2026年版|otherとanotherの違いを整理!単数・複数とthe Otherの使い分けを徹底解説
英語の「other」と「another」は、どちらも日本語では「ほかの」「別の」「もう一つの」と訳されるため、英文を作るときに迷いやすい単語です。しかし、両者には明確な文法上の違いがあります。最大のポイントは、後ろに続く名詞が可算名詞の単数形なのか、複数形なのか、あるいは不可算名詞なのかという点です。
基本的には、anotherは単数の可算名詞、otherは複数の可算名詞や不可算名詞と組み合わせると覚えると整理できます。ただし、the other・others・the othersとの違いや、anotherの後ろに複数形が続く例外もあります。2026年現在の主要な英文法資料を踏まえ、意味の違いから実践的な例文、文法問題まで、英文を作る際に迷わない判断基準を解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:anotherは基本的に「もう一つの」を意味し、単数の可算名詞と使う。
- 要点2:otherは「ほかの・別の」を意味し、複数の可算名詞や不可算名詞と使う。
- 要点3:the otherは特定の残り、othersは不特定のほかのもの、the othersは特定の集団の残り全部を表す。
【まずは結論】otherとanotherの違いは後ろに続く名詞で決まる
otherとanotherを使い分けるとき、最初に確認したいのは名詞の数と種類です。意味だけで判断すると間違いやすいため、まずは基本の語順を押さえましょう。
anotherは「もう一つの・別の一つの」
anotherは、基本的に単数の可算名詞の前に置きます。「もう一つ追加する」「今あるものとは違う一つを選ぶ」という意味を持ちます。
例文1:Would you like another cup of coffee?
訳:コーヒーをもう一杯いかがですか。
例文2:I need another book.
訳:もう一冊本が必要です。
例文3:Let's try another restaurant.
訳:別のレストランを試してみましょう。
いずれもcup、book、restaurantという単数の可算名詞が続いています。anotherには「追加」と「変更・代替」の両方の意味があるため、必ずしも同じものをもう一つ追加する場合だけに使うわけではありません。
otherは「ほかの・別の」
otherは、主に複数の可算名詞や不可算名詞の前に置きます。すでに話題になっているもの以外にも、別の選択肢や対象があることを示します。
例文1:I have other books.
訳:ほかにも本を持っています。
例文2:Do you have other questions?
訳:ほかに質問はありますか。
例文3:We need other information.
訳:ほかの情報が必要です。
booksとquestionsは複数形、informationは不可算名詞です。どちらもotherを使える形になっています。
基本ルールを一瞬で確認する方法
迷ったら、otherとanotherの直後に来る名詞を確認してください。
- another + 単数可算名詞:another idea(別のアイデア)
- other + 複数可算名詞:other ideas(ほかのアイデア)
- other + 不可算名詞:other information(ほかの情報)
特に重要なのは、単数の可算名詞を使う場合です。英語では単数の可算名詞を限定詞なしでそのまま使うことが基本的にできません。そのため、単にother bookとするのではなく、another bookやthe other bookなどの形を選びます。
【文法の核心】可算名詞・単数形・複数形とanotherが単数になる理由
otherとanotherの違いを本当に理解するには、可算名詞と不可算名詞の仕組みを知る必要があります。ここを理解すると、単語を暗記するだけでは対応しにくい英文法問題にも強くなります。
可算名詞と不可算名詞の違い
可算名詞とは、個別のものとして数えられる名詞です。単数形と複数形があり、一般的には単数形にaやan、複数形には複数を示す語などを組み合わせます。
一方、不可算名詞は、物質や概念などをひとまとまりとして捉える名詞です。通常は複数形にしません。
代表的な例を確認しましょう。
- 可算名詞:book(本)、apple(リンゴ)、student(学生)、idea(考え)
- 不可算名詞:information(情報)、advice(助言)、water(水)、furniture(家具)
British Councilの英文法解説でも、可算名詞は単数形と複数形を持ち、不可算名詞は通常、複数形を作らないという区別が示されています。
anotherが単数形を取る文法的な理由
anotherは、もともと不定冠詞のanとotherが結び付いた語です。つまり、anotherという一つの単語の中に「一つの」という意味が含まれています。
英語のanは、原則として単数の可算名詞に使います。そのため、anotherも基本的に単数の可算名詞を後ろに置く構造になります。
正しい例:
- I want another apple.(リンゴをもう一つ欲しいです)
- She needs another chance.(彼女にはもう一度チャンスが必要です)
- We visited another city.(私たちは別の都市を訪れました)
間違いやすい例:
- × I want another apples.
- ○ I want other apples.
