【買い方の違いを比較】マルチ・総流し・ボックス・フォーメーションとは?
流し買いを覚えるときに、必ず理解しておきたいのが「マルチ」「総流し」「ボックス」「フォーメーション」の4つです。
これらは似たような投票方法に見えますが、買い目の作り方や的中条件が異なります。
競馬のマルチ投票とは?
マルチ投票とは、馬単や三連単の流し買いで、指定した軸馬と相手馬の着順を入れ替えた組み合わせも同時に購入する方法です。
JRA公式FAQでは、マルチ投票について、通常の流し買いに対して以下のように購入点数が増えると説明しています。
- 馬単流しマルチ:通常の2倍
- 三連単1頭軸流しマルチ:通常の3倍
- 三連単2頭軸流しマルチ:通常の6倍
例えば、三連単1頭軸流しで軸馬を3番、相手を1番・5番・7番・9番とした場合、通常の1着固定なら12点です。
マルチにすると、軸馬が1着だけでなく2着・3着になる組み合わせも購入するため、36点になります。
\[
12\times3=36点
\]
1点100円なら3,600円です。
三連単1頭軸・相手4頭の比較
通常の流し
マルチ投票
100円ずつ購入した場合、通常1,200円、マルチ3,600円。
マルチのメリットは、軸馬が想定した着順と違っても的中の可能性を残せることです。
一方、購入点数が増えるため、予算が限られている場合には注意が必要です。
マルチは的中率を保証する仕組みではありません。 あくまで、選択した馬の組み合わせについて、着順の範囲を広げて購入する方法です。
競馬の総流しとは?
総流しとは、軸馬を1頭選び、軸馬以外のすべての馬を相手にする買い方です。
JRAの競馬用語辞典にも掲載されている正式な用語で、三連複・三連単では2頭を軸にする総流しも可能です。
例えば、12頭立てのレースで3番を軸馬にした場合、残り11頭すべてが相手になります。
馬連総流しなら11点です。
三連複1頭軸総流しなら、相手11頭から2頭を選ぶため、
\[
\frac{11\times10}{2}=55点
\]
となります。
総流しは、相手馬を絞り込むのが難しい場合に使える一方、出走頭数が多いレースでは購入点数が増えやすい方法です。
流し買いとボックス買いの違い
ボックス買いは、選択した馬をすべて組み合わせる購入方法です。
流し買いのように軸馬を決める必要がないため、どの馬が上位に入るかを絞り切れない場合に利用できます。
例えば、三連複で1番・3番・5番・7番・9番の5頭をボックスで購入すると、10点になります。
同じ5頭を使って、3番を軸馬、残り4頭を相手にした三連複1頭軸流しなら6点です。
つまり、同じ馬を選んでも、軸馬を固定するかどうかによって購入点数が変わります。
ボックスと流し買いの使い分け
- 流し買い:中心となる馬に自信があり、相手を広く押さえたい場合
- ボックス買い:中心となる馬を決められず、選んだ馬同士の組み合わせを幅広く押さえたい場合
流し買いとフォーメーションの比較
フォーメーションは、1着・2着・3着などの位置ごとに馬を指定し、その条件に該当する組み合わせをまとめて購入する方法です。
JRAの公式説明でも、フォーメーションは各着順に1頭または複数頭を選択し、購入可能なすべての組み合わせを購入する方式とされています。
例えば三連単なら、次のような買い方ができます。
- 1着:3番
- 2着:1番・5番
- 3着:1番・5番・7番・9番
この場合、1着を3番に固定しながら、2着と3着の候補を別々に指定できます。
流し買いは軸馬を中心に相手を組み合わせるのに対し、フォーメーションは着順ごとに候補を変えられる点が特徴です。
使い分けの基準は次のとおりです。
- 軸馬と相手馬の関係が明確なら流し買い
- 1着候補と2着・3着候補を分けたいならフォーメーション
- 選んだ馬をすべて対等に評価したいならボックス
フォーメーションは柔軟性が高い反面、指定する馬が多いと組み合わせが膨らみます。購入前に点数を確認することが欠かせません。
【実践的な予想方法】競馬の軸馬と相手馬の選び方・メリットとデメリット
流し買いで結果を左右するのは、軸馬の選定です。
軸馬が馬券圏外に沈めば、基本的にその軸を使った買い目はすべて不的中になります。相手馬を何頭増やしても、軸馬の選択を間違えればカバーできません。
軸馬を選ぶときの5つの判断基準
1.近走の成績と安定感
直近の着順だけでなく、どのような相手と戦ってきたか、レース内容がどうだったかを確認します。
例えば、前走で5着だった馬でも、強い相手に僅差で敗れたのであれば評価できる場合があります。
反対に、着順が良くても相手関係や展開に恵まれた結果であれば、過大評価は禁物です。
2.競馬場と距離の適性
同じ馬でも、競馬場や距離が変わればパフォーマンスが変化することがあります。
確認したいのは次の項目です。
- 競馬場ごとの成績
- 芝・ダートの適性
- 距離の延長・短縮への対応
- 右回り・左回りの実績
- コース形態と脚質の相性
特に初めて走る距離や競馬場では、過去の成績だけで判断しないことが大切です。
3.脚質と展開の相性
逃げ・先行・差し・追い込みといった脚質は、レース展開を考えるうえで重要です。
逃げ馬が多いレースなら先行争いが激しくなる可能性があり、差し馬が有利になる展開も考えられます。
逆に、逃げ馬が少ない場合は、前方で競馬を進める馬が有利になる可能性があります。
軸馬が想定する展開に合っているかを確認しましょう。
4.騎手と馬の組み合わせ
騎手の乗り替わりや過去の騎乗実績も判断材料になります。
