【都道府県別平均年収】東京と地方ではどれほど違う?地域格差の実態

目次
【都道府県別平均年収】東京と地方ではどれほど違う?地域格差の実態
【都道府県別平均年収】東京と地方ではどれほど違う?地域格差の実態
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 【都道府県別平均年収】東京と地方ではどれほど違う?地域格差の実態

平均年収を比較する際、見落としやすいのが地域による賃金格差だ。

東京をはじめとする大都市圏には大企業や本社機能が集まり、専門職や管理職の雇用機会も多い。一方、地方では地域の主要産業や企業規模、雇用構造が給与水準に影響する。

地域差を詳しく見るには、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」が参考になる。

東京都の所定内給与は月41万8,300円

日本平均年収
【画像】日本 平均 年収 関連ショット

2025年の都道府県別の所定内給与額を見ると、全国平均は月34万600円だった。

東京都は41万8,300円で全国トップ。続いて神奈川県36万8,600円、大阪府34万8,900円、愛知県34万1,600円となっている。

全国平均を上回ったのは、この4都府県だけだった。

反対に、青森県は26万3,900円で最も低い。東京都との月額差は15万4,400円に達する。

この数字は年間の平均年収ではなく、2025年6月に支払われた所定内給与額の月平均である。賞与や時間外手当を含まないため、国税庁の年間給与と直接比較することはできない。

地域による給与格差が生まれる理由

日本平均年収
【写真】日本 平均 年収 近影・注目カット

都道府県ごとの賃金差には、次のような要因が関係している。

- 企業規模の違い:大企業や上場企業の本社が集中する地域では、高い給与水準の求人が集まりやすい。
- 産業構造の違い:金融、情報通信、専門サービスなどの比率が高い地域は、平均給与が上がりやすい。
- 人材需要の違い:専門人材や高度な技術者を必要とする企業が多い地域では、採用競争によって給与が上がる場合がある。
- 生活コストの違い:給与が高い都市部でも、住居費や通勤費などが家計を圧迫する可能性がある。

東京の給与が全国平均より高いからといって、東京で働く人の生活水準が必ず地方より高いとは限らない。

実際に転職や移住を検討する場合は、額面給与だけでなく、家賃、交通費、住宅手当、生活費を差し引いた可処分所得で比較する必要がある。

地方で働くメリットは年収だけでは測れない

日本平均年収
【資料】日本 平均 年収 報道・メディア記録

地方企業では、都市部の大企業より給与水準が低い場合でも、住宅費や通勤時間を抑えられるケースがある。

また、地域密着型の企業で幅広い業務を担当できたり、転勤の可能性が低かったりするなど、金額以外のメリットも存在する。

年収ランキングだけで働く場所を判断するのではなく、生活費を差し引いた後にどれだけ手元に残るかを比較することが、現実的な判断基準になる。

【平均年収と年収中央値の違い】486万円は一般的な会社員の水準なのか?

「日本の平均年収は486万円」と聞いて、自分の年収がそれより低ければ、収入が少ないと感じる人もいるだろう。

しかし、平均年収だけで自分の給与水準を判断するのは適切ではない。

その理由は、平均値と中央値が異なる指標だからだ。

平均年収は一部の高所得者によって上昇する

平均年収は、対象者全員の給与を合計し、人数で割った数字である。

例えば、5人の年収が次のようになっているとする。

- 300万円
- 350万円
- 400万円
- 450万円
- 1,000万円

この場合、平均年収は500万円になる。

しかし、5人のうち4人は500万円に届いていない。

高額所得者が含まれると平均値は上昇するため、平均年収が必ずしも一般的な会社員の実感に近いとは限らない。

中央値は給与を低い順に並べたときの真ん中

中央値とは、給与を低い順に並べたとき、中央に位置する人の年収を指す。

人数が奇数なら中央の人の金額、偶数なら中央に位置する2人の金額の平均を使う。

高所得者が少数存在しても、平均値ほど大きな影響を受けないため、給与分布の中心を知るうえで役立つ。

2025年の給与分布から分かること

国税庁の調査では、年間給与300万円超400万円以下の人が799万人で、構成比15.5%と最も多かった。

次いで400万円超500万円以下が792万人、構成比15.3%となっている。

累積構成比を見ると、300万円以下の層までで47.1%、400万円以下までで62.6%となる。このため、中央値が属する給与階級は400万円超500万円以下と判断できる。

