舌に口内炎ができる原因は?場所別の違い・治る期間と舌がんの見分け方を徹底解説
舌に口内炎ができる原因には、食事中に舌を噛んだ傷や歯の尖った部分による刺激、アフタ性口内炎、ストレスや疲労、ビタミン不足、ウイルスや真菌による感染症など、さまざまなものがあります。舌の横や先端、裏側など、できた場所によって考えられる原因も異なります。
一般的な口内炎は1〜2週間程度で自然に治ることが多いものの、2週間以上改善しない場合や、硬いしこり、治りにくい白色・赤色の病変がある場合は注意が必要です。舌がんなどの病気が隠れている可能性もあるため、見た目や痛みだけで判断することはできません。2026年時点の医学情報と日本の専門学会・医療機関の情報をもとに、原因の見分け方、治療、受診のタイミングまで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 原因: 舌の口内炎は、噛み傷や歯の刺激、アフタ性口内炎、ストレス、栄養不足、感染症などが主な原因。 - 治る期間: 一般的なアフタ性口内炎は1〜2週間程度で改善することが多い。 - 注意点: 2週間治らない場合や、硬いしこり、白色・赤色の異常がある場合は歯科口腔外科や耳鼻咽喉科を受診する。 - 見分け方: 舌がんは初期に痛みが少ない場合もあり、口内炎との自己判断による区別は難しい。 - 受診先: 舌の異常は歯科口腔外科、耳鼻咽喉科、一般歯科などで相談できる。
【原因を徹底解説】舌に口内炎ができる主な7つの理由
舌に口内炎ができる背景には、局所的な傷から全身の健康状態まで、複数の要因が関係しています。
特に多いのは、物理的な刺激による外傷とアフタ性口内炎です。一方、何度も繰り返す場合や、舌全体に症状が広がっている場合には、感染症や栄養不足なども考える必要があります。
1. 舌を噛んだことによる外傷性口内炎
舌に口内炎ができる身近な原因の一つが、食事中や会話中に舌を噛んでしまうことです。
強く噛んだ場合だけでなく、軽い傷でも、その部分に炎症が起きて潰瘍になることがあります。
代表的なきっかけは次のとおりです。
- 食事中に舌を誤って噛む
- 睡眠中に歯で舌を傷つける
- 硬い食べ物で舌の表面を傷つける
- 熱い飲み物や食べ物でやけどをする
- 歯ぎしりや食いしばりによって舌に刺激が加わる
こうした傷が原因となるものは、外傷性口内炎と呼ばれます。
特徴は、傷ついた場所と口内炎ができた場所が一致しやすいことです。食事中に噛んだ記憶があり、その部分に白っぽいただれや赤みが生じている場合は、外傷が関係している可能性があります。
ただし、傷が治るまで同じ場所に刺激が加わり続けると、炎症が長引くことがあります。
2. 歯の尖りや詰め物による慢性的な刺激
舌に口内炎が繰り返しできる場合、歯の状態も確認したいポイントです。
例えば、虫歯で欠けた歯、尖った歯の縁、古くなった詰め物、被せ物の段差などが舌に当たり続けると、粘膜が傷つくことがあります。
特に舌の側面は、上下の歯と接触しやすい場所です。
次のような特徴があれば、歯による刺激を疑う手がかりになります。
- 毎回同じ場所に口内炎ができる
- 舌を動かすと特定の歯に当たる
- 食事や会話の際に同じ部分が痛む
- 歯の尖った部分に触れると違和感がある
この場合、口内炎の薬だけで対処しても、刺激の原因が残っていれば再発する可能性があります。
歯科医院で歯の形や詰め物の状態を確認し、必要に応じて調整してもらうことが改善への近道です。
歯を自分で削ったり、詰め物を外したりすることは避けてください。
3. アフタ性口内炎による炎症
アフタ性口内炎は、一般的によく見られる口内炎の種類です。
舌だけでなく、頬の内側や唇の裏側、歯ぐきなどにも発生します。
典型的な症状は、次のとおりです。
- 数ミリ程度の丸い潰瘍
- 中央部分が白色から黄白色
- 周囲が赤くなっている
- 食べ物や飲み物が触れると痛む
- 歯ブラシや舌が触れると強くしみる
日本口腔外科学会によると、アフタは灰白色から黄白色の膜で覆われた浅い潰瘍で、周囲に赤みを伴います。
原因は一つに特定されておらず、機械的刺激、遺伝的要因、極端な疲労、ストレス、栄養の偏りなどが複合的に関係すると考えられています。
