オーツミルクとは?原材料・栄養成分・カロリーから牛乳や豆乳との違いまで徹底解説
オーツミルクとは、オーツ麦(えん麦)を主原料として水と一緒に加工した植物性飲料です。牛乳のようなクリーミーな口当たりと、穀物由来の自然な甘みが特徴で、コーヒーや紅茶、シリアル、料理など幅広い用途に使われています。乳成分を含まないため、牛乳を避けたい人や植物性食品を取り入れたい人にとっても選択肢の一つです。
ただし、オーツミルクなら何でも健康的というわけではありません。商品によってカロリー、糖質、食物繊維、たんぱく質、カルシウムの量は異なり、砂糖不使用の商品にも一定量の糖質が含まれています。原材料や添加物にも違いがあるため、パッケージの表示を読み解くことが大切です。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 基本:オーツミルクはオーツ麦(えん麦)と水を中心に作られる植物性飲料で、牛乳や豆乳とは原料も栄養構成も異なる。
- 栄養:食物繊維を含む一方、たんぱく質は牛乳や豆乳より少ない商品が多く、糖質にも注意が必要。
- 選び方:砂糖不使用という表示だけで判断せず、カロリー・糖質・食物繊維・添加物・カルシウムを確認することが重要。
【基本知識】オーツミルクとは?オーツ麦(えん麦)から作る植物性ミルクの正体
オーツミルクは、オーツ麦を水と一緒に加工して作る植物性の飲料です。英語では「Oat Milk」と呼ばれ、海外ではコーヒーショップやスーパーマーケットでも広く取り扱われています。
日本では「オーツミルク」という名称が一般的ですが、商品によっては「オーツ麦飲料」と表示されています。牛乳のように生乳から作られるものではなく、植物由来の原材料を使用した飲料です。
オーツ麦とえん麦は同じ穀物
オーツ麦は、日本語で「えん麦(燕麦)」とも呼ばれる穀物です。学名はAvena sativaで、イネ科カラスムギ属に分類されます。農研機構の植物情報でも、えん麦の英名はOatとされています。
オートミールやグラノーラの原料として知られていますが、オーツ麦には食物繊維、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなども含まれています。
特に注目されるのが、水溶性食物繊維の一種であるβ-グルカンです。オーツ麦の栄養的な特徴を語るうえで重要な成分で、コレステロールや食後血糖値との関係について研究されています。
文部科学省の食品成分データベースに掲載されているオートミールの成分値では、可食部100g当たりの食物繊維は9.4g、水溶性食物繊維は3.2gです。ただし、これはオートミールそのものの数値であり、加工・希釈・ろ過されたオーツミルクに同じ量が含まれるわけではありません。
オーツミルクが植物性ミルクに分類される理由
植物性ミルクとは、植物を原料にして牛乳に似た用途や飲み方ができるよう加工した飲料の総称です。
代表的なものには、次のような種類があります。
- オーツミルク:オーツ麦を原料とする穀物由来の飲料。
- 豆乳:大豆を水に浸してすりつぶし、加熱・ろ過して作る飲料。
- アーモンドミルク:アーモンドを原料とするナッツ由来の飲料。
- ライスミルク:米を原料とする穀物由来の飲料。
- ココナッツミルク:ココナッツの果肉などを原料とする飲料・食品。
それぞれ風味や栄養成分が異なるため、単純に植物性ミルクという分類だけで健康面を比較することはできません。
【原材料・製法】オーツミルクは何からできている?市販品と自宅での作り方
オーツミルクの基本的な原材料
オーツミルクの基本となる原材料は、オーツ麦と水です。ただし、市販品では飲みやすさや保存性、栄養バランス、口当たりを調整するため、ほかの原材料を加えている場合があります。
代表的な原材料と役割は次のとおりです。
- オーツ麦・オーツ麦濃縮物:飲料の主原料。穀物由来の風味や炭水化物を供給する。
- 水:オーツ麦を加工し、飲料としての濃度を調整する。
- 植物油:コクやクリーミーな口当たりを補う。
- 食物繊維:栄養成分や飲み心地を調整する目的で加えられる場合がある。
- 食塩:風味を整える。
- カルシウム・ビタミン類:栄養強化を目的として加えられる場合がある。
