福邦銀行は今どうなった?2026年5月の福井銀行合併と口座手続きを徹底解説
2026年11月現在、福邦銀行はすでに単独の銀行としての営業を終了し、2026年5月2日、福井銀行に吸収合併されました。これに伴い、銀行名は「福井銀行」、金融機関コードは旧福邦銀行の「0537」から「0147」に変更されています。一方、旧福邦銀行の預金口座については、店番・店名・口座番号が合併時に変更されたわけではありません。
気になるのは、給与振込や年金受取、公共料金の引き落とし、キャッシュカード、通帳、インターネットバンキングなど、日常生活に直結する部分です。実際には、勤務先への銀行情報の変更連絡が必要な一方、対象となる公的年金や既存の口座振替は手続き不要など、サービスによって対応が異なります。福井銀行の公式案内、合併に関するQ&A、金融庁の認可資料をもとに、合併の経緯から現在必要な対応まで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 合併の結論:2026年5月2日、福邦銀行は福井銀行に吸収合併され、金融機関コードは0537から0147に変更された。
- 旧口座の扱い:店番・店名・口座番号は合併時に変更なし。ただし、旧福邦銀行の通帳は使えなくなり、新しい通帳への切り替えが必要。
- 利用者の手続き:給与振込などは振込元への銀行情報変更連絡が必要。対象となる公的年金や既存の公共料金引き落としは原則手続き不要。
【2026年最新】福邦銀行は現在どうなった?福井銀行との合併はすでに完了
福邦銀行について調べる際、最初に押さえておきたいのは、2026年5月2日を境に銀行としての位置付けが変わったことです。
福井銀行と福邦銀行は、2026年5月2日に正式に合併し、新しい銀行としてではなく、既存の福井銀行を存続会社とする形で営業を開始しました。
福井銀行が2026年5月7日に公表した「合併完了のお知らせ」でも、5月2日に合併し、福井銀行として営業を開始したことが正式に報告されています。
したがって、2026年11月現在、福邦銀行という名称は旧銀行名として扱われます。福邦銀行の口座を持っていた人も、現在は福井銀行の顧客です。
旧福邦銀行と現在の福井銀行の違い
最も大きな変更は、金融機関コードと銀行名です。
- 合併前の銀行名:福邦銀行
- 合併前の金融機関コード:0537
- 合併後の銀行名:福井銀行
- 合併後の金融機関コード:0147
- 合併日:2026年5月2日(土)
旧福邦銀行の金融機関コード0537は、現在の振込先登録や新規の口座登録では使用しないよう注意が必要です。
なお、0147は合併前から福井銀行が使用していた金融機関コードです。今回、福邦銀行の口座が福井銀行に引き継がれたことで、両行の口座が同じ銀行コードのもとで管理されることになりました。
金融庁の正式認可と合併完了の発表
今回の合併は、両行が自主的に発表した経営方針だけで成立したものではありません。
金融庁は2026年4月27日、銀行法第30条第1項に基づき、株式会社福井銀行と株式会社福邦銀行の合併を正式に認可しました。合併後の商号は株式会社福井銀行、本店所在地は福井県福井市順化1丁目1番1号です。
その後、5月2日に合併が実行され、5月7日に福井銀行が完了を公表しました。つまり、2026年11月時点では合併予定という段階ではなく、法的な認可と営業開始を経た統合後の状態にあります。
【合併理由を検証】福邦銀行と福井銀行はなぜ統合した?Fプロジェクトの全貌
福邦銀行と福井銀行の合併を理解するうえで欠かせないのが「Fプロジェクト」です。
これは、両行が突然合併を決めたという話ではありません。福井県を中心とした地域経済の持続的な発展を目指し、長期間にわたって業務提携、資本提携、経営統合を段階的に進めてきた取り組みです。
Fプロジェクトとは何か
Fプロジェクトは、2019年9月に両行が包括的な連携の検討を開始し、2020年3月13日に正式にスタートした地域経済発展に向けた包括提携です。
