RADWIMPS「五月の蝿」の読み方は?意味・語源と発売日を徹底解説
RADWIMPSの楽曲「五月の蝿」の読み方は、「ごがつのはえ」です。2013年10月16日に発売されたシングル曲で、ボーカルの野田洋次郎が作詞・作曲を担当しています。
一方、よく似た漢字表記の「五月蝿い」は「うるさい」と読みます。こちらは「ごがつのはえ」と読む言葉ではなく、複数の漢字をまとめて一つの読み方にする「熟字訓」です。曲名と形容詞では、漢字の並びが似ていても読み方が異なります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 読み方:RADWIMPSの「五月の蝿」は「ごがつのはえ」。
- 漢字の違い:「五月蝿い」は「うるさい」と読む熟字訓で、曲名とは別の表記。
- 発売情報:2013年10月16日発売。カップリング曲「ラストバージン」「にっぽんぽん」も収録。
【まず答え】RADWIMPS「五月の蝿」の読み方は「ごがつのはえ」
「五月の蝿」は、文字どおり「ごがつのはえ」と読みます。
「五月」は「ごがつ」、「蝿」は「はえ」です。間にある助詞の「の」もそのまま読み、特別な当て字や難読語としての読み替えはありません。
歌詞検索サービスのUtaTenでも、RADWIMPSの楽曲として「ごがつのはえ」という読み方が掲載されています。
検索時に迷いやすいのは、同じ漢字を使った「五月蝿い」という日本語が存在するためです。こちらは「うるさい」と読みますが、曲名の「五月の蝿」とは文法上も読み方も異なります。
まず、次の2つを区別して覚えておくと間違いません。
- 五月の蝿:ごがつのはえ(RADWIMPSの楽曲名)
- 五月蝿い:うるさい(形容詞の漢字表記)
つまり、楽曲名を人に紹介するときは「ごがつのはえ」と読むのが正解です。
【漢字の違い】「五月の蝿」と「五月蝿い」「五月蠅い」は何が違う?
この3つの表記は、漢字の構成が似ているため混同されがちです。しかし、文章の中で果たす役割が異なります。
1.「五月の蝿」は文字どおりの名詞表現
「五月の蝿」は、五月にいる蝿を表す名詞の組み合わせです。
「五月」と「蝿」の間に助詞の「の」が入っているため、通常の日本語の読み方に従って「ごがつのはえ」となります。
「蝿」という漢字自体は昆虫のハエを表し、単独でも「はえ」と読みます。
2.「五月蝿い」は「うるさい」と読む熟字訓
「五月蝿い」は、音が大きくて耳障りな状態や、しつこくて煩わしい状態を表す形容詞です。
この読み方は、漢字を一文字ずつ読んだものではありません。「五月蝿」という漢字のまとまりに「うるさ」という読みを当て、送り仮名の「い」を付けた熟字訓です。
そのため、「五=ご」「月=がつ」「蝿=はえ」と分解して読んでも、正しい読み方にはなりません。
3.「五月蠅い」は旧字体を使った表記
もう一つの表記が「五月蠅い」です。
「蝿」と「蠅」は同じハエを表す漢字で、「蝿」は「蠅」の新字体に当たります。そのため、「五月蝿い」と「五月蠅い」は、基本的に同じ意味で使われます。
漢字の違いを整理すると、次のようになります。
- 五月の蝿:ごがつのはえ。名詞表現。
- 五月蝿い:うるさい。新字体を使った表記。
- 五月蠅い:うるさい。旧字体を使った表記。
特に注意したいのは、曲名には「の」が入っている点です。この一文字の違いが、読み方を判断する大きな手掛かりになります。
【語源を解説】なぜ「五月蝿い」と書いて「うるさい」と読むのか
「五月蝿い」という表記には、五月ごろに群がるハエの羽音や騒がしさが関係しています。
日本では古くから、陰暦五月ごろのハエが大量に飛び交い、騒がしくする様子を表す言葉として「五月蝿(さばえ)」が使われていました。
古典にも登場する「五月蝿なす」
小学館のデジタル大辞泉や精選版日本国語大辞典を掲載するコトバンクには、「五月蠅なす(さばえなす)」という表現が収録されています。
これは「五月のハエのように」という意味で、騒がしく、煩わしい様子を表す言葉です。
