【阿武咲の通算成績】最高位・小結と幕内で残した実績
阿武咲の力士としての評価を知るには、番付だけでなく、通算成績や三賞、金星の数にも注目したい。
日本相撲協会の公式プロフィールによると、阿武咲は幕内で42場所を務め、生涯で473勝を挙げた。
通算成績と主な受賞歴
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 生涯戦歴 | 473勝422敗59休 |
| 生涯在位 | 71場所 |
| 幕内戦歴 | 297勝287敗46休 |
| 幕内在位 | 42場所 |
| 最高位 | 小結 |
| 幕内優勝 | 0回 |
| 十両優勝 | 1回 |
| 殊勲賞 | 1回 |
| 敢闘賞 | 3回 |
| 技能賞 | 0回 |
| 金星 | 2個 |
特筆すべきなのは、幕内で297勝を記録したことだ。
幕内優勝こそなかったものの、殊勲賞1回、敢闘賞3回、金星2個という実績を残している。
金星は平幕力士が横綱に勝った際に与えられる栄誉であり、上位力士に対抗できる実力を持っていたことが分かる。
阿武咲の得意技は突き押し
阿武咲の相撲を語るうえで欠かせないのが、突き押しを中心とした前に出る相撲だ。
相手に組まれる前に突き、押し、体勢を崩して一気に土俵外へ運ぶ。速い立ち合いと強い圧力を生かした攻撃的な取り口が持ち味だった。
日本相撲協会の公式プロフィールでも得意技は「突き・押し」と記録されている。
また、阿武松部屋の引退時の紹介でも、現役最後まで押し相撲を貫いたことが強調されていた。
阿武咲の強さは、単に体格や力に頼るものではない。立ち合いから主導権を握り、相手に考える時間を与えず攻め続ける点に特徴があった。
一方、突き押しは下半身の安定性が重要になる。膝や足首の故障が重なれば、持ち味である踏み込みや前進力を十分に発揮できなくなる。
長年のけがと本来の取り口との関係を考えると、引退に至った背景も理解しやすい。
【貴景勝との関係】小学生時代から続いた同学年ライバルの物語
阿武咲を語るとき、元大関・
2人は1996年生まれの同学年。小学生時代から相撲を通じて競い合ってきた関係だった。
少年時代から全国大会で対戦
スポニチの報道によると、2人は約12年前の全国中学校選手権の個人戦決勝でも対戦している。
当時の打越奎也(阿武咲)は青森・中里中、佐藤貴信(貴景勝)は兵庫・報徳学園中に在籍していた。
この試合では貴景勝が下手投げで勝利し、中学横綱に輝いた。
その後、2人は大相撲の世界でも再び対戦を重ねる。2023年初場所13日目の時点で、幕内での対戦成績は貴景勝の12勝2敗だった。
2023年初場所13日目は忘れられない一番
阿武咲にとって、特に思い出深い取組が2023年1月場所13日目の貴景勝戦だ。
この場所、阿武咲は優勝争いの先頭に立ち、1差で追う貴景勝との直接対決を迎えた。
小学生時代から競い合ってきた2人が、大関と前頭という立場で優勝を争う舞台に立ったのである。
結果は貴景勝の押し出し。阿武咲は敗れ、優勝争いでも貴景勝に並ばれることになった。
しかし、阿武咲は引退会見で、この一番を思い出として挙げている。
勝敗以上に、昔から知る相手と最高峰の舞台で優勝争いができたことがうれしかったという。
引退後も続く2人の絆
貴景勝は2024年9月に現役を引退し、湊川親方となった。
その約3か月後、阿武咲も引退を発表した。
阿武咲は会見で、湊川親方に電話で引退を報告した際のやり取りを振り返っている。
「同じ時代に生きられてよかった」
この言葉に対して湊川親方から返ってきたのは、「オレら頑張ったよな」という言葉だった。
阿武咲は会見中、そのやり取りを思い出して涙を見せた。
2025年6月1日の断髪式では、湊川親方もはさみを入れた。
日刊スポーツによると、湊川親方は阿武咲に「オレらはいつまでもライバルだ」と声をかけたという。
約400人が参加した断髪式の中でも、阿武咲が特に涙を流した場面として報じられた。
少年時代から続いたライバル関係は、現役生活が終わった後も特別な絆として残っている。
【阿武咲の現在2026】引退後の就職先と馬油専門店での新しい挑戦
阿武咲の現在を知りたい人にとって、最も注目すべきなのが引退後のキャリアだ。
2024年12月の引退会見では、相撲協会に残らず、美容関連企業に就職する予定であることを明かしていた。
その後、実際に馬油を使ったスキンケア用品を扱う企業で働き、約1年半の経験を経て独立。2026年10月には故郷の青森県で新たな店舗をオープンした。
引退後の就職先は馬油を使ったスキンケア用品の企業
阿武咲が引退会見で発表した就職先は、馬油を使ったせっけんや化粧品などを扱う企業だった。
馬油とは、馬の脂肪から得られる油脂を利用したスキンケア素材のこと。
本人は以前から肌が弱く、現役時代に馬油に助けられた経験があったという。
日刊スポーツの2024年12月19日の報道によれば、同社への入社は2025年4月の予定だった。
相撲界に残って後進の指導に携わるのではなく、自分自身が愛用してきた商品を通じて、同じように肌の悩みを持つ人を支えたいという選択だった。
2025年6月1日に両国国技館で断髪式
2025年6月1日、阿武咲は両国国技館で断髪式を行った。
約400人がはさみを入れ、最後は師匠の阿武松親方が止めばさみを入れた。
