東大足切り2026年度は何点?科類別の最低点と予告倍率・過去推移を徹底解説
東京大学の一般選抜で実施される「東大足切り」は、大学入学共通テストの成績によって、二次試験に進める受験生を選抜する第一段階選抜のことです。2026年度入試では、科類別の合格最低点が716〜781点(1000点満点)となりました。最も低かったのは理科三類の716点、最も高かったのは文科三類の781点です。
ただし、東大の足切り点は毎年同じではありません。募集人員に対する予告倍率、志願者数、共通テストの難易度、受験生の得点分布によって変動します。2025年度と2026年度を比較すると、文科各類では最低点が上昇した一方、理科各類では低下するという違いも見られました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 2026年度の足切り点: 6科類の最低点は716〜781点。文科三類が最も高く、理科三類が最も低かった。 - 科類による違い: 文科一類720点、文科二類744点、理科一類775点、理科二類767点など、必要な得点は一律ではない。 - 受験対策の基本: 足切り点は年度ごとに変動するため、前年の最低点だけでなく、複数年度の推移と予告倍率を確認する必要がある。
【2026年度の結論】東大足切りは何点が目安?科類別の最低点を解説
2026年度の東京大学一般選抜(前期日程)では、第一段階選抜の合格最低点が科類ごとに公表されています。
東京大学が2026年3月10日に公表した「令和8(2026)年度 一般選抜(前期日程)第1段階選抜合格者成績及び第2次学力試験合格者成績」によると、共通テスト1000点満点での最低点は次のようになりました。
この結果から分かるのは、東大足切りに全科類共通の合格ラインは存在しないということです。
2026年度は文科三類の781点が最高で、理科三類の716点が最低でした。その差は65点です。同じ東京大学を目指していても、志望する科類によって第一段階選抜のボーダーラインは大きく異なります。
文科と理科で足切り点に差が出る理由
文科系では、文科一類720点、文科二類744点、文科三類781点となり、文科三類の最低点が最も高くなりました。
理科系では、理科一類775点、理科二類767点、理科三類716点です。理科一類が最も高く、理科三類が最も低い結果となっています。
ただし、理科三類の足切り点が低かったからといって、理科三類の入試全体が簡単だったわけではありません。第一段階選抜は共通テストによる二次試験受験資格の選抜であり、最終合格の難易度とは別の指標です。
実際、2026年度の最終合格者の総合最低点は、理科三類が346.09点(550点満点)で、6科類の中でも最も高い水準でした。第一段階選抜の最低点だけで入試全体の難易度を判断するのは危険です。
【仕組みを解説】東京大学の第一段階選抜と足切りの実施条件
東大の足切りは、単純に「共通テストで一定点数を下回ったら不合格」という固定基準ではありません。
正式には第一段階選抜と呼ばれ、志願者が募集人員に対して大学の定める予告倍率に達した場合、共通テストの成績を使って二次試験の受験者を絞り込む制度です。
予告倍率とは何か
予告倍率とは、第一段階選抜を実施するかどうかを判断するために、東京大学があらかじめ設定している募集人員に対する倍率です。
2026年度の予告倍率は次のとおりです。
- 文科一類:約2.5倍
- 文科二類:約2.5倍
- 文科三類:約2.5倍
- 理科一類:約2.3倍
- 理科二類:約3.0倍
- 理科三類:約2.8倍
