タトゥーシールの剥がし方を徹底解説!オイル・ぬるま湯の使い分けと肌トラブル対策
タトゥーシールを剥がしたいのに、水や石けんだけでは落ちない、ベビーオイルを使っても絵柄が残る、と困っていませんか。タトゥーシールは製品によって粘着力や転写方法が異なるため、適した落とし方も一律ではありません。無理にこすったり、除光液などの強い溶剤を使ったりすると、赤みやかぶれ、水ぶくれ、色素沈着につながるおそれがあります。
2026年10月23日には、消費者庁もタトゥーシールなどによる皮膚トラブルについて注意喚起しています。特に子どもの頬に貼ったシールをこすって剥がした後、水ぶくれができた事例も報告されており、落とすときの刺激にも注意が必要です。ベビーオイル・オリーブオイル・クレンジングオイル・ぬるま湯の使い分けから、落ちないときの対処、肌に異常が出た場合の対応まで、安全性を優先して解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 基本の落とし方:製品の説明書を確認し、対応している場合はベビーオイルやオリーブオイルを含ませたコットンで優しくなじませる。
- 肌への刺激に注意:ぬるま湯やクレンジングを使う場合も、強くこすらない。セロハンテープや除光液は安易に使用しない。
- 肌トラブルへの対応:赤み、かゆみ、痛み、水ぶくれが出たら使用を中止し、皮膚科を受診する。
【基本知識】タトゥーシールが落ちない理由と剥がす前に確認したいこと
タトゥーシールは、絵柄や文字を印刷したシートを皮膚に密着させ、肌に転写して楽しむアイテムです。一般的な水転写タイプだけでなく、体温で転写するタイプや耐水性を重視したタイプなど、さまざまな製品があります。
そのため、水で濡らして剥がす一般的なシールとは異なり、貼った後の絵柄が簡単には落ちない製品もあります。汗や水に強いことを特徴とする商品では、通常の洗顔や入浴だけでは絵柄が残る場合があります。
タトゥーシールには複数のタイプがある
落とし方を選ぶ前に、自分が使用している製品のタイプを確認しましょう。
- 水転写タイプ:水を使って台紙から絵柄を肌に移す一般的なタイプ。製品によっては比較的落としやすいものもあります。
- 耐水性タイプ:汗や水に強く、通常の石けん洗浄では絵柄が残りやすい製品です。
- 体温転写タイプ:手のひらなどで温めて絵柄を転写するタイプ。製品によってはオイルを使った除去方法が案内されています。
- フェイスシール・装飾シール:顔や体の特定部位に貼るタイプ。使用部位や対象年齢によって注意事項が異なります。
例えば、粧美堂株式会社が2024年4月10日に発表した体温転写タイプのタトゥーシールでは、ベビーオイルやオリーブオイルを使用する方法と、お湯でふやかしてから優しく落とす方法が案内されています。ただし、これは同社の特定製品についての説明であり、すべてのタトゥーシールに共通する方法ではありません。
剥がす前にチェックしたい3つのポイント
作業を始める前に、次の項目を確認してください。
- 製品の説明書:推奨されている除去方法、使用できるオイル、対象年齢を確認する。
- 肌の状態:赤み、かゆみ、湿疹、傷などがある場合は、無理に剥がす作業をしない。
- 貼った場所:顔、目元、口元など皮膚が薄い部分や粘膜付近では、刺激の強い方法を避ける。
特に海外製品や通販商品では、日本語の説明書や成分表示が十分でない場合もあります。消費者庁と国民生活センターは、製品の使用方法や剥がし方、対象年齢を確認できる商品を選ぶよう呼びかけています。
【実践編】タトゥーシールの剥がし方!ベビーオイル・オリーブオイル・クレンジングオイルを比較
タトゥーシールを落とす際、まず検討したいのがオイルを利用する方法です。油分を含ませて絵柄を浮かせ、肌への摩擦をできるだけ抑えながら取り除きます。
ただし、どのオイルでも同じように落とせるわけではありません。製品の説明書で使用が認められていることを確認し、肌に刺激や異常がない状態で試しましょう。
1.ベビーオイルを使った剥がし方
ベビーオイルは、タトゥーシールの除去方法としてメーカーが案内している製品もある、家庭で試しやすい選択肢です。
一般的なベビーオイルにはミネラルオイルを主成分とするものがありますが、配合成分は商品によって異なります。香料などが入っている製品もあるため、肌が敏感な人は成分表示を確認してください。
基本的な手順
- コットンにベビーオイルを十分に含ませる。
