人生会議とは?ACPの意味・終活との違い・4つの始め方を2026年最新情報で徹底解説

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人生会議とは?ACPの意味・終活との違い・4つの始め方を2026年最新情報で徹底解説
人生会議とは?ACPの意味・終活との違い・4つの始め方を2026年最新情報で徹底解説
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人生会議とは、もしものときに自分が望む医療や介護について、家族や信頼できる人、医療・ケアチームと前もって話し合い、共有しておく取り組みです。正式には「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」と呼ばれ、厚生労働省が普及を進めています。人生の最終段階で受けたい治療や過ごしたい場所、自分らしい生活のあり方などを考え、本人の意思を周囲が理解できるようにすることが目的です。

厚生労働省の令和4年度(2022年度)意識調査では、人生会議を「よく知っている」と回答した一般国民はわずか5.9%でした。一方、2026年には厚生労働省による普及啓発イベントや新しい情報発信も進んでいます。終活との違い、誰と何を話すのか、4つのステップによる始め方、意思表示の記録方法まで、2026年11月2日時点の公的情報を基に解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 人生会議の意味:ACPの愛称で、自分が望む医療やケアを事前に考え、信頼できる人と繰り返し話し合う取り組み。
  • 認知度の現状:厚生労働省の2022年度調査では、一般国民の認知度は「よく知っている」が5.9%、「知らない」が72.1%。
  • 始め方:自分の価値観を考える、信頼できる人を選ぶ、話し合う、内容を記録・共有するという4ステップが基本。

【基本知識】人生会議とは?ACPの意味と終活との違いをわかりやすく解説

人生会議とは
【画像】人生 会議 と は 関連ショット

人生会議はアドバンス・ケア・プランニング(ACP)のこと

人生会議とは
【写真】人生 会議 と は 近影・注目カット

人生会議は、英語の「Advance Care Planning(アドバンス・ケア・プランニング)」を日本語で親しみやすく伝えるために、厚生労働省が採用した愛称です。

ACPを直訳すると「将来の医療・ケアについて計画すること」という意味になります。

ただし、単に将来の治療方針を決めたり、延命措置を受けるかどうかを選択したりするだけの制度ではありません。

自分が大切にしている価値観や希望を明らかにし、病気や事故などで自分の意思を伝えられなくなった場合に備えて、周囲の人と共有する継続的な話し合いです。

具体的には、次のようなテーマを扱います。

- どのような生活を最後まで大切にしたいか
- どのような医療や介護を受けたいか
- 苦痛を和らげるケアについてどう考えるか
- 人生の最終段階をどこで過ごしたいか
- 自分の意思を伝えられなくなった場合、誰に希望を理解してもらいたいか

大切なのは、最初からすべての答えを決める必要がないことです。

「できれば自宅で過ごしたい」「家族に負担をかけたくない」「痛みをできるだけ取り除いてほしい」といった気持ちを言葉にするだけでも、人生会議の第一歩になります。

なぜ「人生会議」という名前になったのか

人生会議とは
【資料】人生 会議 と は 報道・メディア記録

厚生労働省は、ACPを一般の人にも理解しやすい言葉で普及させるため、愛称を公募しました。

2018年11月、応募総数1,073件の中から「人生会議」が選ばれています。

同年11月30日には愛称の発表が行われ、この日が「人生会議の日」に制定されました。

11月30日は「いい看取り・看取られ」という語呂合わせに由来しています。

つまり、人生会議は医療関係者だけが使用する専門用語ではなく、誰もが自分の生き方や将来の医療について考えるきっかけとして設けられた名称です。

人生会議と終活は何が違う?

人生会議と終活は、どちらも将来への備えという共通点があります。しかし、目的と話し合う内容には違いがあります。

比較項目人生会議(ACP)終活
主な目的自分らしい医療・ケアや生き方を考える人生の締めくくりに向けた準備
中心となる内容医療、介護、価値観、生活の希望財産整理、遺言、葬儀、相続
主な関係者家族、友人、医療・ケアチーム家族、親族、専門家
始める時期年齢や健康状態を問わずいつでも自分の将来を考え始めたとき
進め方話し合いを繰り返す必要な準備や手続きを進める
見直し心身や環境の変化に応じて行う財産や生活状況に応じて行う

