クリエイト・レストランツHDの2026年最新業績と株主優待・株価の行方を徹底解説
クリエイト・レストランツ・ホールディングス(東証プライム・証券コード3387)は、「しゃぶ菜」「磯丸水産」「かごの屋」など、幅広い飲食ブランドを展開する外食大手グループだ。ショッピングセンター内のレストランから居酒屋、専門料理店、ベーカリー、海外レストランまで事業領域を広げ、M&Aを成長戦略の柱に据えている。
2026年10月14日に発表された2027年2月期第2四半期(中間期)決算では、売上収益が前年同期比3.5%増の860億9,100万円となった一方、営業利益は16.6%減の41億2,100万円だった。増収と減益が同時に起きた背景には、悪天候による既存店の苦戦やSFPホールディングスとの合併関連費用がある。さらに、2026年7月1日にはSFPとの吸収合併が完了し、グループの経営体制も大きく変化した。
株主優待の使える店舗、優待券が届く時期、2027年2月期の配当予想、株価の今後を含め、2026年11月2日時点の決算資料・公式IR・株式市場データをもとに整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 最新業績:2027年2月期中間期は売上収益861億円で3.5%増収、営業利益41億円で16.6%減益。
- 株主還元:100株以上で年2回、各1,500円分からの食事優待。2027年2月期の年間配当予想は1株5円。
- 経営体制:2026年7月1日にSFPホールディングスを吸収合併。小池グループや北米事業のM&Aも進行している。
【事業内容】クリエイト・レストランツHDは何の会社?代表ブランドと運営会社を整理
クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、1999年5月に創業した外食企業グループだ。東京都品川区に本社を置き、2026年11月現在、東京証券取引所プライム市場に証券コード3387で上場している。
代表取締役社長は川井潤氏。グループ全体で多様な飲食ブランドを展開し、商業施設、繁華街、郊外ロードサイド、駅周辺、海外など、立地に応じた店舗開発を進めている。
主力事業は4つのカテゴリー
同社の特徴は、単一ブランドの店舗数を増やすだけでなく、異なる顧客層や食事シーンに対応する複数の業態をグループ内に持っていることだ。
2027年2月期からは従来のSFPカテゴリーを居酒屋カテゴリーに名称変更し、CRカテゴリー、専門ブランドカテゴリー、居酒屋カテゴリー、海外カテゴリーという構成で事業を管理している。
- CRカテゴリー:商業施設内のレストラン、フードコート、ゴルフ場やレジャー施設の受託運営など。
- 専門ブランドカテゴリー:和食、ベーカリー、ラーメン、そばなど専門性の高い業態。
- 居酒屋カテゴリー:磯丸水産、鳥良商店など、繁華街を中心とする居酒屋事業。
- 海外カテゴリー:シンガポール、香港、米国などでのレストラン運営。
2026年8月末時点の中間決算では、CRカテゴリー513店舗、専門ブランドカテゴリー347店舗、居酒屋カテゴリー210店舗、海外カテゴリー60店舗となっている。
しゃぶ菜・磯丸水産・かごの屋の運営会社は?
