坂本花織のショート曲は何?2026五輪を彩った名曲と歴代SPを徹底解説
坂本花織の2025-26シーズンのショートプログラム(SP)使用曲は、「Time To Say Goodbye(タイム・トゥ・セイ・グッバイ)」です。歌唱を担当するのは、世界的ソプラノ歌手のサラ・ブライトマンとイタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリ。振付はフランスの振付師ブノワ・リショーが手掛けました。
この曲は、坂本にとって現役最後のシーズンを彩った特別なプログラムです。2026年2月のミラノ・コルティナ五輪では団体戦の女子SPで78.88点を記録して1位を獲得。個人戦でも銀メダルに輝き、同年3月の世界選手権では4度目の世界女王に返り咲いて競技生活を締めくくりました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2025-26シーズンのSP曲:「Time To Say Goodbye」。サラ・ブライトマンとアンドレア・ボチェッリによるデュエット曲。
- 振付師と選曲理由:ブノワ・リショーが坂本に合う曲として提案。本人も「次の自分に向けて」という意味を込めて演じた。
- 五輪での実績:団体戦SPで78.88点の1位、個人戦で銀メダルを獲得。2026年3月の世界選手権優勝を最後に現役を引退した。
【2025-26最新】坂本花織のショート曲は「Time To Say Goodbye」
坂本花織が2025-26シーズンのショートプログラムに選んだ楽曲は、「Time To Say Goodbye(タイム・トゥ・セイ・グッバイ)」です。
国際スケート連盟(ISU)の選手プロフィールにも、2025-26シーズンのSP使用曲として正式に掲載されています。フジテレビのフィギュアスケート選手紹介ページでも、曲名と振付師が確認できます。
このプログラムを担当したのは、フランスの振付師ブノワ・リショー。坂本の持ち味であるスピード感、ダイナミックな動き、豊かな表現力を生かしながら、壮大な歌声に合わせた演技を構成しました。
注目したいのは、曲名に「Goodbye(さようなら)」という言葉が含まれていることです。2025-26シーズンは坂本自身が現役最後のシーズンと位置付けていたため、タイトルだけを見ると競技生活への別れを象徴する選曲にも感じられます。
しかし、坂本本人が語ったプログラムの意味は、単純な別れではありません。現役生活の終わりだけでなく、その先にある新しい人生への出発という意味合いも持たせていました。
2026年10月現在、坂本はすでに競技生活を終えています。そのため、この曲は単なる過去の使用曲ではなく、世界のトップで戦い続けた彼女の最後の競技シーズンを象徴する作品として記憶されています。
【歌手は誰?】サラ・ブライトマンとアンドレア・ボチェッリの名曲
「Time To Say Goodbye」を歌っているのは、イギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマンと、イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリです。
この2人によるデュエットは1996年に大きなヒットを記録したことで知られています。クラシックの声楽表現とポップスの親しみやすさを融合した楽曲で、世界中の人々に親しまれてきました。
サラ・ブライトマン:透明感と力強さを併せ持つ歌声
サラ・ブライトマンは、クラシックとポップスを融合したクロスオーバー音楽を代表する歌手の一人です。
透明感のある高音と、楽曲の展開に合わせて広がる豊かな歌唱表現が特徴。坂本のプログラムでは、彼女の声が演技全体に優雅さと華やかさを与えています。
アンドレア・ボチェッリ:イタリアを代表するテノール歌手
アンドレア・ボチェッリは、イタリア出身の世界的テノール歌手です。オペラからポピュラー音楽まで幅広いジャンルで活躍しています。
深みのある声と伸びやかな歌唱が魅力で、サラ・ブライトマンのソプラノと重なることで、楽曲に壮大なスケール感が生まれます。
2026年五輪で楽曲が再び世界的な注目を集める
2026年2月6日のミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート団体戦で、坂本がこの曲に合わせて演技すると、楽曲にも大きな注目が集まりました。
特に話題となったのが、サラ・ブライトマン本人からの祝福メッセージです。2月7日、彼女は自身のSNSで坂本の団体戦SP1位を祝福し、演技に「Time To Say Goodbye」を選んだことへの感謝を伝えました。