例えば、アルプロの「オーツミルク 砂糖不使用」では、オーツ麦濃縮物、食物繊維、植物油、食塩が原材料として使用されています。添加物として炭酸カルシウム、pH調整剤、増粘剤、鉄分、ビタミン類なども記載されています。
一方、トップバリュのオーツミルクでは、オーツ麦糖化液、食物繊維、なたね油、食塩などが使用されています。同じオーツミルクでも原材料の構成は異なることが分かります。
オーツミルクの製造工程
市販品の一般的な製造工程では、オーツ麦を水と混ぜて粉砕し、酵素処理や固液分離などを行います。その後、必要に応じて植物油やカルシウムなどを加え、均質化や加熱殺菌を経て製品になります。
製造工程の大きな特徴は、オーツ麦に含まれるでんぷんを酵素によって分解する工程です。でんぷんが分解されると、麦芽糖などの糖類が生じ、オーツミルク特有の自然な甘みにつながります。
このため、製造時に砂糖を加えていなくても、加工によって生じる糖類や糖質が含まれることがあります。
また、ろ過の程度や使用する原料、食物繊維の追加量などによって、最終製品の栄養成分や口当たりも変わります。
自宅でできるオーツミルクの作り方
オーツミルクは家庭でも比較的簡単に作れます。市販品とまったく同じ味や栄養構成にはなりませんが、原材料を自分で管理できる点がメリットです。
基本の材料
- オートミール:50g
- 冷水:400ml
作り方
- オートミールと冷水をミキサーに入れる。
- 短時間、全体が均一になる程度に攪拌する。
- 目の細かいこし器や清潔な布でこす。
- 液体部分を清潔な容器に移す。
- 冷蔵庫で冷やして、できるだけ早く飲み切る。
ポイントは、長時間ミキサーにかけすぎないことです。オーツ麦のでんぷんが水に溶け出しすぎると、粘りが強くなり、飲み心地が重くなる場合があります。
また、自家製品には市販品のようなカルシウムやビタミンの栄養強化が施されているとは限りません。衛生面にも注意し、清潔な器具を使って冷蔵保存し、長期間の作り置きは避けてください。
【栄養成分を検証】オーツミルクのカロリー・糖質・食物繊維はどれくらい?
オーツミルクを選ぶ際に気になるのが、カロリーや糖質、食物繊維の量です。
オーツミルクは穀物を原料とするため、炭水化物が比較的多い傾向があります。一方で、食物繊維を含む商品もあり、栄養成分は製品によって大きく異なります。
オーツミルクのカロリー
市販品のカロリーは商品ごとに違います。例えば、アルプロの「オーツミルク 砂糖不使用」は100ml当たり36kcalです。
一般的な飲用量である200mlに換算すると72kcalになります。
一見すると低カロリーに感じられますが、商品によっては植物油や糖質が多く含まれている場合もあります。フレーバー付きの商品や加糖タイプは、プレーンタイプと同じ感覚で比較しないことが大切です。
オーツミルクの糖質と糖類の違い
オーツミルクを選ぶときは、糖質と糖類を区別する必要があります。
- 炭水化物:糖質と食物繊維を合わせたもの。
- 糖質:炭水化物から食物繊維を差し引いたもの。
- 糖類:ブドウ糖、果糖、砂糖などの単糖類・二糖類。
つまり、糖類が少なくても糖質が少ないとは限りません。
アルプロの砂糖不使用タイプは、100ml当たり炭水化物6.8g、糖質5.6g、糖類0.4gです。砂糖を使用していない商品でも、糖質が一定量含まれていることが分かります。
糖質制限をしている人や血糖値を気にしている人は、「砂糖不使用」という商品名だけでなく、栄養成分表示の糖質量まで確認する必要があります。
オーツミルクの食物繊維とβ-グルカン
オーツ麦の特徴として知られるのが食物繊維です。特にβ-グルカンは水溶性食物繊維の一種で、腸内環境やコレステロールとの関係について研究されています。
ただし、オーツミルクに含まれる食物繊維の量は、オーツ麦をそのまま食べる場合とは異なります。
商品によっては、製造工程で食物繊維が取り除かれることもあれば、別の原料由来の食物繊維が追加されることもあります。
例えば、アルプロの砂糖不使用タイプは100ml当たり食物繊維1.2gです。200ml飲んだ場合は2.4gになります。
一方、食物繊維が豊富な商品を選んだとしても、そのすべてがオーツ麦由来のβ-グルカンとは限りません。健康機能を期待する場合は、総食物繊維量とβ-グルカン量を混同しないようにしましょう。
カルシウムやビタミンは含まれている?