- シールの絵柄部分にコットンを優しく当てる。
- 製品の説明書に従って、油分をしばらくなじませる。
- 絵柄が浮いてきたら、肌を引っ張らないように優しく拭き取る。
- 残った油分をぬるま湯とマイルドな石けんなどで洗い流す。
- 洗浄後はタオルで押さえるように水分を取り、必要に応じて保湿する。
大切なのは、すぐに落ちなくても力を入れてこすらないことです。絵柄が残っている場合は、いったん中断してください。肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりする場合も、その時点で作業をやめましょう。
2.オリーブオイルを使った剥がし方
オリーブオイルも、製品によってはタトゥーシールの除去に使用できます。特別な専用リムーバーを用意しなくても家庭にある場合が多い点がメリットです。
基本的な手順
- 清潔なコットンにオリーブオイルを含ませる。
- シール部分に優しく当てて、油分をなじませる。
- 製品の指示に従い、絵柄が浮いてくるのを待つ。
- 肌を強く引っ張らず、柔らかいコットンで優しく取り除く。
- ぬるま湯と石けんで油分を洗い流す。
粧美堂の2024年4月の製品発表資料でも、ベビーオイルと並んでオリーブオイルを使用する方法が紹介されています。
ただし、オリーブオイルを使えば必ず落ちるわけではありません。耐水性の強い製品や、異なる転写方式の商品では効果が十分に得られないことがあります。また、オリーブオイルそのものや配合物が肌に合わない場合もあるため、違和感が出たら使用を中止してください。
3.クレンジングオイルを使った剥がし方
普段メイクを落とすために使用しているクレンジングオイルも、製品によってはタトゥーシールの除去に利用できます。
国民生活センターと消費者庁の2019年の注意喚起では、メイク用クレンジング剤を使用する場合、その製品自体の使用方法や注意事項を確認するよう説明されています。
基本的な手順
- クレンジングオイルの使用対象部位と注意事項を確認する。
- 使用可能な場合は、説明書に従ってシール部分になじませる。
- 強くこすらず、絵柄が浮いてきたかを確認する。
- 製品の使用方法に従って乳化させ、ぬるま湯で洗い流す。
- 洗浄後は必要に応じて保湿する。
クレンジングオイルには、界面活性剤や香料などが配合されている商品もあります。顔用の商品であっても、すべての人や子どもに適しているとは限りません。特に乳幼児や肌が敏感な人に、大人用のクレンジング剤を安易に使用することは避けてください。
ベビーオイル・オリーブオイル・クレンジングオイルはどれがよい?
それぞれの特徴を整理すると、次のようになります。
- ベビーオイル:メーカーが使用を認めている場合に検討しやすい方法。成分表示や肌との相性を確認する。
- オリーブオイル:対応製品では家庭にある油を活用できる。ただし、すべての製品に適用できるわけではない。
- クレンジングオイル:メイク用の洗浄剤を利用できる場合がある。顔用だからといって刺激がないとは限らない。
迷った場合は、自己判断で複数の製品を試すより、タトゥーシール本体の説明書に記載された方法を優先することが大切です。
【水・石けん編】ぬるま湯だけで落ちる?セロハンテープを使う方法は安全?
オイルを使いたくない場合や、シールの一部だけが残っている場合は、ぬるま湯や石けんによる洗浄を検討できます。ただし、落ちやすさは製品によって異なります。
ぬるま湯でふやかして落とす方法
ぬるま湯を使う方法は、肌を過度に乾燥させるような強い溶剤を使わずに済む点がメリットです。
- ぬるま湯で濡らした柔らかいタオルを用意する。
- シール部分に優しく当て、表面をふやかす。
- 製品の説明書で水やお湯による除去が認められていることを確認する。
- 絵柄が浮いてきた場合は、タオルで押さえるように優しく取り除く。
- 残った汚れを無理にこすらず、必要に応じて洗浄する。
粧美堂の2024年の商品案内では、お湯に浸してふやかした後、スポンジやタオルで優しく落とす方法が紹介されています。家庭で実践する場合は、熱いお湯ではなく、肌に負担の少ないぬるま湯を使用し、やけどにも注意してください。
水転写タイプでも、貼った後の耐水性が高い製品では、ぬるま湯だけで完全に落ちないことがあります。何度も洗ったり、タオルで強くこすったりする必要はありません。
石けんだけでタトゥーシールは落ちる?
