【なぜ涙が出る?】職場で泣いてしまった主な7つの理由
職場で泣いてしまう理由は、人によって異なります。上司に注意された瞬間に涙が出る人もいれば、仕事を終えて一息ついたとき、あるいは同僚の何気ない一言をきっかけに涙があふれる人もいます。
注目したいのは、目の前の出来事だけでなく、それ以前からストレスが蓄積していなかったかという点です。
1. 仕事のプレッシャーや責任が大きすぎる
納期、ノルマ、売上目標、ミスへの恐怖など、仕事上のプレッシャーが続くと、精神的な余裕がなくなることがあります。
特に、次のような状況では注意が必要です。
- 失敗が許されないという気持ちが強い
- 仕事を完璧にこなそうとしている
- 周囲に迷惑をかけたくなくて仕事を抱え込む
- 常に上司や同僚からの評価を気にしている
- 休憩時間も仕事のことを考えている
真面目で責任感の強い人ほど、自分の限界に気づかないまま頑張り続ける場合があります。
ある日、小さなミスを指摘されたことをきっかけに、これまで我慢していた感情が一気に表面化することもあります。
2. 上司からの叱責や厳しい指導がつらい
上司に注意されたとき、頭では内容を理解していても、涙が出てしまうことがあります。
例えば、次のような場面です。
- 大勢の前で強く叱られた
- 人格を否定するような言葉をかけられた
- 何度も同じミスを責められた
- 他の社員と比較された
- 自分の説明を最後まで聞いてもらえなかった
業務上の指導と、相手を精神的に追い詰める言動は同じではありません。
特に、指導の内容よりも言い方や態度が苦痛になっている場合は、職場環境そのものを見直す必要があります。
3. 職場の人間関係に疲れている
仕事そのものは嫌いではないのに、職場に行くことがつらい場合、人間関係が大きな原因になっている可能性があります。
例えば、同僚との距離感、上司への気遣い、陰口、無視、相談できる人がいないといった問題です。
毎日顔を合わせる相手だからこそ、嫌なことがあっても簡単には距離を置けません。
特に、職場で自分の居場所がないと感じている人は、些細な出来事にも敏感になり、精神的な疲労が蓄積することがあります。
4. 精神的疲労や睡眠不足が蓄積している
仕事のストレスは、気持ちだけでなく身体にも影響します。
睡眠不足や休息不足が続くと、集中力が落ちたり、普段なら受け流せる言葉に強く反応したりすることがあります。
厚生労働省の働く人向け情報サイト「こころの耳」では、ストレスのサインとして、憂うつ感、不安、イライラ、食欲の変化、不眠、疲労感などを挙げています。
つまり、仕事中に涙が出る背景には、単独の出来事だけではなく、日々の疲れが重なっている可能性もあるのです。
5. 自分の努力を認めてもらえない
頑張っているのに評価されない、仕事を押し付けられる、成果を他人の手柄にされる。
こうした状況が続くと、悔しさや悲しさが積み重なります。
特に、自分なりに努力してきた人ほど、上司からの何気ない否定的な言葉が大きなショックになることがあります。
6. 仕事以外の悩みも重なっている
家族の問題、経済的な不安、恋愛、人間関係、健康上の悩みなど、仕事以外のストレスも無関係ではありません。
仕事中に起きた出来事が最後の引き金になり、職場で涙が出てしまう場合もあります。
7. 心身の不調が表れている
涙が出ることだけで、うつ病などの精神疾患と判断することはできません。
ただし、原因がはっきりしない涙が何度も出る、眠れない、気分が落ち込む、好きだったことを楽しめないといった状態が続く場合は、心身の不調が隠れている可能性があります。
仕事中に涙が止まらない状態が繰り返されるなら、単なる気分の問題として片付けず、医療機関への相談も検討してください。
【原因を見極める】仕事中に涙が止まらない背景とストレスの関係
職場で泣いてしまったとき、最初に考えたいのは「なぜ泣いたのか」という原因の整理です。
涙が出た直接のきっかけと、根本的な原因が一致しているとは限りません。
例えば、上司に注意されて泣いた場合でも、本当につらかったのは注意そのものではなく、何週間も続いていた長時間労働や、相談できない職場環境だった可能性があります。