一般的には1〜2週間程度で自然に治ることが多く、再発を繰り返す人もいます。
4. ストレスや疲労による口内炎
睡眠不足や仕事の忙しさが続いたときに、口内炎ができた経験がある人もいるでしょう。
ストレスや疲労は、アフタ性口内炎の発症に関係する要因の一つです。
特に次のような生活状況が続いている場合は注意が必要です。
- 睡眠時間が不足している
- 精神的な緊張が続いている
- 食事の時間が不規則になっている
- 偏った食生活が続いている
- 疲労が十分に回復していない
ストレスによって口内炎ができる仕組みは、単純に精神的な負担だけで説明できるものではありません。睡眠、栄養状態、口腔環境などが複合的に影響するためです。
日本口腔外科学会も、極端な疲労やストレス、栄養の偏りを再発性アフタの関連要因として挙げています。
5. ビタミンB群や鉄分などの栄養不足
舌の口内炎が何度もできる場合は、食生活も振り返ってみましょう。
口腔粘膜の維持には、ビタミンやミネラルなどの栄養素が関係しています。
特に確認したい栄養素は以下のとおりです。
| 栄養素 | 主な役割・不足時の関連 |
|---|---|
| ビタミンB2 | 皮膚や粘膜の健康維持に関係する |
| ビタミンB6 | タンパク質の代謝などに関係する |
| ビタミンB12 | 赤血球の形成や神経機能に関係する |
| 葉酸 | 細胞の生成や赤血球の形成に関係する |
| 鉄分 | 赤血球や酸素運搬に必要 |
| 亜鉛 | 細胞の成長や組織の修復に関係する |
特にビタミンB群の不足は、口内炎との関連が知られています。
MSDマニュアル家庭版では、ビタミンB3、B6、B12のほか、鉄分やビタミンCなどの欠乏も口内炎の原因になり得ると説明されています。
ただし、口内炎ができたからといって、必ずしもビタミン不足とは限りません。
食事内容を整えることは大切ですが、症状が頻繁に起こる場合は、医療機関で必要に応じて血液検査などを受けることも検討しましょう。
6. カンジダ性口内炎などの感染症
舌に白っぽいものが付着していたり、ヒリヒリした痛みが続いたりする場合は、感染症の可能性もあります。
代表的なのが口腔カンジダ症です。
カンジダは口の中にもともと存在する真菌ですが、免疫機能の低下や唾液量の減少、長期間の抗菌薬使用などによって増殖することがあります。
主な症状は次のとおりです。
- 舌や口腔粘膜に白い苔のようなものが付く
- 白い部分を拭うと赤くただれた粘膜が見える
- 舌がヒリヒリする
- 味覚に変化が生じることがある
糖尿病の人や、吸入ステロイド薬を使用している人などは、発症リスクにも注意が必要です。
治療には抗真菌薬が使われることがあります。一般的なアフタ性口内炎とは治療方法が異なるため、自己判断で口内炎用の薬を使い続けないことが大切です。
7. ヘルペス性口内炎などのウイルス感染
ヘルペス性口内炎は、単純ヘルペスウイルスによって起こる感染症です。
特徴的なのは、一般的なアフタ性口内炎とは異なり、口の中に複数の小さな水疱や潰瘍が生じることです。
発熱、倦怠感、歯ぐきの赤みや腫れ、強い痛みなどを伴う場合もあります。
特に初感染によるヘルペス性歯肉口内炎は子どもに多いものの、大人にも発症することがあります。
また、手足口病などのウイルス感染症でも、口の中に水疱や潰瘍が現れます。
単独の小さな口内炎とは異なり、発熱や全身症状を伴う場合は、早めに医療機関で診察を受けましょう。
【場所別に解説】舌の横・先端・裏側に口内炎ができる原因
舌の口内炎は、発生する位置によって考えられる原因が異なります。
ただし、場所だけで病気を確定することはできません。傷の原因や症状、経過を組み合わせて判断する必要があります。
舌の横に口内炎ができる原因
舌の側面は、歯と接触しやすい部位です。
そのため、舌の横に口内炎ができた場合は、次のような原因が考えられます。
- 食事中に舌の横を噛んだ
- 尖った歯が粘膜に当たっている
- 詰め物や被せ物に段差がある
- 歯ぎしりや食いしばりで刺激を受けている
- アフタ性口内炎が発生している
特に、同じ側の同じ場所に何度も口内炎ができる場合は、歯による慢性的な刺激がないか確認したいところです。