- ○ I want another apple.
another applesが不自然なのは、anotherに含まれる単数の意味と、applesという複数形が一致しないためです。
例外としてanotherの後ろに複数形が来る場合
ここで注意したいのが、anotherは絶対に複数形の名詞と一緒に使えないわけではないという点です。
another + 数字・数量表現 + 複数名詞という形なら、anotherの後ろに複数形を置けます。
例えば、次のような英文です。
- We need another two days.(あと2日必要です)
- I will stay here for another three weeks.(あと3週間ここに滞在します)
- Another five students joined the class.(さらに5人の学生がクラスに加わりました)
この場合、anotherは複数の対象を一つの追加単位として捉えています。two daysやthree weeksという数量のまとまりが追加されるため、複数名詞が続いても文法的に成立します。
この例外を知らないと、「anotherの後ろは必ず単数形」という暗記だけでは正しい英文を判断できなくなります。
【一覧表で完全比較】other・another・the other・others・the othersの違い
otherとanotherを学ぶ際に、もう一つ押さえておきたいのが、the other・others・the othersとの違いです。これらは似た意味を持ちますが、対象が特定されているか、残り全部を指すかによって使い分けます。
5つの表現の意味と使い方を比較
| 表現 | 後ろに続く形 | 基本的な意味 | 使用例 |
|---|---|---|---|
| another | 単数可算名詞 | もう一つの・別の一つ | another book |
| other | 複数可算名詞・不可算名詞 | ほかの・別の | other books |
| the other | 単数・複数名詞 | 特定されたもう一方・残りの | the other book |
| others | 名詞を置かない | ほかのもの・ほかの人たち | Some agree; others disagree. |
| the others | 名詞を置かない | 特定の集団の残り全部 | The others are waiting. |
この5つの違いは、単数・複数だけではありません。特に重要なのが、otherとothersの品詞上の違いです。
the otherは「もう一方の」という特定された対象
the otherは、二つのもののうち、残っている一方を示すときによく使います。
I have two brothers. One lives in Tokyo, and the other lives in Osaka.
訳:私には兄弟が2人います。一人は東京に住んでいて、もう一人は大阪に住んでいます。
この英文では、兄弟が2人いることが明確です。oneが一人を示し、the otherが残りの一人を指しています。
一方、the otherは複数名詞の前にも置けます。
Where are the other students?
訳:ほかの学生たちはどこにいますか。
すでに話題になっている特定の学生集団のうち、まだ言及されていない人たちを指しています。
othersとthe othersの違い
othersは、other studentsやother peopleのように、後ろに来る複数名詞を省略した代名詞です。一般的に、特定されていないほかの人やものを表します。
Some students like English, while others prefer mathematics.
訳:英語が好きな学生もいれば、数学のほうが好きな学生もいます。
この場合、othersはほかの学生たちを意味します。
対してthe othersは、すでに特定されている集団の残り全部を指します。
There are five people in the room. Two are teachers, and the others are students.
訳:部屋には5人います。2人は教師で、残りの人たちは学生です。
ここでは5人という集団が明確になっているため、the othersが適切です。
otherとothersは何が違う?
この二つを混同する原因は、どちらも「ほかの」という意味を持つことです。しかし、後ろに名詞が続くかどうかで判断できます。
- other people:ほかの人たち
- other books:ほかの本
- others:ほかの人たち・ほかのもの
otherは基本的に名詞を修飾する限定詞として使い、othersは名詞を省略して単独で使う複数代名詞です。
そのため、次のような間違いに注意してください。
- × Others people are waiting.
- ○ Other people are waiting.
- ○ Others are waiting.
othersの後ろにpeopleなどの名詞をそのまま続けることはできません。
【例文で使い分け】other・anotherの実践的な使い方とother thanの意味
基本ルールを理解したら、実際の英文でどのように使うのかを確認しましょう。特にotherとanotherは、文脈によって「追加」と「別の選択肢」の意味が変わります。
