2026年最新|せせりとは?鶏の首の希少部位の味・食感・カロリーと焼き方を徹底解説
焼き鳥店のメニューで見かける「せせり」。独特の弾力とジューシーな脂のうまみが魅力ですが、実際には鶏のどこの部位なのか、もも肉やぼんじりと何が違うのか、詳しく知らない人も少なくありません。
せせりとは、鶏の首まわりにある筋肉を取り出した希少部位です。首を頻繁に動かす鶏の筋肉ならではの引き締まった肉質が特徴で、噛むほどに肉汁と脂のうまみが広がります。2026年1月に独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)が公開した鶏肉の部位解説でも、せせりは一羽から取れる量が特に少ない部位として紹介されています。
この記事では、せせりの場所や名前の由来、味・食感、もも肉やぼんじりとの違い、カロリー・栄養成分、下処理の方法、おいしい焼き方から家庭で作れるレシピまで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- せせりの正体: 鶏の首まわりの筋肉で、一羽から少量しか取れない希少部位。
- 味と食感: 引き締まった弾力と適度な脂が特徴。噛むほどに濃厚なうまみを楽しめる。
- もも肉・ぼんじりとの違い: せせりは首、もも肉は脚、ぼんじりは尾の付け根に位置する。
- カロリーと栄養: たんぱく質を含む一方、脂質にも注意したい部位。
- おいしい食べ方: 塩焼きや焼き鳥がおすすめ。焼きすぎず、中心まで十分に加熱することがポイント。
【まず結論】せせりとは鶏の首の筋肉!一羽から少量しか取れない希少部位
せせりは、鶏の首から取り出される頸部の筋肉です。焼き鳥店では「ネック」「小肉(こにく)」などの名前で提供されることもあります。
鶏肉といえば、もも肉やむね肉を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、鶏にはそれ以外にもさまざまな食用部位があり、せせりもその一つです。
FAMICが2026年1月に発行した広報誌では、希少部位を含めると鶏肉の食べられる部位は20種類以上に及ぶと紹介されています。その中でも、せせりは一羽から取れる量が特に少ない部位として取り上げられています。
せせりは鶏のどこにある?
せせりがあるのは、鶏の首まわりです。
首の骨に沿って付いている筋肉で、頭を動かしたり、首の向きを変えたりする際に使われます。普段からよく動かす場所であるため、筋肉が発達し、肉質が引き締まっています。
スーパーや精肉店で販売されるせせりは、骨から取り外して食べやすくした状態が一般的です。
「せせり」という名前の由来
名前の由来は、肉を骨から「せせり取る」という表現にあります。
「せせる」とは、細かい部分をつついたり、ほじったりして取り出すことを意味する言葉です。
鶏の首の骨に沿って付いている肉を取り出す作業に由来し、せせりと呼ばれるようになったとされています。
独立行政法人家畜改良センター兵庫牧場の2026年6月更新の部位解説でも、せせりは頸部からせせり取ることに由来する名称として紹介されています。
せせりはなぜ希少部位なのか
せせりが希少とされる最大の理由は、一羽から確保できる可食部分が限られているためです。
もも肉やむね肉のように大きな部位として切り分けられるものではなく、首の骨に沿った筋肉を取り外す必要があります。
また、形状が細長く不規則なため、加工にも手間がかかります。
ただし、希少部位だから必ず高級品というわけではありません。流通量や加工方法、販売店によって価格は異なります。
【味と食感を徹底解説】せせりはプリプリの弾力と脂のうまみが魅力
せせりの魅力は、赤身のしっかりした歯ごたえと脂のジューシーさを同時に楽しめることです。
鶏の首は日常的に動かす部位であり、筋肉が発達しています。そのため、一般的なむね肉のような淡白さとは異なる、独特の弾力があります。
せせりの味は濃厚でジューシー
せせりは鶏肉らしいうまみが強く、適度な脂によるコクも感じられます。
一口食べると、表面の香ばしさに続いて肉汁が広がり、噛むほどに脂の甘みと肉の風味が感じられるのが特徴です。
特に塩焼きでは、調味料の味に隠されにくいため、素材本来の風味を楽しめます。
せせりの食感はプリプリ?コリコリ?