検索されることの多い3ブランドについては、ブランド名だけでなく、実際に事業を担うグループ会社を理解すると、企業の構造が分かりやすい。
| ブランド・組織 | 運営会社・所属 | 事業上の特徴 |
|---|---|---|
| しゃぶ菜 | クリエイト・レストランツグループ | しゃぶしゃぶ食べ放題を中心とするコアブランド。ロゴ・看板を約20年ぶりに刷新。 |
| 磯丸水産 | SFPダイニング株式会社 | 海鮮・浜焼きを中心とする居酒屋。2026年7月以降はCRHD傘下の事業会社。 |
| かごの屋 | 株式会社KRフードサービス | 和食レストラン。郊外ロードサイドを中心に地域密着型の店舗を展開。 |
| らぁめん小池など | 株式会社イノセンス(小池グループ) | 2026年9月にグループ入りした都内のラーメン専門店10店舗。 |
| MACCHA HOUSE | CREATE RESTAURANTS ASIA PTE.LTD.など | シンガポールを中心に日本発の抹茶ブランドを海外展開。 |
特に注目したいのは、クリエイト・レストランツHDがすべての店舗を同じ会社で直接運営しているわけではないという点だ。専門性を持つ子会社や事業会社を通じて、それぞれのブランドの強みを維持するグループ経営を採用している。
例えば、かごの屋を運営するKRフードサービスは、もともと大阪ガスグループの外食事業を源流とする企業だ。2015年6月にクリエイト・レストランツHDのグループに加わり、郊外型店舗の運営ノウハウを生かしている。
また、磯丸水産などを運営するSFPダイニングは、2026年7月の親会社合併後も事業会社として存続している。親会社の法人格が消滅したことと、ブランドや店舗がなくなることは別の話だ。
【2027年2月期中間決算】増収なのに営業利益が16.6%減少した理由
2026年10月14日に公表された2027年2月期第2四半期決算は、クリエイト・レストランツHDの現状を読み解くうえで重要な資料だ。
対象期間は2026年3月1日から8月31日まで。売上収益は前年同期を上回ったものの、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する中間利益はいずれも減少した。
中間決算の主要数値
- 売上収益:860億9,100万円(前年同期比3.5%増)
- 営業利益:41億2,100万円(同16.6%減)
- 税引前中間利益:37億5,600万円(同26.8%減)
- 親会社所有者帰属中間利益:26億9,700万円(同15.6%減)
- 調整後EBITDA:130億5,600万円(同7.0%減)
売上収益は前年同期の832億400万円から28億8,700万円増加した。一方、営業利益は49億4,000万円から41億2,100万円に減少している。
注目すべきは、調整後EBITDAマージンも前年同期の16.9%から15.2%に低下していることだ。売上規模を拡大するだけでは利益を十分に残せていない状況が数字に表れている。
営業利益減少の理由は悪天候と合併関連費用
会社の決算短信では、営業利益が前年同期を下回った主な理由として、台風や大雨などの悪天候とSFPホールディングスとの合併関連費用を挙げている。
悪天候の影響を強く受けたのが、ロードサイド型の「かごの屋」と路面店主体の「磯丸水産」だ。天候による外出控えは、駅前や商業施設内の店舗とは異なる形で、ロードサイド店舗や繁華街の飲食店の客数に影響する。
さらに、原材料価格の高止まり、人手不足による人件費の上昇、物流費や光熱費の増加も外食産業全体の収益を圧迫している。
特にSFPカテゴリーでは、既存店の客数減少に加え、原材料価格の高騰による原価率上昇も利益面の課題となった。
売上が伸びたブランドもある
一方で、すべてのブランドが苦戦しているわけではない。
会社側の説明によると、ベーカリーやヌードルブランドは引き続き好調だった。M&Aでグループに加わった「ロン」や、米国の「Hazelwood Food + Drink」も売上収益の増加に貢献している。
また、しゃぶ菜では約20年ぶりとなるブランドロゴ・看板の刷新を実施。姉妹ブランド「旬菜しゃぶ重」などからしゃぶ菜への転換も進め、ブランドイメージの統一を図っている。
通期業績予想は据え置き。下半期の回復が焦点
会社は2027年2月期の通期業績予想を変更せず、増収増益の計画を維持した。
- 売上収益:1,710億円(前期比3.4%増)
- 営業利益:90億円(同13.3%増)
- 税引前利益:80億円(同1.8%増)
- 親会社所有者帰属当期利益:57億円(同21.9%増)