オーツミルクそのものに含まれるカルシウムやビタミンの量は、商品によって違います。
栄養強化タイプでは、カルシウムやビタミンD、ビタミンB2、鉄分などを追加している商品があります。
例えば、アルプロの砂糖不使用タイプは100ml当たりカルシウム144mg、鉄0.48mg、ビタミンB2 0.21mg、ビタミンD 0.75μgです。
一方、これらの成分が強化されていない商品もあります。オーツミルクなら必ず牛乳と同じようにカルシウムを補給できると考えるのは適切ではありません。
【徹底比較】オーツミルクと牛乳・豆乳の違いは?栄養成分を一覧で検証
オーツミルクを牛乳や豆乳と比較すると、最も大きな違いはたんぱく質と炭水化物のバランスです。
ここでは、実際に販売されている3商品の公式栄養成分表示を100ml当たりに換算して比較します。
| 比較項目 | オーツミルク | 牛乳 | 調製豆乳 |
|---|---|---|---|
| 商品例 | アルプロ 砂糖不使用 | 明治おいしい牛乳 | キッコーマン 調製豆乳 |
| 原材料 | オーツ麦 | 生乳 | 大豆など |
| エネルギー | 36kcal | 約68.3kcal | 47.5kcal |
| たんぱく質 | 0.3g | 約3.4g | 3.55g |
| 脂質 | 1.1g | 約3.9g | 2.7g |
| 炭水化物 | 6.8g | 約4.9g | 2.35g |
| 食物繊維 | 1.2g | 0g | 0.2g |
| カルシウム | 144mg | 約113mg | 約55.5mg |
出典:各メーカーの公式栄養成分表示。牛乳は180ml、調製豆乳は200mlの表示値を100ml当たりに換算。商品やリニューアルによって数値は変わるため、購入時には現物の表示を確認してください。
オーツミルクと牛乳の違い
牛乳は生乳を原料とする動物性食品で、オーツミルクはオーツ麦を原料とする植物性飲料です。
栄養面では、牛乳はたんぱく質やカルシウムを比較的効率よく摂取できる点が特徴です。オーツミルクは食物繊維を含む商品があり、乳糖を含まないため、乳糖を消化しにくい人にも選択肢になります。
ただし、牛乳アレルギーがある人は、オーツミルクを選ぶ場合も原材料や製造ラインの注意表示を確認してください。
オーツミルクと豆乳の違い
豆乳は大豆由来のたんぱく質が豊富で、オーツミルクよりもたんぱく質を摂取しやすい飲料です。
一方、オーツミルクは穀物特有のやさしい甘みとクリーミーな風味が特徴です。コーヒーや紅茶との相性がよく、料理やお菓子作りにも利用できます。
今回比較した商品では、オーツミルクのたんぱく質は100ml当たり0.3gなのに対し、調製豆乳は3.55gです。たんぱく質を重視するなら豆乳のほうが適しています。
結局どれを選べばいい?目的別の判断基準
- 食物繊維を補いたい:食物繊維量が明記されたオーツミルク。
- たんぱく質を摂りたい:豆乳または牛乳。
- カルシウムを摂りたい:牛乳またはカルシウム強化タイプの植物性飲料。
- 乳糖を避けたい:オーツミルクなどの乳成分不使用飲料。
- 穀物由来の風味を楽しみたい:オーツミルク。
- 糖質を抑えたい:各商品の糖質量を比較して選ぶ。
大切なのは、どの飲料が最も優れているかを決めることではありません。自分が補いたい栄養素や避けたい成分に合わせて使い分けることです。
【メリット・デメリット】オーツミルクの健康効果と体に悪いと言われる理由
オーツミルクの主なメリット
1.植物性食品を手軽に取り入れられる