プロジェクト名には、福井銀行と福邦銀行が協力し、福井の未来を創造する「Future For Fukui」という意味が込められています。
当初から両行が目指していたのは、単純に店舗数を増やしたり、銀行の規模を大きくしたりすることではありません。地域企業への支援、金融サービスの質の向上、地域経済の活性化を共同で進めることでした。
2021年10月には、福井銀行が福邦銀行の第三者割当増資を引き受け、福邦銀行を子会社化。ここから「1つの金融グループ・2つの銀行ブランド」という体制が始まりました。
福邦銀行の合併理由は人口減少と経営基盤の強化
両行が経営統合を進めた背景には、地方銀行を取り巻く構造的な問題があります。
2023年11月10日に公表された経営統合の基本合意資料では、地域の人口減少に加え、ポストコロナの経済環境、円安、原材料価格の上昇などが地域経済を取り巻く課題として挙げられています。
人口が減少すると、地域の企業や個人が必要とする金融サービスの需要にも変化が生じます。一方で、銀行はシステムの維持、店舗運営、人材育成、事務処理などの固定的な経営コストを抱えています。
こうした状況で、同じ地域に営業基盤を持つ2行が別々のシステムや組織を維持し続けることには、経営効率上の課題がありました。
両行が公表した統合の目的は、大きく次の3点に整理できます。
- 経営基盤の強化:システムや事務処理、本部機能などを統合し、持続可能な経営体制を構築する。
- 経営資源の有効活用:重複する業務や店舗を最適化し、創出した人材を地域企業への支援に振り向ける。
- 地域課題への対応:従来の預金・融資中心の銀行業務から、企業の経営課題や地域の問題を解決する機能へ発展させる。
経営統合の背景には福邦銀行の経営規模もあった
2023年11月の統合発表資料に掲載された2023年3月期の単体業績を見ると、両行には規模の違いがありました。
福井銀行の預金等残高は約2兆9,473億円だったのに対し、福邦銀行は約4,328億円でした。また、同年度の福邦銀行は経常損失約23億7,800万円、当期純損失約26億2,300万円を計上しています。
この数字は統合発表時点の過去の業績であり、合併の理由を一つの決算数値だけで説明することはできません。しかし、規模の異なる両行が経営資源を共有し、コストを抑えながらサービス提供力を高めるという統合戦略を理解する材料になります。
重要なのは、福邦銀行が経営破綻して営業を停止したという話ではないことです。今回の統合は、Fプロジェクトの延長線上で進められた経営統合・吸収合併です。
【時系列で解説】福邦銀行と福井銀行の合併経緯を年表で整理
福邦銀行の合併は、2019年の連携検討から約7年をかけて実現しました。各段階で何が行われたのかを整理すると、今回の統合が計画的に進められてきたことが分かります。
| 時期 | 主な出来事 | 統合上の意味 |
|---|---|---|
| 2019年9月 | 包括提携の検討開始 | 両行の連携に向けた準備 |
| 2020年3月13日 | Fプロジェクト開始 | 地域経済発展に向けた包括提携 |
| 2021年5月14日 | 資本業務提携契約を締結 | 業務連携をさらに強化 |
| 2021年10月1日 | 福井銀行が福邦銀行を子会社化 | 1グループ2ブランド体制へ |
| 2022年4月 | Fプロジェクト Vision 2032始動 | 10年間の長期ビジョンを策定 |
| 2023年11月10日 | 経営統合の基本合意 | 株式交換と合併による段階的統合を発表 |
| 2024年5月10日 | 株式交換契約を締結 | 完全子会社化に向けた契約 |
| 2024年10月1日 | 株式交換による経営統合 | 福井銀行が福邦銀行の完全親会社に |
| 2024年11月8日 | 合併契約を締結 | 最終的な合併に向けた手続き |
