【VNL 2026のタイ代表成績】世界ランキング13位でも予選14位だった理由

目次
【VNL 2026のタイ代表成績】世界ランキング13位でも予選14位だった理由
【VNL 2026のタイ代表成績】世界ランキング13位でも予選14位だった理由
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 【VNL 2026のタイ代表成績】世界ランキング13位でも予選14位だった理由

2026年のタイ女子代表を評価するうえで、アジア選手権と並んで見逃せないのが、バレーボールネーションズリーグ(VNL)だ。

タイは2026年6月から7月にかけて予選ラウンド12試合を戦ったが、最終成績は3勝9敗、勝ち点12、18チーム中14位だった。

アジア選手権を制したチームとしては、やや物足りない結果にも映る。

2026年VNLで注目された試合

女子バレー タイランキング
【画像】女子バレー タイ ランキング 関連ショット

タイの大会終盤には、世界の強豪を相手にした印象的な試合もあった。

特に7月11日のブラジル戦では、当時世界ランキング2位だったブラジルを3対0で撃破。セットスコアは25-15、25-16、25-17という圧倒的な内容だった。

しかし、翌12日のトルコ戦では第1セットを27-25で取ったものの、その後3セットを連続で失い、1対3で敗戦。これが2026年VNLの最終戦となった。

VNLの結果とアジア選手権優勝は矛盾しない

女子バレー タイランキング
【写真】女子バレー タイ ランキング 近影・注目カット

ここで理解しておきたいのは、VNLの順位とFIVB世界ランキングは別の指標だということだ。

- VNL順位:その大会の12試合の成績によって決まる。
- FIVB世界ランキング:複数の公式国際大会における試合結果を反映する。
- アジア選手権:大陸内での優勝を競う大会であり、世界ランキングにも影響する。

タイはVNLでは14位だったが、その後のアジア選手権で日本と中国を破った。

つまり、長期間のリーグ戦での安定性には課題を残しながらも、重要な一発勝負では高い競争力を発揮したということだ。

この違いは、タイ女子代表の現在地を評価する際に欠かせない視点となる。

【FIVB世界ランキングの仕組み】244.01ポイントはどう計算される?

女子バレー タイランキング
【資料】女子バレー タイ ランキング 報道・メディア記録

タイの244.01ポイントは、単純に大会の優勝回数や勝利数を合計したものではない。

FIVBは2020年2月1日に新しい世界ランキング制度を導入した。2019年1月1日以降の公式試合結果を基礎とし、試合結果が反映されるたびにランキングが更新される仕組みだ。

ポイントを決める4つの重要要素

1. 対戦相手の強さ

ランキング上位の相手に勝つことは、大きな意味を持つ。格下と見られるチームに勝つ場合と、世界トップクラスのチームを破る場合では、評価が異なる。

2. 試合前の予想と実際の結果

FIVBの計算システムは、両チームのポイントや過去の試合データから、3対0、3対1、3対2、2対3、1対3、0対3という6通りの結果の可能性を予測する。

実際の試合結果が予測を上回ればポイントを獲得し、予測を下回ればポイントを失う。予想どおりの結果に近い場合、ポイントの変動は小さくなる。

3. セット数と勝敗

3対0の勝利と3対2の勝利は、単にどちらも1勝として扱われるわけではない。セット結果も評価に反映される。

4. 対象となる公式大会

ランキング計算の対象には、次のような大会が含まれる。

- オリンピックと予選
- 世界選手権と予選
- バレーボールネーションズリーグ
- チャレンジャーカップ
- ワールドカップ
- 大陸選手権と予選
- FIVBが認定する国際大会

よくある誤解:アジア選手権で優勝すれば自動的に世界13位になる?