会社が下半期の増益要因として挙げているのは、実行済みM&A3件の業績寄与、上半期に発生した一時的費用の解消、SFP合併に伴う本社経費の削減だ。
ただし、通期営業利益90億円に対して中間期実績は41億2,100万円。残り約48億8,000万円を下半期に稼ぐ必要がある。上半期と比較して利益の積み上げが求められるため、計画達成には既存店の回復と統合効果の実現が欠かせない。
【株価・配当金予想】3387は今後どうなる?2026年11月の注目点
クリエイト・レストランツHDの株価を考える際は、株主優待の人気だけでなく、営業利益の回復力、M&Aの成果、合併後の収益構造を確認する必要がある。
2026年11月2日の株価は797円
2026年11月2日の東京証券取引所終値は797円。前日比1円高、0.13%上昇だった。
- 始値:796円
- 高値:802円
- 安値:790円
- 終値:797円
- 出来高:999,900株
- 年初来高値:819円(2026年7月15日)
- 年初来安値:685円(2026年6月22日)
年初来高値と安値の間で値動きが続いており、合併や決算発表を受けた投資家の評価が注目される。
なお、株式市場の評価を見る際にはPERやPBRも参考になる。11月2日時点の市場データでは、会社予想EPSを基準にしたPERは約60倍、PBRは約7倍の水準だった。成長期待が株価に織り込まれている可能性があり、単純に株価が安いと判断できる水準ではない。
2027年2月期の配当金予想は年間5円
2027年2月期の年間配当予想は、1株当たり5円となっている。
- 中間配当:2.50円
- 期末配当予想:2.50円
- 年間配当予想:5.00円
同社は業績や財務状況、今後の事業展開を総合的に勘案し、安定的な配当を行うことを基本方針としている。中間配当と期末配当の年2回を基本とする。
仮に797円で購入した場合、年間5円の配当を受け取ると想定した配当利回りは約0.63%となる。株主優待を含めた総合的な還元を重視する投資家と、配当利回りを重視する投資家では、評価が分かれやすい銘柄だ。
クリエイト・レストランツ株価の今後を左右する3つの要因
1.営業利益率の回復
最も重要なのは、売上収益の伸びが利益の増加につながるかどうかだ。悪天候や合併費用などの一時的な要因が解消されても、原材料費や人件費の上昇が続けば、利益率の改善は簡単ではない。
2.SFP合併による経営効率の向上
本社経費の削減やグループ内の経営資源の再配分が、実際の利益に反映されるかが重要になる。合併しただけで自動的に収益性が改善するわけではなく、事業運営の効率化が必要だ。
3.M&Aと海外事業の収益貢献
買収したブランドの店舗数や売上だけでなく、買収後にどれだけ利益を生み出せるかが問われる。特に海外事業では為替変動や現地の人件費、食材調達コストなども考慮しなければならない。
したがって、今後の株価を考える際は、単に優待人気や新規出店のニュースを追うのではなく、次回以降の決算で営業利益と利益率が改善しているかを確認したい。
【株主優待】いつ届く?100株からの優待金額と利用可能店舗を解説
クリエイト・レストランツHDの株主優待は、グループ店舗で使える食事優待券だ。電子チケットとして専用アプリで管理できるほか、紙の状態でも利用できる。
優待を目的に同社株を保有する投資家にとっては、保有株数による金額の違いだけでなく、発送時期と対象店舗を把握しておくことが大切だ。
100株から受け取れる株主優待の金額
株主優待の基準日は毎年2月末日と8月末日。各基準日に株主名簿へ記載されている100株以上の株主が対象となる。
- 100株以上:1回1,500円分
- 200株以上:1回3,000円分
- 300株以上:1回4,000円分
- 400株以上:1回5,000円分
- 500株以上:1回6,000円分
- 800株以上:1回8,000円分
- 1,200株以上:1回10,000円分
さらに、2,000株以上、6,000株以上、12,000株以上、18,000株以上の区分も設定されている。保有株式数が増えるほど、1回当たりの優待金額も増える仕組みだ。
株主優待はいつ届く?発送時期は年2回
優待券の発送時期は、基準日によって異なる。
- 2月末日基準:5月中旬頃に発送。
- 8月末日基準:11月中旬頃に発送。
2026年11月2日時点では、2026年8月末日を基準とする優待券が11月中旬頃に発送される予定だ。
有効期限はおおむね6か月間。2月末日基準分は同年11月末日まで、8月末日基準分は翌年5月末日までとなる。
なお、2026年2月末日基準分については、会社のIRニュースで5月12日に発送したことが公表されている。
株主優待の利用可能店舗は?