例えば、文科一類の募集人員は401人です。予告倍率が約2.5倍なので、志願者がその基準に達した場合、共通テストの成績による第一段階選抜が行われます。
2026年度の文科一類の志願者数は1,229人で、志願倍率は約3.1倍でした。予告倍率を上回ったため、第一段階選抜が実施されています。
ここで注意したいのが、志願倍率と予告倍率は別の数字だという点です。志願倍率は実際の志願者数を募集人員で割った数字であり、予告倍率は第一段階選抜の実施条件となる基準です。
足切りが決まるまでの流れ
大学入学共通テストを受験
受験生が共通テストを受験し、各科目の得点が確定します。
東大へ出願
志望する科類を選択して出願します。
志願倍率を確認
科類ごとの志願者数が募集人員に対する予告倍率に達しているかを確認します。
第一段階選抜を実施
実施条件に該当する場合、共通テストの成績によって受験者を選抜します。
第一段階選抜の合格者を発表
合格者が第2次学力試験に進みます。
二次試験と最終合格判定
共通テストと個別学力検査の成績を総合して合否が決まります。
予告倍率に達しなかった場合は、原則としてその科類の第一段階選抜は実施されません。つまり、東大を受験する全員が必ず足切りを受けるわけではありません。
また、第一段階選抜に合格しても、東大への最終合格が決まるわけではありません。あくまで二次試験を受験する資格を得た段階です。
【科類別データ比較】2026年度の足切り点・平均点・予告倍率一覧
2026年度の足切り点をより詳しく理解するには、最低点だけでなく、第一段階選抜合格者の平均点と前年の最低点も確認する必要があります。
以下は東京大学の公表資料を基に、2026年度と2025年度の数値を科類別に整理したものです。
単位:点。共通テスト1000点満点。平均点は第一段階選抜合格者の平均。予告倍率は2026年度の公表基準。
文科一類の足切り点は720点
文科一類は2025年度の717点から2026年度には720点へと3点上昇しました。得点率は72.0%です。
平均点は831.15点で、最低点との差は111.15点。第一段階選抜の合格者の中でも、共通テストの得点には幅があることが分かります。
文科二類は744点、前年より19点上昇
文科二類の最低点は744点でした。2025年度の725点から19点上昇しており、文科各類の中では前年からの上昇幅が最も大きくなっています。
平均点は845.56点で、最低点との差は101.56点です。
文科三類は781点で6科類中トップ
文科三類は781点で、2026年度の東大足切り点の中で最も高い数値となりました。
2025年度の774点から7点上昇しています。文科三類を志望する受験生は、前年の最低点だけを見て安心するのではなく、78%台の得点率が必要になる年度も想定した準備が求められます。
理科一類は775点、理科二類は767点
理科一類の最低点は775点で、前年の808点から33点低下しました。理科二類は767点で、前年の814点から47点低下しています。
両科類とも2025年度と比較して足切り点が大きく下がりました。理科系は毎年80%以上が必要という固定観念を持つのではなく、年度ごとの受験者分布を確認することが大切です。
理科三類は716点で最も低い結果に
理科三類の最低点は716点で、2025年度の770点から54点低下しました。
一方、第一段階選抜合格者の平均点は864.83点です。最低点と平均点の差は148.83点あり、合格者の中でも得点差が大きくなっています。
さらに、理科三類では二次試験に加えて面接試験の結果も含めて総合的に判定されます。足切り点だけで理科三類の受験難易度を判断することはできません。
【過去推移を検証】東大足切り点は2025年からどう変わった?