テレビ朝日の報道によると、演技後には同曲への関心が急上昇。ブライトマンのソロバージョンのダウンロード数は前日比2050%増となり、iTunes Storeのポップチャートでも200位圏外から5位に浮上しました。
ここで注意したいのは、坂本が使用したのはブライトマンとボチェッリによるデュエット版としてISUプロフィールに登録された音源であり、報道された急上昇の対象はブライトマンのソロバージョンだという点です。
一人の選手の演技が、長年親しまれてきた名曲を改めて世界に届けるきっかけになった出来事でした。
【選曲理由を検証】ブノワ・リショーが坂本花織に託した意味
「Time To Say Goodbye」の選曲で特に興味深いのは、坂本本人が最初から曲名に込められた意味を重視して選んだわけではないことです。
2025年6月、集英社のスポーツメディア「web Sportiva」のインタビューで、坂本は新シーズンのプログラムについて語っています。その内容によると、ショートの楽曲は振付師から提案されたものでした。
ブノワ・リショーからの提案がきっかけ
ブノワ・リショーは、世界各国のトップスケーターのプログラムを手掛けてきた振付師です。坂本とは過去のシーズンにも協力関係があり、2021-22シーズンには映画『グラディエーター』の音楽を使用したSPも担当しました。
2025-26シーズンは、坂本にとって現役最後のシーズン。競技者として積み重ねてきた経験を表現するうえで、音楽選びも大切な要素になっていました。
2026年3月の世界選手権後に掲載された「ワールド・フィギュアスケートWeb」のインタビューでは、坂本自身がショートについて次のように振り返っています。
「いまの花織にはこの曲がぴったり」という理由で、ブノワ先生が選んでくださった。
つまり、リショーは単に有名な楽曲を選んだのではなく、その時点の坂本の状態やキャリアを踏まえて音楽を提案したと受け取れます。
坂本本人が語った「次の自分に向けて」という意味
曲名だけを見れば、現役生活に別れを告げるための音楽という印象を受けるかもしれません。しかし、坂本は2025年のインタビューで、楽曲に対する自身の考えを明確に説明しています。
「次の自分に向けて」というような、次へ進むためのショートで、決して終わりではない。
この言葉は、プログラムを理解するうえで非常に重要です。
坂本にとっての「Goodbye」は、過去を否定したり、競技生活を悲しみの中で終えたりするための言葉ではありません。これまでの経験を受け止めたうえで、新しい自分へ進むための節目を意味していました。
フィギュアスケートでは、音楽のタイトルや歌詞が演技の解釈に影響することがあります。しかし、選手本人の意図と観客が受け取る印象は必ずしも一致しません。今回のプログラムでは、別れを連想させる楽曲でありながら、未来への希望を込めたという点に独自性があります。
【2026ミラノ・コルティナ五輪】坂本花織のショート演技と得点を振り返る
「Time To Say Goodbye」が最も強く印象に残る場面となったのが、2026年2月のミラノ・コルティナ五輪です。
坂本は団体戦と個人戦の両方でこのSPを披露しました。ただし、2つの演技は競技日程も得点も異なります。
団体戦女子SPでは78.88点で1位
2026年2月6日、団体戦の女子ショートプログラムに出場した坂本は、「Time To Say Goodbye」に合わせて堂々とした演技を披露しました。
冒頭のトリプルルッツを決め、その後のダブルアクセル、フリップとトーループの連続ジャンプもまとめ、78.88点で女子SP1位を獲得しました。
JOCの公式競技結果でも、坂本の順位は1位、得点は78.88点と記録されています。この結果は日本チームに10ポイントをもたらしました。
その後、日本は団体戦で銀メダルを獲得。坂本のSPは、チームを勢いづける重要な演技となりました。
個人戦女子SPでは77.23点で2位
2月17日の女子シングルSPでも、坂本は同じ楽曲を使用しました。
このときの得点は77.23点で2位。団体戦での78.88点とは異なるスコアです。大会結果を調べる際には、団体戦と個人戦の記録を混同しないようにしたいところです。
続くフリーでも高い演技力を発揮し、女子シングルの最終順位は2位。合計224.9点で銀メダルを獲得しました。
JOCの公式記録によると、坂本はミラノ・コルティナ五輪で団体、女子シングルの両方で銀メダルを獲得しています。
五輪でのSPは、単に点数を争う演技ではなく、最後のオリンピックに挑む選手の覚悟を感じさせるものとなりました。
【歴代一覧】坂本花織のショートプログラム曲はどう変わった?