これは正しくない。

優勝によってランキングポイントを獲得できても、順位は他国のポイントとの比較で決まる。

タイの場合も、2026年8月30日の中国戦終了直後は14位だった。その後のランキング更新を経て13位になっている。

大会の優勝順位と世界ランキングは、必ずしも一致しない。

この仕組みを知っておけば、試合直後に報道された順位と、後日確認した公式ランキングが異なる理由も理解できる。

【タイ女子バレーが強くなった理由】黄金世代から新世代への継承

タイ女子バレーの強さは、2026年の優勝だけで生まれたものではない。

長年にわたって培ってきた独自のプレースタイルと、代表チームの世代交代を支える育成体制が背景にある。

1. 黄金世代「Fab Six」が築いた基礎

タイ女子代表の歴史を語るうえで欠かせないのが、黄金世代と呼ばれる「Fab Six」だ。

主なメンバーは次の6人。

- プルームジット・ティンカオ
- ウィラワン・アピンヤポン
- ヌットサラ・トムコム
- オヌマ・シッティラック
- マリカ・カントン
- アンポーン・ヒャパー

この世代は、技術、連係、創造性、スピードを武器に、タイをアジアの有力チームへと押し上げた。

特にセッターのヌットサラ・トムコムは、攻撃の組み立てに創造性をもたらした選手として知られる。

FIVBも、この世代がタイ女子バレーの国際的な存在感を高め、次世代に影響を与えたことを紹介している。

2. 「Magnificent Se7en」への世代交代

Fab Sixの後を引き継いだのが、次世代の主力選手たちだ。

FIVBが紹介する「Magnificent Se7en」には、次の選手が名を連ねる。

- ピヤヌット・パンノイ
- タットダーオ・ヌークジャン
- ハッタヤー・バムルンスック
- ポーンパン・グエッドパード
- アジャラポーン・コンヨット
- チャッチュオン・モクシー
- ピンピチャヤ・コークラム

この世代は、ベテランから受け継いだ連係力を維持しながら、国際大会での経験を積んできた。

2026年には、さらに若い選手を代表チームに加える取り組みも進められている。

3. 高さの不利を補うスピードと技術

タイの特徴としてよく挙げられるのが、速い攻撃と柔軟なコンビネーションだ。

FIVBはタイのプレースタイルについて、機動力、タイミング、正確性を重視する、スピード感のある技術的なバレーボールと説明している。

身長や身体的なパワーで優位に立つ欧州の強豪と同じ戦い方をするのではなく、相手ブロックが完成する前に攻撃を仕掛けることが強みとなる。

セッターのポーンパン・グエッドパードを中心に、ミドルブロッカーやウイングスパイカーを組み合わせる攻撃は、その象徴だ。

4. 指導者と若手育成への継続投資

2026年のチーム強化では、キアッティポン・ラチャタキエングライ監督の復帰も重要な要素となった。

FIVBのVolleyball Empowermentプログラムは、タイの代表チームに対して指導者支援や用具支援を実施している。

FIVBの2026年9月の発表では、タイ協会への代表チーム向けコーチ支援は総額42万ドル、用具支援は13万8,000ドルと紹介された。

さらに、若手育成ではオリンピック金メダリストの馮坤(フォン・クン)がU19世代の育成に関わっている。こうした支援は、現在の主力選手だけでなく、次の代表世代を育てるための基盤にもなる。

2026年9月のアジア大会でもタイは女子バレーで銅メダルを獲得。中国が金、日本が銀という結果の中で、アジア3強の一角として存在感を示した。

【2027年ワールドカップ・2028年ロサンゼルス五輪】タイ代表の今後

2026年のアジア選手権優勝によって、タイ女子代表は新しい歴史を切り開いた。

それまで出場を果たせなかったオリンピックへの切符を手にしたことは、ランキング13位という数字以上に大きな成果だ。

2028年ロサンゼルス五輪に初出場

タイ女子代表は、2026年アジア選手権優勝によってアジアの五輪出場枠を獲得した。

これは女子バレーボールタイ代表にとって、史上初のオリンピック出場となる。

FIVBの公式発表でも、2026年8月30日の中国戦勝利によってLA28への出場権を獲得したことが確認されている。

長年アジアの強豪として戦いながらも届かなかった五輪の舞台に、ついに立つことになる。

2027年女子バレーボールワールドカップの組み合わせ

2027年大会についても、すでに出場が決定している。

開催期間は2027年8月20日から9月5日。アメリカとカナダの共催で、32チームが参加する。

2026年10月26日に発表された組み合わせでは、タイはプールDに入った。

項目内容
大会2027年FIVB女子バレーボールワールドカップ
開催期間2027年8月20日〜9月5日
タイの組プールD
対戦国アメリカ、メキシコ、ギリシャ
予選開催地アメリカ・フロリダ州オーランド
予選期間2027年8月20日〜25日