また、舌がんも舌の側面に発生することが多いため、治りにくい潰瘍や硬いしこりがある場合は注意が必要です。
舌先に口内炎ができる原因
舌先は食事や会話の際に動きが多く、歯や食べ物と接触する機会が多い場所です。
主な原因として考えられるのは、次のとおりです。
- 前歯で舌先を噛んだ
- 熱い食べ物や飲み物でやけどした
- 硬い食べ物で粘膜を傷つけた
- アフタ性口内炎ができた
舌先に小さな白いできものがあり、食事中に強くしみる場合は、傷やアフタ性口内炎などが考えられます。
ただし、舌先の赤みや痛みが長期間続く場合は、別の口腔粘膜疾患の可能性もあるため、診察を受けることをおすすめします。
舌の裏に口内炎ができる原因
舌の裏側にも、アフタ性口内炎や外傷性口内炎が発生することがあります。
考えられる原因は次のとおりです。
- 食事中に舌の裏側を傷つけた
- 歯の縁や歯石などが接触している
- 口腔粘膜に炎症が起きている
- アフタ性口内炎が発生している
舌の裏側は自分では観察しにくいため、鏡を使って確認しても、病変の状態を正確に判断するのは簡単ではありません。
特に、舌の裏側や舌の付け根付近に治りにくいただれ、硬いしこり、出血などがある場合は、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。
場所による原因の違いを整理
| 発生場所 | 考えられる主な原因 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 舌の横 | 噛み傷、尖った歯、詰め物、アフタ | 歯と接触していないか |
| 舌先 | 噛み傷、やけど、アフタ | 食事中の外傷がないか |
| 舌の裏 | 外傷、アフタ、粘膜疾患 | しこりや治らない潰瘍がないか |
| 舌の表面 | カンジダ、アフタ、炎症 | 白い苔や広範囲の赤みがないか |
| 舌の側縁の持続性病変 | 外傷、口腔粘膜疾患、舌がんなど | 硬さや出血、治癒の経過 |
大切なのは、舌の場所だけで原因を決めつけないことです。
特に舌の側面にできた治りにくい病変は、歯による傷と考えて放置せず、専門家に確認してもらう必要があります。
【見た目で比較】アフタ性・外傷性・カンジダ性・ヘルペス性口内炎の違い
舌にできた口内炎を観察するときは、大きさ、色、形、痛み、発生する数などを確認することが参考になります。
ここでは、代表的な口内炎と注意すべき舌の病変の特徴を比較します。
アフタ性口内炎
丸く浅い潰瘍。中央は白色・黄白色で、周囲が赤くなる。接触すると痛みが強い。
外傷性口内炎
噛み傷や歯との摩擦が生じた部分に、赤みや白っぽいただれが現れる。
カンジダ性口内炎
舌や口腔粘膜に白い苔状の付着物が生じる。拭うと赤くただれることがある。
ヘルペス性口内炎
複数の小水疱や潰瘍が生じ、発熱や歯ぐきの腫れ、強い痛みを伴うことがある。
※画像は代表的な病変の参考例です。実際の診断は医療機関で行います。
口内炎の種類と特徴の比較表
| 種類 | 主な見た目 | 主な原因・特徴 |
|---|---|---|
| アフタ性 | 白色・黄白色の丸い潰瘍 | ストレス、疲労、機械的刺激など |
| 外傷性 | 赤みや白いただれ | 噛み傷、歯の尖り、やけど |
| カンジダ性 | 白い苔状の付着物 | 真菌の異常増殖 |
| ヘルペス性 | 複数の水疱や潰瘍 | 単純ヘルペスウイルス |
| 舌がんなどの病変 | ただれ、白斑、赤斑、硬いしこり | 腫瘍性病変など |
ここで重要なのは、白い部分があるからといって、すべてがアフタ性口内炎ではないという点です。
例えば、カンジダ性口内炎では白い苔が広がることがあり、舌がんや前がん病変でも白色・赤色の変化が見られる場合があります。
見た目の特徴は受診時に症状を伝えるための参考情報として活用し、自己診断に使いすぎないようにしましょう。
【何日で治る?】舌の口内炎の治癒期間と舌がんとの見分け方
舌に口内炎ができたとき、多くの人が気になるのが「何日で治るのか」という問題です。
一般的なアフタ性口内炎は1〜2週間程度で自然に改善します。ただし、原因や病気の種類によって治癒期間は異なります。
舌の口内炎は何日で治る?
