昔の地図は無料で見られる?国土地理院の旧版地図・航空写真の探し方と費用を徹底解説
昔の街並みや土地の様子を調べたいとき、頼りになるのが国土地理院などが公開している旧版地図や過去の航空写真です。現在の住宅街が昔は田畑や水田だったのか、近所に川や池が存在していたのか、鉄道や道路がいつ整備されたのか。こうした疑問は、明治時代から昭和時代までの地図をたどることで、具体的に確かめられます。
2026年現在、昔の地図を無料で見る方法として特に便利なのが、国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」と「地理院地図」です。図歴を使えば旧版地図の発行履歴を調べられ、年代別の空中写真を使えば街の変化を視覚的に比較できます。閲覧とダウンロード、紙の交付では料金や利用条件が異なるため、それぞれの違いも押さえておきたいところです。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 無料で見る方法:国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスや地理院地図で、昔の地図や航空写真を検索・閲覧できる。
- 年代の調べ方:図歴を使えば明治期以降の地形図の発行履歴を確認でき、昭和期の航空写真も年代別に探せる。
- 入手費用:オンライン閲覧は基本無料。旧版地図のデータ提供は1点2,000円、空中写真などのデータ提供は1点5,000円が基本。
【基本知識】昔の地図はどこで見られる?無料で閲覧できる主なサービス3選
昔の地図を探す場合、最初に知っておきたいのが、歴史的な古地図と国土地理院が保有する旧版地図の違いです。
古地図は江戸時代以前の絵図や歴史的な地図などを含む広い呼び方です。一方、旧版地図は、過去に刊行された地形図などを指します。土地の変化や道路、河川、建物の位置を調べるなら、後者が特に役立ちます。
1.国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」
最初に利用したいのが、国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」です。
国土地理院が保有する地形図、地勢図、旧版地図、空中写真などを検索できる公的サービスで、地図や写真の内容をオンラインで確認できます。
主な収録資料は次のとおりです。
- 明治時代以降に作成された旧版地形図
- 大正・昭和時代に刊行された地形図
- 旧陸軍が撮影した空中写真
- 米軍が撮影した空中写真
- 国土地理院が撮影した白黒・カラー空中写真
- 国土基本図や主題図など
閲覧サービスでは、地図や写真の検索に加え、ログインによる高解像度表示にも対応しています。オンライン閲覧所のユーザー登録は無料です。
ただし、無料で閲覧できることと、画像を自由に保存・転載できることは別です。最高画質表示は閲覧専用で、画面キャプチャは控えるよう案内されています。写しが必要な場合は、正式な交付・提供手続きを利用します。
2.国土地理院の「地理院地図」
現在の地図と昔の航空写真を比較したいなら、「地理院地図」が便利です。
地理院地図では、年代別の空中写真や標高、土地の成り立ち、土地利用などを地図上に表示できます。特に過去の空中写真を年代順に切り替えられるため、都市化や宅地開発の進行を調べる用途に適しています。
国土地理院の公開情報では、年代別の写真として1928年頃、1936~1942年頃、1945~1950年、1961~1969年、1974~1978年、1979~1983年などの資料が紹介されています。2007年以降についても撮影年度別の写真が提供されています。
ただし、古い写真は地域によって公開範囲が異なります。すべての地域について同じ年代の写真が存在するわけではありません。
3.国土地理院の「古地図コレクション」
江戸時代など、明治以前の地図を探したい場合は、国土地理院の古地図コレクションも確認したい資料です。
地形図が整備される以前の地図は、現在の測量方式で作られた地形図とは性格が異なります。街道、城下町、村落、河川、海岸線など、当時の人々が認識していた地域の姿を知る手がかりになります。
国土地理院の案内では、明治23年3月26日の陸地測量標条例施行より前に作成された地図について、古地図コレクションで閲覧できるとされています。
なお、歴史的な地図には、現代の住所や測量基準にそのまま対応しないものもあります。現在の地図と比較するときは、地名や河川、寺社、街道など複数の目印を使うことが大切です。
【実践編】国土地理院の旧版地図を検索する方法と図歴の使い方
昔の地図を探す際に迷いやすいのが、どの年代の、どの縮尺の地図を選べばよいのかという点です。
