【初心者向け】最も簡単なプレーンノットの結び方と手順
ネクタイの結び方で最初に覚えたいのが、プレーンノット(フォアインハンドノット)です。
結び目がコンパクトで、比較的短い手順で完成するため、ネクタイ初心者や不器用な人にも向いています。就活から普段のビジネスまで幅広く使える、基本中の基本です。
プレーンノットを結ぶ前の準備
まず、以下のポイントを確認しましょう。
- 大剣: 幅が広いほうの先端
- 小剣: 幅が狭いほうの先端
- ノット: ネクタイの結び目
- ディンプル: 結び目の下に作るくぼみ
シャツの襟を立て、ネクタイを首にかけます。大剣を小剣より長くしておくことがポイントです。
最初は大剣を十分に長く取っておき、最後にベルトの位置に合わせると調整しやすくなります。
プレーンノットの結び方7ステップ
STEP1:大剣を小剣の上に重ねる
大剣を左側、小剣を右側に配置します。大剣を小剣の上に交差させ、交差した部分を指で軽く押さえます。
STEP2:大剣を小剣の後ろに回す
交差した部分を支点にして、大剣を小剣の下側から反対方向へ回します。
STEP3:大剣をもう一度前に回す
大剣を小剣の周囲に巻き付け、結び目の正面に水平の輪を作ります。この輪が最後に大剣を通す部分です。
STEP4:大剣を首元の輪に通す
大剣の先端を持ち、首にかかっているネクタイの輪へ下側から通します。
STEP5:正面にできた輪へ大剣を通す
STEP3で作った正面の輪に、大剣の先端を上から通します。
STEP6:大剣を下方向に引く
大剣をゆっくり下に引き、結び目の形を整えます。このとき、一気に引っ張らず、結び目の左右を指で支えるのがコツです。
STEP7:小剣を持って結び目を整える
小剣を軽く引きながら、結び目を襟元まで持ち上げます。大剣の位置と結び目の形を確認すれば完成です。
この基本手順は、ブルックス ブラザーズ ジャパンの公式結び方ガイドでも紹介されている方法です。
プレーンノットが初心者におすすめの理由
プレーンノットの魅力は、簡単に結べるだけではありません。
- 結び目が小さく、襟元がすっきりする
- 厚手のネクタイでも比較的ボリュームを抑えられる
- 就職活動や一般的なビジネスシーンに使いやすい
- 結び方を覚えれば、毎朝の準備がスムーズになる
特に、ネクタイの結び方に慣れていない人は、最初から難しい結び方に挑戦するより、プレーンノットを安定して作れるようになることをおすすめします。
【応用編】セミウィンザーノットとウィンザーノットの簡単な結び方
プレーンノットを覚えたら、次はセミウィンザーノットとウィンザーノットです。
どちらも三角形に近い整った結び目が特徴ですが、完成したときのボリュームと手順に違いがあります。
セミウィンザーノットの結び方
セミウィンザーノットは、プレーンノットよりも結び目にボリュームが出て、左右対称に整えやすい方法です。
レギュラーカラーからワイドカラーまで合わせやすく、ビジネスシーンでも活躍します。
基本の手順は次の8ステップです。
1. 大剣を小剣の上に交差させる。
2. 大剣を小剣の後ろから首元の輪に通す。
3. 大剣を下方向に引き、片側に出す。
4. 大剣を小剣の後ろ側に回して反対側へ持っていく。
5. 大剣を結び目の前面に水平に巻き付ける。
6. 大剣を首元の輪に下から通す。
7. 正面にできた輪に大剣を通す。
8. 大剣を下に引き、結び目とディンプルを整える。