| 2026年4月27日 | 金融庁が合併を認可 | 銀行法に基づく正式認可 |
| 2026年5月2日 | 福井銀行と福邦銀行が合併 | 福井銀行として営業開始 |
| 2026年5月7日 | 福井銀行が合併完了を公表 | 統合完了を正式発表 |
この年表で注目したいのは、2021年の子会社化から2026年の合併まで、約4年半の準備期間が設けられていたことです。
両行はその間、グループ内の業務共同化やシステム基盤の共通化、店舗戦略の連携、人材交流などを進めてきました。
2023年11月の基本合意では、株式交換を先に実施し、その後に銀行同士を合併する段階的な方法が示されています。2024年10月1日に株式交換が実現し、2026年5月2日に最終的な合併が完了しました。
2026年4月27日には金融庁の認可も取得しています。行政上の認可、株式交換、合併契約、システム統合という複数の段階を踏んだことが、今回の合併の特徴です。
【口座番号はどうなる?】金融機関コード0537から0147への変更と店番・店名の真相
福邦銀行の利用者にとって、最も気になるのが既存口座の扱いです。
結論から言えば、2026年5月2日の合併に伴う店番・店名・口座番号の変更はありません。
変わったのは銀行名と金融機関コードです。預金口座そのものが消滅したわけではなく、従来の口座を福井銀行の口座として引き続き利用できます。
金融機関コードは0537から0147へ変更
金融機関コードとは、全国銀行データ通信システムなどで銀行を識別するための4桁の番号です。
合併前は福邦銀行が0537、福井銀行が0147でした。合併後は福井銀行の0147に統一されています。
そのため、給与振込や取引先からの入金、新規の振込先登録などで銀行情報を入力するときは、福井銀行・0147を使用します。
口座番号や店番は変更されたのか
福井銀行が公表している合併Q&Aでは、福邦銀行の顧客について、店番・店名・口座番号の変更はないと案内されています。
つまり、例えば旧福邦銀行の普通預金口座を持っている場合、口座番号を新しく取得し直す必要はありません。口座残高や預金契約も合併に伴って消滅するものではありません。
ただし、ここで注意したいのが、2024年に実施された一部店舗の店番・店名変更です。
2024年には一部店舗で先行して店番・店名を変更
福邦銀行は合併に先立ち、福井銀行と重複していた店舗の店番・店名を変更しました。
実施日は2024年10月28日と12月9日の2回です。対象はそれぞれ12カ店と20カ店でした。
変更の理由は、全国の銀行が加盟する全銀システムにあります。銀行間の振込では金融機関コードだけでなく、店番と店名も使って店舗を識別します。同一銀行内に重複する店舗情報があると、振込先の判別に支障が生じるため、合併前に整理する必要がありました。
このため、ネット上で「福邦銀行の店番が変更された」という情報を見かけても、2026年5月の合併そのものによる変更と、2024年に行われた事前変更を混同しないことが大切です。
さらに、2026年5月7日には一部店舗の移転も実施されています。店舗の所在地やATMの設置状況が変わることと、個人の口座番号や店番が変わることは別の問題です。
古い通帳や振込先情報を使用している人は、現在の福井銀行の店舗情報と照合してください。
【利用者必見】給与振込・年金受取・振込先変更で必要な手続き
銀行名が変わると聞くと、給与、年金、公共料金など、すべての登録情報を変更しなければならないように感じるかもしれません。
しかし、福井銀行の公式案内では、取引の種類によって手続きの要否が明確に分けられています。
給与振込・家賃振込は振込元への連絡が必要
給与振込や家賃の受け取り、取引先からの売上金など、他人や企業から入金される口座として旧福邦銀行を利用していた場合は、振込人に銀行情報の変更を連絡する必要があります。
伝える内容は次のとおりです。
- 新しい銀行名:福井銀行
- 新しい金融機関コード:0147