優待券はクリエイト・レストランツHDが運営するグループブランドの店舗で利用できる。対象ブランドには、レストラン、居酒屋、専門料理店、ベーカリーなど幅広い業態が含まれる。
代表的なブランドの例は次のとおりだ。
- しゃぶ菜
- かごの屋
- 磯丸水産
- 鳥良商店
- MACCHA HOUSE
- 雛鮨
- デザート王国
- JEAN FRANÇOIS
- いっちょう
- 南翔饅頭店
ただし、ブランド全店舗で必ず使えるわけではない。商業施設内の一部店舗、サービスエリア、ベーカリーなどには対象外店舗がある。
特に注意したいのが2026年に買収した小池グループだ。2026年10月31日時点の公式優待案内では、らぁめん小池、中華蕎麦にし乃、キング製麺などが利用対象外店舗として掲載されている。11月からの利用店舗追加予定に関するアナリスト資料もあるため、実際の利用開始状況は店舗検索で確認したい。
長期保有なら追加優待もある
同社には継続保有株主優遇制度もある。800株以上を1年以上継続保有する株主は、通常の優待券に加えて追加分を受け取れる。
- 800株以上:1回につき2,000円分追加
- 6,000株以上:1回につき4,000円分追加
- 12,000株以上:1回につき6,000円分追加
- 18,000株以上:1回につき8,000円分追加
継続保有の判定には、同一株主番号で連続3回以上、各基準日に800株以上保有していることが必要だ。貸株サービスの利用などで株主番号が変わる場合は対象外になる可能性がある。
優待券は専用アプリに取り込んで利用でき、残高や利用履歴も確認できる。店内飲食と店頭でのテイクアウトが基本的な利用対象で、デリバリーや事前決済、物販などには利用できない。
また、旧SFPホールディングス発行の優待券には利用ブランドの制限がある。現在のクリエイト・レストランツHD発行の優待券と、旧SFP発行の優待券を同じ利用条件だと考えないことも重要だ。
【2026年7月のSFP合併】磯丸水産はどうなる?グループ再編の全貌
2026年のクリエイト・レストランツHDにおける最大の経営上の変化が、SFPホールディングスとの吸収合併だ。
両社は2026年4月14日に合併契約を締結。クリエイト・レストランツHDを存続会社、SFPホールディングスを消滅会社とする吸収合併を実施し、2026年7月1日に効力が発生した。
合併によって何が変わったのか
合併前のSFPホールディングスは、クリエイト・レストランツHDの連結子会社だった。親会社が約59%の株式を保有し、残りの株式は市場の株主が保有する親子上場の状態にあった。
今回の合併では、SFPホールディングス株式1株に対して、クリエイト・レストランツHD株式3.2株を交付する株式交換比率が設定された。
これによりSFPホールディングスは2026年7月1日付で消滅し、株主はクリエイト・レストランツHDの株主となった。SFPホールディングスの株式は上場廃止となり、親子上場も解消された。
磯丸水産などのブランドはなくなる?