仕上げでは、結び目の左右を均等に整えることが大切です。
プレーンノットよりも手順は増えますが、慣れると安定した三角形を作れるようになります。
伊勢丹新宿店メンズ館の公式メディアでも、左右対称で適度なボリュームのある結び方として紹介されています。
ウィンザーノットの結び方
ウィンザーノットは、3種類の中で最も大きく、左右対称の三角形に仕上がる結び方です。
ワイドカラーや襟の開きが大きいシャツと相性がよく、胸元に存在感を出したい場合に向いています。
基本の手順は次のとおりです。
1. 大剣を小剣の上に交差させる。
2. 大剣を首元の輪に下から通す。
3. 大剣を下方向に引き、片側へ持っていく。
4. 大剣を小剣の後ろ側から反対方向へ回す。
5. 大剣を首元の輪に上から通す。
6. 大剣を反対側に下ろし、左右の結び目を作る。
7. 大剣を結び目の前面に巻き付ける。
8. 大剣を首元の輪に下から通す。
9. 正面の輪に大剣を通す。
10. 結び目を締めて形を整える。
ウィンザーノットは結び目が大きくなるため、厚手のネクタイを使うと首元が窮屈に見える場合があります。
薄手の生地や、襟の開きが大きなシャツと組み合わせるとバランスを取りやすくなります。
【徹底比較】ネクタイの結び方と襟型・着用シーンの相性
ネクタイは、結び方だけでなくシャツの襟型との組み合わせも大切です。
同じネクタイを使っても、結び目の大きさが変わると胸元の印象は大きく変化します。
3種類の結び方を比較
| 比較項目 | プレーンノット | セミウィンザー | ウィンザー |
|---|---|---|---|
| 結び目 | 小さめ | 中程度 | 大きめ |
| 形 | やや縦長 | 左右対称の三角形 | 大きな三角形 |
| 難易度 | 簡単 | 普通 | やや難しい |
| 覚えやすさ | 非常に高い | 慣れれば簡単 | 練習が必要 |
| 襟型 | レギュラー・ボタンダウン | レギュラー・セミワイド | ワイド・カッタウェイ |
| 就活 | おすすめ | おすすめ | 優先度は低め |
| ビジネス | おすすめ | おすすめ | 襟型次第 |
| おすすめの人 | 初心者 | バランス重視 | 大きな結び目が好み |
※相性は一般的な着こなしの目安です。ネクタイの厚さや幅、シャツの襟の大きさによって調整してください。
この比較は、SUIT SELECT、AOKI、ブルックス ブラザーズなどの結び方ガイドで紹介されている特徴を整理したものです。
シャツの襟型別におすすめの結び方
レギュラーカラー
一般的なビジネスシャツに多い襟型です。プレーンノットならコンパクトで清潔感のある印象に仕上がります。セミウィンザーも合わせやすい選択肢です。
ボタンダウンカラー
襟先をボタンで留めるデザインです。結び目が大きすぎると襟元が窮屈に見えるため、プレーンノットがよく合います。
セミワイドカラー
襟の開きが標準よりやや広いタイプです。プレーンノットでも問題ありませんが、セミウィンザーにすると胸元のバランスを取りやすくなります。
ワイドカラー・カッタウェイ
襟の開きが広いタイプです。セミウィンザーやウィンザーノットを使うと、襟元の空間を埋めやすくなります。
SUIT SELECTの公式解説でも、襟の開きと結び目の大きさを合わせることがポイントとして挙げられています。
就活とビジネスではどの結び方が正解?