口内炎の種類ごとに、おおよその経過を整理すると次のようになります。
| 種類 | 一般的な経過 |
|---|---|
| アフタ性口内炎 | 1〜2週間程度で改善することが多い |
| 外傷性口内炎 | 刺激の原因を取り除くことで改善が期待できる |
| カンジダ性口内炎 | 抗真菌薬などによる治療が必要な場合がある |
| ヘルペス性口内炎 | 症状や重症度によって異なり、医療機関での治療が必要な場合がある |
| 舌がん | 通常の口内炎のように自然治癒するとは限らない |
日本口腔外科学会は、一般的なアフタが1〜2週間で治ることを説明しています。
一方、外傷性口内炎の場合は、傷を作った原因が残っているかどうかも重要です。歯の尖りや詰め物が粘膜に当たり続けていれば、炎症が長引く可能性があります。
口内炎が2週間治らない場合は要注意
特に覚えておきたい目安が、2週間です。
国立がん研究センターは、口腔がんの症状として、粘膜の赤色・白色への変化、ただれ、硬いしこりや腫れなどを挙げています。
また、初期には痛みや出血がほとんどない場合もあり、口内炎と思い込んで放置してしまうケースがあると説明しています。
そのため、2週間経過しても改善しない口内炎は、歯科医院や歯科口腔外科などで診察を受けることが大切です。
痛みがないから安全というわけではありません。
舌がんと一般的な口内炎の見分け方
舌がんと口内炎には、見た目が似ている部分があります。
そのため、自己判断による区別は難しいものの、注意したい特徴には違いがあります。
| 比較項目 | 一般的なアフタ性口内炎 | 舌がんなどの注意すべき病変 |
|---|---|---|
| 形 | 丸く浅い潰瘍 | 不規則なただれや隆起など |
| 色 | 中央が白色・黄白色 | 白色、赤色、混在した色など |
| 周囲 | 赤い縁取りがある | 周囲が硬くなる場合がある |
| 痛み | 食事や接触で痛みやすい | 初期には痛みが乏しいこともある |
| 硬さ | 一般的には硬いしこりを伴わない | 硬結やしこりが見られることがある |
| 経過 | 1〜2週間程度で改善することが多い | 長期間改善しないことがある |
特に注意したいのは、舌がんでは初期に痛みを感じにくい場合があることです。
国立がん研究センターによると、口腔がんでは粘膜の変色や形状の変化、硬いしこりなどが現れることがあります。
さらに進行すると、次のような症状が生じる可能性があります。
- 舌が動かしにくい
- 食べ物を飲み込みにくい
- 話しにくい
- 出血する
- あごの下や首にしこりができる
- 舌の一部にしびれや違和感が続く
舌がんは舌の側面に発生することが多く、慢性的な機械的刺激や喫煙、飲酒なども関連する危険因子として知られています。
ただし、舌の横に口内炎ができたからといって、舌がんという意味ではありません。
見分ける際に最も重要なのは、治癒の経過と、しこり・硬さ・粘膜の変色などの異常がないかという点です。
気になる症状があれば、2週間を待たずに受診して構いません。
【自分でできる対処法】舌の口内炎を早く治すための生活習慣
一般的な口内炎の場合、患部への刺激を減らし、口の中を清潔に保つことが基本です。
ただし、感染症や腫瘍性病変などが疑われる場合は、セルフケアだけで済ませず、原因に応じた治療を受ける必要があります。