ここは誤解されやすいポイントだ。合併したのは親会社のSFPホールディングスであり、磯丸水産などの店舗や事業ブランドが一斉に消滅したわけではない。
SFPダイニング株式会社、株式会社ジョー・スマイル、株式会社クルークダイニングなどは、グループの事業会社として居酒屋カテゴリーを担っている。
磯丸水産も引き続き展開されており、会社側は新メニューの投入、公式アプリによる顧客囲い込み、都心部での大衆酒場への業態転換、地方エリアへの出店などを進めている。
合併のメリットと今後の課題
合併の狙いは、親子上場の解消だけではない。グループ内の経営資源をより柔軟に活用し、意思決定の迅速化や本社経費の削減を進めることも重要な目的だ。
また、SFPの居酒屋事業とクリエイト・レストランツHDの多業態運営ノウハウを組み合わせることで、出店戦略や商品開発、調達面でのシナジーも期待される。
一方、合併には一時的な費用が発生する。実際に2027年2月期中間決算では、合併関連費用が営業利益を押し下げる要因となった。
今後は、組織再編によるコスト削減額だけでなく、既存店の客数回復や営業利益率の改善まで確認する必要がある。
【M&A・海外事業】小池グループ買収と2030年に向けた成長戦略
クリエイト・レストランツHDの成長戦略を理解するには、M&Aと海外展開の2つを押さえておきたい。
同社は2025年4月に公表した中期経営計画で、2026年2月期から2030年2月期までの5年間を本質的な課題解決の期間と位置付けた。
2030年2月期の目標は売上収益2,300億円
中期経営計画の主な目標は次のとおりだ。
- 売上収益:2030年2月期に2,300億円。
- 実質営業利益:2030年2月期に180億円。
- M&A投資:5年間で500億円。
- 海外売上比率:30%を目標。
- 新規出店:年間30~40店舗程度。
この目標を実現するための成長の3本柱が、「本質的価値の進化」「シナジーのあるM&A」「海外事業の拡大」だ。
単に店舗数を増やすのではなく、料理・サービス・立地を改善し、買収した企業との相乗効果を生み出すことを重視している。
小池グループのM&Aでラーメン事業を強化
2026年の国内M&Aで注目されるのが、小池グループの買収だ。
同社は株式会社イノセンスの全株式を取得した。小池グループは東京都内でラーメン専門店10店舗を展開しており、「らぁめん小池」「中華蕎麦にし乃」「キング製麺」など、ミシュランガイドのビブグルマン選出歴を持つブランドを擁する。
2026年9月にグループ入りが完了し、株式会社クリエイト・ヌードルズを統括会社として、店舗展開や商品開発でのシナジー創出を目指している。
ラーメン業態は、日常的な利用が見込める点で、同社が掲げる「日常」「定番」の強化と相性がよい。既存のレストランや居酒屋とは異なる顧客層を取り込める可能性もある。
海外事業は北米・アジアを中心に拡大
海外事業では、シンガポールや香港での既存ブランド展開に加え、北米でのM&Aを進めている。
2026年6月には、米国子会社を通じてミネソタ州を中心に展開する「Hazelwood Food + Drink」などのレストラン事業6店舗を譲り受けることを発表した。同ブランドは2026年7月にグループ入りしている。
さらに、米国アリゾナ州フェニックスでは、Wildflowerのグループ入り後初となる新店舗もオープンした。
アジアでは、シンガポール子会社のノウハウや支援を活用し、インドネシア・ジャカルタにMACCHA HOUSEのフランチャイズ1号店を出店した。
このように、海外事業は日本ブランドを海外に持ち出すだけではなく、現地企業の買収やフランチャイズ展開を組み合わせる戦略へと広がっている。
M&A拡大で注意したいのれんの増加
積極的な買収には注意点もある。企業買収によって発生する「のれん」は、将来の収益力に対する期待を反映する資産だが、買収後に想定した利益を生み出せなければ減損損失が発生する可能性がある。
2027年2月期中間期末ののれんは281億3,000万円で、2026年2月期末の257億5,500万円から23億7,500万円増加した。
買収による売上増加だけでなく、買収価格に見合った利益を生み出せるか、既存ブランドとの相乗効果があるかを検証する必要がある。
特に海外M&Aでは、現地の消費動向、為替、人件費、食材調達など、日本国内とは異なるリスクへの対応も求められる。
【プロの結論】クリエイト・レストランツHDはどんな投資家に向いている?