その使用例は古典文学にも確認できます。
- 古事記:712年成立。神々の声が満ちる騒がしい様子を「狭蠅那須」と表現。
- 日本書紀:720年成立。「五月蠅」のように騒がしい様子を表す記述がある。
- 万葉集:8世紀の歌に「五月蝿なす騒く」という表現が登場する。
國學院大學デジタル・ミュージアムの「万葉神事語辞典」でも、「さばえ」は五月の騒がしいハエを意味し、無数の羽音が広がるような状態を表す語として解説されています。
こうした古い表現が、現代の「五月蝿い」という漢字表記につながっています。
「うるさい」の意味は音だけではない
現在の「うるさい」は、単に大きな音が出ている状態だけを意味するわけではありません。
- 音がうるさい:騒音や大きな話し声など、耳障りな状態。
- 人がうるさい:小言や干渉が多く、煩わしい状態。
- 注文がうるさい:細かい条件や要求が多い状態。
- 味にうるさい:物事の細部まで気にする、こだわりが強い状態。
漢字ペディアでも、「やかましい」「しつこい」「口やかましい」といった意味が紹介されています。
なお、ここで区別したいのは、話し言葉としての「うるさい」の語源と、漢字で「五月蝿い」と表記する由来は同じ問題ではないということです。五月のハエの騒がしさは、漢字表記を理解するうえでの背景に当たります。
【作品情報】RADWIMPS「五月の蝿」の発売日・収録曲・制作情報
「五月の蝿」は、RADWIMPSが2013年10月16日に発売したシングル「五月の蝿 / ラストバージン」の1曲目です。
RADWIMPS公式サイトの作品情報によると、CDには3曲が収録されています。レーベルはEMI Records Japanで、品番はTYCT-30002です。
作詞・作曲は、いずれもボーカルの野田洋次郎が担当しています。歌詞だけでなくメロディーも野田が手掛けた作品です。
シングルとアルバムの収録情報一覧
| 項目 | 内容 | 詳細 |
|---|---|---|
| 楽曲名 | 五月の蝿 | 読み方はごがつのはえ |
| アーティスト | RADWIMPS | 日本のロックバンド |
| 作詞 | 野田洋次郎 | 本人が担当 |
| 作曲 | 野田洋次郎 | 本人が担当 |
| シングル発売日 | 2013年10月16日 | 「五月の蝿 / ラストバージン」 |
| シングル収録曲 | 全3曲 | 五月の蝿・ラストバージン・にっぽんぽん |
| アルバム | ×と○と罪と | 2013年12月11日発売 |
| アルバム収録位置 | 6曲目・14曲目 | 五月の蝿・ラストバージン |
さらに、2013年12月11日発売の7thアルバム『×と○と罪と』にも収録されています。同アルバムでは「五月の蝿」が6曲目、「ラストバージン」が14曲目です。
つまり、「ラストバージン」はシングルのカップリング曲であると同時に、後発のアルバムにも収録された楽曲です。
野田洋次郎が語った楽曲誕生の背景
2013年12月にFMヨコハマの番組へRADWIMPSのメンバー4人が出演した際、番組ブログでは「五月の蝿」の制作についても紹介されています。
野田洋次郎は、この曲のメロディーと歌詞が自分の中から出てきたとき、驚きと感動を覚えたと語ったと紹介されています。
「自分からこのメロディーと歌詞が出て来た時は驚きと感動を覚えた」
また、歌詞が生まれる背景について、日常の中で無意識に種が残っているという趣旨の説明も紹介されました。
このエピソードからは、刺激的な表現が単なる話題づくりではなく、野田の内面に蓄積された感覚や感情から生まれたことがうかがえます。
【歌詞の意味を考察】「五月の蝿」に描かれる憎しみと愛情の矛盾
「五月の蝿」の歌詞は、RADWIMPSの楽曲の中でも特に強烈な印象を残す作品です。
冒頭から描かれるのは、相手を決して許さないという激しい感情です。さらに、相手の不幸を願うような残酷な想像や、身体的な苦痛を連想させる表現が続きます。
一見すると、恋愛関係が終わった後の憎悪や復讐心を描いた曲に聞こえます。しかし、歌詞全体を追うと、それだけでは説明しきれない複雑さがあります。
