【2026年10月最新】もののけ姫は歴代興行収入7位!ランキングの現在地
興行通信社が公表する「歴代興収ベスト100」の2026年10月25日時点のデータでは、『もののけ姫』は214.6億円で歴代7位にランクインしています。
この順位は邦画だけのランキングではありません。日本国内で公開された邦画・洋画を含む全作品の累計興行収入ランキングです。
上位には、400億円を超えた『鬼滅の刃』シリーズや、300億円を超える『千と千尋の神隠し』などが並びます。その中で、1997年公開の作品が現在もトップ10に残っていることは特筆すべき実績です。
2026年10月25日時点の歴代興行収入ランキング
| 順位 | 作品名 | 累計興行収入 |
|---|---|---|
| 1位 | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 | 407.5億円 |
| 2位 | 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 | 403.6億円 |
| 3位 | 千と千尋の神隠し | 316.8億円 |
| 4位 | タイタニック | 277.7億円 |
| 5位 | アナと雪の女王 | 255.0億円 |
| 6位 | 君の名は。 | 251.7億円 |
| 7位 | もののけ姫 | 214.6億円 |
| 8位 | 国宝 | 209.0億円 |
| 9位 | ONE PIECE FILM RED | 203.4億円 |
| 10位 | ハリー・ポッターと賢者の石 | 203.0億円 |
| 11位 | ハウルの動く城 | 196.0億円 |
出典:興行通信社「歴代興収ベスト100」2026年10月25日現在。金額は億円単位。
注目したいのは、8位の『国宝』との差がわずか5.6億円という点です。一方、6位の『君の名は。』との差は37.1億円あります。
『もののけ姫』は7位という位置を維持していますが、過去の名作だからという理由だけでなく、再上映によって現在も興行実績を積み重ねてきた作品です。
ジブリ映画の中では何位?
スタジオジブリ作品に絞って比較すると、『もののけ姫』は『千と千尋の神隠し』に続く上位作品です。
『ハウルの動く城』や『崖の上のポニョ』など、宮﨑駿監督のほかの代表作と比べても高い興行実績を残しています。
ここで重要なのは、作品の公開当時の順位と、再上映を含めた現在の累計順位は異なるということです。
【累計214.6億円の内訳】1997年・2020年・2025年の興行収入を検証
『もののけ姫』の累計214.6億円は、1回の公開で記録した数字ではありません。
1997年の初公開、2020年のリバイバル上映、2025年の4Kデジタルリマスター上映という3つの興行実績を合算したものです。
もののけ姫の累計興行収入の構成
2026年10月時点の累計
1997年 初公開
193億円
2020年 再上映
8.8億円
2025年 4K上映
12.8億円
追加興行収入の合計
21.6億円
計算式は次のとおりです。
\[
193+8.8+12.8=214.6
\]
つまり、累計興行収入の約1割に相当する21.6億円が、初公開後の再上映によって加算されています。
1997年:初公開で193億円を記録
1997年7月12日公開
観客動員数:約1,420万人
配給:東宝/制作:スタジオジブリ
『もののけ姫』は1997年7月12日、全国の映画館で公開されました。
監督・脚本は宮﨑駿。人間と自然の衝突を壮大なスケールで描いた本作は、当時の映画業界の予想を上回るヒットとなりました。
東宝が2025年の4K上映に際して公表した作品紹介でも、初公開時の観客動員数は約1,420万人、興行収入は193億円とされています。
スタジオジブリの公式歴史資料によると、本作は1997年夏の公開後、『E.T.』を上回り、日本で公開された邦画・洋画を含む映画の記録を更新しました。
当時の企画には大きな挑戦がありました。
スタジオジブリの歴史資料では、製作費は従来の倍に当たる約20億円、題材は当時の流行とは異なる時代劇、競合作品には『ロストワールド/ジュラシック・パーク』が挙げられています。
大規模な製作費を投じて、自然と人間の対立を描くオリジナル作品を送り出すという判断そのものが、制作体制にとって大きな賭けだったのです。
2020年:再上映で8.8億円を追加
2020年6月、スタジオジブリ作品4本を映画館で再上映する企画「一生に一度は、映画館でジブリを。」が実施されました。