オーツミルクは植物由来の飲料で、動物性食品を控えたい人や植物性の食生活を実践している人に適しています。乳成分を含まない商品であれば、乳糖を摂取せずに飲めることも利点です。
2.食物繊維を含む商品がある
オーツミルクには食物繊維を含む商品があります。食物繊維は普段の食生活で不足しやすい栄養素の一つであり、飲料から補えることはメリットです。
ただし、食物繊維の含有量は商品によって異なります。オーツミルクを飲めば十分な食物繊維を摂取できるという意味ではありません。
3.コーヒーや料理に使いやすい
オーツミルクは穀物由来の自然な甘みがあり、比較的まろやかな口当たりです。カフェラテや紅茶、スムージー、シリアル、スープなどにも活用できます。
牛乳とは異なる風味を楽しみながら、普段の飲み物を植物性飲料に置き換えられる点も魅力です。
4.商品によってはカルシウムやビタミンを補える
栄養強化タイプの商品には、カルシウムや鉄分、ビタミンDなどが加えられています。普段の食事で不足しやすい栄養素を補う選択肢として利用できます。
オーツミルクのデメリット
1.たんぱく質が少ない
オーツミルクの大きな弱点は、たんぱく質が少ない商品が多いことです。今回比較したアルプロの商品は100ml当たり0.3gで、豆乳や牛乳と比べると大きな差があります。
食事の代わりにオーツミルクだけを飲むと、必要なたんぱく質を十分に確保できない可能性があります。
2.糖質が多い商品がある
オーツ麦は穀物なので、加工後の飲料にも炭水化物が残ります。砂糖不使用でも糖質が少ないとは限らず、商品によっては飲み過ぎることで糖質の摂取量が増える可能性があります。
3.栄養成分が商品ごとに違う
オーツミルクには、食物繊維を多く含む商品もあれば、栄養強化を重視した商品もあります。原材料の配合や加工方法によって、栄養バランスは一定ではありません。
4.添加物が使われている商品がある
口当たりを整えるための増粘剤や安定剤、栄養を補うためのミネラルやビタミンなどが加えられている商品があります。
原材料をできるだけシンプルにしたい人にとっては、商品選びの際に確認したいポイントです。
オーツミルクが体に悪いと言われる理由
オーツミルクが体に悪いという評価は、主に糖質、加工工程、添加物、栄養バランスに関する懸念から生まれています。
しかし、これらの特徴だけでオーツミルク全体を健康に悪い飲料と判断することはできません。
特に注意したいのは次の4点です。
- 血糖値への影響:オーツミルクには炭水化物が含まれ、でんぷんの分解によって糖類が生じる場合もある。糖質の摂取量を管理している人は飲用量に注意する。
- たんぱく質不足:牛乳や豆乳の代わりに使用しても、同等のたんぱく質を補えるとは限らない。
- 添加物への不安:増粘剤や乳化剤などが使われる商品もあるが、添加物の存在だけで危険性が決まるわけではない。
- アレルギーやグルテンの混入:オーツ麦自体には小麦のグルテンは含まれないものの、栽培・加工・輸送時に小麦や大麦などが混入する可能性がある。
食品添加物については、消費者庁が食品安全委員会による安全性評価などを踏まえ、使用できる添加物や使用基準を定めています。したがって、添加物が記載されていることだけを理由に、その商品を危険と判断するのは適切ではありません。
また、セリアック病などで厳格なグルテンフリー食が必要な人は注意が必要です。オーツ麦そのものに加え、製造過程での交差汚染や、オーツ麦に含まれるたんぱく質アベニンへの反応も考慮する必要があります。必要に応じて、グルテンフリー表示のある商品を選び、医師や管理栄養士に相談してください。
オーツミルクはダイエットに向いている?