せせりの代表的な食感は、プリプリとした弾力です。
ただし、軟骨のように硬くコリコリしているわけではありません。筋肉の繊維がしっかりしているため、噛み応えがありながら、適切に加熱すればジューシーさも残ります。
焼きすぎると水分が抜けて硬くなるため、火加減が仕上がりを左右します。
せせりがおすすめの人・苦手な人
せせりは、次のような好みを持つ人に向いています。
- 肉の弾力や歯ごたえを楽しみたい人
- 脂のうまみがある鶏肉が好きな人
- 焼き鳥の塩味や炭火焼きが好きな人
- もも肉とは異なる食感を試したい人
一方、脂質をできるだけ抑えたい人や、柔らかく淡白な鶏肉を好む人には、皮なしのむね肉やささみのほうが適しています。
【もも肉・ぼんじりとの違い】せせりの位置と肉質を比較
せせりと混同されやすい鶏肉の部位が、もも肉とぼんじりです。
いずれも焼き鳥の人気メニューですが、鶏の体のどこにあるのか、脂の量や食感、味わいには違いがあります。
せせり・もも肉・ぼんじりの比較表
| 比較項目 | せせり | もも肉 | ぼんじり |
|---|---|---|---|
| 部位 | 首まわり | 脚 | 尾の付け根 |
| 筋肉の特徴 | よく動く首の筋肉 | 脚を動かす筋肉 | 尾の付け根の肉 |
| 食感 | プリプリとした弾力 | 柔らかくジューシー | もちもちとした食感 |
| 味わい | 肉のうまみと脂のコク | 鶏肉らしい濃厚な味 | 脂の甘みが強い |
| 脂質の特徴 | 適度な脂を含む | 皮の有無で変わる | 脂が非常に多い |
| 希少性 | 高い | 定番部位 | 高い |
| 代表的な料理 | 焼き鳥、塩焼き、炒め物 | 唐揚げ、照り焼き、親子丼 | 焼き鳥、串焼き |
せせりともも肉の違い
大きな違いは、部位の位置と筋肉の性質です。
もも肉は鶏の脚にあたる部分で、比較的まとまった量が取れます。脂肪が多く、加熱するとコクのある味わいになるのが特徴です。
一方、せせりは首の筋肉です。もも肉よりも細かく引き締まった肉質で、プリッとした歯ごたえを楽しめます。
どちらも脂とうまみを楽しめますが、食べ応えや食感の違いを重視するなら、せせりがおすすめです。
せせりとぼんじりの違い
せせりとぼんじりは、脂のうまみを楽しめる点では共通していますが、部位はまったく異なります。
ぼんじりは鶏の尾の部分にある肉です。脂が豊富で、もちもちとした食感が特徴です。
一方、せせりは首の筋肉で、脂だけでなく筋肉の弾力も楽しめます。
ぼんじりには皮脂腺があり、臭いの原因になることがあるため、下処理で取り除く場合があります。
つまり、肉の弾力とうまみを楽しみたいならせせり、脂の濃厚さを楽しみたいならぼんじりという選び方ができます。
【カロリー・栄養成分】せせりの脂質とたんぱく質はどのくらい?
せせりを食べるときに気になるのが、カロリーや脂質、たんぱく質などの栄養成分です。
せせりは筋肉の部位であるため、たんぱく質を含みますが、脂も付いているため、極端な低脂質食品とはいえません。
せせりのカロリーは100gあたり何kcal?
せせり単独のカロリーについては、注意が必要です。
文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」に対応する食品成分データベースでは、鶏もも肉やむね肉などの数値が掲載されていますが、せせりそのものの独立した標準成分値は確認できません。
そのため、せせりのカロリーを公的な確定値として断定することはできません。
参考として、同データベースに掲載されている若どりの皮つきもも肉(生)の数値は、可食部100gあたり次のとおりです。
- エネルギー:190kcal
- たんぱく質:16.6g
- 脂質:14.2g
これはあくまで比較用の参考値であり、せせりの実測値ではありません。
せせりは皮や脂肪の付き方、取り除く脂の量によっても栄養成分が変わるため、商品ごとの表示がある場合はそちらを優先しましょう。
せせりの栄養成分とたんぱく質
せせりには、筋肉を構成する栄養素であるたんぱく質が含まれています。
また、鶏肉にはナイアシンやビタミンB6などのビタミンB群も含まれます。
ただし、せせりだけを食べれば必要な栄養素をすべて補えるわけではありません。
野菜や穀類などを組み合わせ、食事全体のバランスを整えることが大切です。
せせりはダイエット中に食べてもいい?