職場で泣いてしまう原因と必要な対応
| 主な原因 | 背景にある心理・状況 | 優先したい対応 |
|---|---|---|
| 上司からの叱責 | 恐怖、悔しさ、緊張 | 指導内容と発言を分けて整理する |
| 仕事量の多さ | 疲労、焦り、責任感 | 業務量や納期の調整を相談する |
| 同僚との人間関係 | 孤立、不安、疎外感 | 信頼できる人や別部署に相談する |
| ミスや失敗 | 自責、自己否定 | 再発防止策と感情を切り分ける |
| 睡眠不足や過労 | 心身の回復不足 | 休息を確保し、必要なら受診する |
| パワハラの疑い | 精神的苦痛、恐怖 | 記録を残し、社内外の相談先を利用する |
| 仕事以外の悩み | 複数のストレスの蓄積 | 家族や専門家に相談する |
このように、原因によって取るべき対応は異なります。
パワハラによる精神的苦痛と、通常の業務指導は違う
特に注意したいのが、上司の言動によって泣いてしまったケースです。
厚生労働省の「あかるい職場応援団」では、職場のパワーハラスメントについて、次の3要素をすべて満たすものと定義しています。
1. 優越的な関係を背景とした言動であること。
2. 業務上必要かつ相当な範囲を超えていること。
3. 労働者の就業環境が害されていること。
代表的な例には、人格を否定する暴言、無視や仲間外し、遂行不可能な業務の押し付けなどがあります。
一方、客観的に見て業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な指導は、パワハラには該当しません。
大切なのは、泣いたかどうかだけで判断しないことです。
例えば、仕事上のミスについて具体的な改善点を説明された場合と、大勢の前で人格を否定された場合では、状況が異なります。
後者のような言動が繰り返されているなら、自分の我慢が足りないと考える必要はありません。
2026年10月から変わったハラスメント対策
2026年10月1日から、カスタマーハラスメント対策と求職者等に対するセクシュアルハラスメント対策が、すべての事業主に義務化されました。
これは、顧客からの暴言や不当な要求などによって従業員が精神的苦痛を受ける問題にも、企業として対応する必要性が高まっていることを示しています。
顧客対応中に泣いてしまった場合も、個人の接客能力だけの問題として処理せず、会社に相談することが大切です。
【翌日の出勤はどうする?】上司への伝え方と謝罪の正しい判断
職場で泣いてしまった翌日、最も気になるのが周囲の反応ではないでしょうか。
「昨日泣いていた人」と思われていないか、上司に気まずく思われていないか、同僚の間で話題になっていないか。
しかし、翌日の出勤で必要なのは、昨日の出来事を何度も説明することではありません。
基本的には、落ち着いて普段どおりの業務に戻ることを優先しましょう。
翌日の出勤で意識したい5つのポイント
1. 必要以上に周囲の顔色をうかがわない
泣いた翌日は、周囲の視線が気になりやすくなります。
しかし、同僚が普段より優しく接してきたり、反対に何も触れずに仕事を始めたりしても、それだけで相手の評価を判断することはできません。
気遣ってくれている人もいれば、どう声をかければよいかわからない人もいます。
2. 挨拶は普段どおりにする
出勤したら、いつもどおり挨拶をしましょう。
無理に明るく振る舞う必要はありません。必要以上に避けたり、職場で孤立しようとしたりしないことが大切です。
3. 業務に影響が出た場合は簡潔に謝る
泣いたことで会議が中断した、業務を代わってもらった、対応を待ってもらったなど、具体的な影響があった場合には一言伝えましょう。
4. 理由を聞かれたら話せる範囲で説明する
プライベートな事情まで詳しく話す義務はありません。
「少し気持ちが不安定になっていました。今は落ち着いています」といった説明でも十分です。
5. 体調が戻っていなければ無理をしない
朝から涙が出る、会社に行こうとすると強い不安を感じる、眠れないといった状態なら、出勤を無理に優先しないでください。
休暇や医療機関への相談も選択肢です。
職場で泣いた後、謝罪は必要?