1. 口の中を清潔に保つ
口腔内の衛生状態を整えることは、口内炎があるときにも大切です。
次のような方法を意識しましょう。
- 柔らかい歯ブラシを使う
- 強くこすらず優しく磨く
- 食後に口をすすぐ
- 水分をこまめに補給する
- 口の中が乾燥しないようにする
痛みが強い場合は、患部に歯ブラシを直接当てないように注意してください。
2. 刺激の強い食べ物を避ける
口内炎ができている間は、食事内容も工夫したいところです。
| 避けたい食品・飲料 | 理由 |
|---|---|
| 唐辛子などの辛い食品 | 炎症部分への刺激が強い |
| 酢や柑橘類 | 酸味がしみることがある |
| 熱いスープや飲み物 | 患部を刺激する可能性がある |
| 硬いせんべいなど | 粘膜を傷つける可能性がある |
| 塩分の強い食品 | 傷にしみることがある |
代わりに、柔らかく、刺激の少ない食べ物を選びましょう。
例えば、おかゆ、豆腐、柔らかく煮た野菜、冷ましたスープなどが食べやすい場合があります。
3. 睡眠と栄養バランスを整える
ストレスや疲労が関係している場合は、生活習慣の改善も重要です。
- 十分な睡眠時間を確保する
- 食事を抜かない
- 肉、魚、卵、大豆製品を取り入れる
- 野菜や果物をバランスよく食べる
- 過度な飲酒や喫煙を避ける
ビタミンB群や鉄分などを含む食品を意識して取り入れることも役立ちます。
ただし、サプリメントを大量に摂取すれば口内炎が治るわけではありません。栄養不足が疑われる場合は、医師に相談して必要な検査を受けることが適切です。
4. 市販薬は原因に合わせて使用する
口内炎の市販薬には、塗り薬、貼付薬、うがい薬などがあります。
アフタ性口内炎には、炎症や痛みを抑える目的でステロイド成分を含む薬が使われることがあります。
しかし、カンジダ性やヘルペス性など、感染症が原因の場合は治療方法が異なります。
原因を確認せずにステロイド薬を使い続けることは避け、症状が典型的でない場合や長引く場合は医師・歯科医師に相談しましょう。
【何科を受診する?】舌の口内炎が治らないときの相談先
舌の口内炎を診てもらう場合、どの診療科に行けばよいのか迷う人もいるでしょう。
基本的には、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科が相談先になります。
症状別のおすすめ受診先
| 症状・状況 | 受診先 | 主な確認内容 |
|---|---|---|
| 舌を噛んだ、歯が当たる | 歯科・歯科口腔外科 | 傷や歯の尖り、詰め物の状態 |
| 舌に白い潰瘍がある | 歯科口腔外科 | アフタや粘膜疾患の確認 |
| 白い苔や舌のヒリヒリ感がある | 歯科口腔外科・耳鼻咽喉科 | カンジダなどの感染症 |
| 発熱や複数の口内炎がある | 耳鼻咽喉科・内科 | ウイルス感染や全身状態 |
| 2週間以上治らない | 歯科口腔外科・耳鼻咽喉科 | 舌がんや口腔粘膜疾患の確認 |
| 硬いしこりや出血がある | 歯科口腔外科・耳鼻咽喉科 | 腫瘍性病変などの精密検査 |
特に舌がんが心配な場合は、歯科口腔外科や頭頸部を専門とする耳鼻咽喉科が適しています。
病院ではどのような検査をする?
