【2026年の着順別】日本ダービーは1着3億円、4着・5着も高額
2026年5月31日に東京競馬場で行われた第93回東京優駿の1着本賞金は、3億円です。
JRAが公表した2026年のレース結果によると、2着から5着までの本賞金も高額に設定されています。さらに、1着から3着には本賞金とは別に付加賞が加算されます。
2026年日本ダービーの賞金一覧
| 着順・馬名・騎手 | 本賞金 | 付加賞 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1着 ロブチェン・松山弘平 | 3億円 | 2,710万4,000円 | 3億2,710万4,000円 |
| 2着 パントルナイーフ・C.ルメール | 1億2,000万円 | 774万4,000円 | 1億2,774万4,000円 |
| 3着 バステール・川田将雅 | 7,500万円 | 387万2,000円 | 7,887万2,000円 |
| 4着 ゴーイントゥスカイ・武豊 | 4,500万円 | なし | 4,500万円 |
| 5着 マテンロウゲイル・横山和生 | 3,000万円 | なし | 3,000万円 |
出典:JRA「2026年 日本ダービー」レース結果。本賞金・付加賞ともに公表額。
特に注目したいのは、優勝馬ロブチェンの獲得額です。
本賞金3億円だけでも十分なインパクトがありますが、付加賞を加えると、レースで得た賞金は3億2,710万4,000円になります。
2着馬も付加賞込みで1億2,774万4,000円。勝ち馬と2着馬の間には約1億9,936万円もの差があります。
また、4着と5着の本賞金を比較しても1,500万円の差があります。日本ダービーでは、掲示板に載る5着までに入ること自体が、競走馬の経済的価値を大きく左右します。
【JRAの賞金体系】本賞金・付加賞・出走奨励金の違い
日本ダービーの賞金を正しく理解するには、JRAの賞金体系を知っておく必要があります。
競馬でいう賞金は、単純に1着から5着までの本賞金だけを意味するわけではありません。JRAでは、本賞、出走奨励金、付加賞、特別出走手当など、複数の制度が設けられています。
本賞金は1着を100%とした割合で決まる
JRAの説明によると、本賞金は1着から5着までの馬に交付されます。
2着以下の割合は、1着本賞金を100%とした場合、次のようになります。
- 1着:100%
- 2着:40%
- 3着:25%
- 4着:15%
- 5着:10%
日本ダービーの1着本賞金3億円に当てはめると、2着1億2,000万円、3着7,500万円、4着4,500万円、5着3,000万円という金額になります。
つまり、着順ごとの金額は独立して設定されたものではなく、JRAの賞金体系に沿った割合で構成されています。
付加賞は登録料を原資とする賞金
付加賞は、本賞金とは性質が異なります。
JRAによれば、特別競走に出走する馬主から徴収した特別登録料を合計し、その金額を上位3頭に7対2対1の割合で配分します。
具体的には次のとおりです。
- 1着:付加賞総額の70%
- 2着:付加賞総額の20%
- 3着:付加賞総額の10%
そのため、付加賞は毎年必ず同じ金額になるわけではありません。登録頭数や登録料によって変動します。
2026年の日本ダービーでは、付加賞総額は3,872万円でした。これを7対2対1で配分した結果、1着2,710万4,000円、2着774万4,000円、3着387万2,000円となっています。
6着から10着にも出走奨励金がある
意外と知られていないのが、重賞競走における出走奨励金です。
JRAでは、重賞競走の6着から10着にも、1着本賞金に対する所定の割合で出走奨励金が交付されます。
日本ダービーの1着本賞金3億円を基準に計算すると、次の金額になります。
| 着順 | 割合 | 出走奨励金 |
|---|---|---|
| 6着 | 8% | 2,400万円 |
| 7着 | 7% | 2,100万円 |
| 8着 | 6% | 1,800万円 |
| 9着 | 4% | 1,200万円 |
| 10着 | 2% | 600万円 |
ただし、出走奨励金には交付条件があり、タイム差などによって不交付となるケースもあります。
さらに、全出走馬を対象とする特別出走手当もあります。
したがって、5着以下になった馬が必ずしも賞金をまったく得られないわけではありません。
【2026年の優勝馬ロブチェン】獲得賞金は6億円を突破
2023年4月9日生まれ・牡馬・黒鹿毛
- 父:ワールドプレミア
- 母:ソングライティング
- 馬主:フォレストレーシング
- 調教師:杉山晴紀
- 生産牧場:ノーザンファーム
2026年の日本ダービーを制したロブチェンは、単に3億円の優勝賞金を獲得しただけではありません。
それ以前から重賞で実績を積み重ねており、ダービー優勝によって競走馬としての獲得賞金をさらに伸ばしました。
ダービー終了時点の獲得賞金
JRAの公式競走馬情報によると、ロブチェンの2026年日本ダービー終了時点の総獲得賞金は次のとおりです。
日本ダービー終了時・総獲得賞金
内付加賞
5,282万円
収得賞金(平地)
2億8,900万円
ロブチェンは、2025年のホープフルステークス、2026年の皐月賞、日本ダービーを制しています。
さらに、2026年2月の共同通信杯では3着に入っています。こうした積み重ねが、ダービー終了時点で6億円を超える総獲得賞金につながりました。
2026年10月末時点では6億9,513万2,000円
ここで注意したいのが、競走馬の獲得賞金は、その後のレースによって更新されることです。
2026年10月31日時点で確認できるJRAの競走馬情報では、ロブチェンの総賞金は6億9,513万2,000円となっています。
ダービー終了時の6億4,032万円とは異なる数字ですが、集計時点が違うためです。
また、10月25日の菊花賞では14着に敗れています。皐月賞、日本ダービーを連勝したロブチェンでしたが、最後の一冠には届きませんでした。
三冠達成ボーナス3億円は獲得できた?