ただし、これは給与階級別の分布から分かる範囲であり、正確な中央値を算出したものではない。

また、男女別では分布に明確な違いがある。

男性は400万円超500万円以下が16.6%で最多。一方、女性は200万円超300万円以下が18.7%で最多となった。女性では100万円超200万円以下も18.5%を占めている。

さらに、年間給与800万円超の人は全体の約12.7%。年収1,000万円を超える人は約6.6%にとどまる。

つまり、平均給与486万6,000円という数字だけを見て、日本の会社員の多くが500万円前後を稼いでいると考えるのは正確ではない。

自分の年収を判断するための3つの基準

平均年収を参考にするなら、次の3つを組み合わせると判断しやすい。

1. 全国平均との比較:日本全体の給与水準と自分の位置を確認する。
2. 同年代との比較:20代、30代、40代など、年齢による給与差を考慮する。
3. 同業種・同職種との比較:全国平均ではなく、自分と似た仕事をする人の待遇を確認する。

特に転職を検討している人は、全国平均だけを目標にするより、同じ職種・経験年数の求人と比較するほうが実用的だ。

【平均年収486万円の手取りはいくら?】税金・社会保険料を差し引いた実額

平均年収486万6,000円は、税金や社会保険料を差し引く前の額面給与である。

実際に銀行口座へ振り込まれる金額は、これより少なくなる。

給与から差し引かれる主な項目

会社員の給与から差し引かれる主な費用は次のとおりだ。

- 所得税:個人の所得に応じて課税される国税。
- 住民税:原則として前年の所得などを基に計算される地方税。
- 健康保険料:医療費の自己負担を軽減するための社会保険料。
- 厚生年金保険料:将来の年金給付などを支える保険料。
- 雇用保険料:失業給付や雇用関連制度を支える保険料。
- 介護保険料:原則40歳以上65歳未満の医療保険加入者が負担する保険料。

健康保険や厚生年金などの社会保険料は、原則として事業主と従業員が分担する仕組みだ。

年収486万円なら手取りは約380万円台が目安

2026年の税制・社会保険料を使った一般的な試算では、年収500万円の会社員は、独身・扶養なし・東京都・40歳未満という条件で、年間手取りが約394万円となる例がある。