この問題を解決するのが「図歴」です。図歴とは、地形図などがいつ発行されたのか、どのように更新されてきたのかを確認するための履歴情報です。
旧版地図を探す基本手順
まず、地図・空中写真閲覧サービスを開き、調べたい地域を地図上で指定します。住所や地名が分かっていれば、その場所を起点に検索すると効率的です。
- 調べたい場所を決める:市区町村名だけでなく、駅名、町名、旧地名なども調べておく。
- 地形図等の図歴を探す:対象地域の地形図の発行履歴を確認する。
- 縮尺を選ぶ:住宅地や道路の詳細なら2万5千分1や1万分1、広域の地形なら5万分1などを検討する。
- 発行年とリスト番号を確認する:同じ地域でも複数の版が存在するため、希望する年代に近いものを選ぶ。
- 地図の画像を確認する:サムネイルなどで内容を確かめ、必要に応じてログインして高解像度で閲覧する。
図歴で調べられる主な資料には、1万分1、2万分1、2万5千分1、5万分1地形図、20万分1地勢図のほか、正式図、迅速図、仮製図などがあります。
明治時代の地図を探すときのポイント
明治期の地図には、現在の地形図とは異なる図式や測量方式が使われています。
例えば、関東地方の迅速測図は明治16年の図式、関西地方の仮製2万分1地形図は明治17年の図式に対応しています。こうした資料には、当時の道路、集落、田畑、森林などの土地利用が表現されています。
国土地理院の閲覧サービスのヘルプには、明治16年、明治17年、明治19年、明治27年、明治28年など、年代ごとの地図記号や図式の案内も掲載されています。
古い地図の記号が読めない場合は、地図の測量年に近い図式を参照すると、記号の意味を理解しやすくなります。
図歴を使うメリット
図歴の価値は、単に古い地図を探せることだけではありません。同じ地域の異なる発行年の地図を確認できるため、土地の変化がいつ頃起きたのかを絞り込めます。
例えば、ある地域が明治期には田畑だったのに、大正期の地図では住宅や道路が増え、昭和期には市街地として整備されていた場合、複数の版を並べることで都市化の過程を追跡できます。
なお、図歴に掲載されている発行年と、実際の測量年は必ずしも同じではありません。調査や研究に使う場合は、地図の諸元情報や更新履歴も確認してください。
【年代別比較】明治・大正・昭和の地図と昔の航空写真には何が残っている?
昔の地図を読むときは、年代によって資料の特徴が異なることを理解しておく必要があります。
明治時代:近代測量による地図の整備が進んだ時代
明治時代は、近代的な測量に基づく地図が整備されていった時代です。
迅速測図や仮製地形図などは、当時の集落や土地利用を調べる貴重な資料です。現在の都市部でも、当時は農地や湿地、森林だった場所が見つかる場合があります。
ただし、全国すべての地域について同じ精度・同じ年代の地図が残っているわけではありません。地図の作成範囲や測量方式を確認する必要があります。
大正時代:鉄道や都市基盤の変化を読み取る
大正時代の地図では、鉄道網の拡大や道路の整備、都市の広がりなどを追いやすくなります。
明治期の地図と大正期の地図を比較すると、駅の新設や集落の拡大、土地利用の変化が見えてくることがあります。
ただし、地図の縮尺や図式が異なる場合は、単純に線や記号を比較できません。縮尺と凡例をそろえて読むことが大切です。
昭和時代:戦前・戦後の航空写真が貴重な記録になる
昭和時代の調査では、地形図に加えて航空写真が重要な役割を果たします。
国土地理院の地理院地図では、1936~1942年頃の写真や1945~1950年の写真などを確認できます。
1936~1942年頃の空中写真は、東京23区内(世田谷区の一部を除く)と大阪市およびその周辺が公開範囲です。また、1928年頃の写真は大阪市域が対象となっています。
1945~1950年の写真は、戦後直後の土地利用や市街地の状況を調べる際に役立ちます。1961~1969年、1974~1978年などの写真と比較すれば、戦後の復興や高度経済成長期の都市化も追跡できます。
年代別資料の特徴と役割を比較
| 年代・資料 | 主な特徴 | 調査に向いている内容 |
|---|---|---|
| 明治時代 | 迅速測図、仮製図、近代地形図 | 旧集落、田畑、森林、河川、旧道 |
| 大正時代 | 近代地形図の更新資料 | 鉄道、道路、市街地の拡大 |
| 1936~1942年頃 | 旧陸軍撮影の空中写真 | 戦前の都市構造や土地利用 |
| 1945~1950年 | 米軍撮影の空中写真 | 戦後直後の街並みや土地の状態 |
| 1961~1969年 | 国土地理院などが整備した年代別写真 | 高度経済成長期の都市化 |
| 1974~1990年 | 複数年代の空中写真 | 住宅地、道路、鉄道、工業地域の変化 |