東大の足切り点は、年度によって大きく変動します。2026年度の特徴を理解するうえで重要なのが、2025年度との比較、そして2024年度以前との制度上の違いです。
2025年度から2026年度の変化
2025年度と2026年度の最低点を比較すると、文科と理科で異なる動きが見られます。
文科一類は717点から720点、文科二類は725点から744点、文科三類は774点から781点へと上昇しました。
一方、理科一類は808点から775点、理科二類は814点から767点、理科三類は770点から716点へと低下しています。
特に注目したいのは理科二類と理科三類です。理科二類は47点、理科三類は54点の低下となっており、前年の得点率をそのまま翌年度の基準として使うことが難しいことを示しています。
2024年度以前との比較で注意したいこと
2024年度以前と2025年度以降では、共通テストの満点が異なります。
- 2024年度まで:900点満点
- 2025年度以降:1000点満点
このため、過去の最低点を単純に点数だけで比較することはできません。比較する場合は得点率に換算する必要があります。
さらに、2024年度は文科一類と文科二類で第一段階選抜が実施されていません。予備校などの過去データに掲載されている当該年度の数値は、足切りによって決まった合格最低点ではなく、志願者の最低得点を示している場合があります。
第一段階選抜が実施されなかった年度の最低点を、通常の足切り点と同じ意味で扱わないことが大切です。
足切り点が変動する3つの要因
東大の第一段階選抜の最低点は、主に次の要素によって変わります。
1. 志願者数と予告倍率
募集人員に対して志願者が多ければ、第一段階選抜でより多くの受験生を絞り込む必要が生じます。予告倍率と実際の志願倍率の関係が、選抜の実施条件に影響します。
2. 共通テストの難易度
問題が難しくなれば受験生全体の得点が下がる可能性があります。反対に、得点しやすい問題が多ければ最低点が上昇することも考えられます。
3. 受験生の得点分布
同じ平均点でも、高得点層に受験生が集中するか、得点が広く分散するかによって、選抜のボーダーラインは変わります。
つまり、足切り点の上昇が必ずしも試験の難化を意味するわけではなく、低下が必ずしも受験生にとって有利な年度だったことを意味するわけでもありません。
【何点必要?】東大共通テストのボーダーラインと目標点の考え方
東大を目指す受験生にとって、最も気になるのは「結局、共通テストで何点取れば足切りを突破できるのか」という問題でしょう。
2026年度の実績だけを見るなら、716〜781点が6科類の第一段階選抜合格最低点の範囲です。しかし、これはあくまで2026年度の結果であり、翌年度以降に同じ点数で通過できる保証はありません。
2026年度の結果から考える目標得点率
受験勉強の計画を立てる際には、最低点をそのまま目標にするのではなく、少し余裕を持った得点率を設定する方法が現実的です。
例えば、得点率80%をひとつの学習上の目標として設定すると、1000点満点で800点になります。
2026年度の最低点と比較すると、800点は全科類の最低点を上回ります。しかし、2025年度には理科一類808点、理科二類814点という最低点も記録されています。
したがって、80%を確保しただけで翌年度の足切りを安全に突破できると考えるのは早計です。特に理科一類・理科二類では、過去の高い年度も踏まえた目標設定が必要です。
科類別に考えたい得点戦略
文科一類・文科二類
2026年度の最低点は720点・744点。前年からの上昇も踏まえ、最低点ぎりぎりを狙わない得点計画が必要です。
文科三類
2026年度は781点と6科類で最高。78%台を下回る得点率での出願には、年度変動への注意が必要です。
理科一類・理科二類
2025年度は80%を超える最低点を記録。2026年度の低下だけを基準にするのは危険です。
理科三類
2026年度は716点と最低水準。ただし、最終合格には高い二次試験の得点力と面接への準備も必要です。
共通テストの点数だけでなく二次試験との配分を考える
東大入試では、第一段階選抜を通過した後の最終合格判定において、共通テストの点数が110点に圧縮されます。
2026年度の配点は次のとおりです。
- 共通テスト:110点
- 第2次学力試験:440点
- 総合点:550点
つまり、最終合格判定では二次試験の配点が大きく、共通テストは総合点の20%を占めます。
ただし、共通テストの配点が圧縮されるからといって軽視することはできません。第一段階選抜を突破できなければ、配点440点の二次試験を受ける機会そのものを失うためです。
受験戦略では、共通テストで足切りを突破できる得点力を確保しながら、二次試験で得点を伸ばす学習時間も確保する必要があります。