1.前半は相手への怒りと自己正当化が中心
前半で目立つのは、語り手の一方的ともいえる強い怒りです。
相手を許せないという感情が繰り返され、相手の不幸を願うほど憎しみが膨らんでいきます。
注目したいのは、語り手が相手を責めるだけでなく、自分自身を正しい側に置こうとする心理です。相手を否定することで、自分の存在や価値を守ろうとしているようにも読み取れます。
しかし、相手を強く意識し続けている時点で、語り手の心は相手から自由になれていません。憎しみが強ければ強いほど、相手への執着も浮かび上がってきます。
2.中盤では愛し合った過去と後悔が見えてくる
中盤に入ると、単純な嫌悪感だけではなく、かつて相手と親密だったことを想像させる表現が登場します。
愛情を注いだ過去や、自分が相手に与えたものを取り戻したいという感情が描かれ、憎しみの奥に喪失感や後悔が存在することが伝わってきます。
ここで重要なのは、愛情と憎悪がきれいに分かれていないことです。
大切だった相手だからこそ許せない。相手への思いが強かったからこそ、失ったことへの怒りも大きくなる。そんな感情のねじれが作品の中心にあります。
3.後半の「子ども」の描写が物語を変える
後半では、語り手と相手の関係だけでなく、子どもの存在が物語に加わります。
子どもが将来、自分の生まれた境遇について苦しむという想像が描かれ、相手を傷つけたいという語り手の願望がさらに複雑になっていきます。
しかし、最後には子どもを抱きしめ、相手を責めないという方向へ感情が変化します。
ここには、それまでの残酷な言葉とは対照的な優しさがあります。
語り手は相手を許さないと繰り返しながら、最終的には相手をかばうような行動を想像しています。この矛盾が、作品の印象を単純な復讐劇で終わらせない理由です。
4.結局、この曲は愛の歌なのか、憎しみの歌なのか
この問いに対する一つの手掛かりが、野田洋次郎の2016年のインタビューにあります。
CINRAのインタビューでは、インタビュアーが「五月の蝿」と「ラストバージン」を、まったく異なる方向から極限の愛情を描いたラブソングとして位置付けています。野田もその見方に同意しています。
この発言は、2曲を比較して聴くうえで非常に興味深いものです。
- 五月の蝿:憎しみや怒り、執着など、愛情の暗い側面を強烈に表現する。
- ラストバージン:大切な相手との関係や愛情を、異なる方向から描く。
両曲は同じシングルに収録されていますが、感情の表現方法は対照的です。
そのため、「五月の蝿」を単なる嫌悪や復讐の歌として捉えるよりも、愛情が極端な形に変化したときの人間の複雑さを描いた作品として聴くと、違った印象が生まれます。
なお、歌詞の登場人物や子どもの設定を、野田洋次郎本人の実体験や特定の交際相手の出来事と断定することはできません。作品内の語り手と実在の人物は分けて考える必要があります。
【曲名の由来】「五月の蝿」は「五月蝿い」と関係している?
「五月の蝿」というタイトルを見て、多くの人が連想するのが「五月蝿い(うるさい)」という言葉です。
実際、両者には漢字の構成上のつながりがあります。
「五月蝿い」から送り仮名の「い」を除くと「五月蝿」となり、「五月の蝿」と非常によく似た文字列になります。
このことから、曲名には「五月蝿い」という言葉を連想させる仕掛けがあるのではないか、と考えるのは自然です。
「うるさい」という言葉と楽曲の世界観
「五月蝿い」の漢字表記には、五月ごろのハエが集まって騒がしく飛び回るという背景があります。
一方、「五月の蝿」の歌詞には、相手に対する執拗な言葉や、抑えきれない感情が繰り返し登場します。
この二つを重ねると、耳に残るほど激しい感情や、相手にまとわりつくような執着を、五月のハエにたとえたタイトルとも解釈できます。
また、曲名を「五月の蝿」とすることで、単に「うるさい」と表現するよりも、具体的な情景や不快感を想像させる効果があります。
タイトルの由来は公式に説明されている?