| 2007年以降 | 年度別空中写真・オルソ画像 | 現在に近い土地利用や建物配置 |
この比較で注意したいのは、古い航空写真の公開範囲には地域差があることです。特定の地域について戦前の写真が見つからなくても、その地域に写真が存在しなかったという意味ではありません。国土地理院の保有資料やデジタル化の状況によって、オンラインでの閲覧可否が変わります。
【費用を徹底比較】昔の地図の無料閲覧とダウンロード・入手料金
昔の地図を調べるだけなら、無料のオンラインサービスで十分な場合があります。一方、研究資料や印刷物として使用したい場合は、正式な画像データや紙の交付を検討することになります。
2026年3月7日更新の国土地理院の案内に基づくと、旧版地図の交付・提供には、書面の判型や色、データの種類に応じた手数料が設定されています。
無料でできること・有料になること
- 無料:地図・空中写真閲覧サービスでの通常の検索・閲覧。
- 無料:地理院地図での年代別写真の閲覧や比較。
- 無料:オンライン閲覧所のユーザー登録。
- 無料:図歴による地図の発行履歴の確認。
- 条件付きで無料:地図・空中写真閲覧サービスでの400dpi空中写真のダウンロード。
- 有料:旧版地図の正式なデータ提供や紙の交付。
特に注意したいのが、旧版地図と空中写真ではダウンロードの扱いが違うことです。閲覧サービスのヘルプでは、400dpiの空中写真はダウンロード可能とされていますが、写真画像の一括ダウンロードには対応していません。また、地図や空中写真の最高画質表示は閲覧用であり、自由に保存できる仕組みではありません。
旧版地図の入手にかかる費用
国土地理院に正式なデータ提供を請求する場合、基本的な手数料は次のとおりです。
- 旧版地図のデータ提供:1点2,000円
- 空中写真・正射画像・点群データの提供:1点5,000円
紙で交付を受ける場合は、判型やカラー・白黒の区分で料金が変わります。例えば、柾判の白黒地図は窓口・郵送請求で530円、電子請求で500円です。同じ柾判でもカラーは窓口・郵送請求で2,550円、電子請求で2,500円となっています。
このほか、郵送や宅配便で受け取る場合には送料が必要です。したがって、最終的な支払額は請求方法や送付方法によって変わります。
旧版地図のダウンロード・購入先にも注意
国土地理院は、柾判の2万5千分1地形図と5万分1地形図について、旧版地図データの刊行も行っています。この商品は一般財団法人日本地図センターから購入する方法があり、国土地理院への個別のデータ提供請求とは入手経路が異なります。
国土地理院の案内では、これらの旧版地図データは2025年9月1日に刊行が開始されました。TIFF形式で提供され、地図によってはカラーで100~500MB程度、モノクロで1~10MB程度の容量になります。
一方、国土地理院に請求する旧版地図データもTIFF形式で、600dpiまたは400dpiの画像として提供されます。ただし、座標値を保持したGIS用の地理参照データではありません。地理情報システムで位置合わせをしたい場合は、この違いを理解しておく必要があります。
【比較・検証】昔の地図と現在の地図を重ねて街の変化を調べる方法
昔の地図を閲覧するだけでなく、現在の地図と比較することで、土地の変化をより具体的に把握できます。
国土地理院の地理院地図には、異なる地図や写真を並べたり重ねたりする機能があります。
方法1:新旧の地図や写真を並べて比較する
地理院地図の「ツール」から「並べて比較」を選択すると、2つの画面で異なる地図や写真を表示できます。
同じ場所を左右に表示し、片方を昔の空中写真、もう片方を現在の地図や写真に設定すると、道路の新設や住宅地の拡大、河川の変化などが分かりやすくなります。
方法2:地図と写真を重ねて比較する
「重ねて比較」を利用すると、異なる地図情報を重ねて確認できます。
ただし、すべての空中写真が地図に直接重ねられるわけではありません。通常の空中写真は、撮影時のレンズの中心に光が集まる中心投影方式であるため、地図とは位置や形状にずれが生じます。
地図上に重ねる用途では、空中写真を正射変換したオルソ画像が適しています。地理院地図では、2007年以降の電子国土基本図のオルソ画像などを確認できます。
方法3:昔の地形と現在の地形を比較する
住宅地の成り立ちを調べたい場合は、地理院地図の「土地の成り立ち・土地利用」にある情報も役立ちます。
代表的なのが「明治期の低湿地データ」です。これは明治13年から44年に作成された地図を基に、当時の低湿地の分布を抽出した資料です。
公開対象は関東・中部・近畿地区です。現在の住宅地や商業地域が、かつてどのような土地だったのかを調べる手がかりになります。
ただし、明治期の低湿地データは全国のすべての低地や水害リスクを示すものではありません。現在の地形分類図やハザードマップなどと組み合わせて確認することが大切です。
