【基本レシピ】しじみお吸い物の作り方と2人分の分量
しじみお吸い物は、材料をそろえれば10〜20分程度で作れる料理です。味付けを複雑にする必要はありません。しじみ自体から出るだしを生かし、調味料を控えめに使うことが、おいしく仕上げるポイントです。
しじみお吸い物の材料(2人分)
基本の白だしレシピ
- しじみ:150g(殻付き)
- 水:400ml
- 白だし:大さじ1
- 料理酒:小さじ2
- 三つ葉:5g程度
- 必要に応じて塩:少々
2人分・調理時間の目安20分(砂抜き時間を除く)
この分量は、クラシルが紹介する白だしを使ったレシピを参考にしたものです。白だしの種類によって塩分濃度や風味が異なるため、最初から多く入れず、味を確認しながら調整します。
失敗しにくい作り方5ステップ
1. しじみを洗う
殻同士を軽くこすり合わせながら、流水で表面の汚れを落とします。割れた殻や異常なにおいのあるものは取り除きます。
2. 砂抜きをする
1%程度の食塩水にしじみを浸し、砂を吐かせます。時間の目安は3〜4時間です。砂抜き後はもう一度殻を洗います。
3. しじみを加熱する
鍋に水としじみを入れ、中火にかけます。沸いてきたらアクを取り、殻が開くまで加熱します。
4. 白だしと料理酒で味付けする
しじみの殻が開いたら白だしと料理酒を加え、弱火で1〜2分ほど煮ます。味を確認し、必要に応じて塩で整えます。
5. 三つ葉を添えて完成
火を止めて器に盛り、食べやすく切った三つ葉を添えます。香りを生かすため、三つ葉は最後に加えます。
おいしく仕上げるための3つのポイント
- だしを濁らせない:強火で長時間煮立てず、アクを丁寧に取り除きます。
- しじみを煮すぎない:身が硬くならないよう、必要以上に煮続けないことが大切です。
- 味付けは最後に調整:しじみから出る塩味とうま味を確認してから、追加の塩を判断します。
なお、殻が開いたことだけで安全な加熱が完了したとは限りません。厚生労働省は加熱食品について中心部75℃で1分間以上を加熱の目安として示しています。加熱用の二枚貝は十分に火を通し、加熱後も開かない貝は食べないようにしてください。
【下処理の決め手】しじみの砂抜き方法と加熱時間
しじみお吸い物で失敗しやすいのが砂抜きです。せっかく丁寧にだしを取っても、砂が残っていれば口当たりが悪くなります。
しじみの砂抜きは1%の塩水が基本
しじみの砂抜きでは、真水ではなく薄い塩水を使う方法が紹介されています。
しじみの専門情報を掲載する「しじみドットコム」の砂抜き案内では、次の手順が推奨されています。
1. しじみの殻を流水で洗う。
2. 1%の食塩水を用意する。
3. しじみをザルに入れ、ボウルに重ねる。
4. しじみが浸る程度に塩水を注ぐ。
5. 3〜4時間程度置く。
冬場は4〜5時間が目安とされています。ザルをボウルの底から浮かせることで、吐き出された砂が再びしじみに付着しにくくなります。
1%食塩水の作り方
| 水の量 | 食塩の量 |
|---|---|
| 500ml | 5g |
| 1L | 10g |
| 2L | 20g |
注意したいのは、長時間砂抜きをすればよいわけではないことです。しじみのうま味成分も水に溶け出す可能性があるため、必要以上に放置しないようにします。
しじみお吸い物の加熱時間は何分?