終活は、財産や葬儀、相続などの具体的な準備に重点を置きます。

一方、人生会議は、本人がどのように生きたいか、どのような医療やケアを望むかを周囲と共有することが中心です。

両者は対立するものではありません。

例えば、エンディングノートに財産情報や葬儀の希望を書くと同時に、病気になったときの治療方針や希望する療養場所について家族と話し合えば、終活と人生会議を並行して進められます。

終活が「将来に必要な準備」なら、人生会議は「自分らしい生き方を周囲と共有する対話」です。

【意識調査】人生会議の認知度は5.9%!2022年度調査と2026年最新動向

厚生労働省の2022年度意識調査で判明した認知度

人生会議の普及状況を知るうえで重要なのが、厚生労働省が公表した「令和4年度人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査」です。

この調査は、一般国民や医療・介護従事者を対象に、人生の最終段階における医療やケアへの意識を把握する目的で実施されました。

調査期間は2022年11月22日から2023年1月21日までです。

一般国民の回答者数は3,000人で、人生会議の認知度について次の結果が公表されています。


人生会議の認知度(一般国民・2022年度)
5.9%
「よく知っている」と回答した割合


よく知っている
5.9%







聞いたことはあるがよく知らない
21.5%







知らない
72.1%





出典:厚生労働省「令和4年度人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査」。無回答0.6%。

この数字から分かるのは、人生会議という言葉そのものが、一般の人々にはまだ十分に浸透していないということです。

特に注目したいのは、人生会議について「知らない」と回答した人が72.1%に達している点です。

一方、同じ調査では、人生の最終段階における医療やケアについて「考えたことがある」と回答した人は51.9%でした。

つまり、将来の医療について考えた経験がある人は一定数いるものの、それを家族や医療関係者と具体的に共有する段階には至っていない人が多いと考えられます。

実際、詳しく話し合っている人は1.5%、一応話し合っている人は28.4%で、話し合ったことがない人は68.6%でした。

医療・介護従事者との認知度の違い

同調査では、医療・介護の専門職についても人生会議の認知度が調べられています。

調査対象人生会議をよく知っている割合
一般国民5.9%
医師45.9%
看護師45.8%
介護支援専門員47.5%

専門職では一般国民より認知度が高いものの、いずれも50%未満でした。

医療・介護の現場でACPへの理解が進んでいても、本人や家族がその意味を理解し、日常的な話し合いにつなげるには、まだ課題が残されています。

なお、職種ごとに調査対象や前回調査との条件が異なるため、数値の単純比較には注意が必要です。

2026年の人生会議に関する最新情報

2026年は、厚生労働省による人生会議の情報発信と普及啓発が続いています。

主な動きを整理すると、次のとおりです。

- 2026年6月1日: 厚生労働省のWebマガジンで人生会議の特集を公開。基本的な考え方や4つのステップ、話し合いのきっかけを紹介。
- 2026年10月12日: 和歌山県民文化会館で「人生会議」はじめてみませんか?2026 in 和歌山を開催。
- 2026年11月2日: 和歌山でのイベント開催レポートとアーカイブ動画を公開。

10月のイベントには、俳優の松下由樹さんや映画監督の香月秀之さんらが登壇し、専門家による講演やトークセッション、映画『お終活3 幸春!人生メモリーズ』の上映が行われました。

厚生労働省の発表によると、全国各地から約800人が来場しています。

ここで注意したいのは、5.9%という数字は2026年の新しい調査結果ではなく、2022年度の全国調査の結果だということです。

2026年11月2日時点で厚生労働省が紹介している全国調査の基準値として、この数値を扱う必要があります。2026年のイベント開催と、全国民の認知度が同じ割合で改善したことは意味しません。

人生会議の日は11月30日

毎年11月30日は、厚生労働省が定めた「人生会議の日」です。

「いい看取り・看取られ」という語呂合わせから設定されました。

この日は、自分が望む医療や介護について考え、家族や信頼できる人と話し合うきっかけの日です。

特別なイベントに参加しなくても、家族との食事中に将来の生活について話してみるだけで、人生会議を始められます。

2026年11月30日も、人生会議について考える機会として活用できます。

【実践ガイド】人生会議の進め方は4つのステップ!今日からできる始め方

人生会議は、難しい専門知識や特別な手続きがなくても始められます。

厚生労働省が2026年の情報発信でも紹介している基本的な進め方は、次の4ステップです。

ステップ1:自分が大切にしていることを考える

最初に行うのは、自分自身の価値観を整理することです。

いきなり延命治療や人工呼吸器の使用について考える必要はありません。

まずは、普段の生活で何を大切にしているのかを振り返ってみましょう。

例えば、次のような問いが役立ちます。

- 家族や友人と過ごす時間を大切にしたいか
- 住み慣れた自宅で生活を続けたいか
- 食事や会話など日常生活の楽しみを重視したいか
- できるだけ自分で身の回りのことをしたいか
- 痛みや苦しさをできるだけ避けたいか