比較するときに注目したい5つのポイント
- 河川:流路の変更、川幅の変化、暗渠化、埋め立ての有無。
- 道路:旧道、新設道路、交差点、道路の拡幅。
- 鉄道:駅の開設、廃線、線路の移設、駅周辺の開発。
- 土地利用:田畑、森林、湿地から住宅地や工業地域への変化。
- 海岸線:埋め立て、港湾整備、海岸線の移動。
こうした変化を複数の年代で追うと、単に昔の街並みを見るだけでは分からない地域の成り立ちまで理解できます。
【注意点】古地図の見分け方と旧版地図を利用するときの落とし穴
古い地図には歴史的価値がありますが、現在の地図と同じ感覚で読んでしまうと、誤った解釈につながる場合があります。
1.測量年・発行年・修正年を区別する
地図の年代を判断するときに最も注意したいのが、測量年と発行年の違いです。
例えば、過去に測量された地図が、その後の修正を経て別の年に刊行される場合があります。発行年だけを見て、その年の街並みが完全に反映されていると考えるのは適切ではありません。
地図の諸元情報や更新履歴を確認し、どの情報がいつ反映されたのかを把握する必要があります。
2.地図記号や凡例は年代によって異なる
明治時代と昭和時代では、地図記号や表現方法が異なります。現在の地図記号をそのまま当てはめると、建物や土地利用の種類を読み違えることがあります。
国土地理院のヘルプには、明治期の図式や地図記号を確認できる資料が用意されています。古い地図の凡例が見つからない場合は、測量年に近い図式を参考にしてください。
3.地名が変わっている場合がある
市町村合併や町名変更、行政区画の変更などにより、昔の地名と現在の住所が一致しないことがあります。
現在の住所だけで検索して見つからない場合は、旧村名、旧町名、近隣の河川名や駅名などを手がかりに探すと、目的の地図を見つけやすくなります。
4.すべての地域・年代の地図が公開されているわけではない
国土地理院は保有資料のデジタル化を進め、完了したものから順次公開しています。そのため、特定地域の特定年代について、オンラインで閲覧できる資料が存在しない場合もあります。
また、明治23年より前に作成された資料や、公共測量による地図などは、閲覧場所や方法が異なる場合があります。オンライン検索で見つからなければ、管轄する地方測量部や情報サービス館への問い合わせも選択肢です。
5.歴史的な地図の表現を現代の価値観だけで判断しない
国土地理院も、旧版地図には現在の視点から適切ではないと受け取られる表現が含まれる可能性について注意を促しています。
当時の地図記号や地名、土地の表記には、その時代の社会制度や地図作成上の慣習が反映されています。歴史資料として扱う場合は、刊行当時の背景や目的を踏まえて読むことが重要です。
【プロの結論】目的別に選ぶ昔の地図の調べ方とおすすめの利用方法
昔の地図を調べる際には、最初から有料データを購入する必要はありません。調査の目的に合わせて、無料閲覧、図歴検索、正式なデータ提供を使い分けるのが合理的です。
自宅や実家の昔の様子を知りたい人
おすすめは、地理院地図の年代別写真と旧版地図の組み合わせです。
まず現在の住所を確認し、1960年代や1970年代の空中写真を探します。その後、昭和初期や明治期の地形図が見つかれば、住宅地になる前の土地利用まで調べられます。
土地の歴史や地形を調査したい人
おすすめは、明治期の旧版地図、明治期の低湿地データ、現在の地形分類情報を組み合わせる方法です。
土地の履歴を調べる場合、昔の地図に建物がなかったという事実だけでは、その場所の地盤や災害リスクまでは判断できません。河川、湿地、台地、低地などの地形情報も確認してください。
研究・出版・業務で高画質の資料が必要な人
おすすめは、地図・空中写真閲覧サービスで対象資料を特定した後、正式なデータ提供や紙の交付を申請する方法です。
特にGISで分析する場合は、旧版地図のTIFF画像が座標情報を保持していないことに注意してください。画像を入手することと、現在の地図座標に正確に位置合わせできることは別問題です。
また、利用目的によっては、出典表示や利用規約の確認が必要です。出版物や商用コンテンツに使用する場合は、画像の取得方法だけでなく、利用条件も確認しましょう。
プロの結論は、最初に無料で年代と資料の存在を確認し、必要なものだけを正式に入手することです。昔の地図の価値は、古い画像を集めることだけではありません。異なる年代の地図を比較し、土地がどのように変化してきたかを読み解くことで、現在の街の姿をより深く理解できます。
【昔の地図の閲覧方法】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:昔の地図を無料で見ることはできますか?
