800メートル日本記録は何秒?2026年最新の男女記録と歴代推移を徹底解説
2026年10月31日現在、陸上競技の800メートル日本記録は、男子が1分43秒45(落合晃)、女子が1分59秒52(久保凛)です。いずれも日本陸上競技連盟(日本陸連)の公式記録一覧に掲載されている日本記録です。
男子記録は2026年5月30日のMIDDLE DISTANCE CIRCUITで誕生し、女子記録は2025年7月5日の第109回日本選手権で樹立されました。男子では落合晃が2026年に自身の記録を2度更新し、9月の名古屋アジア大会では64年ぶりとなる日本勢の男子800m金メダルも獲得しています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 男子800m日本記録:1分43秒45。落合晃が2026年5月30日に樹立。
- 女子800m日本記録:1分59秒52。久保凛が2025年7月5日に樹立。
- 2026年の注目:落合晃が名古屋アジア大会で金メダルを獲得し、日本中距離界の新たな歴史を刻んだ。
【2026年10月最新】800メートルの日本記録は男子1分43秒45・女子1分59秒52
800メートルは陸上競技の中距離種目で、400メートルトラックを2周する競技です。短距離のスピードと長距離の持久力の両方が求められ、ペース配分や位置取りも勝敗を大きく左右します。
2026年10月31日時点で確認できる日本陸連の最新記録一覧は、10月21日現在の公表データです。男子・女子ともに以下の記録が日本記録として掲載されています。
男子800m日本記録:落合晃の1分43秒45
男子の日本記録は1分43秒45。保持者は駒澤大学の落合晃です。
2026年5月30日、東京・世田谷区立総合運動場陸上競技場で開催された日本グランプリシリーズ「TWOLAPS MIDDLE DISTANCE CIRCUIT 2026」の男子800mで記録しました。
このタイムは、それまで自身が持っていた1分43秒90をさらに0秒45短縮する日本新記録です。日本人選手として初めて1分43秒台前半に突入した記録でもあります。
女子800m日本記録:久保凛の1分59秒52
女子の日本記録は1分59秒52。保持者は久保凛です。
2025年7月5日、東京・国立競技場で開催された第109回日本陸上競技選手権大会の女子800m決勝で樹立しました。
この記録は日本記録だけでなく、U20日本記録、U18日本記録、大会新記録も兼ねる歴史的なタイムでした。高校生でありながら日本女子800mの頂点に立ち、2分の壁を破った選手として、その実力を示しました。
【歴代ランキング】男子の記録更新の経緯と女子800mの歴史
男女の日本記録を理解するには、現在のタイムだけでなく、それ以前にどのような記録が残されていたのかを知ることも大切です。
男子800m日本記録の更新年表
男子800mでは、長年1分45秒台が日本のトップレベルを示す基準でした。2014年には川元奨が1分45秒75を記録し、2021年には源裕貴も同タイムをマークしています。
その後、2024年に落合晃が高校生として大幅な記録更新を達成。2026年には大学生となった落合がさらに記録を塗り替えました。
女子800m日本記録の歴代推移
女子では、2005年に杉森美保が記録した2分00秒45が長く日本記録として残っていました。
この記録を19年ぶりに更新したのが久保凛です。2024年7月15日の長距離強化記録会で1分59秒93を記録し、日本女子として初めて800mで1分台に突入しました。
さらに翌2025年7月5日の日本選手権で1分59秒52まで短縮。自身の記録を0秒41更新し、女子800mの日本記録を現在の水準へ引き上げました。
男女別の日本歴代上位ランキング
2026年の最新競技成績を反映した日本歴代ランキングでは、男子は落合晃が1位。女子も久保凛が1位を維持しています。
男子800m日本歴代上位5人
- 1分43秒45:落合晃(2026年5月30日)
- 1分44秒32:クレイ・アーロン竜波(2026年7月12日)
- 1分44秒94:四方悠瑚(2026年5月30日)
- 1分44秒99:田邉奨(2026年10月11日)
- 1分45秒01:源裕貴(2026年5月30日)
女子800m日本歴代上位5人
- 1分59秒52:久保凛(2025年7月5日)
- 2分00秒45:杉森美保(2005年6月5日)
- 2分00秒92:北村夢(2017年9月10日)
- 2分01秒01:塩見綾乃(2025年8月13日)
- 2分01秒90:久保瑠里子(2011年8月6日)
以下は、男女の日本記録と過去の主要な記録更新を整理した一覧です。
| 区分・選手 | 記録 | 樹立日 | 大会・記録上の位置づけ |
|---|---|---|---|
| 男子・川元奨 | 1分45秒75 | 2014年5月11日 | セイコーゴールデングランプリ東京 |
| 男子・落合晃 | 1分44秒80 | 2024年7月31日 | 全国高校総体・従来の日本記録を更新 |
| 男子・落合晃 | 1分43秒90 | 2026年5月3日 | 静岡国際・日本新記録 |
| 男子・落合晃 | 1分43秒45 | 2026年5月30日 | MDC・現在の日本記録 |
| 女子・杉森美保 | 2分00秒45 | 2005年6月5日 | 日本選手権・従来の日本記録 |
| 女子・久保凛 | 1分59秒93 | 2024年7月15日 | 長距離強化記録会・日本女子初の1分台 |
| 女子・久保凛 | 1分59秒52 | 2025年7月5日 | 日本選手権・現在の日本記録 |
※歴代ランキングは屋外800mの記録を対象としたものです。室内記録や年齢別のU20・U18記録とは区別しています。
特に男子では、2026年5月30日のMDCで上位選手が1分45秒前後の好記録を相次いでマークしました。日本の800m全体の競技水準が上がっていることも、今回のランキングから読み取れます。
【世界記録・アジア記録と比較】日本の800mはどこまで世界に近づいた?