加熱時間は鍋の大きさ、火力、しじみの量、冷蔵・冷凍の状態によって変わります。そのため、一律に何分と決めるより、殻の開き方と身の加熱状態を確認することが大切です。
調理の目安は次のとおりです。
- 水から加熱する場合:中火で温め、沸騰に近づいたら状態を確認する。
- 殻が開き始めたら:アクを取り、身まで十分に加熱する。
- 味付け後:弱火で短時間温め、煮込みすぎない。
クラシルの基本レシピでは、しじみの殻が開いた後に調味料を加え、弱火で約2分煮る方法が紹介されています。
しじみを煮続けると、身が縮んで硬くなりやすくなります。反対に、加熱不足は食中毒のリスクにつながります。おいしさと安全性の両方を考えて火加減を調整しましょう。
【味付けを徹底比較】白だし・昆布だし・めんつゆとおすすめ具材
しじみお吸い物の味付けには、大きく分けて白だしを使う方法、昆布だしを使う方法、しょうゆや塩を中心に仕上げる方法があります。
どの方法が優れているかは、食事全体との相性や好みによって変わります。
白だしを使えば失敗しにくい
白だしは、かつお節や昆布などのだしに、しょうゆや調味料を組み合わせたものです。
しじみから出るうま味と合わせやすく、調味料の種類を増やさずに味を整えられます。
おすすめなのは、次のような人です。
- 初めてしじみお吸い物を作る人
- 短時間で味を決めたい人
- 和食の献立に合わせたい人
ただし、白だしは商品ごとに濃縮度や塩分が異なります。表示されている希釈倍率を確認し、少なめから調整してください。
昆布だしならしじみの風味を楽しめる
昆布だしを使う場合は、昆布のうま味としじみの風味を組み合わせることがポイントです。
2人分の基本的な材料は次のとおりです。
- しじみ:150g
- 水:400ml
- 昆布:5g
- 料理酒:小さじ2
- 塩:小さじ1/4程度
- 小ねぎ:適量
クラシルの昆布を使ったレシピでも、しじみ150g、水400ml、昆布5gという組み合わせが紹介されています。味付けを塩中心にすることで、白だしを使わないシンプルな吸い物になります。
昆布を水に浸しておき、だしを取ってからしじみを加えると、味の調整がしやすくなります。
めんつゆを使ったアレンジも便利
めんつゆは、しょうゆ、だし、甘味などがまとまった調味料です。
白だしがないときの代用品として使えますが、白だしよりもしょうゆの風味や甘味が強く出る場合があります。
おすすめのアレンジは次の3つです。
| アレンジ | 特徴 |
|---|---|
| めんつゆ+料理酒 | 甘辛さと貝のうま味が合わさる |
| めんつゆ+昆布だし | だしの風味に奥行きが出る |
| めんつゆ+しょうが | すっきりした後味を楽しめる |
めんつゆは濃縮倍率が商品によって違うため、パッケージの汁物向けの希釈方法を参考にしてください。しじみからも味が出るので、通常より薄めに調整してから味見すると失敗しにくくなります。
三つ葉だけじゃない!おすすめの具材5選
しじみお吸い物は、具材を増やしすぎないこともおいしさのポイントです。
| 具材 | 特徴 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| 三つ葉 | 爽やかな香り | 最後に添える |
| 小ねぎ | ほどよい辛味 | 小口切りにして散らす |
| ゆずの皮 | 上品な柑橘の香り | 少量を仕上げに加える |
| 手まり麩・花麩 | 見た目が華やか | お祝いの食事に |
| 豆腐 | 食べ応えが増す | 小さく切って加える |
特に三つ葉は、しじみの風味を邪魔しにくく、見た目も上品に仕上がります。
お正月やひな祭り、祝い膳には花麩を加えると華やかです。普段の食事なら三つ葉と小ねぎだけでも十分楽しめます。
【カロリー・塩分・市販品比較】永谷園の商品はどう違う?
しじみお吸い物は比較的低カロリーな料理ですが、味付けに使う白だしや塩、しょうゆによって食塩相当量が変わります。
特に市販品は、1食あたりのエネルギーだけでなく、食塩相当量も確認したいところです。
しじみお吸い物のカロリーはどのくらい?