重要なのは、他人の価値観に合わせるのではなく、自分の気持ちを出発点にすることです。

ステップ2:信頼できる人を選ぶ

次に、自分の希望を共有したい相手を考えます。

人生会議の相手は、必ずしも家族である必要はありません。

自分の考えを理解し、必要なときに医療・ケアチームへ伝えてくれる人を選びます。

候補としては、次のような人が挙げられます。

- 配偶者や子ども
- 兄弟姉妹や親族
- 長年付き合いのある友人
- かかりつけ医
- 看護師やケアマネジャーなどの介護・医療関係者

家族が遠方に住んでいる場合や、家族との関係が良好でない場合でも、信頼できる友人や専門職に相談する方法があります。

ステップ3:信頼できる人や医療・ケアチームと話し合う

話し合う相手が決まったら、自分の希望を少しずつ伝えていきます。

最初から正式な会議を開く必要はありません。

例えば、テレビで介護や病気を扱う番組を見たときに「自分だったらどうしたいと思う?」と話すことも、人生会議のきっかけになります。

病気が見つかったときや入院したときには、医師や看護師などに相談し、治療の選択肢について具体的な説明を受けることも大切です。

本人だけで判断するのが難しい場合は、医療・ケアチームと一緒に考えます。

ステップ4:話し合った内容を記録して共有する

最後に、話し合った内容を記録します。

本人が突然意思を伝えられなくなったとき、周囲の人が希望を理解するための手がかりになるからです。

記録する内容は、次のようなもので構いません。

- 自分が大切にしたい価値観
- 希望する医療や介護
- 受けたくないと考えている治療
- 希望する療養場所
- 希望を共有したい相手
- 話し合った日付や変更した内容

厚生労働省の2026年の解説では、記録に公式な書式は必要なく、ノートへのメモやスマートフォンへの入力でもよいとされています。

そして、ここで終わりではありません。

健康状態や生活環境が変わったら、再び話し合い、内容を更新します。

人生会議は、一度決めて終わるものではなく、考える・話す・記録するというサイクルを繰り返す取り組みです。

【話し合う内容】人生会議は誰と何を話す?具体的なテーマと関係者

人生会議を始めようと思っても、「具体的に何を話せばよいのか分からない」という人は少なくありません。

ここでは、実際に話し合う内容と、それぞれの関係者の役割を整理します。

人生会議で話し合っておきたい5つのテーマ

1.自分らしい生活とは何か

まずは、自分がどのような生活を送りたいのかを考えます。

自宅で過ごすことを重視するのか、家族と一緒にいる時間を優先するのか、趣味や食事を楽しめる生活を望むのかなど、具体的に考えると希望を伝えやすくなります。

2.受けたい医療やケア

病気になった場合、どのような治療やケアを希望するのかを考えます。

例えば、次のような内容です。

- 痛みや苦痛をできるだけ軽減したい
- 可能な限り自立した生活を続けたい
- 医師から治療の選択肢を十分に説明してほしい
- 自分の希望をできる限り尊重してほしい