日本記録の価値を測るうえでは、世界記録やアジア記録との比較も欠かせません。
2026年時点での男女800mの世界記録は、男子が1分40秒91、女子が1分53秒28です。男子はデビッド・ルディシャが2012年ロンドン五輪で、女子はヤルミラ・クラトフビロワが1983年に樹立しました。
男子:アジア記録まであと0秒66
男子800mのアジア記録は、バーレーンのユセフ・サード・カメルが2008年に記録した1分42秒79です。
落合晃の日本記録1分43秒45との差は、わずか0秒66。アジア歴代ランキングでも2位に位置する記録です。
世界記録の1分40秒91との差は2秒54。世界のトップクラスとの距離はまだ残っていますが、アジアの最高水準に迫るタイムを日本人選手が出したことは大きな意味を持ちます。
女子:アジア記録は1分55秒54
女子800mのアジア記録は、中国の劉東(リウ・ドン)が1993年9月9日に北京で記録した1分55秒54です。
久保凛の1分59秒52との差は3秒98。世界記録の1分53秒28との差は6秒24となります。
女子は男子よりも世界記録・アジア記録との時間差が大きいものの、日本人選手が初めて2分を突破したこと自体が大きな競技史上の転換点でした。
比較すると、男子はアジアのトップ争いに直接食い込む水準まで到達しています。女子は日本記録の更新と競技人口・選手層の拡大が今後の焦点です。
【2026年の注目選手】落合晃のアジア大会金メダルと久保凛の現在
落合晃:日本記録保持者からアジア大会金メダリストへ
落合晃は2006年8月17日生まれ、滋賀県出身。滋賀学園高校を経て、2026年現在は駒澤大学に所属しています。
高校時代から800mで頭角を現し、2024年7月31日の全国高校総体では1分44秒80を記録。従来の日本記録1分45秒75を更新しました。
その後も自己記録を伸ばし、2026年5月3日の静岡国際で1分43秒90、同月30日のMDCで1分43秒45をマークしています。
特筆すべきは、記録を出したレースの環境です。MDCではペースメーカーやペースライトを活用できる条件が整い、選手が目標タイムを意識しやすいレース展開となりました。落合自身も、こうした環境や会場の声援への感謝を大会後に語っています。
さらに2026年9月29日、愛知・名古屋アジア大会の男子800m決勝で1分44秒48を記録して優勝。日本勢としては1962年ジャカルタ大会の森本葵以来、実に64年ぶりとなる同種目の金メダルを獲得しました。
日本記録を持つだけでなく、国際大会の決勝で勝ち切る能力を証明した点が、2026年の落合晃を評価するうえで重要です。
久保凛:高校生で日本記録を樹立した女子中距離の旗手
久保凛は2008年1月20日生まれ、和歌山県出身。串本潮岬中学校、東大阪大敬愛高校を経て、2026年現在は積水化学に所属しています。
2023年の高校1年時には2分06秒05だった800mの自己記録を、2024年には1分59秒93まで短縮。2025年の日本選手権では1分59秒52をマークし、2年連続の優勝と日本記録更新を達成しました。
2026年6月13日の第110回日本選手権でも2分01秒54で優勝し、3連覇を達成。名古屋アジア大会の代表にも選ばれています。
一方、2026年のアジア大会女子800mでは4位でした。日本記録保持者であっても国際大会で簡単に勝てるわけではなく、アジアの強豪との競争が続いています。
なお、2026年の女子800mでは、10月19日に塩見綾乃が2分01秒50をマークしています。久保の2026年シーズンベストである2分01秒54を上回るタイムですが、2025年の日本記録1分59秒52は依然として破られていません。
ここで区別したいのは、年間ベストと日本記録は別の指標だということです。シーズン中の最速タイムが変わっても、過去の日本記録が更新されるとは限りません。
【日本陸連の公認基準】800mの記録が日本記録になる条件とは?
