【歴代監督を整理】鈴木桂治・吉永慎也・山内直人の関係
国士舘大学柔道部の監督交代を理解するうえで、鈴木桂治、吉永慎也、山内直人の3人の経歴も重要です。それぞれ異なる時期に男子部の強化や女子部の指導に携わってきました。
鈴木桂治は男子監督から総監督へ
鈴木桂治は2004年アテネオリンピックの男子100kg超級金メダリストです。母校である国士舘大学では、2012年7月に男子柔道部監督へ就任しました。
約8年間にわたって男子部を指導し、2020年10月には男子監督を退任して総監督に就任。後任には吉永慎也が起用されました。
鈴木は男子部だけでなく、女子部も含めた大学全体の柔道強化を目指す考えを示していました。その後、2021年10月には全日本男子代表監督にも就任し、2023年には国士舘大学柔道部の総監督を退任しています。
したがって、2026年現在の男子部監督を鈴木桂治と紹介する情報は、過去の役職と現在の役職が混同されたものです。
吉永慎也は鈴木桂治の後任として男子部を指導
吉永慎也は1983年生まれ、福岡県出身の柔道家です。大牟田高校から国士舘大学に進学し、大学卒業後は新日本製鐵(現・日本製鉄)に入社しました。
現役時代は81kg級で活躍し、実業団個人選手権や講道館杯で優勝。2016年4月に国士舘大学のコーチに就任し、鈴木桂治の後任として男子部監督を務めました。
しかし、2025年の男子部員による大麻使用問題を受け、7月16日付で部長の細越淳二とともに解任されました。吉永の解任は、大学が公表した指導体制見直しの一環です。
山内直人は男子部の強化経験を持つ女子監督
山内直人は、現在の女子柔道部監督ですが、もともとは男子部の強化を長年担当してきた指導者です。
1964年6月9日、宮崎県生まれ。国士舘高校、国士舘大学を経て1987年に旭化成へ入社し、31歳まで現役を続けました。
1996年に国士舘大学の助監督に就任し、2000年から男子柔道部監督を務めました。監督在任中には、全日本学生柔道優勝大会で5回、全日本学生柔道体重別団体優勝大会で2回の優勝に導いています。
2012年に男子部の副部長、コーチなどを経て、2023年4月に女子柔道部監督へ就任しました。男子部の強化経験を持つ指導者が女子部を率いている点は、国士舘大学の柔道指導体制を理解するうえで重要です。
【2026年最新の実績】塘内新体制で男子部は10年ぶりの全国優勝
塘内将彦が監督に就任してから、男子柔道部は競技面でも成果を上げています。2026年10月31日時点で特に注目されるのが、10月25日に行われた全日本学生柔道体重別団体優勝大会です。
2026年6月の全日本学生柔道優勝大会は準優勝
2026年6月28日に日本武道館で開催された第75回全日本学生柔道優勝大会では、国士舘大学男子が準優勝しました。
この大会は体重無差別の7人制団体戦です。国士舘大学は2023年度大会以来3年ぶり、通算8回目の優勝を目指して出場しました。
決勝では明治大学と対戦しましたが、1対3で敗れ、優勝には届きませんでした。前年は不祥事の影響で出場を辞退していたため、2026年の大会は全国の舞台への本格復帰を示す結果となりました。
2026年10月25日には全日本学生柔道体重別団体優勝大会で優勝
さらに、10月25日に兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館で開催された2026年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会では、男子国士舘大学が優勝しました。
決勝の相手は明治大学。国士舘大学は2対0で勝利し、10年ぶり5度目の優勝を達成しました。
この大会は、6月の全日本学生柔道優勝大会とは異なり、体重別の7人制で争われます。異なる競技形式の全国大会で結果を残したことは、男子部の競技力を測るうえで大きな意味があります。
柔道専門メディアのeJudoも大会を報じ、塘内将彦監督が選手たちに胴上げされる様子を紹介しました。新監督就任から約11か月での全国タイトル獲得は、新体制にとって大きな成果です。
女子柔道部も2026年に好成績
女子柔道部も、山内直人監督のもとで競技活動を続けています。
2026年6月27日の全日本学生柔道優勝大会ではベスト8に入賞しました。続く9月6日の東京学生柔道体重別選手権大会では、女子の4階級で国士舘大学の選手が優勝しています。
優勝者は以下の4人です。
- 48kg級:納庄千寿
- 63kg級:織茂永愛
- 70kg級:木下亜連
- 78kg超級:荻野友里
大学公式発表では、これらの選手を含む10人が9月26・27日の全日本学生柔道体重別選手権大会への出場権を獲得したと報告されています。
男子が団体戦で全国優勝を果たし、女子も個人戦で複数階級を制するなど、男女それぞれの指導体制で成果が表れています。
【監督の現在と評判】指導方針・実績から見える新体制の評価
国士舘大学柔道部の監督を評価する際には、競技成績だけでなく、学生への教育、組織管理、再発防止策の実効性を分けて見る必要があります。
塘内将彦の指導方針は人間的成長と競技力の両立
国士舘大学が2025年11月28日に発表した新指導体制では、学生の人間的成長を重視することが明確に示されています。