3.受けたくない医療やケア

希望する治療だけでなく、避けたいと感じる医療についても話し合います。

人工呼吸器や心肺蘇生、経管栄養などについては、どのような状況で必要になるのか、期待できる効果や負担は何かを医療関係者に確認することが大切です。

特定の治療を一律に拒否するのではなく、状況ごとに考えることが重要です。

4.どこで療養したいか

病気や介護が必要になったとき、どこで過ごしたいかも大切なテーマです。

- 住み慣れた自宅
- 病院
- 介護施設
- 家族の近くで生活できる場所

ただし、本人の希望だけでなく、医療上の必要性や介護環境、家族の負担なども踏まえて検討する必要があります。

5.自分の意思を誰に伝えてほしいか

意思を伝えられなくなった場合に備え、誰に自分の価値観や希望を理解してもらいたいのかを話し合います。

その人が自分の考えを理解していることが、将来の医療・ケアの判断を支える手がかりになります。

人生会議に関わる人と役割の関係図

人生会議は本人だけで完結するものではありません。本人を中心に、家族や信頼できる人、医療・介護の専門職がそれぞれの立場から支えます。

関係者・組織主な役割話し合う内容・関係性
本人中心となる意思決定者価値観、生活の希望、受けたい医療やケアを伝える
家族・親族本人の希望を理解し支える日常生活や療養場所、将来の希望を共有する
信頼できる友人本人の意思を理解する支援者家族以外の立場から本人の価値観を共有する
医師・看護師医療情報の提供と支援治療の選択肢、医学的な見通し、医療上の負担を説明する
介護支援専門員・介護職員生活・介護面の支援介護サービスや療養環境、日常生活の希望を調整する
厚生労働省普及啓発と指針の整備ACPの普及、意思決定支援に関するガイドラインの提示

この関係で最も重要なのは、本人の意思が中心に置かれることです。

家族が本人に代わって自分の希望を押し付けるのではなく、本人が何を大切にしているのかを理解し、その人らしい選択を支えることが求められます。

家族がいない場合でも人生会議はできる?

できます。

人生会議の相手は、血縁関係のある家族に限定されていません。

親しい友人や信頼できる知人、かかりつけ医など、自分の希望を理解してくれる人と話し合うことができます。

身近に相談できる人がいない場合は、医療機関の相談窓口や地域包括支援センターなどに相談する方法もあります。

一人暮らしの人や身寄りのない人ほど、自分の希望を記録し、医療・介護関係者と共有しておくことが役立ちます。

【意思表示と記録】人生会議で話した内容はどう残す?見直すタイミングも解説

人生会議で話し合った内容は、本人が元気なうちに記録しておくことが大切です。

どれほど丁寧に話し合っていても、時間が経過すれば家族の記憶は曖昧になります。

また、本人が急病や事故などで意思を伝えられなくなる可能性もあります。

人生会議の意思表示は何に記録すればよい?

記録方法に決まった形式はありません。

厚生労働省が紹介する方法には、次のようなものがあります。

- ノートや手帳に書く
- エンディングノートに記入する
- スマートフォンに入力する
- 家族と共有している記録に残す
- 医療機関で相談した内容を記録する

大切なのは、記録を作成すること自体ではなく、本人の希望が必要な人に伝わる状態にしておくことです。

人生会議の記録に書いておきたい項目

次の項目を参考にすると、話し合った内容を整理できます。

記録する項目記入する内容の例
大切にしていること家族との時間、自宅での生活、食事など
希望する医療苦痛を軽減する治療、十分な説明を受けること
希望しない医療特定の状況で避けたいと考える治療
希望する療養場所自宅、病院、介護施設など
相談・共有する相手家族、友人、医師など
記録した日付話し合いを行った年月日
見直した内容前回から変更した希望や考え方

なお、希望しない医療については、治療の内容や病状によって判断が変わる場合があります。医師から十分な説明を受けながら、具体的な状況を踏まえて記録することが重要です。

人生会議はいつ見直すべき?

人生会議は、次のようなタイミングで見直すとよいでしょう。

- 健康診断で病気が見つかったとき
- 入院や手術を経験したとき
- 介護が必要になったとき
- 家族構成や生活環境が変わったとき
- 自分の価値観や希望が変わったとき
- 定期的に家族と将来について話し合うとき

特に重要なのは、本人の気持ちが変わることを前提にする点です。

以前は自宅で過ごしたいと考えていても、病気の進行や介護環境の変化によって、病院や施設での生活を希望するようになることもあります。

過去の記録に縛られる必要はありません。

今の自分が何を大切にしているかを改めて考え、必要に応じて内容を更新することが人生会議の基本です。

【厚生労働省のガイドライン】人生会議で知っておきたい重要な原則と誤解

人生会議は、本人や家族だけで医療方針を決める取り組みではありません。

医療・ケアに関する重要な判断には、厚生労働省が示す「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」が関係しています。