文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、生のしじみは可食部100gあたり54kcalです。
主な栄養成分は次のとおりです。
| 栄養成分 | 可食部100gあたり |
|---|---|
| エネルギー | 54kcal |
| たんぱく質 | 7.5g |
| 脂質 | 1.4g |
| 鉄 | 8.3mg |
| カルシウム | 240mg |
| ビタミンB12 | 68.0μg |
ここで注意したいのは、殻付きしじみの重量と食べられる部分の重量は異なることです。
食品成分データベースでは、しじみの廃棄率は75%とされています。したがって、殻付き150gをそのまま可食部150gとして計算することはできません。
実際のお吸い物のカロリーは、しじみの量、調味料、具材によって変わります。
ミツカンの公式レシピでは、しじみ100g、水360ml、白だし大さじ2を使う2人分のレシピについて、1人前16kcalと公表しています。
食塩相当量は意外と見落としやすい
しじみお吸い物はあっさりした味わいですが、必ずしも塩分が少ないとは限りません。
白だしや即席調味料には食塩が含まれています。
2025年版「日本人の食事摂取基準」における成人の1日あたりの食塩相当量の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。
例えば、1食あたり食塩相当量2gの汁物を飲むと、女性の1日目標量6.5gに対して約31%を占めます。
塩分を控えたい場合は、次の工夫が役立ちます。
- 白だしを最初から規定量すべて入れない。
- しじみと昆布のうま味を生かす。
- 塩やしょうゆを追加する前に味見する。
- 汁を全部飲み切る必要があるか考える。
永谷園「1杯でしじみ70個分のちから」を比較
しじみエキスや味付しじみなどを使った即席タイプ。お湯を注ぐだけで楽しめます。
公式商品情報・2026年確認
永谷園の「1杯でしじみ70個分のちから」シリーズは、しじみに比較的多く含まれるアミノ酸の一種、オルニチンを特徴とした商品です。
同シリーズには、お吸いものだけでなく、みそ汁やカップみそ汁など複数の商品があります。
公式商品情報に掲載されている栄養成分を比較すると、次のようになります。
出典:ミツカン、永谷園の各公式商品・レシピ情報。商品やレシピごとに材料・内容量・調味方法が異なるため、単純な同条件比較ではありません。
注目したいのは、カロリーが低い商品でも食塩相当量は必ずしも低くないという点です。
永谷園の「1杯でしじみ70個分のちから お吸いもの」は、1袋あたり8kcalですが、食塩相当量は1.9gです。
一方、カップみそ汁は32kcal、食塩相当量2.1gとなっています。
「しじみ70個分」は本当にしじみ70個を使っている?
ここは誤解しやすいポイントです。
「1杯でしじみ70個分のちから」という商品名は、しじみ70個分相当のオルニチンを摂取できるという意味です。
永谷園の公式商品情報では、お吸いもの1袋あたりのオルニチンは25mgと表示されています。しじみ70個分の身や栄養成分が、そのまま1袋に入っているという意味ではありません。
この違いを理解しておけば、商品名の印象だけで栄養価を判断せずに済みます。
手作りと市販品はどちらがおすすめ?
手作り
- 味付けを調整できる
- 好きな具材を加えられる
- しじみの風味を楽しめる
市販品
- 調理時間を短縮できる
- 分量が一定で扱いやすい
- 保存や持ち運びに便利
おすすめの選び方は次のとおりです。
- しじみ本来の味を楽しみたい人:手作り。
- 忙しい朝や職場で飲みたい人:市販品。
- 塩分を細かく調整したい人:薄味の手作り。
- 買い置きしておきたい人:賞味期限の長い即席商品。
どちらか一方に決める必要はありません。普段は市販品を活用し、時間がある休日には生のしじみから作る方法も合理的です。
【保存方法】生しじみ・冷凍しじみ・作ったお吸い物の扱い方
しじみは購入後の保存方法によって、調理のしやすさや風味が変わります。
生のしじみは砂抜き後に冷凍できる
しじみをまとめ買いした場合は、砂抜きをしてから冷凍保存する方法が便利です。
しじみの専門情報サイトでも、砂抜き後のしじみを1回分ずつ小分けにして冷凍する方法が紹介されています。
保存する際のポイントは次のとおりです。
1. 砂抜きを済ませる。
2. 殻を流水で洗う。
3. 水気を切る。
4. 1回分ずつ保存袋に入れる。
5. 空気をできるだけ抜いて冷凍する。
使うときは、基本的に解凍せず、凍ったまま調理できます。
同サイトでは、冷凍によってしじみのうま味が増すことも紹介されています。買い置きしたしじみを無駄なく使いたい場合に便利な方法です。
作ったしじみお吸い物は翌日までを目安に
しじみお吸い物は、できれば作りたてを食べるのがおすすめです。
余った場合は、次のように扱います。
- 清潔な容器に移す。
- 浅い容器に小分けして早く冷ます。
- 常温で長時間放置しない。
- 冷蔵保存して翌日中を目安に食べる。
- 食べる前に十分に再加熱する。