オーツミルクは、商品によっては比較的低カロリーで、ダイエット中の飲み物として取り入れやすい場合があります。
例えば、今回比較した砂糖不使用タイプは100ml当たり36kcalです。牛乳や加糖飲料から置き換えることで、飲み物から摂取するエネルギーを抑えられる可能性があります。
一方、オーツミルクには糖質が含まれ、たんぱく質が少ない商品も多いため、飲むだけで体重が減るわけではありません。
ダイエット中は次のポイントを意識しましょう。
- 砂糖不使用の商品を候補にする。
- 100ml当たりのカロリーと糖質を確認する。
- 飲む量を決めて、必要以上に摂取しない。
- たんぱく質は卵、魚、大豆製品などから別途補う。
- 食物繊維は野菜、豆類、海藻、果物などからも摂取する。
オーツミルクはダイエットを補助する飲料にはなりますが、栄養バランスの取れた食事や適切なエネルギー管理に代わるものではありません。
【失敗しない選び方】オーツミルクの砂糖不使用・添加物・栄養表示をチェック
オーツミルクを購入するときは、商品名やパッケージの印象だけでなく、原材料表示と栄養成分表示を確認することが重要です。
砂糖不使用と糖類ゼロは同じではない
最も誤解されやすいのが「砂糖不使用」という表示です。
砂糖不使用とは、文字どおり砂糖を加えていないことを示す表示です。糖類が完全に含まれていないことや、糖質がゼロであることを意味するわけではありません。
消費者庁の食品表示基準では、糖類を添加していない旨を表示する場合、糖類を添加していないことに加え、糖類に代わる原材料や添加物を使用していないことなど、一定の条件が設けられています。
また、糖類ゼロと表示できる基準は、原則として飲料100ml当たり糖類0.5g未満です。砂糖不使用と糖類ゼロは異なる表示なので、区別して理解する必要があります。
糖質を抑えたい人は、砂糖不使用の文字だけではなく、栄養成分表示の糖質欄を確認してください。
添加物は何のために使われている?
市販のオーツミルクには、商品を飲みやすくしたり、品質を安定させたりするための添加物が使われている場合があります。
代表的なものは次のとおりです。
- ジェランガムなどの増粘剤:飲料の粘度や口当たりを調整する。
- 乳化剤:油分と水分が分離しにくいようにする。
- pH調整剤:酸性度を調整して品質を安定させる。
- 炭酸カルシウム:カルシウムを補う。
- 香料:風味を整える。
これらは必ずしも健康に悪影響を与えるものではありません。日本では食品添加物について安全性評価や使用基準が設けられており、認められた条件の範囲で使用されています。
添加物をなるべく避けたい場合は、原材料欄が短い商品を選ぶ方法もあります。ただし、添加物の少なさと栄養価の高さは別の問題です。カルシウムやビタミンを補いたい場合は、栄養強化タイプのほうが目的に合うこともあります。
購入前に確認したい5つのチェックポイント
- カロリー:1回に飲む量を基準に比較する。
- 糖質:砂糖不使用でも糖質が多い場合があるため確認する。
- 食物繊維:実際に何g含まれているかを確認する。
- たんぱく質:牛乳や豆乳の代替として使う場合は不足しないか確認する。
- カルシウム・添加物:栄養強化の有無や原材料の構成を確認する。
こんな人にはおすすめ・おすすめできない
オーツミルクが向いている人
- 植物性食品を食生活に取り入れたい人。
- 牛乳の乳糖を避けたい人。
- コーヒーやシリアルに使える植物性飲料を探している人。
- 食物繊維を含む飲料を選びたい人。
- 穀物由来の自然な甘みやクリーミーな風味が好きな人。
慎重に選んだほうがよい人
- 糖質制限をしており、炭水化物量を厳密に管理している人。
- 飲料から十分なたんぱく質を摂りたい人。
- 添加物や特定の原材料を避ける必要がある人。
- セリアック病などでグルテン混入を避けなければならない人。
- オーツ麦にアレルギーや不耐性がある人。
【プロの結論】オーツミルクは健康にいい?栄養と目的から考える賢い飲み方
オーツミルクは、オーツ麦を原料とする植物性飲料であり、牛乳や豆乳とは異なる栄養的な特徴を持っています。
食物繊維を含む商品があり、乳糖を含まないことや、穀物由来の風味を楽しめることは大きな魅力です。一方、たんぱく質が少ない商品が多く、糖質も一定量含まれるため、すべての人にとって牛乳や豆乳より優れた飲料というわけではありません。
特に重要なのは、オーツミルクという商品カテゴリー全体を一括りにしないことです。
同じ砂糖不使用の商品でも、食物繊維量やカルシウム量、糖質量は違います。植物油や増粘剤などの添加物を使う商品もあれば、原材料を比較的シンプルにした商品もあります。
選ぶ際には、次の3つの視点を持つと判断しやすくなります。
第一に、何のために飲むのかを明確にすること。食物繊維を補いたいのか、乳糖を避けたいのか、コーヒーに入れたいのかによって適した商品は変わります。
第二に、栄養成分表示を比較すること。カロリー、糖質、食物繊維、たんぱく質、カルシウムを確認し、自分の食生活に足りない部分を補える商品を選びます。
第三に、飲み物だけで栄養バランスを整えようとしないこと。オーツミルクはあくまで日々の食事を補助する飲料です。たんぱく質は豆類や魚、卵などから、食物繊維は野菜や海藻などからも摂取することが大切です。
オーツミルクは、正しく特徴を理解して取り入れれば、毎日の食生活に変化を加えられる便利な選択肢です。健康効果を過度に期待するのではなく、原材料と栄養成分を確認し、自分の目的に合った商品を選ぶことが失敗しないための基本です。
【オーツミルクの基礎知識】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:オーツミルクとは何ですか?