- 支店名・店番:原則として従来どおり
- 口座番号:従来どおり
- 新しい銀行情報での振込開始日:2026年5月2日以降
特に給与振込の場合、勤務先の給与担当部署や経理部門に銀行名と金融機関コードの変更を伝えてください。
勤務先に伝える際は、銀行名だけでなく金融機関コードも合わせて通知することがポイントです。給与システムや会計ソフトに旧情報が残っている場合、銀行名だけを変更しても振込データが正しく作成されない可能性があります。
旧福邦銀行名での振込読替期間は7月31日に終了
合併直後の混乱を抑えるため、福井銀行は旧福邦銀行名で振り込まれた場合の読替期間を設けていました。
具体的には、2026年5月2日以降、旧福邦銀行名で振り込まれた資金について、2026年7月31日(金)までは福井銀行への振込として読み替えて入金する措置がありました。
しかし、この期間はすでに終了しています。2026年8月1日以降、旧福邦銀行名での振込は入金できません。
11月現在も勤務先や取引先が古い銀行名を登録したままになっている場合は、速やかに変更を依頼してください。過去の読替措置が現在も続いていると考えるのは危険です。
公的年金の受取口座は原則として手続き不要
年金については、給与振込とは対応が異なります。
福井銀行の公式Q&Aでは、以下の年金について、利用者自身による変更手続きは不要と案内されています。
- 国民年金
- 厚生年金
- 船員年金
- 労災年金
- 国民年金基金
- 企業年金連合会
- 国家公務員共済年金
- 地方職員共済年金
- 全国市町村職員共済年金
- 警察職員共済年金
- 公立学校共済年金
- 日本私立学校共済年金
- 日本鉄道共済年金
- NTT企業年金基金
一方、上記以外の企業独自の年金や各種年金制度については、支払機関によって対応が異なる場合があります。該当する場合は、年金の支払機関に確認してください。
公共料金・クレジットカードの自動引き落としはどうなる?
電気、ガス、水道、電話料金、クレジットカードなど、すでに旧福邦銀行の口座から引き落とされている料金については、原則として利用者による変更手続きは必要ありません。
既存の口座振替は引き続き利用できます。
ただし、2026年5月2日以降に新しく口座振替を申し込む場合は、福井銀行・金融機関コード0147で登録する必要があります。
給付金・補助金・公金受取口座には注意
国や地方自治体からの補助金、助成金、給付金などを受け取る口座として利用している場合は、各市町村の窓口に手続きの要否を確認する必要があります。
ただし、マイナポータルなどで福邦銀行の口座を公金受取口座として登録していた場合は、銀行側で変更手続きを行うため、利用者自身の手続きは不要と案内されていました。
この変更には最大3カ月程度かかる可能性があるとされていました。現在も登録情報に不整合がある場合は、福井銀行または関係する自治体に問い合わせるとよいでしょう。
【通帳・ATM・カード・ネットバンキング】合併後に変わったサービスを総まとめ
銀行名や口座番号以外にも、今回の合併では通帳、ATM、スマートフォンアプリ、インターネットバンキングなどに変更が生じています。
特に注意したいのは、旧福邦銀行の通帳や個人向けインターネットバンキングが、そのまま使い続けられるわけではない点です。
旧福邦銀行の通帳は使用不可、新しい通帳への切り替えが必要
旧福邦銀行の通帳は、2026年5月2日の合併日以降、使用できなくなりました。
新しい福井銀行の通帳に切り替える必要があります。
切り替え方法は次の2つです。
- 窓口:2026年5月7日から福井銀行の全窓口で対応。
- ATM:2026年5月6日から対象ATMで対応。普通預金通帳・総合口座通帳が対象。
ATMで切り替えられるのは、一部の古い通帳を除いた対象通帳です。セブン銀行との共同ATMは対象外となります。