大会で速いタイムを出せば、すべてが自動的に日本記録になるわけではありません。日本陸連には、日本記録を公認するための審査手続きがあります。
日本記録として公認されるまでの流れ
日本陸連が公表している「日本記録が公認されるまで」の説明によると、記録が樹立された場合、競技会を統括する加盟団体から日本陸連へ連絡と申請書類が提出されます。その後、日本陸連による審査を経て正式に公認されます。
また、800mはオリンピック実施種目であるため、日本記録を樹立した競技者にはドーピング検査が必要です。検査が実施されなかった場合や、検査結果がドーピング防止規則違反に該当した場合には、日本記録として公認されません。
混同しやすい3つの記録
- 日本記録:日本陸連が公認する国内最高記録。
- U20・U18日本記録:年齢区分ごとに設定される記録。一般の日本記録とは別の区分。
- 大会記録:特定の大会で最も速い記録。日本記録とは必ずしも一致しない。
久保凛の1分59秒52は、一般の女子日本記録とU20日本記録、U18日本記録を兼ねています。一方、落合晃の1分43秒45は男子の一般日本記録です。
また、800mの屋外記録と室内800mの記録も別に扱われます。ランキングを調べる場合は、競技区分や年齢区分を確認することが大切です。
【800メートル日本記録】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:現在の男子800m日本記録は何秒ですか?
A1:2026年10月31日時点では、落合晃の1分43秒45です。2026年5月30日のMIDDLE DISTANCE CIRCUITで樹立されました。
Q2:現在の女子800m日本記録は何秒ですか?
A2:久保凛の1分59秒52です。2025年7月5日の第109回日本選手権で記録されました。日本人女子初の1分台突入は、2024年7月15日の1分59秒93です。
Q3:男子800mの日本記録を持つ落合晃はアジア大会で優勝しましたか?
A3:はい。2026年9月29日の愛知・名古屋アジア大会で1分44秒48を記録し、男子800mの金メダルを獲得しました。日本勢として64年ぶりの同種目金メダルです。
Q4:女子800mの日本記録は誰が持っていますか?
A4:久保凛です。2025年の日本選手権で1分59秒52を記録し、従来の自身の日本記録を更新しました。
Q5:日本記録と世界記録の差はどのくらいですか?
A5:男子は世界記録1分40秒91に対して日本記録1分43秒45で2秒54の差、女子は世界記録1分53秒28に対して日本記録1分59秒52で6秒24の差があります。
まとめ:【プロの結論】800m日本記録の今後と注目すべきポイント
2026年10月31日時点の800メートル日本記録は、男子が落合晃の1分43秒45、女子が久保凛の1分59秒52です。日本陸連の公表値でも、この2人が男女の記録保持者として掲載されています。
男子では落合晃が2024年の高校時代に1分44秒80を記録し、2026年には1分43秒90、1分43秒45と立て続けに日本記録を更新しました。さらに名古屋アジア大会で金メダルを獲得し、国内記録と国際大会での実績の両方を残しています。
女子では久保凛が19年間破られなかった杉森美保の記録を更新し、日本女子初の1分台を実現。その後、自らの記録を1分59秒52まで縮めました。2026年も日本選手権3連覇を達成しており、女子中距離の中心選手として活躍を続けています。
今後の800mを評価する際に注目したいポイントは3つあります。
- 男子では落合晃がアジア記録1分42秒79にどこまで迫れるか。
- 女子では久保凛や塩見綾乃らが1分59秒台を再び狙えるか。
- 日本記録だけでなく、世界大会やアジア大会での順位・決勝進出も含めて競技力を評価できるか。
800mは、単に速く走るだけでは勝てない競技です。前半のスピード、後半の持久力、レース中の判断力がそろって初めて好記録につながります。
男子の1分43秒45、女子の1分59秒52は、現在の日本中距離界を象徴する数字です。次の日本記録更新がいつ、どの大会で生まれるのか。落合晃と久保凛を中心に、日本の800mはこれからも目が離せません。
編集確認用・主な参照資料
- 日本陸上競技連盟「日本記録」男女別一覧、2026年10月21日現在。
- 日本陸上競技連盟「落合晃」「久保凛」選手プロフィール。
- 日本陸上競技連盟「日本記録が公認されるまで」。
- 日本陸上競技連盟・静岡国際2026大会レポート、駒澤大学MDC大会報告。
- 月刊陸上競技「2026日本最新ランキング」男女別。
- World Athletics世界記録一覧、Asian Athletics Annual 2026。
- 日本オリンピック委員会「愛知・名古屋2026アジア大会」落合晃の競技結果。 (出典: 800 メートル 日本 記録(Yahoo!ニュース))