この水準を参考にすると、額面年収486万6,000円の場合、手取りはおおむね380万円台が目安になる。

ただし、これは実際の国税庁調査による平均手取り額ではない。年齢、扶養家族、居住地域、加入する健康保険、賞与の割合などによって変動する。

特に40歳以上では介護保険料が加わる。また、住民税は前年の所得に基づいて計算されるため、就職初年度と2年目以降では手取りが変わる場合もある。

平均給与が増えても手取りが同じように増えるとは限らない

今回の調査では、2025年の給与総額は247兆6,479億円で前年比2.6%増となった。

源泉徴収された所得税額は13兆1,262億円で、前年比17.4%増だった。

ただし、税額の増加には納税者数や税制上の変化なども関係するため、個々の会社員の税負担が一律に17.4%増えたという意味ではない。

また、国税庁の統計における給与総額に対する源泉徴収税額の割合5.30%は、社会保険料を含む手取り控除率ではない。

年収の増加を実感するには、額面だけでなく、税金と社会保険料を引いた後の金額、さらに物価上昇を考慮する必要がある。

【プロの結論】日本の平均年収486万円をキャリア形成にどう生かすべきか

2026年最新の平均給与486万6,000円は、日本の民間給与が上昇していることを示す重要な数字だ。

しかし、この数字だけを基準に自分の仕事やキャリアを評価するのはおすすめできない。

統計を読み解くと、次の3つのポイントが浮かび上がる。

1. 年収の高さよりも給与の構成を確認する

年収が高くても、賞与への依存度が高い企業では、業績によって年間収入が変動する可能性がある。

基本給、固定手当、変動手当、賞与を分けて確認し、毎月安定して受け取れる金額を把握したい。

2. 業界と職種の両方を見る

電気・ガス・熱供給・水道業や金融業、情報通信業は平均給与が高い。

しかし、同じ業界でも職種や企業規模によって待遇は異なる。業界ランキングだけで転職先を選ぶのではなく、自分の経験がどの程度評価されるかを確認する必要がある。

3. 年収と生活の豊かさを分けて考える

東京都の平均賃金は全国最高だが、住居費などの生活コストも考慮しなければならない。

地方で年収が低くても、住宅費や通勤費が抑えられれば、可処分所得や自由に使える時間では有利になる可能性がある。

重要なのは、他人より高い年収を得ることだけではなく、自分が望む生活を実現できる収入と働き方を選ぶことだ。

【日本平均の年収】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年最新の日本の平均年収はいくらですか?

A1:国税庁が2026年9月29日に公表した令和7年分民間給与実態統計調査では、2025年の平均給与は486万6,000円です。前年比1.9%増で、5年連続の上昇となりました。

Q2:男性と女性の平均年収はいくらですか?

A2:男性は596万7,000円、女性は341万8,000円です。男女の差は254万9,000円となっています。

Q3:正社員と非正規雇用では平均年収にどれほど差がありますか?

A3:正社員は559万3,000円、正社員以外は209万5,000円です。差額は349万8,000円です。ただし、年間労働時間や賞与、雇用形態の違いも考慮する必要があります。

Q4:日本で最も平均年収が高い業種はどこですか?

A4:電気・ガス・熱供給・水道業です。2025年の平均給与は854万4,000円でした。次いで金融業・保険業、情報通信業が続きます。

Q5:年齢別で最も平均年収が高いのは何歳ですか?

A5:男性では55~59歳が734万円で最高です。女性は45~49歳の377万円が最も高い水準です。男女で年齢別の給与カーブは異なります。

Q6:平均年収486万円の手取りはいくらですか?

A6:独身・扶養なしの会社員を想定した2026年の税金・社会保険料による概算では、年間380万円台が目安です。実際の金額は年齢や家族構成、居住地などによって変わります。

Q7:平均年収と中央値はどちらを参考にすべきですか?

A7:給与分布の中心を知りたい場合は中央値が参考になります。一方、社会全体の給与水準や経年変化を比較する場合には平均値が便利です。両方の指標を目的に応じて使い分けるのが適切です。

まとめ:2026年の日本平均年収は486万6,000円、数字の裏側にある格差も見る

2026年最新の国税庁「令和7年分民間給与実態統計調査」によると、日本の平均給与は486万6,000円だった。前年比1.9%増で、5年連続の上昇となっている。

一方、男女別では男性596万7,000円、女性341万8,000円。雇用形態別では正社員559万3,000円、正社員以外209万5,000円と、大きな格差が残っている。

業種別では電気・ガス・熱供給・水道業が854万4,000円でトップとなり、地域別では東京都の所定内給与が全国最高だった。

こうした数字から分かるのは、日本の平均年収が上昇している一方、その恩恵の大きさは働く人の属性や環境によって異なるということだ。

自分の給与水準を正しく判断するには、全国平均だけでなく、同年代・同業種・同じ雇用形態の人との比較が欠かせない。

平均年収486万円は、目標にすべき絶対的な基準ではなく、自分の現在地を把握するための参考指標である。

これから転職や昇給、働き方の変更を考える人は、額面年収だけにとらわれず、手取り、労働時間、賞与の安定性、生活コストまで含めて、自分にとって納得できる収入を見極めたい。 (出典: 日本 平均 年収(Yahoo!ニュース))