ただし、有名騎手が騎乗するという理由だけで軸馬にするのは危険です。馬自身の能力、コース適性、展開との相性を合わせて評価する必要があります。
5.当日の馬場状態と馬体重
芝・ダートの状態や天候によって、各馬の走りやすさは変化します。
当日の馬体重、出走取消、騎手変更なども最終判断に影響する情報です。
前日予想で軸馬を決めた場合でも、当日の情報を確認してから購入することが大切です。
相手馬の選び方は軸馬との組み合わせがポイント
相手馬を選ぶときは、単純に人気順に並べるだけではなく、軸馬と一緒に好走する可能性を考えます。
例えば、先行力のある軸馬を選んだ場合、同じような脚質の馬だけで相手を固めると、展開が想定と違ったときに対応しにくくなります。
そこで、次のような異なるタイプの馬を組み合わせる方法があります。
- 先行して粘り込める馬
- 中団から長く脚を使える馬
- 展開が向けば差し込める馬
- コース適性が高い穴馬
ただし、相手を増やすほど購入点数と金額も増えます。評価の根拠が弱い馬まで無制限に加えるのではなく、予算内で選ぶことが重要です。
流し買いのメリット
流し買いには、次のような利点があります。
軸馬を中心に買い目を整理できる
自分の予想の中心となる馬を明確にできるため、馬券を組み立てやすくなります。
ボックスより購入点数を抑えられる場合がある
特に三連複や三連単では、軸馬を固定することで組み合わせを絞れます。
相手馬を幅広く選択できる
軸馬に自信がある場合、相手を複数選択することで、異なる展開や穴馬の好走にも対応できます。
券種によって予想の難易度を調整できる
ワイドなら3着以内、三連複なら上位3頭、三連単なら着順まで予想するなど、予想の方向性を選べます。
流し買いのデメリット
一方で、注意すべき点もあります。
軸馬が外れると不的中になりやすい
最も大きな弱点です。相手馬が上位に入っていても、軸馬が馬券対象にならなければ的中しません。
相手を増やすと購入金額が膨らむ
特に三連複や三連単では、相手馬を増やした際の点数増加に注意が必要です。
軸馬への過信が起こりやすい
人気馬だからという理由だけで軸馬に選ぶと、実際の条件との相性を見落とすことがあります。
マルチを利用するとさらに費用が増える
着順を広げるほど購入点数が増えるため、的中の可能性だけでなく購入金額も考慮しなければなりません。
流し買いに向いている人・向いていない人
流し買いに向いている人
- 軸馬の候補をある程度絞れる
- 相手馬を複数選びたい
- 購入点数を計算して予算管理したい
- 三連複や三連単の組み合わせを整理したい
流し買いが向いていないケース
- どの馬を軸にするか判断できない
- 出走馬の能力が拮抗している
- 軸馬が馬券圏内に入る根拠が乏しい
- 相手を増やし続けて予算を超えてしまう
軸馬を選べないレースで無理に流し買いをする必要はありません。ボックスやフォーメーションに切り替えることも選択肢です。
【2026年最新】JRA-VANで流し買いを組み立てる方法と購入時の注意点
2026年10月時点でも、JRAの公式用語辞典や投票案内では、流し・マルチ・フォーメーションがそれぞれ区別されています。基本的な流し買いの考え方は、軸馬を決めて相手との組み合わせを購入するというものです。
JRA-VANを使った流し買いの予想
JRA-VANは、競走馬の成績やレース情報などを確認できる競馬情報サービスです。
JRA-VANの公式解説にも、流し買いとボックス買いの違いや、三連複・三連単の軸馬の考え方が紹介されています。
流し買いの予想に役立つ情報として、次のようなデータがあります。
- 出馬表:出走馬と騎手、枠番・馬番などを確認
- 過去成績:各馬の過去のレース結果を比較
- オッズ:馬券の人気や市場評価を確認
- 馬体重:当日の馬体重と増減を確認
- 馬場状態:芝・ダートの状態や天候を確認
- 騎手変更・出走取消:直前の出走情報を確認
JRA-VANのデータサービスでは、開催情報や速報オッズ、馬体重、出走取消、騎手変更などの情報も提供されています。
これらの情報を使い、軸馬の安定性と相手馬の適性を比較すると、買い目を整理しやすくなります。
ただし、データ分析や予想情報は的中を保証するものではありません。最終的には、自分の予算と判断に基づいて購入する必要があります。
JRAのマークカードで流し買いを購入する方法
競馬場やウインズで購入する場合、JRAのマークカードを利用できます。
JRA公式の初心者向け案内では、マークカードは用途によって5種類に分かれています。
特に覚えておきたいのが、次の2種類です。
- 青のカード: 連複ながし・連単ながしに使用
- 赤のカード: ボックス・フォーメーションに使用
青のカードでは、軸馬を1頭または2頭選択して流し買いを組み立てられます。
インターネット投票で購入するときの流れ
JRAのインターネット投票では、スマートフォンやパソコンから購入できます。
基本的な手順は次のとおりです。
1. 競馬場とレース番号を選ぶ。
2. 馬連・ワイド・三連複・三連単などの券種を選ぶ。
3. 流しの投票方式を選ぶ。
4. 軸馬と相手馬を指定する。
5. 必要に応じてマルチを設定する。
6. 購入点数と金額を確認する。
7. 購入予定リストの内容を確認して投票する。
JRAの公式投票マニュアルでも、券種・方式・馬番・金額を指定し、購入予定リストで内容を確認する手順が案内されています。
競馬の流し買いは1点いくらから購入できる?