石けんは、皮膚表面の汚れやオイルの残りを洗い流すために役立ちます。しかし、耐水性のあるタトゥーシールの絵柄そのものを、石けんだけで取り除けるとは限りません。
そのため、対応製品ではオイルなどで絵柄を浮かせた後、低刺激の石けんや洗浄料で優しく洗う方法が考えられます。
このとき、スクラブ入り洗顔料や硬いボディタオルを使うのは避けましょう。洗浄力を高めることよりも、皮膚への摩擦を減らすことを優先してください。
セロハンテープで剥がす方法はおすすめできない
インターネット上では、タトゥーシールの上にセロハンテープを貼り、絵柄をテープ側に移して取り除く方法が紹介されることがあります。実際、一部の製品販売事業者の説明にも、テープを使う除去方法が掲載されています。
しかし、肌への負担を考えると、セロハンテープによる除去はおすすめできません。
2019年9月18日に公表された消費者庁・国民生活センターの資料では、藤田医科大学の松永佳世子教授が、セロハンテープによる除去では皮膚の角質まで一緒に剥がれる可能性があると指摘しています。
角質層は皮膚のバリア機能を担う部分です。粘着力のあるテープを貼って剥がす行為を繰り返すと、皮膚表面を傷つけたり、赤みや刺激を生じさせたりするおそれがあります。
特に顔、頬、目元、子どもの肌には使用しないでください。シールが落ちにくい場合も、テープの粘着力を利用して無理に剥がす方法は避けましょう。
【徹底比較】タトゥーシールの落とし方と肌への負担を一覧で解説
ここまで紹介した方法を、特徴と注意点から整理します。実際にどの方法を選ぶかは、タトゥーシールの種類、メーカーの説明、使用する人の肌状態によって判断してください。
| 落とし方 | 特徴・向いているケース | 注意点・おすすめ度 |
|---|---|---|
| ベビーオイル | メーカーが対応を案内している転写タイプ。油分を含ませて絵柄を浮かせる。 | 肌との相性を確認し、優しく使用する。対応製品なら有力な選択肢。 |
| オリーブオイル | 対応製品で使用できる家庭にあるオイル。 | 必ず落ちるわけではない。肌に合わない場合は中止する。 |
| クレンジングオイル | メーカーが認めている場合、メイク用洗浄剤を活用できる。 | 成分や使用対象を確認。子どもへの使用は特に慎重に。 |
| ぬるま湯 | 水やお湯での除去が可能な製品をふやかして落とす。 | 熱いお湯や長時間の摩擦を避ける。 |
| 石けん | オイルや皮膚表面の汚れを洗い流す。 | 耐水性のある絵柄は石けんだけでは落ちにくい。 |
| セロハンテープ | 一部の製品説明で紹介されている方法。 | 角質まで剥がすおそれがあるため、肌への使用は避けたい。 |
| 除光液 | 一部の製品に除去方法として記載されている場合がある。 | 皮膚への使用を想定していない商品があるため、原則として安易に使用しない。 |
この比較で注目したいのは、落とす力と肌への安全性は必ずしも比例しないという点です。強い粘着力を持つ製品ほど、除去にも時間がかかることがあります。しかし、強い溶剤や摩擦で短時間に落とそうとすると、皮膚のバリア機能まで損なう可能性があります。
肌に負担をかけにくい方法を選び、取れないときは中断する。この判断が、シールの跡を残さないためにも重要です。
【要注意】タトゥーシールが落ちないときの対処法と除光液・肌荒れの危険性
ベビーオイルやクレンジングオイルを使っても絵柄が残ると、「もっと強いものを使えば落ちるのでは」と考える人もいるでしょう。
しかし、タトゥーシールが落ちないからといって、除去方法を次々に強くするのは危険です。ここでは、避けたい方法と肌トラブルが起きたときの対応を整理します。
タトゥーシールが落ちないときは無理にこすらない
まず確認したいのは、シールの製品タイプと説明書です。耐水性を重視した製品や体温転写タイプでは、通常の水洗いや石けん洗浄では落ちにくいことがあります。
落ちない場合は、次の順番で対応してください。
- いったん作業を中断し、皮膚に赤みや痛みがないか確認する。
- 製品の説明書で指定された除去方法を再確認する。
- 肌に異常がなければ、使用が認められたオイルなどを使う方法を検討する。
- 絵柄が残っていても、強くこすったり粘着テープで剥がしたりしない。
- 痛みや赤みがある場合は、それ以上の除去を中止する。
国民生活センターが紹介した事例には、子どもの頬に貼ったシールがベビーローションやクレンジングローションでも落ちず、翌日に綿棒で強くこすった結果、かさぶたのようになり、その後にシミ状の跡が残ったケースがあります。
この事例が示すのは、落ちにくいシールを完全に除去することよりも、肌を傷つけないことを優先すべきだという点です。
除光液はなぜ注意が必要?