ここは誤解されやすいポイントです。
泣いたこと自体を必要以上に謝罪する必要はありません。
感情があふれたことと、仕事上の責任を果たさなかったことは別問題です。
謝罪が必要かどうかは、周囲にどのような業務上の影響があったかで考えましょう。
| 状況 | 謝罪・対応の考え方 |
|---|---|
| 少し涙が出ただけ | 基本的に謝罪は不要 |
| 上司との面談中に泣いた | 必要なら簡単にお礼を伝える |
| 会議を中断させた | 中断について簡潔に謝罪する |
| 同僚に仕事を代わってもらった | お礼と必要に応じた謝罪を伝える |
| パワハラを受けて泣いた | 自分の涙を謝るより、被害状況の相談を優先する |
謝罪する場合も、自分の人格まで否定する必要はありません。
上司への伝え方・そのまま使える例文
上司の前で泣いてしまった場合は、次のような伝え方が考えられます。
例文1:泣いたことを簡単に説明したい場合
「昨日は感情的になってしまい、失礼しました。今後は落ち着いて対応できるようにしたいと思います。ご心配をおかけしました。」
例文2:業務を中断させてしまった場合
「昨日はお時間を取らせてしまい、申し訳ありませんでした。対応していただき、ありがとうございました。業務については引き続き責任を持って進めます。」
例文3:仕事の負担について相談したい場合
「昨日はうまくお話しできなかったのですが、最近、業務量や精神的な負担が大きくなっています。一度、仕事の優先順位や進め方について相談させていただけないでしょうか。」
例文4:上司の言動がつらかった場合
「昨日の件について、少しお話しさせてください。ご指摘いただいた業務上の内容は理解していますが、言葉の受け止め方も含めて精神的な負担を感じています。今後の指導方法について相談したいです。」
相手がパワハラをしている可能性がある場合は、無理に本人と直接話し合う必要はありません。人事部や社内相談窓口など、別の相談先を選ぶ方法もあります。
職場で泣いたとき、周囲はどう思っている?
周囲の反応は職場の雰囲気や人間関係によって異なります。
よく考えられる反応は次の3つです。
- 心配する人: 体調や精神的な負担を気にかけている。
- 気まずく感じる人: 何と声をかければよいかわからず、普段どおりに接している。
- 特に気にしない人: 一時的な出来事として受け止め、仕事に戻っている。
周囲の反応をすべて悪い方向に解釈する必要はありません。
一度泣いてしまったからといって、その後の職場での評価が決まるわけではないのです。
【もう泣かないためには?】職場での感情コントロールと再発防止策
職場で泣いてしまった経験があると、「次は絶対に泣かないようにしよう」と考える人もいるでしょう。
ただし、涙を完全に抑え込もうとすると、かえって自分を追い詰めてしまうことがあります。
目指したいのは、感情をなくすことではなく、涙が出るほど追い詰められる前に対処できる状態をつくることです。
仕事中に涙が出そうになったときの対処法
1. その場から一度離れる
涙が出そうになったら、可能な範囲でトイレや休憩スペースなど、人目の少ない場所に移動しましょう。
「少し席を外して、落ち着いてから戻ります」と伝えるだけでも構いません。
2. 呼吸をゆっくり整える
緊張しているときは、呼吸が浅く速くなりやすいものです。
無理に涙を止めようとせず、息をゆっくり吐くことを意識してください。
3. 水分を取って気持ちを落ち着かせる
水を少し飲み、顔を洗うなどして、気持ちを切り替える時間を確保します。
4. 感情を言葉にする
「悲しい」「悔しい」「怖い」「疲れている」など、現在の感情を具体的に整理します。
何がつらかったのかを言葉にすると、次に取るべき行動を考えやすくなります。
5. 必要なら仕事を一時中断する
涙が止まらない場合、無理に業務を続ける必要はありません。
上司や同僚に体調不良を伝え、休憩や早退を相談することも考えましょう。
職場で泣かないために普段からできること
再発を防ぐには、涙が出る瞬間だけでなく、日常生活や仕事の進め方を見直すことが重要です。
- 仕事を一人で抱え込まない
- 業務の優先順位を上司と共有する
- 睡眠時間を確保する
- 休日は仕事から離れる時間をつくる
- 信頼できる人に悩みを話す
- 自分に厳しすぎる考え方を見直す
- ストレスの原因をメモに残す
厚生労働省の「こころの耳」では、ストレスへの対処として、食事、睡眠、興味や関心のある活動を楽しむことを紹介しています。
心身の回復を支える生活習慣を整えることは、仕事上のストレスと付き合っていくうえでも役立ちます。