A1:オーツミルクは、オーツ麦(えん麦)を水と一緒に加工して作る植物性飲料です。穀物由来の自然な甘みとクリーミーな口当たりが特徴で、牛乳の代わりにコーヒーやシリアル、料理などに使用できます。
Q2:オーツミルクは牛乳や豆乳より体にいいですか?
A2:一概には比較できません。オーツミルクは食物繊維を含む商品がある一方、たんぱく質は牛乳や豆乳より少ない傾向があります。豆乳はたんぱく質、牛乳はたんぱく質やカルシウムを摂取しやすいなど、それぞれに特徴があります。
Q3:オーツミルクは砂糖不使用なら糖質ゼロですか?
A3:いいえ。砂糖不使用は砂糖を添加していないことを示す表示であり、糖質ゼロという意味ではありません。オーツ麦のでんぷんなどに由来する炭水化物が含まれるため、糖質を気にする人は栄養成分表示を確認してください。
Q4:オーツミルクはダイエット中に飲んでも大丈夫ですか?
A4:適量であればダイエット中にも取り入れられます。ただし、商品によってカロリーや糖質が異なり、たんぱく質が少ない場合もあります。砂糖不使用タイプを候補にしつつ、食事全体の栄養バランスを整えることが大切です。
Q5:オーツミルクに添加物が入っていても大丈夫ですか?
A5:日本で使用が認められた食品添加物には安全性評価や使用基準があります。添加物が入っているという理由だけで危険と判断する必要はありません。気になる場合は原材料表示を確認し、自分の好みに合う商品を選びましょう。
Q6:オーツミルクは毎日飲んでもいいですか?
A6:特定の原材料にアレルギーや不耐性がなく、糖質やカロリーなどの摂取量が食生活全体の範囲内であれば、日常的に取り入れることは可能です。ただし、牛乳や豆乳と同じ栄養補給ができるわけではないため、ほかの食品から不足する栄養素を補いましょう。
まとめ:オーツミルクは原材料と栄養成分を比較して選ぶことが大切
オーツミルクとは、オーツ麦(えん麦)を主原料とした植物性飲料です。穀物由来の甘みとクリーミーな飲み心地が特徴で、牛乳や豆乳とは異なる選択肢として日常の食生活に取り入れられます。
食物繊維を含む商品や、カルシウム・ビタミンなどを強化した商品がある一方、たんぱく質が少ないことや糖質が含まれることには注意が必要です。
また、砂糖不使用という表示だけでは糖質量を判断できません。原材料や添加物、カロリー、食物繊維、カルシウムなどを総合的に確認することが大切です。
2026年現在、オーツミルクは単なる牛乳の代替品ではなく、飲みやすさや栄養設計、原材料の違いによって選べる植物性飲料の一つです。自分の健康状態や食生活、飲む目的に合わせて商品を選び、無理なく日常に取り入れていきましょう。
主な参照資料(2026年11月時点)
- 文部科学省「食品成分データベース」・日本食品標準成分表。2026年6月更新情報を含む。
- 消費者庁「栄養成分表示について」「食品添加物」。
- アルプロ、キッコーマン、明治、トップバリュ各社の商品公式情報。
- Harvard Health Publishing「Oat vs. dairy milk: Nutrition, benefits, and downsides」(2026年10月22日)。
- Celiac Disease Foundation「What is Gluten?」。
- EFSA「Oat beta-glucan and reduction of blood cholesterol」。 (出典: オーツ ミルク と は(Yahoo!ニュース))