除光液には、アセトンなどの溶剤を含む製品があります。爪に使用することを想定した商品であり、皮膚への使用を認めていないものもあります。
消費者庁と国民生活センターの2019年の注意喚起でも、一部のタトゥーシールには除光液による除去方法が記載されている一方、除光液側の使用上の注意では爪以外に使用しないよう求めている商品があると指摘されています。
タトゥーシールの説明書に除光液と書かれていても、使用する除光液自体が皮膚への使用を禁止している場合は使わないでください。
特に次の場所では使用を避けましょう。
- 目の周りやまぶた
- 頬や口元などの顔の皮膚
- 唇やその他の粘膜付近
- 傷、湿疹、炎症がある部分
- 子どもの皮膚
アルコール消毒液についても、タトゥーシールを落とすために自己判断で使用するのは避けましょう。消毒用製品は、それぞれ使用できる部位や使用上の注意が異なります。
タトゥーシールで肌荒れ・赤みが出た場合
タトゥーシールを貼った部分に赤みやかゆみ、ヒリヒリした痛みが出た場合は、単なる摩擦だけでなく、製品の成分による接触皮膚炎の可能性も考えられます。
公益社団法人日本皮膚科学会によると、接触皮膚炎は外部の刺激物質やアレルゲンが皮膚に触れることで起こる炎症反応です。症状として、赤い斑点やブツブツ、小さな水ぶくれなどが現れることがあります。
赤みやかゆみが出たときの対応
- タトゥーシールや除去剤の使用を中止する。
- 皮膚に残った製品を、刺激を与えない範囲で水などにより優しく洗い流す。
- 患部をこすったり、強い洗浄剤を追加したりしない。
- 必要に応じて清潔な冷たい濡れタオルなどで優しく冷やす。
- 症状がある場合は皮膚科を受診する。
市販の薬を自己判断で何種類も塗ることは避けてください。接触皮膚炎の治療では、原因となる物質を特定して取り除くことが重要です。日本皮膚科学会も、炎症を抑える治療については医師による診断と適切な対応を重視しています。
水ぶくれができたら潰さないことが大切
赤みだけでなく、水ぶくれができた場合は、皮膚に強い炎症が起きている可能性があります。
水ぶくれを針などで潰したり、皮膚を剥がしたりするのは避けてください。自己判断で追加のオイルや除光液を使用して取り除こうとすることもおすすめできません。
水ぶくれ、強い痛み、腫れ、広がる赤みがある場合は、速やかに皮膚科を受診してください。顔や目の周囲に症状が出た場合も早めの診察が必要です。息苦しさや唇・舌・喉の急な腫れなど全身の強いアレルギー症状がある場合は、救急対応が必要です。
受診時には、使用したタトゥーシールの外装、商品名、成分表示、使用したオイルやクレンジング剤などを持参すると、原因を検討する際の参考になります。
【子どもは特に注意】タトゥーシールの剥がし方と消費者庁の注意喚起
タトゥーシールを子どもに使用する場合は、大人と同じ感覚で剥がさないことが大切です。子どもの皮膚は大人より表皮が薄く、外部からの刺激に弱いため、摩擦や化学的な刺激によるトラブルが起こる可能性があります。
2026年10月、消費者庁が皮膚トラブルを改めて注意喚起
消費者庁は2026年10月23日付の「Vol.699 シールによる皮膚トラブルに注意!」で、タトゥーシールやフェイスシールによる皮膚トラブルを取り上げています。
同資料では、次のような事故情報が紹介されています。
- 7歳の子ども:ハロウィン用のタトゥーシールを頬に貼り、こすって剥がしてシャワーを浴びた後、水ぶくれが複数できて破れた。
- 9歳の子ども:100円ショップで購入したシールを顔に貼り、入浴時に落としたところ、貼付部分が赤くただれてやけどのような状態になった。
- 30歳代の女性:手首にタトゥーシールを貼った後、かゆみと赤みが生じ、いったん剥がしたものの、後日、水ぶくれができた。
特に注目したいのは、シールを剥がした後に症状が出たケースだけでなく、時間が経過してから水ぶくれが現れたケースもあることです。剥がした直後に問題がないからといって、必ずしも皮膚トラブルが起きていないとは限りません。
消費者庁・国民生活センターの2019年調査で分かった問題点