クラシルのレシピ案内でも、冷蔵保存は翌日中が目安とされています。
厚生労働省も、残った食品は早く冷えるように小分けし、再加熱するときは十分に加熱するよう呼びかけています。時間が経ちすぎたものや、異臭など異常があるものは食べないでください。
【プロの結論】しじみお吸い物をおいしく作る判断基準
しじみお吸い物を上手に作るために、押さえておきたいのは、味付けの種類よりも、しじみの下処理と調理の順番です。
特に大切なのは次の5点です。
1. 砂抜きは適切な濃度の塩水で行う。
2. しじみの殻や表面を丁寧に洗う。
3. 加熱不足にならないように十分に火を通す。
4. 白だしや塩は少なめから加える。
5. 三つ葉などの香りのよい具材は仕上げに使う。
また、しじみお吸い物には「薄味なら塩分も少ない」「低カロリーなら健康面でも問題ない」「しじみ70個分という表示は70個の貝を使っている」という誤解が生じやすいポイントがあります。
実際には、調味料によって食塩相当量が変わり、商品によって栄養成分も異なります。カロリーと塩分を分けて確認することが大切です。
よくある失敗と対処法
| 失敗 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 砂が残る | 砂抜き不足 | 塩水とザルを使って適切に砂抜きする |
| 味が薄い | だしや塩が不足 | 少量ずつ味を調整する |
| 塩辛い | 白だしの入れすぎ | 昆布だしや水で調整する |
| 身が硬い | 長時間の煮込み | 必要以上に煮続けない |
| 風味が弱い | 具材や調味料が多い | しじみを主役にしたシンプルな構成にする |
しじみお吸い物に向いている人は、貝のうま味を生かしたシンプルな汁物を楽しみたい人や、和食の献立にもう一品加えたい人です。
一方、塩分を細かく管理したい人や、調理時間を極力減らしたい人は、白だしの量を調整した手作りレシピや栄養表示の明確な市販品を選ぶとよいでしょう。
【しじみお吸い物に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:しじみお吸い物の砂抜きは何時間必要ですか?
A1:1%程度の食塩水を使い、一般的には3〜4時間が目安です。冬場は4〜5時間程度を目安にします。購入した商品の説明に砂抜き方法が記載されている場合は、そちらも確認してください。
Q2:しじみお吸い物は白だしだけで作れますか?
A2:作れます。しじみ150g、水400ml、白だし大さじ1、料理酒小さじ2を基本にし、味を確認して調整してください。白だしの種類によって濃さが異なります。
Q3:しじみお吸い物に昆布だしを使ってもよいですか?
A3:問題ありません。昆布のうま味としじみの風味を組み合わせた、シンプルな味付けにできます。塩と料理酒を中心に調整すると、素材の味を楽しめます。
Q4:しじみお吸い物に三つ葉を入れるタイミングは?
A4:仕上げがおすすめです。火を止めてから加えると、三つ葉の香りや色を生かしやすくなります。
Q5:しじみお吸い物のカロリーは高いですか?
A5:一般的には低カロリーの汁物です。ミツカンの公式レシピでは1人分16kcalです。ただし、調味料や具材によって変わります。
Q6:永谷園の「しじみ70個分のちから」はお吸いものですか?
A6:はい。みそ汁とは別に「1杯でしじみ70個分のちから お吸いもの」という商品があります。公式表示では1袋8kcal、食塩相当量1.9g、オルニチン25mgです。
Q7:しじみお吸い物は冷凍保存できますか?
A7:保存するなら、調理前の砂抜き済みしじみを小分けして冷凍する方法がおすすめです。凍ったまま鍋に入れて調理できます。調理済みのお吸い物は、長期保存を前提にせず、冷蔵して早めに食べてください。
Q8:めんつゆでしじみお吸い物を作れますか?
A8:作れます。めんつゆを汁物向けに希釈し、料理酒を少量加えると手軽に仕上がります。めんつゆには塩分が含まれるため、追加の塩やしょうゆは味見をしてから加えましょう。
まとめ:しじみお吸い物は下処理と味付けでおいしさが決まる
しじみお吸い物をおいしく作るには、砂抜きを丁寧に行い、しじみのうま味を生かした加熱と味付けを心がけることが大切です。白だしなら手軽に、昆布だしなら素材の風味を中心に仕上げられます。
三つ葉や小ねぎ、ゆずの皮などを添えれば、香りや見た目にも変化が生まれます。2人分なら、しじみ150gと水400mlを基本に、好みに合わせて調味料を調整するとよいでしょう。
市販品を選ぶ場合は、永谷園の「1杯でしじみ70個分のちから」のように、手軽さやオルニチンの含有量を特徴とする商品も選択肢になります。ただし、商品名やカロリーだけで判断せず、食塩相当量まで確認することが大切です。
毎日の食卓には手作りと市販品を上手に取り入れ、しじみの風味を楽しめる一杯に仕上げてみてください。
編集上の補足:本記事の栄養数値は文部科学省食品成分データベース、レシピ数値はミツカン・クラシル、商品数値は永谷園の公式商品情報に基づいています。 (出典: しじみ お 吸い物(Yahoo!ニュース))