JRAのA-PAT・即PATなどでは、通常の馬券は1点100円単位で購入できます。
ただし、JRAダイレクトは1点100円単位である一方、1回あたりの最低購入金額が1,000円に設定されています。購入方法によって条件が異なるため、利用するサービスの案内を確認してください。
例えば、三連複1頭軸流しで相手を5頭にした場合は10点です。
- 100円ずつ:1,000円
- 200円ずつ:2,000円
- 500円ずつ:5,000円
点数を増やすだけでなく、1点あたりの金額を変更することでも総購入金額は変わります。
大切なのは、購入前に上限予算を決め、的中しなかった場合に追加購入を繰り返さないことです。馬券は20歳になってから購入する必要があります。
【競馬の流しとは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:競馬の流し買いとは簡単にいうと何ですか?
A1:軸馬を1頭または2頭決めて、その馬と相手馬の組み合わせを購入する方法です。馬連・ワイド・三連複・三連単などで利用できます。
Q2:馬連流しとワイド流しはどちらがおすすめですか?
A2:1着・2着の組み合わせを予想できるなら馬連、3着以内に入る2頭を幅広く狙いたいならワイドが候補になります。的中条件と配当の違いを考えて選びましょう。
Q3:三連複1頭軸流しで相手5頭なら何点ですか?
A3:相手5頭から2頭を選ぶため、10点です。1点100円なら合計1,000円になります。
Q4:三連複2頭軸流しで相手5頭なら何点ですか?
A4:軸馬2頭を固定し、相手5頭から1頭を選ぶため5点です。1点100円なら合計500円です。
Q5:三連単1着固定と三連単マルチの違いは何ですか?
A5:1着固定は指定した軸馬が1着になる買い目だけを購入します。マルチは軸馬の着順を入れ替えた買い目も同時に購入するため、三連単1頭軸では通常の流しの3倍の点数になります。
Q6:総流しと普通の流し買いは何が違いますか?
A6:通常の流し買いは相手馬を自分で選びますが、総流しは軸馬以外のすべての馬を相手にします。
Q7:流し買いとボックス買いではどちらが点数を抑えられますか?
A7:軸馬を適切に絞れる場合は、流し買いのほうが点数を抑えられることがあります。ただし、券種や選択頭数によって異なるため、購入前の点数計算が必要です。
まとめ:競馬の流し買いは軸馬選びと点数管理が成功の鍵
競馬の流し買いとは、軸馬を決め、その馬と相手馬の組み合わせを購入する馬券の買い方です。
馬連・ワイドでは相手を1頭ずつ組み合わせ、三連複1頭軸では相手から2頭、三連複2頭軸では相手から1頭を選びます。三連単では着順まで考えるため、1着固定やマルチなどの方式によって購入点数が大きく変わります。
覚えておきたい判断基準は次の3つです。
1. 軸馬を決められるなら流し買い: 馬券の中心となる馬を明確にできる場合に適しています。
2. 着順の予想に合わせて券種を選ぶ: 3着以内を重視するならワイド・三連複、着順まで狙うなら馬単・三連単を検討します。
3. 購入点数と金額を先に計算する: マルチや総流しは点数が増えやすいため、予算の範囲内で購入します。
【プロの結論】
流し買いで最も大切なのは、相手馬を何頭選ぶかよりも、券種に合った軸馬を選べているかという点です。
三連複なら3着以内に入る安定感、三連単の1着固定なら勝ち切る能力が求められます。同じ馬を軸にしても、馬券の種類によって評価基準は変わります。
軸馬の信頼度が高く、相手候補を複数選べるレースでは流し買いが有力な選択肢になります。一方、軸馬を絞り切れない場合はボックスやフォーメーションも検討できます。
2026年の競馬でも、流し買いの基本は変わりません。馬券の仕組みを理解し、点数・購入金額・自分の予想の根拠を確認してから投票することが、無理のない競馬を楽しむための基本です。 (出典: 競馬 流し と は(Yahoo!ニュース))