2019年9月18日、消費者庁と国民生活センターは、タトゥーシールやフェイスペイントによる肌トラブルについて共同で注意喚起を公表しました。
国民生活センターがインターネット通販で販売されていた20銘柄を調べたところ、タトゥーシール11銘柄とフェイスペイントなど9銘柄のうち、12銘柄には使用方法や注意事項の日本語表示がありませんでした。
さらに、試験では一部製品からホルムアルデヒドが検出され、タトゥーシールの中には金属成分が含まれていたものもありました。これは2019年に調査した特定の20銘柄の結果であり、2026年に販売されているすべての商品に当てはまる数値ではありません。しかし、製品ごとに成分や安全性に違いがあることを理解するうえで重要な資料です。
同資料では、タトゥーシールの除去方法についても、セロハンテープによる角質の剥離や、強くこすることによる皮膚障害の危険性が指摘されています。
子どものタトゥーシールを剥がすときの基本ルール
子どもの場合は、まず商品に記載された対象年齢を確認し、保護者が状態を見ながら対応してください。
- 子どもが痛がったり嫌がったりしたら、すぐに作業を中止する。
- 目元や頬など皮膚の薄い場所では、特に摩擦を避ける。
- 大人用のクレンジング剤や除光液を安易に使用しない。
- セロハンテープやガムテープで絵柄を剥がさない。
- 赤みやかゆみが出た場合は、それ以上の除去を試みず皮膚科に相談する。
また、消費者庁は、事前に腕の内側など目立たない場所で使用テストをすることも勧めています。2019年の注意喚起では、貼付後30分と48時間後の様子を確認し、剥がす際の刺激についても確かめる方法が紹介されました。
ただし、テストで問題がなかった場合でも、貼る部位や体調によって反応が異なる可能性があります。使用後の皮膚の状態を継続して確認することが大切です。
【プロの結論】タトゥーシールを安全に剥がすための判断基準
タトゥーシールを安全に落とすうえで大切なのは、最も強力な除去方法を探すことではありません。製品の種類と肌の状態に合わせて、刺激の少ない方法を選ぶことです。
肌の状態と製品に合わせて方法を選ぶ
実際の判断では、次の基準を参考にしてください。
- 肌に異常がなく、オイル対応製品の場合:説明書に従い、ベビーオイルやオリーブオイルなどを使用する。
- 水やお湯による除去が可能な場合:ぬるま湯でふやかし、柔らかいタオルなどで優しく取り除く。
- クレンジング対応製品の場合:使用する洗浄剤の対象部位や注意事項を確認してから使う。
- 顔や子どもの肌の場合:摩擦や溶剤を避け、メーカーの説明を優先する。
- 落ちにくい場合:無理に除去せず、いったん中断する。
- 赤みや水ぶくれがある場合:除去作業を中止し、皮膚科を受診する。
よくある誤解を整理
誤解1:オイルなら何でも安全に落とせる。
ベビーオイルやオリーブオイルが使える製品はありますが、すべてのタトゥーシールに対応しているわけではありません。オイル自体が肌に合わないケースもあります。
誤解2:セロハンテープならこすらずに剥がせるので安全。
テープを使う方法は摩擦を減らせるように見えますが、粘着力によって角質まで剥がすおそれがあります。皮膚科医も注意を促している方法です。
誤解3:除光液なら頑固なシールも簡単に落とせる。
除光液は爪用の溶剤であり、皮膚に使用できるとは限りません。シールが落ちにくいからといって、安易に使うべきではありません。
誤解4:剥がした直後に赤くなっていなければ問題ない。
消費者庁が2026年に紹介した事例には、剥がした後、時間が経過してから水ぶくれができたケースもあります。使用後も皮膚の変化に注意してください。
タトゥーシールはファッションやイベントを楽しむためのアイテムですが、肌に直接貼る以上、装飾だけでなく除去まで含めて考える必要があります。短時間で落とすことより、肌を傷つけずに取り除けることを優先しましょう。
【タトゥーシールの剥がし方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:タトゥーシールはベビーオイルだけで完全に落とせますか?