また、氏名に常用漢字表にない文字が含まれる場合や、氏名が21文字以上の場合などは、ATMで切り替えできないことがあります。その場合は窓口で手続きしてください。
通帳の切り替えに期限はありません。 すでに合併から半年以上が経過していますが、まだ交換していない人も、福井銀行の窓口などで手続きできます。
キャッシュカードは原則そのまま利用可能
キャッシュカードとカードローンカードは、原則として合併後も継続利用できます。すべてのカードを新しいものに交換する必要はありません。
ただし、例外となるのがキャッシュカードとクレジットカードの一体型カード「Fukuho Card」です。
このカードは合併後に利用できなくなり、福井銀行からキャッシュカード機能だけを持つ分離型のICキャッシュカードが送付されています。対象者は新しいキャッシュカードを利用してください。
なお、Fukuho Cardのクレジットカード機能は、有効期限まで引き続き利用できると案内されていました。
通常のキャッシュカードでも、利用するATMによって手数料が変わる場合があります。福井銀行ATMや提携金融機関ATMの利用条件は、合併後の手数料案内で確認してください。
福邦銀行アプリ「ふくほうPark」は終了
スマートフォンを使って残高や入出金明細を確認していた人は、アプリの変更にも注意が必要です。
旧福邦銀行の公式アプリ「ふくほうPark」と、個人向けインターネットバンキング「ふくほうWEBバンキングサービス」は、2026年5月1日(金)21時をもってサービスを終了しました。
合併後は、福井銀行の公式アプリ「福井銀行アプリ」と個人向けインターネットバンキング「ふくぎんネット」を利用する形に移行しています。
新サービスの利用開始は2026年5月6日(水)9時からでした。
インターネットバンキングのデータは自動移行されない
今回のサービス変更で特に注意したいのが、旧サービスに保存していた情報の取り扱いです。
福井銀行の個人IB・アプリ利用者向け公式案内では、旧サービスに保存されていたデータを新サービスに引き継ぐことはできないとされています。
対象となる主な情報は次のとおりです。
- 過去の入出金明細
- 登録済みの振込先情報
- 振込・払込の履歴
- 照会口座やサービス利用口座の登録情報
そのため、旧サービス終了前には必要な明細をダウンロードし、振込先情報を手元に控えておく必要がありました。
すでに旧サービスは終了しています。事前に保存していなかった明細や情報が必要になった場合は、福井銀行に取引明細の取得方法などを問い合わせてください。
新しいアプリやネットバンキングを利用する際は、改めて利用登録が必要です。福井銀行にすでに口座を持っている人は、本人名義の関連口座として旧福邦銀行の口座を追加する方法もあります。
法人インターネットバンキングは「快速ねっと」に移行
個人向けサービスと法人向けサービスでは、移行方法が異なります。
旧福邦銀行の法人インターネットバンキング「ふくほう法人WEBバンキングサービス」は、福井銀行の「快速ねっと」へ移行しました。
公式案内によると、ログインIDとパスワードは原則そのまま利用できます。ただし、利用規定、ログインページ、データ伝送の締切日時などは変更されています。
法人利用者は、従来の操作方法や振込データの作成方法をそのまま使えると思い込まず、合併後の案内冊子に沿って確認する必要があります。
PayPayなどのスマホ決済サービスは再登録が必要
PayPay、メルペイ、J-Coin Payなどのスマホ決済サービスについては、旧福邦銀行の預金口座として改めて登録する必要があると案内されていました。
再登録後、チャージが可能になるのは原則として2営業日後です。ただし、再登録が必要になる時期や具体的な操作方法は各サービスによって異なります。
銀行口座の名義や店番、口座番号を確認しながら、各スマホ決済サービスの登録画面で手続きを進めてください。
【合併後の注意点】店舗移転・口座の統合・預金保険制度はどう変わった?