ここで区別したいのが、漢字表記の由来と、野田洋次郎が楽曲名を決めた理由です。
五月のハエと「五月蝿い」の表記上の関係は、辞書や国語資料から説明できます。しかし、曲名を付けた本人が「五月蝿い」という言葉から命名したと明言した公式コメントは、RADWIMPSの作品情報や紹介資料には記載されていません。
したがって、五月蝿いとの関連は有力な連想・解釈として楽しめますが、正式に確認された命名エピソードと同一視するのは避けたいところです。
曲名の読み方は「ごがつのはえ」。そのうえで「五月蝿い」という言葉との二重の意味を想像しながら聴くと、作品の印象がさらに深まります。
【プロの結論】読み方・語源・歌詞を理解する3つのポイント
「五月の蝿」を正しく理解するには、漢字の読み方、言葉の歴史、楽曲の表現という3つの視点を分けることが大切です。
特に覚えておきたいのは次の3点です。
- 読み方を間違えない:曲名は「ごがつのはえ」。五月蝿いは「うるさい」。
- 漢字の歴史を知る:「五月蝿い」は五月ごろのハエの騒がしさに由来する漢字表記であり、古典にも「五月蝿なす」という表現がある。
- 歌詞を一面的に解釈しない:憎しみだけでなく、過去の愛情や後悔、最後に現れる優しさまで含めて読む。
また、初めて聴く人には、シングルのもう一つの表題曲「ラストバージン」と続けて聴く方法もおすすめです。対照的な2曲を比較することで、野田洋次郎が描く愛情表現の幅が見えてきます。
反対に、歌詞の刺激的な表現が苦手な人は、無理に深読みする必要はありません。まずは楽曲の世界観や言葉の響きに注目するだけでも十分に楽しめます。
【五月の蝿の読み方・意味】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「五月の蝿」は「ごがつのはえ」と「うるさい」のどちらで読む?
A1:RADWIMPSの曲名は「ごがつのはえ」です。「うるさい」と読むのは、助詞の「の」が入らない「五月蝿い」という熟字訓の表記です。
Q2:「五月蝿い」と「五月蠅い」は意味が違う?
A2:基本的に意味は同じです。「蝿」は「蠅」の新字体で、どちらも「うるさい」と読みます。表記に使われる漢字が異なります。
Q3:RADWIMPS「五月の蝿」の発売日はいつ?
A3:2013年10月16日です。シングル「五月の蝿 / ラストバージン」に収録され、もう1曲の表題曲「ラストバージン」と「にっぽんぽん」も収録されています。
Q4:「五月の蝿」の作詞・作曲は誰?
A4:RADWIMPSのボーカルである野田洋次郎です。作詞と作曲の両方を担当しています。
Q5:「五月の蝿」は「五月蝿い」から付けられた曲名?
A5:「五月蝿い」と漢字の構成が似ているため、関連を連想させるタイトルです。ただし、本人による正式な命名理由の明言は確認できず、語源的な関連とタイトルの意図は分けて考える必要があります。
まとめ:「五月の蝿」は「ごがつのはえ」と読むのが正解
RADWIMPSの「五月の蝿」の正しい読み方は、「ごがつのはえ」です。
「五月蝿い(うるさい)」という熟字訓と混同されやすいものの、曲名には助詞の「の」が入っており、文字どおりに読むのが正解です。
2013年10月16日に発売されたシングル「五月の蝿 / ラストバージン」は、野田洋次郎が作詞・作曲を担当した作品です。歌詞には強烈な憎しみと執着が描かれる一方、最後には優しさを感じさせる展開もあります。
さらに、古典に登場する「五月蝿なす」という表現や、「五月蝿い」という漢字表記の歴史を知ることで、タイトルに込められた印象もより深く理解できます。
読み方だけなら「ごがつのはえ」と覚えれば十分ですが、漢字の違いと歌詞の背景まで知ると、この楽曲が持つ独特の世界観をより立体的に楽しめます。
(出典: 五 月 の 蝿 読み方(Yahoo!ニュース))