2026年11月時点のクリエイト・レストランツHDは、事業規模を拡大する一方で、利益率の改善という課題を抱える成長投資型の外食企業と捉えるのが適切だ。
株主優待は100株から受け取れ、しゃぶ菜や磯丸水産、かごの屋など、日常的に利用できる飲食ブランドが多い。食事券を活用する投資家にとっては、配当だけでは測れない魅力がある。
投資を検討する際の判断基準
比較的相性がよいと考えられる投資家
- グループの飲食店を日常的に利用する人。
- 株主優待と配当の両方を長期保有のメリットとして考える人。
- M&Aによる事業拡大や海外展開に成長余地を感じる人。
- 短期的な業績変動よりも、中長期的な経営統合の成果を重視する人。
慎重に検討したい投資家
- 高い配当利回りを最優先する人。
- 短期間での株価上昇を期待する人。
- 原材料費や人件費の上昇による利益率低下を避けたい人。
- M&Aによるのれんの増加や海外事業のリスクを許容できない人。
今後の決算で確認すべき重要指標
今後の投資判断では、次の4点を継続的にチェックしたい。
- 既存店売上高と客数:磯丸水産とかごの屋の客数が回復しているか。
- 営業利益率:増収だけでなく、コスト上昇を吸収して利益を確保できているか。
- 合併効果:SFP統合後の本社経費削減や経営効率化が実現しているか。
- M&Aの収益性:小池グループやHazelwood Food + Drinkなどが買収後に利益へ貢献しているか。
特に重要なのは、2027年2月期下半期の業績だ。会社は通期予想を据え置いているが、その達成には中間期からの利益回復が欠かせない。次の決算では、売上成長よりも営業利益の改善度合いに注目したい。
【クリエイト・レストランツHD】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:クリエイト・レストランツHDの株主優待は何株からもらえますか?
A1:100株以上から対象です。100株の場合、2月末日と8月末日の各基準日に1,500円分、年間合計3,000円分の食事優待券が受け取れます。
Q2:クリエイト・レストランツの株主優待はいつ届きますか?
A2:2月末日基準分は5月中旬頃、8月末日基準分は11月中旬頃の発送です。有効期限はそれぞれ約6か月間となっています。
Q3:株主優待は磯丸水産やかごの屋でも使えますか?
A3:対象店舗であれば利用できます。磯丸水産やかごの屋などのグループブランドも対象ですが、一部店舗は利用対象外です。訪問前に公式の優待利用店舗検索で確認してください。
Q4:2027年2月期の配当金はいくらですか?
A4:年間5円の予想です。内訳は中間配当2.50円、期末配当予想2.50円となっています。期末分は今後の業績や会社の決議によって変更される可能性があります。
Q5:SFPホールディングスは2026年にどうなりましたか?
A5:2026年7月1日にクリエイト・レストランツHDを存続会社とする吸収合併が完了しました。SFPホールディングス自体は消滅しましたが、磯丸水産などのブランドはグループ内で引き続き展開されています。
Q6:クリエイト・レストランツHDの株価は今後上昇しますか?
A6:将来の株価を確実に予測することはできません。営業利益の回復、SFP合併による経費削減、M&Aの収益貢献、海外事業の成長が主な注目材料です。2027年2月期下半期の業績進捗が重要な判断材料になります。
まとめ:2026年以降の成長を左右するのは利益回復とM&Aの成果
クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、しゃぶ菜、磯丸水産、かごの屋など、多様な飲食ブランドを抱える外食大手だ。商業施設型レストラン、専門ブランド、居酒屋、海外事業という幅広い収益基盤を持ち、M&Aによる事業拡大を続けている。
2027年2月期中間決算では売上収益が前年同期比3.5%増となったものの、営業利益は16.6%減少した。悪天候やSFP合併関連費用が響いた一方、ベーカリー・ヌードル事業や買収ブランドは売上成長に寄与している。
2026年7月のSFP合併、小池グループの買収、北米でのHazelwood Food + Drinkの取得など、経営基盤の変化は大きい。今後はこれらの施策が売上だけでなく、営業利益やキャッシュフローの改善につながるかが問われる。
株主優待については100株から年2回利用でき、日常的な外食に活用しやすい。一方、配当利回りは高配当株と比較すると控えめで、株価にも成長期待が織り込まれている。
投資を検討するなら、優待の魅力だけで判断せず、次回決算の営業利益率、既存店客数、合併後のコスト削減、M&Aによる収益貢献を確認したい。クリエイト・レストランツHDの今後を見極める最大のポイントは、拡大した事業規模をどこまで持続的な利益成長に結び付けられるかにある。
主な参照資料:2027年2月期第2四半期決算短信、会社公式IR・株主優待制度・配当情報、SFP合併関連公告、2026年11月2日株価情報。
(出典: クリエイト レストランツ ホールディングス(Yahoo!ニュース))