銀行の合併というと、店舗がすべてなくなる、口座が自動的に1つに統合される、預金の保護条件がすぐに変わるといったイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、実際の取り扱いはそれぞれ異なります。
福邦銀行の店舗は福井銀行の店舗網に再編
今回の合併では、重複する営業エリアの店舗を最適化するため、一部の店舗が移転しました。
福井銀行は2025年3月28日、合併に伴う店舗移転計画を発表しています。移転は2026年5月7日に実施されました。
旧福邦銀行の店舗では、第二営業部、新田塚中央支店、成和支店、高木支店、社支店、花堂中央支店、開発支店、丸岡中央支店などが移転対象として案内されていました。
一方、すべての旧福邦銀行店舗が閉鎖されたわけではありません。移転せずに営業する店舗もあり、ATMについても移転先で継続設置される店舗と廃止される店舗があります。
また、福井銀行が2026年2月に公表した一般向け案内冊子では、合併後の店舗数を64店舗、ATM台数を184台(セブン銀行共同ATMを除く)とする案内が掲載されていました。
利用者にとって重要なのは、店舗の住所が変わったとしても、それだけで自分の口座番号や店番が変更されたと考える必要はないことです。
福井銀行と福邦銀行の口座は1つにまとめる必要がある?
もともと福井銀行と福邦銀行の両方に口座を持っていた人もいるでしょう。
この場合、両方の口座を1つにまとめる必要はありません。
福井銀行の合併Q&Aでも、両行の口座を1つにまとめる必要はないと明記されています。
旧福邦銀行の口座は福井銀行に引き継がれますが、既存の福井銀行口座と自動的に同一口座になるわけではありません。それぞれの口座を引き続き管理できます。
預金保険制度とペイオフの取り扱い
預金者にとって確認しておきたいのが、合併に伴う預金保険制度の取り扱いです。
福井銀行の公式Q&Aでは、合併前は両行それぞれの預金について、従来どおり預金保険制度が適用されると説明されています。
合併後は、全額保護される決済用預金などを除き、合併後1年間に限って、保護対象となる預金の上限が預金者1人につき元本2,000万円とその利息になります。
これは、通常の1金融機関当たり元本1,000万円とその利息という保護上限に、今回合併した金融機関数の2行分を反映する特例です。
合併から1年間という期間が定められているため、大口の預金を持っている人は、預金の種類と保護条件を区別して把握することが大切です。
【プロの結論】福邦銀行の合併で利用者が本当に確認すべきこと
今回の合併を利用者の視点で評価すると、最大の特徴は、銀行名や金融機関コードが変わった一方で、既存口座の基本情報は維持されたことです。
そのため、すべての利用者が窓口に出向いて口座を作り直したり、口座番号を変更したりする必要はありません。
ただし、受取口座の登録情報や通帳、インターネットバンキングなど、利用するサービスによっては個別の対応が必要です。
まず優先したいのは振込先情報の確認
2026年8月1日以降は旧福邦銀行名での振込読替期間が終了しています。給与や家賃、取引先からの入金がある人は、振込元の登録情報が福井銀行・0147に更新されているかを確認してください。
特に勤務先が給与振込を外部システムで管理している場合は、銀行名だけでなく金融機関コードも正しく更新されていることが重要です。
デジタルサービスは登録情報の再確認が必要
旧アプリや個人向けインターネットバンキングに保存されていた情報は、新サービスに自動移行されません。
振込先の登録情報や取引履歴が必要な人は、保存済みのデータを確認し、必要な情報を再登録してください。特に定期的な振込を利用していた人は、送金先や金額、振込日が正しいか確認しておくと安心です。
合併情報を利用した詐欺にも注意
銀行名や金融機関コードが変わるタイミングは、銀行を装った詐欺が発生しやすい場面でもあります。
福井銀行は合併に関する案内冊子で、銀行職員を装った不審な電話や訪問について注意喚起しています。
合併に関連して、銀行職員がキャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞き出したりすることはありません。
「口座を引き継ぐために暗証番号を教えてほしい」「カードを交換するので預けてほしい」といった連絡には応じないでください。不審な連絡を受けた場合は、相手が案内する電話番号ではなく、福井銀行の正式な窓口に問い合わせることが大切です。
福邦銀行の合併に関するよくある質問(FAQ)
Q1:福邦銀行は2026年11月現在も営業していますか?
A1:いいえ。2026年5月2日に福井銀行へ吸収合併され、単独の銀行としての営業は終了しました。現在は福井銀行として営業しています。
Q2:旧福邦銀行の口座番号や店番は変更されましたか?
