【ネットの反応・噂の真相】御社と貴社を間違えると本当に失礼?
御社と貴社の使い分けは、就活生や若手社会人が迷いやすい敬語の一つです。インターネット上でも「面接で貴社と言ってしまった」「メールに御社と書いてしまった」といった失敗への不安が取り上げられています。
2026年7月9日公開のdodaキャンパスの記事では、就活経験者3人のコメントが紹介されています。エントリーシートやメールでどちらを使うか迷って調べた経験が語られており、基本的な敬語であっても、実際の応募場面では判断に迷うことがうかがえます。
ただし、3人のコメントはインターネット全体の世論を示す統計ではありません。こうした声から読み取れるのは、言葉の使い分けを間違えたくないという就活生の実務的な不安です。
噂1:面接で「貴社」と言ったら即不採用?
答えは、必ずしもそうではありません。
前述のリクナビの人事担当者調査では、約4人に3人が選考結果には影響しないと回答しています。一方で、誤用を気にする担当者も存在します。
そのため、正しく使えるように準備することは大切ですが、一度の言い間違いで面接全体を台無しにしたと考える必要はありません。
噂2:「御社様」と言えば、さらに丁寧になる?
これは誤解です。「御社様」は基本的に避けるべき表現です。
「御社」には、すでに相手を敬う意味が含まれています。そのため、さらに「様」を付けると敬意を重ねる不自然な表現になります。
同様に「貴社様」「貴社殿」も避けましょう。
噂3:「貴社」はメールだけに使う言葉?
これも正確ではありません。
貴社はメールだけでなく、履歴書、職務経歴書、エントリーシート、送付状、ビジネス文書、チャットなど、文字で伝える場面で使用します。
反対に、会話では電話やオンライン会議も含めて御社を使います。画面越しか対面かではなく、音声で伝えるか文字で伝えるかが判断基準です。
2026年の最新情報から見る「御社・貴社」問題
2026年のリクナビ就活準備ガイドは5月8日に公開され、10月28日に更新されています。また、リクルートエージェントの解説も9月28日に更新されています。
これらの最新の就職・転職情報でも、基本ルールは一貫して「話すときは御社、書くときは貴社」です。新しい敬語ルールへの変更や、御社・貴社の使い分けをめぐる大きな制度変更が起きたわけではありません。
したがって、2026年のニュースやネット上の話題を確認する際も、誤用への不安と、実際の選考への影響を混同しないことが大切です。
【プロの結論】御社・貴社を自然に使い分ける3つの判断基準
ビジネス敬語は、単語だけを暗記しても、実際のコミュニケーションで迷うことがあります。重要なのは、相手の立場、組織の種類、伝達方法を順番に判断することです。
判断基準1:最初に会話か文章かを確認する
最も簡単なのは、伝える方法を先に確認することです。
- 面接で話すなら「御社」
- 電話で話すなら「御社」
- オンライン会議で話すなら「御社」
- 履歴書に書くなら「貴社」
- メールに書くなら「貴社」
- チャットに入力するなら「貴社」
このルールを覚えておけば、ほとんどの一般企業とのやり取りに対応できます。
判断基準2:相手が一般企業かどうかを確認する
銀行、信用金庫、病院、学校、行政機関などの場合は、組織形態に合った敬称を選びます。
応募先が一般企業なのか、学校法人なのか、医療法人なのかによって適切な表現は変わります。組織名を確認し、採用情報や公式資料で使われている呼び方を参考にするのも有効です。
判断基準3:敬語を重ねすぎない
丁寧に伝えようとするあまり、敬語を追加しすぎるのも注意点です。
例えば、次の表現を比較してみましょう。
- 誤り:「御社様の事業に魅力を感じました」
- 適切:「御社の事業に魅力を感じました」
- 誤り:「貴社様の採用情報を拝見しました」
- 適切:「貴社の採用情報を拝見しました」
また、メールの宛名と本文中の敬称も区別しましょう。
- 会社・部署宛て:株式会社〇〇 御中
- 担当者宛て:株式会社〇〇 採用担当者様
- メール本文:貴社の採用選考についてお問い合わせいたします。
「御中」は組織宛て、「様」は個人宛てに使います。両方を重ねて「御中様」とするのは誤りです。
どんな人が特に注意すべき?
次のような人は、事前に使い分けを確認しておくと安心です。
- 就職活動を始めたばかりの学生
- 転職活動で複数企業に応募している人
- 取引先とのメールや電話が増えた社会人
- 銀行・病院・学校などへの応募を予定している人
- ビジネス敬語を使う機会が少ない人
反対に、日常的に社外とのやり取りをしている人でも、応募先の組織形態が変われば敬称を確認する必要があります。
プロの視点から重視したいのは、敬語の完璧さだけではなく、相手に伝わる自然なコミュニケーションです。正しい言葉遣いを土台にしながら、内容の分かりやすさや誠実さを意識しましょう。
【御社と貴社の使い分け】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:御社と貴社はどちらを使うのが正しいですか?
A1:どちらも正しい敬語です。面接や電話などの話し言葉では「御社」、履歴書やメールなどの書き言葉では「貴社」を使います。
Q2:オンライン面接では御社と貴社のどちらを使いますか?
A2:オンライン面接でも、声に出して話すため「御社」を使います。ビデオ会議のチャット欄に文字を入力するときは「貴社」が適切です。
Q3:御社と貴社を間違えたら不採用になりますか?
A3:一度の言い間違いだけで必ず不採用になるわけではありません。面接中なら落ち着いて訂正し、話を続けましょう。応募書類は提出前に確認することが大切です。
Q4:メールで御社を使っても意味は通じますか?
A4:意味は通じますが、一般的なビジネスマナーでは「貴社」が適切です。今後のメールでは貴社に統一しましょう。
Q5:御社様・貴社様という表現は間違いですか?
A5:基本的には避けます。「御社」「貴社」だけで相手企業への敬意を表しているため、「様」を追加する必要はありません。
Q6:大学や銀行にも貴社を使ってよいですか?
A6:大学には「貴学」、銀行には「貴行」を使うのが一般的です。学校や病院なども、それぞれの組織に合った敬称を選びましょう。
まとめ:御社・貴社は話すか書くかで判断すれば間違えない
御社と貴社の使い分けは、基本を押さえれば難しくありません。
話し言葉なら御社、書き言葉なら貴社。これが2026年現在も通用する基本ルールです。
面接、電話、オンライン会議では御社を使い、履歴書、職務経歴書、エントリーシート、メールでは貴社を使いましょう。
また、銀行の御行・貴行、学校の御校・貴校、大学の貴学、病院の御院・貴院など、組織別の敬称も覚えておくと、就職活動だけでなく社会人としてのビジネスコミュニケーションにも役立ちます。
一度の言い間違いを過度に恐れる必要はありません。大切なのは、相手に敬意を持ち、場面に合った言葉を自然に選ぶことです。応募書類を提出する前や面接の練習時に、ぜひ今回の使い分けを確認してみてください。 (出典: 御社 貴社 使い分け(Yahoo!ニュース))