牡馬クラシック三冠には、通常のレース賞金とは別に褒賞金制度があります。
皐月賞、東京優駿、菊花賞のすべてを同一年度に制した内国産馬には、3億円の褒賞金が交付されます。
ロブチェンは皐月賞と日本ダービーを制しましたが、2026年の菊花賞は14着でした。
そのため、三冠達成を条件とする3億円の褒賞金は対象になりません。
これは日本ダービーの1着本賞金3億円とは別の制度です。両者を混同しないことが大切です。
【松山弘平とフォレストレーシング】3億円は誰に支払われる?
日本ダービーの賞金について、もう一つ知っておきたいのが、馬主と騎手、調教師、厩舎スタッフへの配分です。
3億円という金額を聞くと、優勝騎手や馬主がそのまま全額を受け取るように感じるかもしれません。しかし、実際にはそうではありません。
松山弘平騎手の優勝賞金はいくら?
2026年日本ダービーでロブチェンに騎乗。自身初の日本ダービー制覇を達成しました。
JRAの仕組みでは、騎手は競走で馬が賞金を獲得した場合、その一部を進上金として受け取ります。
一般的な平地競走の配分割合を、本賞金3億円に当てはめると、次のような概算になります。
- 馬主:80%=2億4,000万円
- 調教師:10%=3,000万円
- 騎手:5%=1,500万円
- 厩務員:5%=1,500万円
したがって、松山弘平騎手の本賞金に対する進上金は、一般的な5%の割合で計算すると約1,500万円です。
ただし、これは本賞金のみを基準にした概算であり、松山騎手個人への実際の振込額を示すものではありません。付加賞やその他の手当、税金などは別に考える必要があります。
馬主フォレストレーシングの受取額
ロブチェンの馬主はフォレストレーシングです。
馬主は本賞金の全額をそのまま受け取るわけではなく、調教師や騎手などに支払う進上金が差し引かれます。
一般的な80%の配分を当てはめた場合、3億円の本賞金に対する馬主の取り分は2億4,000万円相当です。
ここで重要なのは、これは馬主の最終的な利益ではないということです。
競走馬の所有には、購入費、預託料、飼育管理費、輸送費など、さまざまな支出が伴います。さらに、JRAの説明では、賞金は進上金を差し引いたうえで源泉徴収され、馬主指定の銀行口座に振り込まれます。
つまり、賞金の額面と馬主の実際の手取り、最終利益はそれぞれ別の数字です。
【歴代賞金推移】日本ダービーの1着賞金は40年で大幅増額
日本ダービーの賞金は、長い歴史の中で段階的に引き上げられてきました。
JRAの歴代競走成績を確認すると、近年の大きな転換点は2013年と2023年です。
- 1989年: 日本ダービーの1着本賞金が初めて1億円を突破。
- 2012年: 1着本賞金は1億5,000万円。
- 2013年: 2億円に増額。
- 2022年: 2億円を維持。
- 2023年: 3億円に増額。
- 2024〜2026年: 3億円を維持。
JRAの公式記録では、2012年の1着本賞金は1億5,000万円、2013年は2億円でした。2022年は2億円で、2023年から3億円になっています。
2023年の1億円増額はなぜ実施された?