涙が出る状況を記録しておく
同じような場面で何度も泣いてしまう場合は、簡単な記録を残すことをおすすめします。
例えば、次のような項目です。
| 記録する項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| 日時 | いつ涙が出たか |
| 場面 | 上司との面談、会議、電話対応など |
| きっかけ | 何を言われたか、何が起きたか |
| 感情 | 悲しさ、悔しさ、恐怖、疲労など |
| 身体の状態 | 睡眠不足、頭痛、疲労感など |
| その後 | 休憩した、相談した、早退したなど |
この記録は、自分のストレスの傾向を把握するだけでなく、産業医や医療機関に相談するときにも役立ちます。
特にハラスメントが疑われる場合は、具体的な発言、日時、場所、同席者、業務への影響なども記録しておくとよいでしょう。
【仕事がつらいときは我慢しない】医療機関と公的な相談先
職場で泣いてしまった後、最も大切なのは、同じ状況を繰り返さないために適切な支援を受けることです。
涙が出るほどつらい状態が続いているなら、職場の中だけで解決しようとする必要はありません。
医療機関への相談を考えたいサイン
次のような症状が続いている場合は、精神科や心療内科などへの相談を検討してください。
- 仕事中や通勤中に何度も涙が出る
- 夜眠れない、朝起きられない
- 食欲が大きく変化した
- 仕事に集中できなくなった
- 休日も仕事のことが頭から離れない
- 好きだったことを楽しめなくなった
- 自分を責める気持ちが強くなった
- 会社に行こうとすると強い不安を感じる
厚生労働省の「こころの耳」では、憂うつ感、不安、睡眠や食欲の変化、疲労感などが2週間以上続く場合、精神科や心療内科などの専門家に早めに相談することを勧めています。
また、原因がわからない涙や動悸、不眠などが繰り返される場合も、医療機関で相談することが推奨されています。
2週間という期間は受診を待つべき基準ではありません。症状が強い場合や日常生活に支障が出ている場合は、早めに相談してください。
仕事のストレスを相談できる主な窓口
職場の人間関係や上司とのトラブルが原因の場合、相談先は会社の中だけではありません。
| 相談先 | 主な相談内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 産業医・保健師 | 心身の不調、業務負担 | 職場の健康管理について相談できる |
| 社内の人事・相談窓口 | 人間関係、ハラスメント | 会社としての対応を相談できる |
| こころの耳 | 精神的疲労、仕事の悩み | 無料の電話・SNS・メール相談 |
| 総合労働相談コーナー | パワハラ、いじめ、労働問題 | 無料、予約不要、電話・面談対応 |
| 精神科・心療内科 | 涙、不眠、不安、気分の落ち込み | 医学的な評価や治療を受けられる |
こころの耳:働く人のための無料相談
厚生労働省の委託事業として運営されている「こころの耳」は、仕事によるストレスやメンタルヘルスの悩みを相談できる窓口です。
働く人の「こころの耳電話相談」
- 月曜日〜金曜日:17:00〜22:00
- 土曜日・日曜日:10:00〜16:00
- 祝日、振替休日、年末年始を除く
- 相談時間は1回最大20分が目安
発信者番号非通知の電話は利用できません。必要に応じて番号通知設定を確認してください。
厚生労働省「こころの耳」公式案内に基づく情報です。
仕事の悩み、人間関係、過重労働による心の健康への影響などを相談できます。
電話以外にもSNSやメールによる相談窓口が用意されています。誰かに話を聞いてほしいけれど、職場の人には知られたくないという場合にも、社外の相談先として検討できます。
パワハラや職場のいじめなら総合労働相談コーナー
上司からの暴言、職場での無視、嫌がらせ、パワハラなどが原因で泣いてしまった場合は、厚生労働省の総合労働相談コーナーも選択肢です。
この窓口では、次のような特徴があります。
- 労働問題全般について相談できる
- 予約不要で利用できる
- 相談料は無料
- 面談または電話で相談できる
- プライバシーに配慮した対応を受けられる
- 必要に応じて助言・指導やあっせんの案内を受けられる
全国の労働局や労働基準監督署内などに設置されており、2026年10月時点で全国378か所です。
会社に相談しても対応してもらえない場合や、会社の相談窓口を利用しにくい場合にも活用できます。
相談するときは何を伝えればいい?