坂本花織の魅力の一つは、ジャンルの異なる音楽を自分の滑りに取り込む柔軟性です。
クラシック、映画音楽、ジャズ、ポップス、タンゴ、そして壮大なボーカル曲まで、シーズンごとに異なる表情を見せてきました。
フジテレビの「フジスケ」に掲載されているプログラム情報をもとに、シニア期の主な歴代ショートプログラム曲と振付師を整理します。
| シーズン | ショートプログラム曲 | 振付師 |
|---|---|---|
| 2025-26 | Time To Say Goodbye | ブノワ・リショー |
| 2024-25 | Resurrection del Angel/La muerte del Angel | ロヒーン・ワード |
| 2023-24 | Baby, God Bless You | ジェフリー・バトル |
| 2022-23 | Rock With U/Feedback | ロヒーン・ワード |
| 2021-22 | 映画『グラディエーター』より | ブノワ・リショー |
| 2020-21 | バッハ・ア・ラ・ジャズ | ブノワ・リショー |
| 2019-20 | No Roots | シェイ=リーン・ボーン |
| 2018-19 | From My First Moment | デヴィッド・ウィルソン |
| 2017-18 | 月光(ベートーヴェン) | ブノワ・リショー |
| 2016-17 | 映画『アーティスト』より | マッシモ・スカリ |
| 2015-16 | マラゲーニャ | 川越正大 |
2024-25:Resurrection del Angel/La muerte del Angel
2024-25シーズンのSPは、2つの楽曲を組み合わせたプログラムでした。
「Resurrection del Angel」は「天使の復活」、「La muerte del Angel」は「天使の死」を意味します。タンゴの要素を感じさせるリズムと、メリハリのある動きが特徴的な構成でした。
振付を担当したのはロヒーン・ワードです。2025-26シーズンの壮大なボーカル曲とは異なり、リズムや動きの切り替えを楽しめる作品でした。
2023-24:Baby, God Bless You
2023-24シーズンのSPは「Baby, God Bless You」。日本のピアニスト・作曲家である清塚信也の楽曲として知られています。
ジェフリー・バトルが振付を担当し、ピアノの旋律を生かした繊細な表現が印象的なプログラムでした。
この作品と2025-26シーズンの「Time To Say Goodbye」を比べると、音楽の方向性の違いがよく分かります。前者はピアノを中心とした親しみやすい旋律、後者は男女の歌声が重なる壮大なスケール感が特徴です。
2022-23:Rock With U/Feedback
2022-23シーズンは、ジャネット・ジャクソンの「Rock With U」と「Feedback」を使用しました。
それまでのクラシックや映画音楽とは異なり、ポップスのリズムを前面に押し出した作品です。坂本のスピード感や力強さを、音楽のビートと組み合わせて見せるプログラムとなりました。
こうした変化を見ると、坂本が一つの表現スタイルにとどまらず、幅広いジャンルに挑戦してきたことが分かります。
【現役ラストシーズンの全貌】五輪から世界選手権4度目の優勝へ
2025-26シーズンは、坂本にとって競技人生の集大成でした。
ショートプログラムには「Time To Say Goodbye」、フリースケーティングにはフランスのシャンソンを中心とした「愛の讃歌」のプログラムを採用。ショートとフリーで異なる方向から、最後のシーズンを表現しました。
フリーの「愛の讃歌」にも特別な背景があった
フリーの選曲には、坂本自身の長年の思いがありました。
2014年ソチ五輪で、憧れの鈴木明子がショートプログラムに使用していた曲を見て、いつか自分が引退するシーズンに使いたいと考えていたといいます。
坂本はその希望を振付師に伝え、フリーのプログラムとして実現させました。フリーは「La vie en rose」「Hymne à l'amour」「Non, je ne regrette rien」という3曲を組み合わせた構成です。
つまり、最後のシーズンはショートが振付師からの提案、フリーが坂本自身の長年の希望という、異なる出発点を持つ2つのプログラムで構成されていました。
2026年3月、プラハで4度目の世界選手権優勝
ミラノ・コルティナ五輪後、坂本は2026年3月24日から29日にチェコ・プラハで開催された世界選手権に出場しました。
現役最後の大会となったこの試合で、坂本はショート、フリーともに1位を獲得。合計238.28点という自己ベストを記録し、女子シングルで4度目の世界選手権優勝を達成しました。
これは日本人選手として初めての女子シングル4度目の世界選手権制覇です。ISUや所属先シスメックスも、この快挙を公式に発表しています。
五輪では個人銀メダルという結果を残し、最後の世界選手権では金メダルを獲得。まさに競技生活の締めくくりにふさわしい結果となりました。
2026年5月13日に引退会見、今後は指導者の道へ
坂本は2026年5月13日、神戸市内で引退会見を開き、21年4カ月にわたるスケート人生に幕を下ろしたことを正式に報告しました。