この上映で『もののけ姫』は8.8億円の興行収入を記録します。
193億円だった初公開時の数字に加算され、累計は201.8億円となりました。
この数字には大きな意味があります。
それまで『ハウルの動く城』の196億円を下回っていた『もののけ姫』が、再上映によって同作を上回ったのです。
つまり、現在のジブリ作品内での興行収入順位を考える際にも、2020年の再上映は重要な転換点になっています。
2025年:4Kデジタルリマスター上映で12.8億円
2025年10月24日公開
4Kデジタルリマスター上映
配給:東宝/IMAX上映から拡大上映へ
2025年には、スタジオジブリ監修による4Kデジタルリマスター版が登場しました。
10月24日から全国のIMAX劇場で期間限定上映が始まり、初公開から28年を経た作品が再び劇場のスクリーンに帰ってきました。
スタジオジブリの2025年10月30日の発表によると、最初の上映は61館でスタートし、公開3日間で10万8,000人を動員しました。
さらに、11月7日からは全国171館に拡大。作品として世界初となるDolby Cinema上映10館、英語字幕版上映8館も展開されました。
この4K上映の興行収入は12.8億円。
日本映画製作者連盟が2026年1月に発表した2025年の興行収入資料にも、同作の成績が掲載されています。同資料には累計興行収入214.6億円という注記もあります。
【作品と関係者の関係を整理】もののけ姫の興行を支えた歴史
興行収入を理解するには、作品そのものだけでなく、制作・配給・音楽・再上映に関わった主体を整理することも欠かせません。
スタジオジブリの公式作品情報に掲載されている制作陣と、公開後の興行の経緯をまとめました。
出典:スタジオジブリ公式作品情報、2025年4K上映発表。
なぜ宮崎駿監督作品は長く観客を集めるのか
『もののけ姫』の特徴は、単純な善悪の対立では物語を整理できないことです。
森を守ろうとするサンと、鉄を生産し、人々の生活を支えようとするエボシ御前。アシタカはその間に立ち、双方の事情を見つめます。
この構図は、公開当時の観客だけでなく、異なる時代を生きる観客にも考える余地を残します。
スタジオジブリの公式歴史資料も、タタラ場のように善悪で単純に割り切れない舞台設定を、本作の現代性を示す特徴として紹介しています。
作品のテーマが一世代だけに限定されないことは、再上映時に新しい観客を獲得するうえでの強みです。
【4K上映が12.8億円を記録した理由】旧作リバイバルの可能性
2025年の4Kデジタルリマスター上映で注目すべきなのは、単に過去のヒット作を再公開したという点ではありません。
劇場体験そのものを新しく設計し直したことです。
1. 映像の高精細化によって劇場で観る価値を再提示
4Kデジタルリマスターでは、森の緑やキャラクターの表情、アクションシーンなどの映像表現がより鮮明になりました。
スタジオジブリの公式発表では、IMAXの高精細な映像とクリアな音響による没入感も訴求されています。
テレビや家庭用の映像機器で過去に視聴した人にとっても、映画館で鑑賞する理由が生まれたわけです。
2. 1997年に観た世代と初めて劇場で観る世代を獲得
2025年10月30日のスタジオジブリの発表では、1997年の公開時に鑑賞した世代から、今回初めて劇場で観る若い世代まで、幅広い観客が集まったとされています。
これは、単なる懐古需要だけでは説明できない現象です。
過去の名作を知っている人には再体験の機会を提供し、若い世代には劇場で初めて作品に触れる機会を提供しました。
3. IMAXからDolby Cinemaまで上映環境を拡張
今回の上映では、IMAXだけでなくDolby Cinemaや英語字幕版も展開されました。
上映館数も61館から171館へと拡大しています。
限られた上映館で話題を作り、その反響を受けて上映規模を拡大する流れは、旧作を再び興行の中心に押し上げるうえで効果的でした。
2025年の日本映画製作者連盟の資料では、4K版の12.8億円は年間の興行収入10億円以上の邦画作品の一つとして記録されています。新作映画と並ぶ規模の興行実績を残したことが分かります。
【数字の見方に注意】興行収入214.6億円は利益や配給収入ではない
ここで、映画の興行収入を調べる際に間違えやすいポイントを整理します。
興行収入214.6億円は、映画館でのチケット販売による売上の累計であり、スタジオジブリがそのまま214.6億円を受け取ったという意味ではありません。
