して学ぶ意欲がある。
- 自分の感情や考え方を客観的に振り返れる。
- 守秘義務や職業倫理を大切にできる。
- 他職種と協力して問題解決に取り組める。
- 研究や心理検査など、対話以外の専門業務にも関心がある。
慎重に考えたい人の特徴
- 短期間で目に見える成果を出すことだけを重視する。
- 相手の問題を自分一人で解決しようとしてしまう。
- 専門知識の習得や継続的な研修に関心がない。
- 実習や大学院での研究に必要な時間を確保できない。
- 相談者の悩みを自分自身の問題として抱え込みやすい。
臨床心理士の仕事は、相談者に答えを与えることだけではない。本人の状況を理解し、必要に応じて心理検査や心理療法を用い、周囲の関係者や専門機関とも連携する。
日本臨床心理士会が整理する専門業務も、心理アセスメント、心理面接、臨床心理的地域援助、調査・研究活動の4領域に分かれている。
人と関わる力に加えて、冷静な分析力や学び続ける姿勢が求められる専門職だ。
【よくある質問】臨床心理士になるにはに関するFAQ
Q1:臨床心理士になるには心理学部を卒業しなければいけませんか?
心理学部の卒業は必須ではない。指定大学院の入学資格を満たし、大学院側が認める入試に合格すれば、他学部から進学できる場合もある。ただし、大学院によって受験条件や必要な基礎知識は異なる。公認心理師も目指す場合は、学部段階の指定科目履修が必要になるため注意したい。
Q2:第1種指定大学院と第2種指定大学院では、どちらがおすすめですか?
修了後すぐに資格審査を受けたい場合は、第1種指定大学院が選択肢になる。第2種は修了後1年以上の心理臨床経験が必要だ。大学院の実習環境、指導教員、研究内容、卒業後の就職先なども含めて比較することが望ましい。
Q3:臨床心理士と公認心理師は両方取得できますか?
取得可能だ。両資格に対応した大学・大学院のカリキュラムを選び、それぞれの受験資格を満たして資格審査や国家試験に合格する必要がある。ただし、臨床心理士の指定大学院を修了しただけで、公認心理師の受験資格まで自動的に得られるわけではない。
Q4:臨床心理士になるまで最短で何年かかりますか?
高校卒業後に大学へ進学する一般的なルートでは、大学4年間と大学院2年間の合計6年間が基本となる。すでに大学を卒業している場合は、大学院の2年間が基本だ。第2種では、さらに1年以上の心理臨床経験が必要になる。
Q5:臨床心理士の資格は一度取得すれば一生有効ですか?
5年ごとの資格更新審査がある。資格取得後も研修や研究などを続け、専門性を維持・向上させることが求められる。更新手続きの詳細は日本臨床心理士資格認定協会が定める最新の案内を確認したい。
Q6:通信制大学からでも臨床心理士を目指せますか?
進学ルートによっては可能だ。例えば、放送大学大学院には臨床心理学プログラムがあり、第2種指定大学院として案内されている。ただし、修士課程の修了に加え、修了後1年以上の所定の心理臨床実務経験が必要になる。実習や入学条件についても事前確認が必要だ。
まとめ:臨床心理士になるには大学院選びと実習環境が重要
臨床心理士になるには、指定大学院などで専門的な教育を受け、資格審査に合格することが基本となる。
2026年4月1日現在、日本臨床心理士養成大学院協議会の会員校は153校。進学先には第1種指定大学院、第2種指定大学院、専門職大学院があり、修了後の受験資格取得条件が異なる。
特に押さえておきたいのは、次の3点だ。
1. 大学院の指定区分を確認する。 第1種と専門職大学院は原則として修了後すぐに受験できるが、第2種は1年以上の心理臨床経験が必要になる。
2. 実習環境と公認心理師への対応を確認する。 大学院の知名度だけでなく、指導教員、実習先、カリキュラム、卒業後の進路を比較する。
3. 資格取得後の継続教育も考える。 臨床心理士は5年ごとの資格更新が必要で、専門性を高めるための研修や研究が続く。
【プロの結論】
臨床心理士を目指すうえで、最も大切なのは「どの大学院に入るか」だけではなく、「どのような心理臨床家になりたいか」を明確にすることだ。
医療現場で心理検査や心理療法に携わりたいのか、学校で子どもや保護者を支援したいのか、福祉や司法、企業などの領域で心理的支援を提供したいのかによって、適した研究室や実習環境は変わる。
2026年の大学院情報を確認しながら、指定区分、実習体制、公認心理師への対応、修了後のキャリアを総合的に比較することが、進路選択で失敗しないための第一歩となる。
資格取得は長い道のりだが、大学院での学びと実践経験を積み重ねることが、相談者の心に向き合える専門家への土台になる。 (出典: 臨床 心理 士 に なるには(Yahoo!ニュース))