プールDでは、アメリカとの対戦が大きな注目ポイントとなる。

ただし、タイはすでに2028年五輪への出場権を獲得している。2027年ワールドカップは、タイにとって五輪出場権を獲得するための大会ではなく、世界トップレベルのチームと戦い、五輪本番に向けて競争力を高める重要な機会となる。

タイ女子代表が今後クリアすべき課題

アジア選手権の優勝だけを見れば、タイは世界の強豪に近づいている。

しかし、VNLの14位という結果も忘れてはならない。

今後、世界トップ10を安定して狙うには、次の課題がある。

攻撃力の安定

相手のブロックが整った場面でも得点できる攻撃オプションを増やす必要がある。

選手層の拡充

長期リーグでは主力選手の疲労やコンディションが結果に影響する。若手を国際舞台で経験させ、主力を支える選手を育てたい。

サーブとブロックの強化

強豪国に対しては、サーブで相手の攻撃を限定し、ブロックと守備を連動させることが重要だ。

国際大会での安定性

アジア選手権のような短期決戦だけでなく、VNLのような長期間の大会でも勝ち星を積み重ねる必要がある。

タイの次の目標は、アジア王者という肩書きを世界大会での安定した成績につなげることだ。


【タイ女子バレーのランキング】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年10月現在、タイ女子バレーの世界ランキングは何位?

A1:FIVB女子世界ランキングでは13位、244.01ポイント。アジアでは日本、中国に次ぐ3位となっている。2026年10月13日更新のランキングデータが基準だ。

Q2:タイ女子バレーはアジア選手権で何回優勝している?

A2:2026年までに4回優勝している。優勝年は2009年、2013年、2023年、2026年。2026年は決勝で中国を3対2で破った。

Q3:タイ女子バレーは2028年ロサンゼルス五輪に出場できる?

A3:出場が決定している。2026年8月30日のアジア選手権決勝で中国に勝利し、タイ女子代表史上初のオリンピック出場権を獲得した。

Q4:2026年VNLでタイ代表は何位だった?

A4:18チーム中14位。12試合で3勝9敗、勝ち点12だった。ブラジルに3対0で勝利した一方、最終戦ではトルコに1対3で敗れた。

Q5:タイ女子バレーは日本や中国より強い?

A5:2026年10月の世界ランキングでは、日本が6位、中国が7位、タイが13位で、総合的なポイントでは両国が上回っている。ただし、2026年アジア選手権ではタイが日本と中国を破って優勝しており、短期決戦では両国と互角以上に戦える力を示している。


まとめ:【プロの結論】タイ女子バレーは世界トップ10を狙えるのか

2026年10月現在、タイ女子バレーボール代表は世界ランキング13位、244.01ポイント。アジアでは日本、中国に続く3位という位置にいる。

2026年8月のアジア選手権では中国を決勝で破り、通算4度目の優勝を達成。さらに、タイ女子代表史上初となる2028年ロサンゼルス五輪出場も決めた。

一方、VNLでは14位に終わっており、世界の強豪と長期間にわたって競い合う安定性には改善の余地がある。

タイ女子バレーの現在地を評価するなら、次の3点が重要だ。

1. アジアでの実績: 4度のアジア選手権優勝を誇る実力派。
2. 世界での競争力: 13位まで回復した一方、トップ10とのポイント差を縮める必要がある。
3. 将来性: 初の五輪出場と2027年ワールドカップ出場を通じ、若手を含めたチーム強化が進む。

プロの視点から見ると、2026年のタイ代表は、アジアの強豪から世界の上位を本格的に目指す段階へ進んだチームだ。

2027年ワールドカップでどこまで勝ち上がれるか。そして2028年のロサンゼルス五輪で日本、中国、欧州の強豪にどのような戦いを見せるか。

世界ランキング13位は、タイ女子バレーの到達点ではなく、新たな挑戦の出発点と捉えるべき数字である。 (出典: 女子バレー タイ ランキング(Yahoo!ニュース))