厚生労働省のガイドラインが重視する3つの原則

このガイドラインは、2018年3月に改訂され、ACPの考え方が盛り込まれました。

主なポイントは次の3つです。

1.本人の意思決定を基本とする

医療・ケアの方針は、本人の意思を尊重して決定することが基本です。

本人が理解できるよう十分な情報提供と説明を行い、本人の考えを確認しながら進めます。

2.医療・ケアチームで検討する

治療方針は、医師だけで判断するのではなく、看護師や介護職員などを含む多職種の医療・ケアチームで検討します。

本人や家族等との十分な話し合いを通じて、医学的な妥当性や適切性を踏まえた判断を行います。

3.繰り返し話し合う

本人の意思や心身の状態は変化する可能性があります。

そのため、一度決めた内容を固定するのではなく、状況に応じて話し合いを繰り返すことが求められます。

また、話し合った内容を文書にまとめ、関係者間で共有することも重要です。

人生会議に関するよくある誤解

人生会議には、名前や目的から生まれる誤解もあります。

誤解1:人生会議は高齢者だけが行うもの

人生会議は高齢者だけを対象にしたものではありません。

事故や急病は年齢に関係なく起こり得ます。健康なときから自分の価値観を整理しておくことに意味があります。

誤解2:人生会議では延命治療を拒否するか決める

人生会議は延命治療を拒否するための制度ではありません。

治療を希望するかどうかも含め、自分らしい生活や医療について考える取り組みです。

延命措置についても、具体的な状況や医学的な見通しを確認しながら話し合います。

誤解3:一度決めたら変更できない

人生会議では、本人の意思が変化することを前提としています。

以前の希望と現在の希望が違っていても問題ありません。新しい考えを家族や医療関係者と共有することが大切です。

誤解4:家族全員の意見を一致させなければならない

人生会議は、家族全員が同じ考えになることを目的としていません。

本人の価値観を理解し、必要な医療情報を確認しながら、本人にとって望ましい方針を検討することが基本です。

【プロの結論】人生会議で最も重要なのは「決断」より「共有」

人生会議を実践するうえで見落とされやすいのは、最初から具体的な治療方針を決めなければならないと思い込んでしまうことです。

実際には、何を大切にしているか、どんな生活を送りたいか、何を不安に感じているかを共有するだけでも意味があります。

特に、次のような人は早めに始めるメリットがあります。

- 親の介護や入院について家族で話し合う必要がある人
- 持病があり、今後の治療方針を考えておきたい人
- 一人暮らしで、将来の医療や介護に不安がある人
- 家族が遠方に住んでいて、緊急時の意思疎通が難しい人
- 自分の希望を家族に伝えておきたい人

一方、家族の病気や死について強い不安を抱えている人に、無理に話し合いを迫る必要はありません。

本人の気持ちを尊重し、話せる範囲から少しずつ始めることが大切です。

人生会議は、将来の選択肢を狭めるためのものではありません。むしろ、本人が意思を伝えられなくなった場合にも、その人らしい医療やケアを実現できる可能性を高めるための取り組みです。

【人生会議とは】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:人生会議は何歳から始めればよいですか?

A1:年齢による決まりはありません。健康なときから始められます。病気や入院、家族の介護などをきっかけに考える方法もあります。若い世代でも、将来どのような生活を大切にしたいかを家族や信頼できる人と話しておくことは有意義です。

Q2:人生会議は家族と必ず話し合わなければいけませんか?

A2:必ずしも家族である必要はありません。信頼できる友人や知人、かかりつけ医、医療・介護関係者など、自分の希望を理解してくれる人と話し合えます。家族がいない場合も人生会議は実践できます。

Q3:人生会議で決めた医療方針は変更できますか?

A3:変更できます。人生会議は一度決めた内容を固定するものではありません。病気や生活環境、本人の価値観が変われば、何度でも話し合い、記録を更新できます。

まとめ:人生会議は自分らしい人生を守るための大切な話し合い

人生会議とは、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称であり、もしものときに備えて自分が望む医療やケアについて考え、家族や信頼できる人、医療・ケアチームと共有する取り組みです。

厚生労働省の2022年度調査では、一般国民の認知度は「よく知っている」が5.9%にとどまりました。2026年も厚生労働省は普及啓発イベントや情報発信を続けています。

実践する際は、次の4つを意識しましょう。

1. 自分が大切にしていることを考える。
2. 希望を共有したい信頼できる人を選ぶ。
3. 医療・ケアチームも交えて話し合う。
4. 内容を記録し、関係者と共有する。

人生会議は、終活のように準備を完了させることが目的ではありません。自分の気持ちを理解してもらい、将来の状況が変わっても自分らしい選択を支えてもらうための継続的な対話です。

まずは「自分はどんな生活を大切にしたいのか」を考えることから始めてみてください。

2026年11月30日の「人生会議の日」を、家族や大切な人と将来について話す最初の機会にするのもよいでしょう。 (出典: 人生 会議 と は(Yahoo!ニュース))