所属先のシスメックスが発表した内容によると、今後は生まれ育った神戸を拠点に、コーチとして子どもたちにスケートの楽しさを伝えていく意向を示しています。
また、アイスショーへの出演やスケート教室など、競技者とは異なる形でスケートに関わる活動も予定されています。
「Time To Say Goodbye」という楽曲が示していた次の自分への出発は、こうした新しいキャリアにも重なります。
【プロの結論】坂本花織のSP曲を理解する3つのポイント
坂本花織のショートプログラムを振り返る際、単に曲名を覚えるだけでは、それぞれの作品が持つ違いを十分に理解できません。注目したいのは、音楽、振付師、選手本人の意図という3つの関係です。
1. 曲名だけでプログラムの意味を決めつけない
「Time To Say Goodbye」は直訳すれば「さようならを告げる時」です。しかし坂本本人は、次の自分へ進むための曲という意味を説明しています。
タイトルだけから引退を惜しむための作品と解釈するのではなく、本人の発言や演技の背景まで確認することで、プログラムの意味をより深く理解できます。
2. 振付師の違いにも注目する
坂本の歴代SPでは、ブノワ・リショー、ジェフリー・バトル、ロヒーン・ワードなど、複数の振付師が携わっています。
同じ選手でも、振付師が変われば音楽の解釈や演技の構成も変化します。特に2025-26シーズンは、リショーが坂本のキャリアの節目に合わせて楽曲を提案したという点が特徴的です。
3. ショートとフリーを混同しない
もう一つ注意したいのが、ショートとフリーの使用曲の違いです。
2025-26シーズンの場合、ショートは「Time To Say Goodbye」、フリーは「愛の讃歌」です。2024-25シーズンの「Resurrection del Angel/La muerte del Angel」や、2023-24シーズンの「Baby, God Bless You」もショートの曲です。
大会結果や演技映像を調べるときは、シーズンと競技種目を合わせて確認すると、曲名の取り違えを防げます。
そして何より、坂本の最後のSPを理解するうえで大切なのは、別れの曲を選んだことそのものではなく、その曲を未来への出発として表現したことです。これこそが「Time To Say Goodbye」を特別なプログラムにした最大のポイントです。
【坂本花織のショート曲】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:坂本花織の2025-26シーズンのショート曲は何ですか?
「Time To Say Goodbye(タイム・トゥ・セイ・グッバイ)」です。サラ・ブライトマンとアンドレア・ボチェッリのデュエット版で、振付はブノワ・リショーが担当しました。
Q2:坂本花織のショート曲を選んだのは誰ですか?
振付師のブノワ・リショーです。坂本本人も、現在の自分に合う曲として提案されたことをインタビューで明かしています。
Q3:坂本花織はミラノ・コルティナ五輪で何点を出しましたか?
団体戦の女子SPでは78.88点で1位、個人戦の女子SPでは77.23点で2位でした。個人戦の最終成績は合計224.9点の銀メダルです。
Q4:2024-25シーズンのショート曲は何ですか?
「Resurrection del Angel/La muerte del Angel」です。ロヒーン・ワードが振付を担当しました。
Q5:2023-24シーズンのショート曲は何ですか?
「Baby, God Bless You」です。振付師はジェフリー・バトルでした。
Q6:坂本花織は2026年現在も現役選手ですか?
いいえ。2026年3月の世界選手権を最後に競技生活を終え、5月13日に引退会見を開きました。今後はコーチとして後進の育成に取り組む意向を示しています。
まとめ:坂本花織の最後のショート曲は未来への出発を意味していた
坂本花織の2025-26シーズンのショートプログラム曲は、サラ・ブライトマンとアンドレア・ボチェッリが歌う「Time To Say Goodbye」です。振付師ブノワ・リショーが提案した楽曲で、坂本自身も次の自分へ進むためのプログラムという意味を込めていました。
2026年のミラノ・コルティナ五輪では団体戦SPで78.88点を記録し、個人戦では銀メダルを獲得。その後、現役最後の世界選手権で4度目の世界女王に輝きました。
歴代のショート曲を振り返ると、「Baby, God Bless You」の繊細なピアノ、「Resurrection del Angel/La muerte del Angel」のタンゴ、「Rock With U/Feedback」のポップなリズムなど、坂本がさまざまな音楽に挑戦してきたことが分かります。
その集大成となった「Time To Say Goodbye」。曲名は別れを意味しますが、坂本が伝えたかったのは終わりではなく、新しい人生への一歩でした。
競技者としての坂本花織の最後を彩ったこの名曲は、2026年以降も彼女のスケート人生を象徴するプログラムとして、多くのファンの記憶に残り続けるはずです。
主な根拠資料: ISU公式選手プロフィール・大会記録、フジテレビ「フジスケ」、JOC公式五輪結果、集英社「web Sportiva」、ワールド・フィギュアスケートWeb、所属先シスメックスの発表。 (出典: 坂本 花織 ショート 曲(Yahoo!ニュース))