柔道を通じた教育を充実させると同時に、競技力向上も目指すという方針です。
この方針は、2025年の不祥事を経た男子部にとって重要な意味を持ちます。選手の技術や体力を伸ばすだけでなく、学生生活や精神面を含めて部員を支える指導が求められるからです。
2025年の問題から何を改善したのか
大学が公表した指導改善方針には、次のような取り組みが含まれています。
- 指導者同士の連携と学生情報の共有
- 個人・小グループ単位のケアミーティング
- 学生相談室やスポーツカウンセリングとの連携
- 部員への積極的な声かけと日常的な観察
- 学生幹部と上級生による後輩支援
- 選手の目標や技量に応じた練習グループの設計
- 戦術理解や基礎体力を含む練習内容の多様化
注目したいのは、練習方法の変更だけでなく、部員の心理面や生活面のサポートが盛り込まれていることです。
大学スポーツでは、監督やコーチが競技指導に集中する一方で、寮生活や部内の人間関係を含めた学生の状況把握が課題になることがあります。今回の改善方針は、そうした管理面にも目を向けたものです。
監督の評判を判断する3つの基準
2026年の実績を踏まえると、塘内監督の評価には前向きな材料があります。特に10月の全国大会優勝は、競技面での成果を示す客観的な指標です。
一方で、監督個人の人気や部員からの具体的な評価を示す公開調査は、大学の公式発表には掲載されていません。実績と評判を混同せず、次の3点から判断することが適切です。
1. 競技力の回復
2026年6月の全日本学生柔道優勝大会で準優勝し、10月の全日本学生柔道体重別団体優勝大会で優勝したことは、競技面での明確な成果です。
2. 学生への教育とサポート
ケアミーティングや学生相談室との連携など、大学が示した改善策が継続的に実施され、学生が安心して競技に取り組める環境につながっているかが重要です。
3. 組織管理と再発防止
寮の管理運営、指導者間の情報共有、部員の異変を早期に把握する仕組みが機能しているかも、監督体制を評価する重要なポイントです。
つまり、塘内監督の評価は全国優勝という競技成績だけで完結しません。強いチームをつくることと、学生を守り育てることの両方が継続できるかが、今後の評価を左右します。
【国士舘大学柔道部の監督】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、国士舘大学男子柔道部の監督は誰ですか?
A1:塘内将彦です。2025年12月1日付で就任しました。旭化成柔道部のコーチや全日本柔道連盟の男子ジュニア・女子シニアの指導経験を持っています。
Q2:国士舘大学女子柔道部の監督は誰ですか?
A2:山内直人です。2023年4月に女子柔道部監督へ就任しました。以前は男子柔道部監督も務め、全日本学生柔道優勝大会で5度の優勝に導いた実績があります。
Q3:吉永慎也監督はなぜ交代したのですか?
A3:2025年に男子柔道部員による大麻使用問題が発覚したためです。大学は7月16日付で吉永慎也監督と細越淳二部長の解任を決定し、指導体制の見直しを進めました。
Q4:国士舘大学男子柔道部は活動を再開していますか?
A4:はい。2025年8月21日付で無期限活動停止が解除され、8月25日から活動を再開しました。その後、12月1日に塘内将彦を監督とする新体制が発足しています。
Q5:鈴木桂治は現在も国士舘大学柔道部の総監督ですか?
A5:いいえ。鈴木桂治は2012年から男子監督を務め、2020年10月に総監督へ就任しましたが、2023年に総監督を退任しています。2026年の男子部公式情報に掲載されている監督は塘内将彦です。
Q6:2026年の国士舘大学男子柔道部の成績は?
A6:6月の全日本学生柔道優勝大会で準優勝、10月25日の全日本学生柔道体重別団体優勝大会では10年ぶり5度目の優勝を果たしました。全国大会での復活を印象づける成績です。
まとめ:国士舘大学柔道部は塘内将彦・山内直人の体制で新たな段階へ
2026年現在、国士舘大学柔道部の男子監督は塘内将彦、女子監督は山内直人です。
男子部は2025年の不祥事をきっかけに、吉永慎也監督らの解任、無期限活動停止、指導体制の再構築を経験しました。8月の活動再開を経て、12月には塘内監督を中心とする新体制がスタートしています。
塘内は国士舘大学出身で、アテネオリンピック日本代表や旭化成柔道部のコーチ、全日本柔道連盟の指導者として実績を積んできた人物です。山内も男子部での長年の指導経験を持ち、2023年から女子部を率いています。
そして2026年10月25日、男子部は全日本学生柔道体重別団体優勝大会で10年ぶりの優勝を達成しました。これは競技面での大きな成果であり、新指導体制が迎えた重要な節目でもあります。
今後の注目点は、全国優勝を一度の成果で終わらせず、安定した競技力を維持できるかどうか。そして、2025年の問題を教訓として、学生の人間的成長と安全な部活動環境を両立できるかどうかです。
国士舘大学柔道部の監督を調べる際は、男子の塘内将彦、女子の山内直人という現在の役職を押さえたうえで、過去の監督交代と2026年の大会実績を合わせて確認することが大切です。 (出典: 国士舘 大学 柔道 部 監督(Yahoo!ニュース))