A1:できます。国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスや地理院地図を利用すれば、旧版地図や年代別の空中写真を無料で検索・閲覧できます。ただし、高解像度画像の正式な提供や紙の交付には手数料がかかります。
Q2:明治時代の地図はインターネットで見られますか?
A2:国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスや古地図コレクションで探せます。明治期の迅速測図や仮製図などが対象になりますが、地域や年代によって公開状況は異なります。
Q3:昭和初期の航空写真は見られますか?
A3:見られる地域があります。地理院地図では1936~1942年頃の写真や1928年頃の写真が公開されています。ただし、1928年頃は大阪市域、1936~1942年頃は東京23区内の一部を除く地域と大阪市およびその周辺が主な公開範囲です。
Q4:昔の地図をダウンロードすることはできますか?
A4:地図・空中写真閲覧サービスでは400dpiの空中写真をダウンロードできます。一方、旧版地図の高解像度表示は閲覧専用です。正式な旧版地図データが必要な場合は、国土地理院への提供請求や日本地図センターの刊行データを検討してください。
Q5:旧版地図のデータ提供にはいくらかかりますか?
A5:国土地理院の案内では、旧版地図のデータ提供は1点2,000円、空中写真・正射画像・点群データの提供は1点5,000円です。紙の交付は判型や色によって料金が変わり、郵送の場合は送料も必要です。
Q6:昔の地形を調べるなら、どのサービスがおすすめですか?
A6:旧版地図を詳しく調べるなら地図・空中写真閲覧サービス、年代別の航空写真や現在の地形と比較するなら地理院地図がおすすめです。明治期の低湿地データも、対象地域であれば参考になります。
Q7:図歴とは何ですか?
A7:図歴は地形図や地勢図の発行履歴を確認するための情報です。発行年やリスト番号などを調べられるため、目的の年代の旧版地図を探す際に役立ちます。
まとめ:昔の地図は無料閲覧から始めて地域の変化を読み解こう
昔の地図は、国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスや地理院地図を使えば、自宅にいながら無料で調べられます。
明治時代の迅速測図や旧版地形図、大正・昭和時代の地形図、戦前・戦後の空中写真など、資料の種類は幅広く、調査したい地域や年代によって使い分けることが大切です。
特に覚えておきたいのは、次の3点です。
- 旧版地図の発行年を調べるなら図歴を活用する。
- 街並みの変化を調べるなら地理院地図の年代別写真と比較機能を使う。
- 高画質の資料が必要なら、正式な提供手続きと料金、利用条件を確認する。
2026年現在、国土地理院では旧版地図や空中写真のデジタル化・公開が進められており、以前は専門施設でしか調べにくかった資料にもオンラインからアクセスしやすくなっています。
自宅の周辺や生まれ育った街の昔の姿を知りたいときは、まず現在の地図から調べたい場所を特定し、古い地図と年代別の航空写真を順番に見比べてみてください。そこには、現在の街並みだけでは見えてこない、土地と地域の歴史が残されています。
主な公的根拠: 国土地理院の2026年3月7日更新資料、地図・空中写真閲覧サービスの公式ヘルプ、地理院地図の年代別写真・比較機能の案内。 (出典: 昔 の 地図(Yahoo!ニュース))