就職活動では、まずプレーンノットをおすすめします。
面接ではネクタイの結び方そのものを目立たせるより、清潔感や全体の身だしなみを整えることが大切です。
- 就活・会社説明会:プレーンノット
- 一般的なオフィス勤務:プレーンノット
- 商談・プレゼン:プレーンノットまたはセミウィンザー
- フォーマルなパーティー:セミウィンザーまたはウィンザー
- 襟の開きが大きなシャツ:ウィンザーまたはセミウィンザー
就活向けのネクタイ選びについて、ブルックス ブラザーズの公式ガイドは、紺・えんじ・グレーなどの落ち着いた色や、標準的な剣幅を紹介しています。
【仕上がりが変わる】ネクタイの長さ・結び目・ディンプルをきれいにする方法
ネクタイをきれいに見せるためには、結び方だけでなく、最後の調整が欠かせません。
特に初心者が失敗しやすいのが、長さ、結び目の位置、ディンプルの3つです。
ネクタイの長さの目安はベルトの位置
基本は、大剣の先端がベルトのバックル付近にくる長さです。
長すぎると腰回りが重たい印象になり、短すぎるとバランスが崩れてしまいます。
結ぶ前に大剣を長めに取っておき、完成後に小剣と一緒に位置を確認すると調整しやすくなります。
ネクタイの長さは、身長だけでなく首回りや結び方によっても変わります。
特にセミウィンザーやウィンザーは結び目を作るために生地を多く使います。通常の長さでは大剣が短くなる場合もあるため、必要に応じて長めのネクタイを選びましょう。
伊勢丹新宿店メンズ館の解説では、セミウィンザーノットで長さが不足する場合、148~150cm程度のネクタイも選択肢として紹介されています。
ディンプルの作り方は指の使い方がポイント
ディンプルとは、ネクタイの結び目のすぐ下に作る小さなくぼみのことです。
このくぼみがあると生地に陰影が生まれ、胸元が立体的に見えます。
きれいなディンプルを作る手順は次のとおりです。
1. 大剣を正面の輪に通す直前に、結び目の下側を確認する。
2. 親指と中指で大剣の中央を軽くつまむ。
3. 人差し指で中央にくぼみを作る。
4. くぼみを維持したまま、大剣をゆっくり下へ引く。
5. 結び目を締め、くぼみの左右のひだを整える。
ポイントは、ディンプルを作ってから締めることです。
結び目を締めた後に無理やりくぼみを作ろうとすると、形が崩れやすくなります。
伊勢丹新宿店メンズ館のスタイリストも、ディンプルがうまく作れない原因の一つとして結び方の緩さを挙げています。親指と中指でひだを作り、人差し指で固定する方法が紹介されています。
結び目をきれいに整える5つのコツ
- 左右のバランスを確認する: 結び目が斜めになっていないかチェックする。
- 締めすぎない: 襟元に適度な余裕を残し、首を圧迫しないようにする。
- 大剣をまっすぐにする: 正面から見て剣先が左右に傾かないように調整する。
- ディンプルを中央に作る: 深すぎず浅すぎない自然なくぼみを意識する。
- 小剣を固定する: 裏側の小剣通しに通し、ネクタイが動きにくい状態にする。
なお、ディンプルは必ず作らなければならないものではありません。ビジネスでは立体感を出すのに便利ですが、葬儀などの弔事では華やかな演出を避け、くぼみを作らずシンプルに結ぶのが基本です。
【失敗しないために】不器用な人の対処法とネクタイのほどき方
ネクタイの結び方がうまくいかない場合、力任せに締めたり、何度も同じ場所を引っ張ったりする必要はありません。
失敗の原因を見つけて、一つずつ修正することが近道です。
不器用な人が陥りやすい失敗と解決策
| よくある失敗 | 主な原因 | 解決方法 |
|---|---|---|
| 大剣が短くなる | 最初の長さが不足 | 結ぶ前に大剣を長く取る |
| 結び目が曲がる | 交差部分がずれている | 中央を指で押さえる |
| 結び目が大きすぎる | 巻き付けすぎ・厚手の生地 | プレーンノットに変更 |
| ディンプルが消える | 締め方が緩い | くぼみを固定して締める |
| 襟元が窮屈になる | ノットが大きすぎる | 小さな結び方を選ぶ |
| 小剣が余る | 長さの配分が合っていない | 最初の位置を調整する |
初心者は、鏡の前で練習するだけでなく、最初は襟を立てた状態で結び目を確認すると動きが分かりやすくなります。
また、最初から完璧な形を目指さず、まず大剣を正しい順番で動かせるようになることが大切です。
ネクタイの正しいほどき方
ネクタイを外すときは、結んだときと反対の順序をたどるようにしましょう。
基本のほどき方
1. 結び目を片手で軽く持つ。
2. 小剣側を無理に引っ張らず、結び目の締まりを緩める。
3. 大剣を正面の輪からゆっくり抜く。
4. 首元の輪を広げる。
5. ネクタイを首から外す。
結び目が固いからといって、強く引っ張ってほどくのは避けましょう。
生地に余計な負担がかかり、シワや型崩れの原因になります。
ネクタイを長持ちさせる保管方法
ほどいたネクタイは、そのまま丸めて放置するのではなく、シワを伸ばして保管することが大切です。
- 使用後は結び目を完全にほどく。
- ネクタイをハンガーに掛けて休ませる。
- シワが気になる場合は適切な方法でスチームを当てる。
- 汚れは強くこすらず、素材に合わせて手入れする。
東京ネクタイ協同組合も、ネクタイの保管やシワへの対処を紹介しており、小剣側から巻いて保管する方法も挙げています。
【よくある質問】ネクタイの簡単な結び方に関するFAQ
Q1:ネクタイの結び方で一番簡単なのは?