初めて相談するときに、すべてを整理して説明する必要はありません。
次のような伝え方で十分です。
「職場で上司に注意されたとき、涙が止まらなくなりました。それ以降、会社に行くことにも不安を感じています。仕事のストレスが原因なのか、どう対応すればよいのか相談したいです。」
パワハラが疑われる場合は、具体的な発言や行動、発生した日時、頻度、周囲にいた人などを伝えると、状況を理解してもらいやすくなります。
なお、強い希死念慮や自傷の危険がある場合は、通常の相談予約を待たず、身近な人や医療機関、緊急の支援につながってください。
【職場で泣いてしまった】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:職場で泣いてしまったら、翌日はどんな態度で出勤すればいいですか?
A1:基本的には、普段どおり挨拶をして仕事に取り組めば問題ありません。周囲に業務上の迷惑をかけた場合は簡潔に謝罪し、必要以上に泣いた理由を説明する必要はありません。体調が戻っていない場合は、休暇や医療機関への相談も検討しましょう。
Q2:上司の前で泣いてしまったら評価が下がりますか?
A2:泣いたという事実だけで人事評価が決まるわけではありません。周囲がどのように受け止めるかも職場によって異なります。必要以上に悪い評価を想像せず、業務上の課題があれば冷静に対応することが大切です。
Q3:仕事中に涙が止まらないのは精神的に限界ということですか?
A3:涙だけで精神的な限界や病気を判断することはできません。ただし、不眠、食欲の変化、強い不安、気分の落ち込みなどが続く場合は注意が必要です。繰り返し涙が出る場合や仕事・日常生活に支障がある場合は、早めに医療機関や相談窓口を利用してください。
Q4:職場で泣いてしまったことを同僚に謝るべきですか?
A4:泣いたこと自体を謝る必要はありません。ただし、業務を代わってもらったり、会議を中断させたりした場合は、お礼と簡単な謝罪を伝えるとよいでしょう。
Q5:上司に怒られて泣いた場合、パワハラに該当しますか?
A5:上司に注意されたことや泣いてしまったことだけで、パワハラとは判断できません。優越的な関係を背景とした言動、業務上必要かつ相当な範囲を超えていること、就業環境が害されていることの3要素が判断の基準です。人格否定や暴言、継続的な嫌がらせなどがある場合は、記録を残して相談してください。
Q6:職場で泣いてしまうことが何度もある場合、会社を辞めるべきですか?
A6:すぐに退職を決める必要はありません。まずは涙が出る原因を整理し、業務量の調整、部署異動、休暇、産業医への相談などを検討しましょう。ただし、心身の健康が損なわれている場合や、職場環境の改善が見込めない場合は、転職や退職も含めて自分を守る選択肢を考えてください。
まとめ:職場で泣いてしまった自分を責めず、原因に合った対処を
職場で泣いてしまったとき、恥ずかしさや後悔を感じるのは自然なことです。上司や同僚の反応が気になり、翌日の出勤が怖くなることもあるでしょう。
しかし、涙が出たという事実だけで、自分の仕事能力や社会人としての価値が決まるわけではありません。
大切なのは、泣いてしまった原因を冷静に振り返ることです。
- 仕事量や責任が大きすぎなかったか
- 上司や同僚との人間関係に問題がなかったか
- 睡眠不足や精神的疲労が蓄積していなかったか
- パワハラや不当な扱いを受けていなかったか
- 心身の不調が続いていないか
翌日は必要以上に謝罪せず、普段どおりの挨拶と業務への対応を心がけましょう。業務に影響が出た場合は、その点について簡潔に謝れば十分です。
また、何度も涙が出る、仕事に行くことがつらい、眠れないといった状態が続くなら、一人で抱え込まず、産業医、医療機関、こころの耳、総合労働相談コーナーなどを利用してください。
職場で泣いてしまったことよりも、泣くほどつらい状態が続いていることに目を向ける必要があります。
仕事を続けることだけを優先せず、自分の心と身体を守ることも、長く働き続けるために欠かせない判断です。 (出典: 職場 で 泣い て しまっ た(Yahoo!ニュース))