【誤解を解消】東大足切りで受験生が間違えやすいポイント
東大の足切りについては、最低点や倍率だけが独り歩きしやすく、制度の意味を取り違えるケースもあります。出願前に理解しておきたいポイントを整理します。
足切り点は毎年固定されているわけではない
東大の第一段階選抜には、全年度共通の固定合格点が設定されているわけではありません。
例えば、2025年度の理科二類は814点でしたが、2026年度は767点でした。わずか1年で47点の差が生じています。
過去の最低点は参考になりますが、次年度の合格ラインを確定する数字ではありません。
足切りを突破すれば東大に合格できるわけではない
第一段階選抜の合格は、二次試験に進めるという意味です。
2026年度の最終合格者の総合最低点は、文科一類325.01点、文科二類330.47点、文科三類316.32点、理科一類303.39点、理科二類305.00点、理科三類346.09点でした。
これらは550点満点で算出された最終合格者の最低点であり、第一段階選抜の最低点とは別の数字です。両者を混同しないようにしましょう。
予告倍率があるから必ず一定人数が不合格になるわけではない
予告倍率は第一段階選抜を実施するための基準です。実際の志願状況によっては、第一段階選抜そのものが行われない場合もあります。
また、予告倍率が約2.5倍だからといって、必ず募集人員の2.5倍ちょうどの人数だけが合格するという単純な仕組みでもありません。実際の選抜結果は大学の公表資料で確認する必要があります。
予備校のボーダーラインと実際の足切り点は違う
受験情報サイトや予備校が公表する共通テストのボーダーラインは、出願前に合格可能性を判断するための予測値です。
一方、東京大学が公表する第一段階選抜の合格最低点は、実際の選抜終了後に判明する確定実績です。
出願前の予測値と、選抜後の実績値を同じものとして比較しないことが大切です。予備校の予想は出願判断の材料、大学の公表値は実際の結果を検証する資料として使い分けましょう。
【東大足切りに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年度の東大足切りは何点でしたか?
2026年度の第一段階選抜合格最低点は、文科一類720点、文科二類744点、文科三類781点、理科一類775点、理科二類767点、理科三類716点でした。いずれも共通テスト1000点満点です。
Q2:東大の足切りは何割取れば突破できますか?
2026年度の実績では71.6〜78.1%でした。ただし、科類や年度によって変わるため、全科類共通の安全ラインはありません。前年だけでなく、複数年度の最低点を確認して目標得点率を設定しましょう。
Q3:東大の第一段階選抜は必ず実施されますか?
いいえ。志願者数が募集人員に対する予告倍率に達した場合に実施されます。志願者数が基準に達しなければ、第一段階選抜が実施されないこともあります。
Q4:理科三類の足切り点が低いのは、合格しやすいからですか?
そうとは限りません。第一段階選抜は共通テストの成績による二次試験受験者の選抜であり、最終合格の難易度とは異なります。2026年度の理科三類は第一段階選抜の最低点が716点でしたが、最終合格者の総合最低点は346.09点(550点満点)でした。二次試験や面接も含めた対策が必要です。
Q5:2025年度と2026年度では、どちらの足切りが厳しかったですか?
科類によって異なります。2026年度は文科各類で最低点が上昇しましたが、理科各類では低下しました。特に理科三類は54点低下しており、全科類をまとめて難化・易化と判断することはできません。
まとめ:東大足切りは過去の最低点と予告倍率を合わせて判断する
2026年度の東大足切りは、第一段階選抜の最低点が716〜781点(1000点満点)となり、科類によって大きな違いが生まれました。
文科三類は781点で最も高く、理科三類は716点で最も低い結果でした。前年との比較では文科系が上昇し、理科系が低下するという対照的な動きも見られています。
受験生が押さえておきたいのは、次の3点です。
- 科類別に判断する: 東大全体の平均的な足切り点ではなく、自分の志望科類の最低点を確認する。
- 複数年度の推移を見る: 2025年度と2026年度のように、わずか1年で数十点変わるケースもある。
- 二次試験を見据える: 第一段階選抜の突破は最終合格ではなく、二次試験で得点するためのスタートラインである。
東大入試では、共通テストの得点力と二次試験の記述力を両立させることが欠かせません。足切り点を単なる合否の境界線として見るのではなく、志望科類の競争状況や受験戦略を考えるためのデータとして活用することが、合格に向けた着実な準備につながります。 (出典: 東大 足 切り(Yahoo!ニュース))