A:プレーンノットです。
大剣を小剣に巻き付け、首元の輪と正面の輪に通す基本的な結び方です。初心者でも覚えやすく、就活やビジネスにも幅広く使えます。
Q2:就活ではプレーンノットとセミウィンザーのどちらがよい?
A:迷ったらプレーンノットがおすすめです。
すっきりした結び目で、リクルートスーツにも合わせやすい方法です。襟の開きが広いシャツなら、セミウィンザーも適しています。
Q3:ネクタイの先端はどの位置に合わせる?
A:大剣の先端をベルトのバックル付近に合わせます。
長すぎず短すぎない状態が基本です。座ったときや立ったときにも不自然にならないか確認しましょう。
Q4:ディンプルは必ず作らなければいけない?
A:必須ではありません。
通常のビジネスシーンでは立体感を出すためにおすすめですが、葬儀などの弔事では作らないシンプルな結び方が適しています。
Q5:ネクタイがうまく結べない場合はどうすればよい?
A:まずプレーンノットだけを練習しましょう。
最初は大剣と小剣の動かし方を覚え、結び目の位置や長さは完成後に調整します。慣れるまでは鏡を見ながら一つずつ手順を確認するのがおすすめです。
Q6:ネクタイをほどくときは結び目を引っ張ってもよい?
A:強く引っ張るのは避けましょう。
結び目を少しずつ緩め、結んだときと逆の順番でほどくと生地への負担を抑えられます。
まとめ:ネクタイの簡単な結び方は基本を覚えれば大丈夫
ネクタイをきれいに結ぶために、最初から多くの結び方を覚える必要はありません。
まずはプレーンノットを習得し、必要に応じてセミウィンザーノットやウィンザーノットを使い分けることが、効率よく身だしなみを整える方法です。
最後に、この記事で紹介した重要なポイントを整理します。
- 初心者は簡単で汎用性の高いプレーンノットから始める。
- 左右対称の結び目を作りたいならセミウィンザーを覚える。
- ウィンザーノットは襟の開きが広いシャツに合わせる。
- 大剣の先端はベルトのバックル付近に調整する。
- ディンプルは指でくぼみを作りながら締める。
- 葬儀ではディンプルを作らず、落ち着いた結び方にする。
- ネクタイを外すときは無理に引っ張らず、順番にほどく。
【プロの結論】
ネクタイの仕上がりを左右するのは、結び方の難しさではなく、結び目と襟型、ネクタイの長さが調和しているかどうかです。
毎日の仕事ならプレーンノット、少し端正な印象にしたい日ならセミウィンザー。まずはこの2種類を使い分けられるようになるだけで、就活からビジネスまで対応できる幅が広がります。
忙しい朝でも慌てずに結べるよう、最初は時間に余裕のある日に練習しておきましょう。基本を身につければ、ネクタイは決して難しいものではありません。
主な参考資料:AOKI就活magazine、伊勢丹新宿店メンズ館 ISETAN MEN'S net、ブルックス ブラザーズ ジャパン、SUIT SELECT、ZOZOTOWN、東京ネクタイ協同組合。 (出典: ネクタイ 結び方 簡単(Yahoo!ニュース))