A2:2026年5月2日の合併時点では、店番・店名・口座番号の変更はありません。ただし、2024年には一部店舗で先行して店番・店名が変更されています。過去の口座情報を使用している場合は、現在の登録情報を確認してください。
Q3:金融機関コード0537は現在も使えますか?
A3:旧福邦銀行の金融機関コード0537は合併に伴って変更されました。現在の銀行名は福井銀行、金融機関コードは0147です。
Q4:給与振込や家賃の振込先変更は必要ですか?
A4:必要です。勤務先や振込人に福井銀行・金融機関コード0147を連絡してください。旧福邦銀行名での振込読替期間は2026年7月31日に終了しているため、現在は新しい銀行情報への変更が必要です。
Q5:国民年金や厚生年金の受取口座は変更が必要ですか?
A5:国民年金、厚生年金、船員年金、労災年金など、福井銀行が指定する対象年金については手続き不要です。対象外の企業年金などは、年金支払機関に確認してください。
Q6:旧福邦銀行の通帳やキャッシュカードはまだ使えますか?
A6:旧福邦銀行の通帳は2026年5月2日以降利用できません。福井銀行の新しい通帳への切り替えが必要です。一方、キャッシュカードは「Fukuho Card」などの例外を除き、原則として引き続き利用できます。
Q7:福邦銀行のインターネットバンキングはどうなりましたか?
A7:旧「ふくほうWEBバンキングサービス」は2026年5月1日21時に終了しました。現在は福井銀行の「ふくぎんネット」を利用します。旧サービスに保存されていた振込先や取引履歴などは自動移行されていません。
Q8:福井銀行と福邦銀行の両方に口座がある場合、1つにまとめる必要がありますか?
A8:いいえ。両方の口座をまとめる必要はなく、それぞれ引き続き利用できます。
まとめ:福邦銀行の合併後は福井銀行・0147への情報更新が重要
福邦銀行は2026年5月2日、福井銀行に吸収合併されました。2019年の連携検討から始まったFプロジェクトが、資本業務提携、子会社化、経営統合を経て、約7年をかけて実現したものです。
合併後の銀行名は福井銀行、金融機関コードは0147です。一方、旧福邦銀行の口座番号や店番・店名は合併時に変更されていません。通帳は新しいものへの切り替えが必要ですが、通常のキャッシュカードや既存の口座振替は原則として引き続き利用できます。
利用者が特に確認したいのは、次の4点です。
- 給与・家賃振込:振込元に福井銀行・0147を連絡する。
- 年金・口座振替:対象となる公的年金や既存の引き落としは原則手続き不要。
- 通帳・カード:旧通帳は新しい通帳に切り替え、カードは例外商品に注意する。
- ネットバンキング:福井銀行アプリ・ふくぎんネットへ移行し、振込先情報などを再確認する。
合併によって銀行の名前は変わりましたが、利用者が持つ預金口座まで一から作り直す必要はありません。大切なのは、変更が必要な振込先情報と、従来どおり利用できるサービスを正しく区別することです。
今後の福井銀行には、両行が蓄積してきた地域企業との関係や金融サービスの強みを生かし、人口減少や地域経済の課題に対応する役割が期待されます。Fプロジェクトが掲げてきた「地域価値循環モデル」が、合併後の実際のサービス向上や地域企業への支援としてどこまで実現するのか。その成果が、統合の本当の評価を左右することになります。
旧福邦銀行の利用者は、福井銀行の合併案内と最新の店舗・サービス情報を確認しながら、必要な手続きを進めていきましょう。
主な参考資料:福井銀行「福井銀行×福邦銀行 合併に関するお知らせ」「合併に関するQ&A」「福邦銀行からの合併に伴う重要なお知らせ」、福井銀行・福邦銀行「Fプロジェクト経営統合に関する発表資料」、金融庁「銀行の合併認可について」、福井銀行「合併完了のお知らせ」(2026年5月7日)。
(出典: 福 邦 銀行(Yahoo!ニュース))