ダイエット中でも、せせりを適量楽しむことはできます。
ただし、脂質を多く含む可能性があるため、食べる量や調理方法には気を配りたいところです。
おすすめは次の方法です。
- 余分な脂を取り除いてから調理する
- 油を追加しすぎない
- 塩焼きや野菜炒めにする
- 甘いタレを大量に使わない
- 一度に食べる量を調整する
せせりは、低脂質を最優先する人向けの食材ではありませんが、肉のうまみと食感を楽しみながら食事に取り入れられる部位です。
【下処理方法】せせりをおいしく食べるための準備と注意点
せせりは購入後、そのまま調理できる商品もありますが、余分な脂や筋などが付いている場合は簡単な下処理をすると仕上がりがよくなります。
せせりの基本的な下処理方法
1. 余分な脂を確認する: 大きな脂肪の塊が付いている場合は、包丁で薄く取り除きます。
2. 硬い部分を取り除く: 気になる筋や食べにくい部分があれば、包丁で切り分けます。
3. 水気を拭き取る: キッチンペーパーで表面の水分を拭きます。
4. 食べやすい大きさに切る: 大きさをそろえると火の通りが均一になります。
5. 必要に応じて下味を付ける: 塩、こしょう、酒などで味を整えます。
脂をすべて取り除く必要はありません。せせりのおいしさを支える脂まで取り除いてしまうと、ジューシーさが損なわれるためです。
せせりは洗うべき?下処理で気を付けたいこと
生の鶏肉は水で洗わないようにしましょう。
農林水産省は、鶏肉を洗う際に水が飛び散ることで、食中毒菌がキッチンや周囲の食材に広がる可能性を指摘しています。
ドリップや水分が気になる場合は、キッチンペーパーで拭き取る方法が適しています。
また、生肉を扱った包丁やまな板は、野菜などの調理器具と分けるか、使用後に十分洗浄・消毒してください。
【おいしい焼き方・レシピ】せせりを家庭で焼き鳥店のように楽しむ方法
せせりの魅力を引き出すなら、焼き鳥や塩焼きがおすすめです。
脂のうまみと弾力があるため、複雑な味付けをしなくてもおいしく食べられます。
フライパンで作るせせりの基本の塩焼き
家庭で手軽に作るなら、フライパンを使った塩焼きが最適です。
材料(2人分)
- せせり:200〜250g
- 塩:適量
- 黒こしょう:適量
- レモン:お好みで
- 刻みねぎ:お好みで
作り方
1. 下処理したせせりの水気をキッチンペーパーで拭き取ります。
2. フライパンを中火で温めます。
3. せせりを並べ、脂の多い面から焼き始めます。
4. 焼き色を確認しながら裏返し、全体に均等に火を通します。
5. 必要に応じてふたを使い、中心まで加熱します。
6. 塩と黒こしょうで味を整え、ねぎやレモンを添えて完成です。
せせりは薄い部分も多いため、焼きすぎると硬くなりやすい食材です。こまめに状態を確認しながら加熱しましょう。
ただし、焼き時間だけで安全性を判断してはいけません。厚みや火力によって加熱状態は異なります。
焼き鳥にするなら塩がおすすめ
せせりの焼き鳥は、塩でシンプルに味わうと肉の風味が引き立ちます。
串に刺すときは、大きさをそろえ、肉が外れないようにしっかり刺すことがポイントです。
焼き台では、頻繁に返しながら均等に火を入れ、最後に表面へ香ばしい焼き色を付けます。
食肉卸のプレコフーズが公開する焼き鳥の実践解説でも、せせりは肉が薄く火が通りやすいため、こまめに返して焼きすぎを防ぐ方法が紹介されています。
せせりのおすすめアレンジレシピ3選
1. せせりのねぎ塩焼き
刻んだ長ねぎ、ごま油、塩、黒こしょうを合わせ、焼いたせせりに絡めます。
脂のうまみとねぎの香りが合わさり、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにも向いています。
2. せせりのガーリックしょうゆ炒め
せせりをフライパンで焼き、にんにくとしょうゆを加えて仕上げます。
キャベツやピーマンなどの野菜を加えると、食感の違いも楽しめます。
3. せせりのポン酢焼き
せせりを十分に加熱してから、ポン酢を絡めます。
大根おろしや刻みねぎを添えると、脂のコクをさっぱりと楽しめます。
せせりを焼くときに最も大切な安全上の注意
鶏肉は新鮮であっても、生や加熱不十分な状態で食べることは避けなければなりません。
厚生労働省は、カンピロバクターなどによる食中毒を防ぐため、鶏肉の中心部を75℃で1分間以上加熱することを推奨しています。
せせりも例外ではありません。表面に焼き色が付いていても内部まで十分に加熱されているとは限らないため、食品用温度計などを利用して中心温度を確認すると安心です。
おいしさだけでなく、安全に食べられる状態まで火を通すことが、家庭で調理する際の基本です。
【せせりとは・食べ方に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:せせりとは鶏のどこの部位ですか?
