【運営会社を解説】ブックオフコーポレーションとグループ各社の関係・本社所在地
ブックオフのCMを制作・展開している企業を理解するには、ブックオフコーポレーション株式会社とブックオフグループホールディングス株式会社の違いを押さえる必要がある。
この2社は別々の無関係な企業ではない。持株会社と、その完全子会社という親子関係にある。
ブックオフコーポレーション株式会社とは?
中古本や中古家電、書籍、パッケージメディア、アパレルなどを取り扱う総合リユース事業の運営会社。BOOKOFFブランドの店舗事業やフランチャイズ事業を担う。
1991年8月に設立され、1990年に神奈川県相模原市で始まったBOOKOFF事業を発展させてきた企業だ。
単なる古本販売会社ではなく、中古品の買取、査定、販売、店舗運営などを含むリユース事業を展開している。
ブックオフグループホールディングス株式会社との関係
グループ各社を統括する純粋持株会社。グループ全体の経営管理や経営戦略、資金調達、事業モデルの開発などを担う。
2018年10月1日、ブックオフコーポレーション株式会社を完全子会社とする株式移転によって設立された。
この組織再編によって、店舗運営などの事業会社と、グループ全体の経営を管理する持株会社の役割が分かれた。
関係を整理すると、次のようになる。
ブックオフグループホールディングス株式会社
親会社・純粋持株会社
グループ全体の経営管理・経営戦略
完全子会社
ブックオフコーポレーション株式会社
事業会社
BOOKOFF店舗運営・買取販売・FC事業
この構造は2018年10月1日の会社設立発表にも記載されている。
ブックオフの本社は神奈川県相模原市南区
本社所在地
〒252-0344
神奈川県相模原市南区古淵2丁目14番20号
JR横浜線・古淵駅から徒歩約5分
ブックオフグループホールディングス株式会社とブックオフコーポレーション株式会社は、同じ住所に本社を置いている。
ブックオフグループホールディングスの公式企業概要によると、同社は2018年10月1日に設立。東京証券取引所プライム市場に上場しており、証券コードは9278だ。
また、2026年5月31日時点の連結従業員数は、社員1,964人、パート・アルバイトスタッフ14,479人となっている。国内直営店466店舗、FC加盟店369店舗、合計835店舗という規模も公表されている。
2026年2月には伊藤忠商事株式会社との資本業務提携契約も締結された。リユース事業の拡大を考えるうえで、広告活動だけでなく、グループ全体の経営戦略にも目を向ける必要がある。
【リユース事業の歩み】B-KIDS・ビースポーツから総合リユースへ
ブックオフのCMを見ていると、本や漫画を販売する古本屋という印象を持つ人も多い。
しかし、企業の沿革を確認すると、早い段階から子供用品、スポーツ用品、衣料品、家電、ホビーなどへ事業を広げてきたことが分かる。
BOOKOFFから中古子供用品へ
特に注目したいのが、B-KIDS(ビーキッズ)とB-SPORTS(ビースポーツ)だ。
ブックオフグループの事業拡大において、これらは本以外の商品を扱う専門業態として重要な位置を占めていた。
B-KIDS(ビーキッズ)
中古子供服、ベビー用品、マタニティ用品などを扱うリユース業態。子供の成長に伴って使用期間が短くなる衣類や育児用品を再流通させる仕組みを担っていた。
B-SPORTS(ビースポーツ)
中古スポーツ用品を中心とした専門業態。スポーツ用品の買取・販売を通じて、BOOKOFFの取扱商品の幅を広げた。
1999年から2002年にかけての事業展開
会社の沿革を整理すると、専門業態の誕生と組織再編が段階的に進んでいた。
- 1999年4月: 中古子供用品の取扱いを開始。株式会社キッズグッズを設立。
- 2000年6月: 株式会社キッズグッズから株式会社ビーキッズへ商号変更。
- 2000年10月: ビーキッズの事業をブックオフコーポレーションへ営業譲渡。
- 2000年: 中古スポーツ用品、中古衣料、中古アクセサリーなどの取扱いを拡大。
- 2001年3月: 株式会社ビーキッズの清算を完了。
- 2002年10月: 子供服部門のビーキッズ、スポーツ部門のビースポーツなどを子会社のリユースプロデュース株式会社へ承継。