A1:製品によってはベビーオイルで落とせます。コットンにオイルを含ませてシール部分になじませ、浮いてきた絵柄を優しく取り除く方法が案内されている商品もあります。ただし、耐水性の強い製品などは完全に落ちない場合もあります。無理にこすらず、説明書を確認してください。
Q2:タトゥーシールはぬるま湯だけで落ちますか?
A2:水やお湯でふやかして落とせる製品であれば、ぬるま湯だけでも除去できる場合があります。ただし、耐水性タイプや体温転写タイプでは、ぬるま湯だけでは絵柄が残ることがあります。熱いお湯や強い摩擦は避けてください。
Q3:タトゥーシールが落ちないとき、除光液を使ってもよいですか?
A3:原則として安易な使用は避けてください。除光液には爪以外への使用を禁止している商品があります。消費者庁と国民生活センターも、除去剤自体の使用上の注意を確認するよう呼びかけています。特に顔や子どもの肌には使用しないでください。
Q4:子どものタトゥーシールはどう剥がせばよいですか?
A4:まず対象年齢とメーカーの除去方法を確認してください。使用可能な製品であれば、説明書に従ってオイルやぬるま湯による方法を検討します。強くこすることや、セロハンテープ、除光液の使用は避けましょう。子どもが痛がったり赤みが出たりした場合は中止してください。
Q5:タトゥーシールを剥がした後に赤みや水ぶくれが出たらどうすればよいですか?
A5:すぐに使用や除去作業を中止し、患部を刺激しないようにしてください。水ぶくれは潰さず、追加のオイルや溶剤も使用しないでください。赤み、かゆみ、痛み、水ぶくれがある場合は皮膚科を受診しましょう。使用した商品の外装や成分表示を持参すると診察時の参考になります。
Q6:オリーブオイルとクレンジングオイルではどちらがよいですか?
A6:一概にどちらが優れているとはいえません。オリーブオイルは対応製品で家庭にある油を活用でき、クレンジングオイルはメーカーが使用を認めている場合に洗浄剤として利用できます。肌との相性や製品の説明書を基準に選びましょう。
まとめ:タトゥーシールは肌を守る落とし方を最優先に
タトゥーシールの剥がし方には、ベビーオイル、オリーブオイル、クレンジングオイル、ぬるま湯など複数の方法があります。どれを選ぶかは、シールの種類やメーカーの説明によって異なります。
特に覚えておきたいのは、次の4点です。
- 製品ごとの説明書を確認し、指定された除去方法を優先する。
- オイルやぬるま湯を使う場合も、強くこすらず優しく落とす。
- セロハンテープや除光液など、肌に負担をかける方法を安易に使わない。
- 赤み、かゆみ、痛み、水ぶくれが出たら作業を中止して皮膚科を受診する。
2026年10月の消費者庁の注意喚起でも、タトゥーシールによる皮膚トラブルが改めて取り上げられました。特に子どもは皮膚が薄く、剥がす際の摩擦にも注意が必要です。
シールがなかなか落ちないときほど、焦って強い方法に切り替えないことが大切です。無理に一度で落とそうとせず、肌の状態を確認しながら、負担の少ない方法を選んでください。
主な根拠資料(公的機関・メーカー資料)
- 消費者庁「Vol.699 シールによる皮膚トラブルに注意!」(2026年10月23日)
- 消費者庁・国民生活センター「タトゥーシールやフェイスペイントによる肌トラブルが発生!」(2019年9月18日)
- 粧美堂株式会社「こすっても落ちない『タトゥーシール』登場」(2024年4月10日)
- 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A・接触皮膚炎」 (出典: タトゥー シール 剥がし 方(Yahoo!ニュース))