A1:鶏の首まわりにある筋肉です。首をよく動かすことで発達した筋肉のため、プリプリとした弾力と濃厚なうまみが特徴です。「ネック」「小肉」と呼ばれることもあります。
Q2:せせりはなぜ希少部位なのですか?
A2:一羽の鶏から取れる量が少なく、首の骨に沿った肉を取り外す必要があるためです。一般的なもも肉やむね肉と比べて流通量が限られます。
Q3:せせりのカロリーは高いですか?
A3:脂の付き方や加工状態によって異なります。せせり単独の公的な標準カロリー値は確認できないため、皮つきもも肉などの参考値と混同しないことが大切です。脂質を抑えたい場合は余分な脂を取り除き、調理油を控えましょう。
Q4:せせりともも肉はどちらがおいしいですか?
A4:好みによって異なります。プリプリとした弾力や首肉ならではのうまみを楽しみたいならせせり、柔らかくジューシーな鶏肉を楽しみたいならもも肉がおすすめです。
Q5:せせりとぼんじりは同じ部位ですか?
A5:異なる部位です。せせりは首の筋肉、ぼんじりは尾の付け根にある肉です。せせりは弾力、ぼんじりは脂の濃厚さが大きな特徴です。
Q6:せせりは焼き鳥以外でも食べられますか?
A6:食べられます。塩焼き、ガーリック炒め、ねぎ塩炒め、ポン酢焼きなど、幅広い鶏肉料理に使えます。適度な脂とうまみがあるため、野菜炒めとの相性も良好です。
まとめ:せせりは鶏の首の希少部位!弾力とうまみを楽しもう
せせりとは、鶏の首まわりから取れる筋肉で、一羽から少量しか確保できない希少部位です。
首を動かすために発達した筋肉ならではの弾力と、脂のジューシーなうまみが魅力です。
もも肉は柔らかさとコク、ぼんじりは脂の濃厚さ、せせりは弾力と肉汁というように、それぞれ異なる特徴があります。
【プロの結論】
せせりをおいしく楽しむために押さえたいポイントは3つです。
1. 部位の特徴を知る: 首の筋肉ならではの弾力と脂のうまみを理解する。
2. 脂を残しながら下処理する: 余分な脂や食べにくい筋を取り除き、肉本来のジューシーさを活かす。
3. 焼きすぎず安全に加熱する: 香ばしさを引き出しながら、中心部まで十分に火を通す。
希少部位という珍しさだけでなく、食感と味わいに独自の魅力があるせせり。焼き鳥店で注文するときも、家庭で調理するときも、もも肉やぼんじりとの違いを意識すると、鶏肉の楽しみ方がさらに広がります。
参照した主な公的資料:FAMIC「大きな目 小さな目」(2026年1月9日発行)、家畜改良センター兵庫牧場「鶏肉の部位」(2026年6月2日更新)、文部科学省「食品成分データベース」、厚生労働省「お肉による食中毒の原因や予防方法」。
(出典: せせり と は(Yahoo!ニュース))