断髪式では、元貴景勝の湊川親方をはじめ、大相撲関係者や地元の関係者も参加。長年続けてきた力士生活に正式な区切りをつけた。
阿武松部屋の公式ブログでも、阿武咲が膝や肩、足首のけがと戦いながら、最後まで押し相撲を貫いたことが紹介されている。
2026年10月、故郷の五所川原市で馬油専門店をオープン
2026年の阿武咲の動向で大きな話題となったのが、馬油専門店「AOMORI Bayu Factory」の開店だ。
青森朝日放送と青森テレビの報道によると、打越奎也さんは2026年10月10日、青森県五所川原市に同店をオープンした。
店舗は馬油を使ったスキンケア用品を扱い、青森朝日放送の2026年10月2日の取材では、20種類以上の商品を取りそろえる予定と紹介されていた。上質な馬肉の販売も予定しているという。
店舗の概要は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店舗名 | AOMORI Bayu Factory |
| オープン日 | 2026年10月10日 |
| 所在地 | 青森県五所川原市大字唐笠柳字藤巻517-10 |
| 建物 | ラルレビル1階 |
| 営業時間 | 10:30~19:00(開店告知時点) |
| 事業内容 | 馬油を使ったスキンケア用品の販売 |
| 事業者 | 株式会社ディアラノース |
| 代表者 | 打越奎也さん |
特に注目したいのは、阿武咲自身の経験が新しい仕事につながっていることだ。
青森テレビの取材では、現役時代に体についた砂や生傷によって肌が荒れ、馬油に助けられた経験を語っている。
その経験を踏まえ、今度は自分が地域の人々に寄り添いたいという思いを示した。
つまり、単に相撲界から別の業界へ転職しただけではない。自分が必要としていたものを、今度は人に届ける側へ回ったのである。
阿武咲の復帰説は本当?2026年現在の状況
阿武咲について「現役復帰するのではないか」「けがが治れば土俵に戻るのではないか」という疑問を持つ人もいる。
しかし、2026年10月31日現在、現役復帰を示す公式発表は確認できない。
むしろ、次の事実が引退後の活動を明確に示している。
- 2024年12月18日に日本相撲協会が引退を正式発表。
- 2025年6月1日に断髪式を実施。
- 日本相撲協会の公式プロフィールも引退扱い。
- 2026年10月には青森県五所川原市で自身の事業を展開。
したがって、現在の阿武咲については、復帰を目指す元力士ではなく、相撲界を離れて新しい事業に取り組む元小結として理解するのが正確だ。
【阿武咲に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:おおのしょうと阿武咲は同じ人物ですか?
A1:大相撲の元小結・阿武咲を指していると考えられる。正しい読み方は「おうのしょう」で、本名は打越奎也(うてつ・ふみや)。
Q2:阿武咲はなぜ引退したのですか?
A2:右膝や右足首をはじめ、腰や肩などのけがが重なり、自分らしい相撲を取ることが難しくなったため。2024年12月19日の会見では、日常生活でも歩行が難しい状態だったことを明かしている。
Q3:阿武咲の最高位と通算成績は?
A3:最高位は小結。日本相撲協会の公式記録では、生涯戦歴473勝422敗59休、幕内戦歴297勝287敗46休となっている。
Q4:阿武咲と貴景勝は同級生ですか?
A4:同じ1996年生まれの同学年で、少年時代から競い合ってきたライバル。貴景勝は引退後、湊川親方となった。
Q5:阿武咲は2026年現在、何の仕事をしていますか?
A5:引退後は馬油を使ったスキンケア関連企業で経験を積み、2026年10月には青森県五所川原市で馬油専門店「AOMORI Bayu Factory」をオープンしている。
Q6:阿武咲の断髪式はいつ行われましたか?
A6:2025年6月1日に両国国技館で行われた。約400人が参加し、最後は師匠の阿武松親方が止めばさみを入れた。
Q7:阿武咲は大相撲に復帰する予定がありますか?
A7:2026年10月31日現在、現役復帰の公式発表はない。引退後の事業活動が確認されており、現在は実業家としての活動が中心となっている。
まとめ:阿武咲の第二の人生は青森から始まった
「おおのしょう」と検索される元小結・阿武咲(おうのしょう)は、2024年12月18日に28歳で現役を引退した元大相撲力士だ。
引退の背景には、右膝や右足首などのけががあり、本人も会見で相撲を取れる身体ではなくなったことを説明している。
一方、現役時代には最高位小結まで昇進し、幕内42場所、通算473勝という実績を残した。貴景勝との少年時代からのライバル関係も、阿武咲の相撲人生を象徴するエピソードだ。
そして2026年現在、阿武咲は相撲界への復帰ではなく、馬油を使ったスキンケア事業という新しい道を歩んでいる。
2026年10月10日に五所川原市でオープンした「AOMORI Bayu Factory」は、その挑戦を形にしたものだ。
阿武咲の物語は、土俵を降りたところで終わってはいない。 現役時代に培った真っ向勝負の姿勢を、今度は故郷・青森での事業に生かそうとしている。
今後は店舗の展開や地域との関わりなど、第二の人生における活動にも注目が集まりそうだ。 (出典: おお の しょう(Yahoo!ニュース))