anotherを使った例文5選
1. Can I have another glass of water?
水をもう一杯もらえますか。
glassは単数の可算名詞です。水そのものは不可算名詞ですが、glassという容器・一杯分の単位を数えているためanotherを使います。
2. Let's meet another day.
別の日に会いましょう。
dayは単数の可算名詞です。今予定している日とは異なる一日を意味します。
3. I bought another computer.
私は別のパソコンを買いました。
追加購入、あるいは今まで使っていたものとは違うパソコンを購入したという意味になります。
4. This answer is incorrect. Please give me another.
この答えは間違っています。別の答えをください。
anotherの後ろに名詞がありませんが、文脈からanswerを補えるため、代名詞として成立します。
5. We need another three hours.
あと3時間必要です。
another + 数字 + 複数名詞という例外的な構造です。
otherを使った例文5選
1. Do you have other plans?
ほかに予定はありますか。
plansが複数形なのでotherを使います。
2. I want to know other people's opinions.
ほかの人たちの意見を知りたいです。
other peopleで「ほかの人たち」を表しています。
3. We need other information.
ほかの情報が必要です。
informationは不可算名詞なのでotherを使います。informationは通常、複数形にしないことにも注意してください。
4. Some people like coffee; others prefer tea.
コーヒーが好きな人もいれば、紅茶のほうが好きな人もいます。
後半のothersはother peopleを省略した代名詞です。
5. What other options do we have?
ほかにどのような選択肢がありますか。
optionsは複数形であり、otherが名詞を修飾しています。
other thanの意味は「〜以外に」「〜を除いて」
otherを使った重要表現にother thanがあります。これはother単体とは異なり、まとまりとして覚えておきたい表現です。
主な意味は「〜以外に」「〜を除いて」「〜とは異なって」です。文脈によって訳し方が変わります。
例文1:I have no hobbies other than reading.
訳:読書以外に趣味はありません。
例文2:Is there anything other than coffee?
訳:コーヒー以外に何かありますか。
例文3:This result is different from anything other than what we expected.
訳:この結果は、私たちが予想したものとは異なっています。
3つ目のような英文は構造が複雑になるため、実際の英文では、比較対象を明確にした表現を使うことも大切です。
Cambridge Dictionaryでは、other thanを「different from or except」に相当する表現として説明しています。特に否定文では「〜以外に」という意味になることが多いため、前後の文脈を確認しましょう。
【もう一つの重要表現】each otherとone anotherの違いも整理
otherを含む英語表現には、each otherとone anotherもあります。こちらはanotherとotherの単純な使い分けとは異なり、相互関係を示す代名詞として使われます。
each otherの意味と使い方
each otherは「お互いに」という意味です。二人以上の人やものが、互いに同じ行為をすることを表します。
例文:They help each other.
訳:彼らはお互いに助け合っています。
この英文は、AがBを助け、BもAを助けるという相互の関係を表します。
所有格にするとeach other'sとなります。
例文:They respect each other's opinions.
訳:彼らはお互いの意見を尊重しています。
one anotherの意味と使い方
one anotherも「お互いに」という意味を持ち、each otherとほぼ同じように使用できます。
例文:The team members support one another.
訳:チームのメンバーはお互いに支え合っています。
one another'sという所有格もあります。
例文:We should respect one another's differences.
訳:私たちはお互いの違いを尊重すべきです。
each otherとone anotherは人数で使い分ける?
学校英語では、次のような区別を教わることがあります。
- each other:二人の間で使う。
- one another:三人以上の間で使う。
しかし、これは伝統的な説明であり、現在の実際の英語では厳密な人数制限として扱われていません。
Cambridge English Grammar Todayでも、each otherとone anotherにはほとんど違いがなく、通常は同じような場面で使えると説明されています。一般的にはeach otherのほうが使用頻度の高い表現です。
したがって、日常英会話や英文作成では、人数だけを理由に機械的に使い分ける必要はありません。
なお、次のような間違いには注意しましょう。
- ○ They love each other.
- ○ They love one another.
- × They love each others.
each otherとone another自体が相互関係を示す表現なので、複数形のsを付ける必要はありません。
【間違いを防ぐ実践編】other anotherの文法問題と英文作成の判断ポイント
ここまでの内容を使って、実際に英文を作るときの判断方法を整理します。試験や英作文では、単語の意味だけでなく、名詞の形や対象の特定性を確認することが正解への近道です。
英文を作るときの3段階チェック
STEP1:後ろの名詞は単数か、複数か?
単数の可算名詞なら、基本的にanotherを選びます。複数形ならotherが候補になります。
STEP2:不可算名詞ではないか?
information、advice、moneyなどの不可算名詞なら、基本的にotherを使います。
STEP3:特定された残りを指しているか?
特定された二つのうちの一方や、決まった集団の残りを指すならthe otherやthe othersを検討します。
この順番で確認すれば、意味だけで迷うことが少なくなります。
間違えやすい英文の比較
次の組み合わせを比べてみましょう。
- another student:もう一人の学生
- other students:ほかの学生たち
- the other student:もう一方の学生
- the other students:特定の集団の残りの学生たち
- others:ほかの人たち
- the others:特定の集団の残り全員
日本語では、どれも「ほかの」と訳せることがあります。しかし、英語では対象の数と特定性が異なります。
特に、theが付くかどうかは重要です。theは話し手と聞き手が対象を特定できる場合に使われます。そのため、the otherとanotherは意味の上でも使う場面が異なります。
other anotherの文法問題に挑戦
次の5問で理解度を確認してみましょう。空欄に入る最も適切な語を選んでください。
第1問:
I want to buy ( ) bag.