受診すると、まず症状が始まった時期や痛みの程度、再発の有無、服用中の薬などについて確認されます。
その後、舌や口腔粘膜の状態を観察します。
必要に応じて、次のような検査が行われます。
- 口腔内の視診・触診
- 真菌などの感染症を確認する検査
- 血液検査
- 病変の一部を採取する病理組織検査
- CTやMRIなどの画像検査
舌がんが疑われる場合、確定診断には病変の一部を採取して顕微鏡で調べる病理検査が必要です。
国立がん研究センターも、口腔がんの診断において病理検査や画像検査を行うことを説明しています。
すぐに受診したい危険な症状
次のような症状がある場合は、通常の口内炎として長期間様子を見ることはおすすめできません。
- 舌に硬いしこりがある
- 潰瘍から出血する
- 白色や赤色の変化が消えない
- 舌が動かしにくい
- 首やあごの下にしこりがある
- 痛みが強く食事や水分を取れない
- 発熱とともに口内炎が多数できている
特に呼吸や飲み込みに重大な支障がある場合は、緊急の医療対応が必要です。
【プロの結論】舌の口内炎で見落としてはいけない3つの判断基準
舌の口内炎を判断する際に、単に「痛いか」「白いか」だけで考えるのは適切ではありません。
重要なのは、原因、発生場所、治癒の経過を組み合わせて確認することです。
判断基準1:同じ場所に繰り返しできるなら歯を確認する
毎回同じ位置に口内炎ができる場合は、慢性的な刺激が続いている可能性があります。
特に舌の横は歯と接触しやすいため、尖った歯や詰め物の段差などを確認しましょう。
判断基準2:2週間という期間を受診の目安にする
一般的なアフタ性口内炎は1〜2週間程度で改善することが多いものです。
それ以上続く場合は、原因が単なる傷やアフタではない可能性も考える必要があります。
国立がん研究センターなどが示す口腔がんの注意点も踏まえ、2週間改善しない場合は専門医に相談しましょう。
判断基準3:痛みがない場合も異常を軽視しない
口内炎は痛みを伴うことが多い一方、舌がんなどの初期病変は痛みが目立たない場合があります。
硬いしこり、治らない潰瘍、白色・赤色の変化などがある場合は、痛みの有無にかかわらず受診してください。
本当に大切なのは、口内炎を早く治すことだけではなく、治りにくい病変の原因を見逃さないことです。
舌の口内炎の原因に関するよくある質問(FAQ)
Q1:舌に口内炎ができる一番多い原因は何ですか?
舌を噛んだ傷や歯との摩擦などの物理的刺激、アフタ性口内炎などが代表的な原因です。ストレスや疲労、栄養不足などが関係することもあります。
Q2:舌の横に口内炎ができるのはなぜですか?
舌の側面は歯と接触しやすいため、噛み傷や尖った歯、詰め物などによる刺激が原因になることがあります。繰り返し同じ場所にできる場合は歯科医院で確認しましょう。
Q3:舌先の口内炎は何日で治りますか?
一般的なアフタ性口内炎であれば、1〜2週間程度で改善することが多いです。ただし、傷の原因が残っている場合や感染症などが原因の場合は、さらに長引くことがあります。
Q4:舌の裏にできた口内炎も普通の口内炎ですか?
舌の裏側にもアフタ性口内炎や外傷性口内炎は発生します。ただし、治りにくい潰瘍や硬いしこり、出血がある場合は、口腔粘膜疾患などの可能性もあるため診察が必要です。
Q5:口内炎が2週間治らない場合は舌がんですか?
2週間治らないからといって、必ず舌がんというわけではありません。外傷や感染症など、ほかの原因も考えられます。ただし、舌がんなどの病変が隠れている可能性もあるため、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科で検査を受けましょう。
Q6:舌の口内炎は何科に行けばよいですか?
歯科口腔外科が代表的な相談先です。耳鼻咽喉科でも診察を受けられます。歯の尖りや詰め物が原因と思われる場合は、一般歯科で相談する方法もあります。
Q7:ビタミンBのサプリメントを飲めば口内炎は治りますか?
ビタミンB群の不足が関係している場合、栄養状態の改善が役立つ可能性があります。ただし、すべての口内炎がビタミン不足によって起こるわけではありません。噛み傷や感染症など、原因に応じた対応が必要です。
まとめ:舌の口内炎は原因と治癒期間を確認し、早めの受診を
舌に口内炎ができる原因は、噛み傷や歯の尖りによる外傷、アフタ性口内炎、ストレスや疲労、ビタミンB群不足、カンジダやヘルペスなどの感染症まで多岐にわたります。
発生場所によって考えられる原因にも違いがあり、舌の横は歯との摩擦、舌先は噛み傷ややけど、舌の裏側は外傷や粘膜疾患などが考えられます。
一般的なアフタ性口内炎は1〜2週間程度で改善することが多いものの、2週間以上治らない場合は放置せず、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科を受診することが大切です。
特に硬いしこり、出血、白色・赤色の異常、舌の動かしにくさなどがある場合は、早めに専門医の診察を受けましょう。
舌の口内炎は身近な症状ですが、すべてが同じ原因で起こるわけではありません。痛みの強さだけで判断せず、見た目や発生場所、治るまでの期間を確認することが、適切な治療と健康を守る第一歩です。 (出典: 舌 に 口内炎 原因(Yahoo!ニュース))