2023年の変更は、日本競馬の賞金水準を考えるうえで大きな出来事でした。
2022年11月、JRAは2023年度から主要GⅠ競走の賞金を増額する方針を発表しました。
日本ダービーは2億円から3億円へ、皐月賞と菊花賞は1億5,000万円から2億円へと引き上げられました。
背景にあったのは、国際競争力の向上です。海外の高額賞金競走が増えるなか、国内の有力馬に日本の主要GⅠへ参戦してもらい、競走の質と魅力を高めることが狙いの一つでした。
日本ダービーの1着本賞金は、2012年の1億5,000万円から2026年の3億円へと、14年間で2倍になりました。
1980年代と比較すると、その増額幅はさらに大きくなります。JRAの歴史紹介によると、1989年に初めて1億円を超えた日本ダービーの賞金は、現在ではその3倍に達しています。
賞金の増額は単なる数字の変化ではありません。国内競馬の競争力や、優秀な競走馬を育成する生産・育成業界の経済環境とも関係する重要な指標です。
【賞金の見方で間違えやすい点】総賞金と収得賞金は別物
競馬情報を調べていると、「総賞金」「獲得賞金」「収得賞金」という言葉が登場します。
これらは似ていますが、同じ意味ではありません。
総賞金と収得賞金の違い
総賞金・獲得賞金は、競走で得た賞金の累計を表す数字です。
一方、収得賞金はJRAの競走条件や出走馬決定などに関係する基準として使われる数字です。
実際、ロブチェンの日本ダービー終了時点の記録では、総賞金が6億4,032万円であるのに対し、平地の収得賞金は2億8,900万円でした。
この差は、単純な計算ミスでも、賞金の一部が消えたわけでもありません。それぞれ異なる目的で集計されているためです。
検索する際には、次のように区別すると混乱しません。
- 馬がこれまでに稼いだ金額を知りたい:総賞金・獲得賞金
- 出走条件やクラス分けを知りたい:収得賞金
- その年の日本ダービーで獲得できる金額を知りたい:本賞金・付加賞
この区別は、歴代の競走馬を比較するときにも重要です。
【日本ダービーの賞金】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の日本ダービーの1着賞金はいくらですか?
A1:本賞金は3億円です。2026年はロブチェンが優勝し、1着付加賞2,710万4,000円を加えると、合計3億2,710万4,000円となりました。
Q2:日本ダービーの2着・3着・4着・5着の賞金はいくらですか?
A2:2026年の本賞金は、2着1億2,000万円、3着7,500万円、4着4,500万円、5着3,000万円です。2着と3着には付加賞も加算されます。
Q3:松山弘平騎手は日本ダービーの賞金を3億円受け取るのですか?
A3:いいえ。3億円は優勝馬に対する本賞金です。騎手には進上金として賞金の一部が支払われます。一般的な5%の配分を本賞金に当てはめると約1,500万円ですが、実際の個人の受取額とは異なります。
Q4:日本ダービーの付加賞は毎年同じ金額ですか?
A4:同じではありません。特別登録料を原資とし、1着から3着に7対2対1で配分するため、登録頭数や登録料によって変動します。
Q5:ロブチェンの獲得賞金はいくらですか?
A5:2026年日本ダービー終了時点では6億4,032万円です。その後の競走成績を反映した10月末時点のJRA競走馬情報では、6億9,513万2,000円となっています。
まとめ:【プロの結論】日本ダービーの賞金は本賞金と付加賞を分けて見る
2026年の日本ダービーは、ロブチェンが優勝し、1着本賞金3億円という国内屈指の高額賞金を手にしました。2着は1億2,000万円、3着は7,500万円、4着は4,500万円、5着は3,000万円です。
さらに、上位3頭には付加賞が加算され、6着から10着にも条件付きの出走奨励金が用意されています。日本ダービーの賞金は、着順に応じた本賞金だけでは全体像を把握できません。
賞金を比較するときに押さえておきたい判断基準は、次の3点です。
1. レース単体の金額を比較するなら本賞金を見る。
2. 実際の競走で得た金額を知るなら付加賞なども加える。
3. 馬主や騎手の収入を調べるなら進上金や税金を考慮する。
また、歴代賞金を比較するときは、2013年の2億円への増額と2023年の3億円への増額が大きな節目です。
日本ダービーは、競走馬にとって一生に一度の大舞台であると同時に、生産者、馬主、調教師、騎手、厩舎スタッフが積み重ねてきた仕事の成果が賞金という形でも表れるレースです。2026年のロブチェンの記録は、その価値を改めて示すものとなりました。 (出典: 日本 ダービー 賞金(Yahoo!ニュース))