この経緯で重要なのは、ビーキッズという名称が現在の独立した会社名を意味するわけではない点だ。
事業ブランド、事業部門、法人の名称はそれぞれ異なる。会社の組織再編を追う際には、ブランド名だけで法人関係を判断しないことが大切だ。
ブックオフの事業拡大を示す主な転換点
- 1990年: 神奈川県相模原市にBOOKOFF直営1号店をオープン。
- 1991年: ブックオフコーポレーション株式会社を設立し、全国FC展開を開始。
- 1996年: 中古家電の取扱いを開始。
- 1999年: 中古子供用品の取扱いを開始。
- 2000年: 中古スポーツ用品、衣料品などへ拡大。
- 2007年: フィギュアやプラモデルなどの中古ホビー商材を導入。ブックオフオンラインも開始。
- 2018年: ブックオフグループホールディングス株式会社を設立。
- 2021年: トレーディングカード専門ショップを展開。
- 2026年: 伊藤忠商事との資本業務提携を発表。
こうした変化を見ると、2019年の寺田心さんによる「本ねぇじゃん」というCMが、単なる笑いを狙った広告ではなかったことが理解できる。
実際の事業が本以外の分野へ広がっていたからこそ、あえて「本がない」という意外性を広告の中心に据えられたのだ。
ブックオフのリユース事業は、単に古本を安く販売する仕組みから、さまざまな中古品を買い取り、必要とする人へ届ける総合的な事業へ発展してきた。
【ブックオフのCMに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年最新のブックオフCMに出演しているのは誰ですか?
A1:2026年8月7日から放映された「36年前の感じ」篇には、あのさん、清水国明さん、柿丸美智恵さんが出演しています。1990年代のCM出演者と現在のシリーズの出演者が初共演した作品です。
Q2:ブックオフのCMソングの曲名は何ですか?
A2:2022年の「好きなのあるじゃん!GW」篇の楽曲は、CM用オリジナルソング「好きなのあるじゃん」です。テレビ版は北本莉斗さんが歌唱しています。2026年の「36年前の感じ」篇については、公式制作情報で独立した楽曲名は公表されていません。
Q3:ブックオフの運営会社と本社はどこですか?
A3:店舗事業を担うのはブックオフコーポレーション株式会社で、グループ全体を統括する親会社がブックオフグループホールディングス株式会社です。本社所在地は神奈川県相模原市南区古淵2丁目14番20号です。
まとめ:ブックオフのCMは企業の成長とともに変化してきた
ブックオフのCMを歴代で振り返ると、広告の出演者や演出には時代ごとの明確な変化がある。
1990年代の清水国明さん、2019年以降の寺田心さん、2020年の木村多江さん、2023年からのあのさん。出演者は変わっても、ブックオフというブランドを印象付ける役割は一貫している。
そして2026年の「36年前の感じ」篇では、清水さんとあのさんが共演し、ブランドの歴史と現在を一つの広告にまとめた。
【プロの結論】CMの印象だけでなく企業の事業構造を見る
ブックオフのCMを深く理解するためには、次の3つを区別することが重要だ。
1. 広告の出演者と企業の関係: タレントや俳優は広告キャラクターであり、会社の経営陣や事業運営者とは役割が異なる。
2. CMの印象と実際の事業: 「本ねぇじゃん」という演出の背景には、本以外の商品を含む総合リユース事業への転換がある。
3. ブランド名と法人名: BOOKOFF、B-KIDS、B-SPORTSなどの業態名と、ブックオフコーポレーションや持株会社の法人関係は分けて理解する必要がある。
特に注目したいのは、ブックオフの広告戦略が、認知度の向上から取扱商品の理解、そして店舗体験の訴求へと変化してきたことだ。
2026年は創業36周年を迎え、伊藤忠商事との資本業務提携も発表された。今後のCMでも、従来の古本屋というイメージを超えたリユース事業の広がりが、どのように表現されるのかが見どころになる。
ブックオフのCMを楽しむときは、出演者や曲名だけでなく、その広告が何を伝えようとしているのかにも注目したい。そうすることで、CMの面白さと企業の実像を、より立体的に理解できる。 (出典: ブック オフ cm(Yahoo!ニュース))