私は別のバッグを買いたいです。
選択肢:① other ② another ③ others
第2問:
Do you have ( ) questions?
ほかに質問はありますか。
選択肢:① another ② other ③ the other
第3問:
I have two sisters. One lives in Tokyo, and ( ) lives in Kyoto.
私には姉妹が二人います。一人は東京に住み、もう一人は京都に住んでいます。
選択肢:① others ② another ③ the other
第4問:
Some people like cats, while ( ) prefer dogs.
猫が好きな人もいれば、犬のほうが好きな人もいます。
選択肢:① others ② another ③ the other
第5問:
We need ( ) two days to finish the project.
そのプロジェクトを終えるには、あと2日必要です。
選択肢:① other ② another ③ the others
文法問題の解答と解説
第1問:② another
bagは単数の可算名詞です。「別のバッグを一つ」という意味になるためanotherが正解です。
第2問:② other
questionsは複数形です。複数の可算名詞を修飾するためotherを使います。
第3問:③ the other
姉妹が二人と明確になっているため、残りの一人を示すthe otherが適切です。
第4問:① others
othersはother peopleを省略した代名詞です。特定の集団の残り全部ではなく、一般的にほかの人たちを表しています。
第5問:② another
another two daysという構造です。anotherの後ろに数字があるため、複数形daysが続いても正しい英文になります。
5問すべて正解できたなら、基本的な使い分けはかなり身に付いています。間違えた問題については、単語の意味だけでなく、後ろに続く名詞の形をもう一度確認しましょう。
【よくある疑問を解決】other another 違いに関するよくある質問(FAQ)
Q1:otherとanotherの一番簡単な覚え方は何ですか?
A1:anotherは「もう一つの」と覚え、基本的に単数の可算名詞と使います。otherは「ほかの」と覚え、複数の可算名詞や不可算名詞と使います。まずはanother bookとother booksの違いを覚えると理解しやすくなります。
Q2:anotherの後ろに複数形の名詞を置くことはできますか?
A2:できます。another two daysやanother three weeksのように、anotherの後ろに数字などの数量表現が続く場合は複数名詞を置けます。ただし、another booksのように数字を伴わず複数名詞を直接続ける形は基本的に誤りです。
Q3:otherとothersの違いは何ですか?
A3:otherは基本的に名詞の前に置く語で、othersは名詞を省略した複数代名詞です。other studentsは「ほかの学生たち」、othersは「ほかの人たち・もの」を意味します。othersの後ろに名詞を直接置かない点が重要です。
Q4:the otherとthe othersはどう違いますか?
A4:the otherは特定された二つのうちのもう一方、または特定の集団に残るものを示します。the othersは特定された複数の集団の残り全部を指します。例えば、二人のうちの一人ならthe other、10人のうち残りの7人ならthe othersが使えます。
Q5:each otherとone anotherは人数で区別する必要がありますか?
A5:厳密に区別する必要はありません。伝統的には二人ならeach other、三人以上ならone anotherと説明されることがありますが、現代英語ではほぼ同じ意味で使われます。一般的にはeach otherのほうがよく使われます。
まとめ:otherとanotherは名詞の形と対象の特定性で判断する
otherとanotherの違いを理解するうえで、最も大切なのは、意味だけでなく後ろに続く名詞の形を確認することです。
anotherは、基本的に単数の可算名詞と組み合わせ、「もう一つの」「別の一つ」を表します。一方、otherは複数の可算名詞や不可算名詞と組み合わせ、「ほかの」「別の」という意味を表します。
さらに、英文を正確に作るには、次の違いも押さえておきましょう。
- another:もう一つの・別の一つ
- other:ほかの・別の
- the other:特定されたもう一方・残りの
- others:ほかの人やもの
- the others:特定の集団の残り全部
- each other・one another:お互いに
- other than:〜以外に・〜を除いて
特に、anotherが単数形になる理由は、anとotherが結び付いた語であることにあります。ただし、another two daysのように数量表現を伴う例外もあります。
英文法では、単語の日本語訳だけを覚えるよりも、名詞の種類、単数・複数、対象が特定されているかどうかを組み合わせて考えることが大切です。
この判断方法を身に付ければ、otherとanotherの使い分けだけでなく、英語の不定代名詞や限定詞に関する理解も深まり、英作文や日常会話でより自然な英文を作れるようになります。
主な参照資料: Cambridge Dictionary「English Grammar Today」、British Council「LearnEnglish」、Purdue University「Purdue OWL」の英文法解説。 (出典: other another 違い(Yahoo!ニュース))