映画館、配給会社、製作側にはそれぞれ異なる収益配分や経費が存在します。
ITmediaビジネスオンラインの映画ビジネス解説でも、興行収入から映画館側と配給側の取り分が分配され、さらに配給手数料や宣伝費などが関係する仕組みが説明されています。
1997年の配給収入117.6億円との違い
もう一つ、知っておきたいのが「配給収入」と「興行収入」の違いです。
日本映画製作者連盟の1997年の統計では、『もののけ姫』の数字は配給収入1,176,000万円、つまり117.6億円として掲載されています。
一方、現在広く使用される193億円は興行収入です。
両者は同じ指標ではありません。1997年当時の統計と現在の興行収入ランキングを比較するときは、集計基準の違いを理解する必要があります。
よくある3つの誤解
- 誤解1:214.6億円は1997年の初公開だけの数字。
実際には2020年と2025年の再上映分を含む累計です。
- 誤解2:2020年の8.8億円は『千と千尋の神隠し』だけの数字。
『もののけ姫』も同じ再上映企画で8.8億円を記録しています。
- 誤解3:興行収入214.6億円は制作会社の利益。
実際にはチケット販売による興行収入であり、製作側の最終利益とは異なります。
この3点を押さえると、過去のニュースやランキングに異なる数字が掲載されていても、何を比較しているのか判断しやすくなります。
【プロの結論】もののけ姫の214.6億円が示す映画興行の本当の価値
『もののけ姫』の214.6億円という記録には、3つの意味があります。
第一に、1997年の初公開時に193億円という巨大な興行実績を残したことです。宮﨑駿監督とスタジオジブリの制作力が、当時の日本映画市場に大きな影響を与えました。
第二に、2020年の再上映によって8.8億円を追加し、累計201.8億円に到達したことです。これによって『ハウルの動く城』を上回りました。
第三に、2025年の4Kデジタルリマスター上映で12.8億円を積み上げたことです。公開から28年を経ても、映画館で観たいと思わせる作品の力を示しました。
特に興味深いのは、累計214.6億円のうち21.6億円が再上映による収入であることです。
新作映画の公開本数が増え、観客の選択肢が広がる中でも、映像や音響を新しい形で届けることで、過去の作品に再び大きな興行価値を生み出せることを証明しています。
【もののけ姫の興行収入】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:もののけ姫の興行収入は最終的にいくらですか?
A1:2026年10月時点で累計214.6億円です。1997年の初公開193億円、2020年の再上映8.8億円、2025年の4Kデジタルリマスター上映12.8億円を合算した数字です。
Q2:もののけ姫の歴代興行収入ランキングは何位ですか?
A2:興行通信社の2026年10月25日時点の「歴代興収ベスト100」では7位です。『千と千尋の神隠し』の316.8億円に続くジブリの代表的なヒット作品です。
Q3:もののけ姫とハウルの動く城はどちらが興行収入で上ですか?
A3:『もののけ姫』が上です。『もののけ姫』は累計214.6億円、『ハウルの動く城』は196億円で、18.6億円の差があります。2020年の再上映で『もののけ姫』が逆転しました。
Q4:2025年の4K上映だけで興行収入はいくらでしたか?
A4:12.8億円です。2025年10月24日にIMAX上映が始まり、11月7日から全国171館に拡大されました。
Q5:もののけ姫の214.6億円は宮崎駿監督の作品で1位ですか?
A5:いいえ。『千と千尋の神隠し』の316.8億円が上回っています。『もののけ姫』は『ハウルの動く城』の196億円を上回る、宮﨑駿監督の代表的な興行作品です。
まとめ:もののけ姫は公開から約29年を経ても歴代7位の名作
『もののけ姫』の興行収入は、2026年10月時点で累計214.6億円。1997年の初公開で193億円を記録し、2020年の再上映で8.8億円、2025年の4Kデジタルリマスター上映で12.8億円を追加しました。
興行通信社の2026年10月25日時点の歴代ランキングでは7位。『千と千尋の神隠し』には及ばないものの、『ハウルの動く城』を上回る成績を残しています。
この記録から見えてくるのは、優れた映画は公開時のヒットだけで評価が決まるわけではないということです。世代を超えて新しい観客に出会い、上映環境を変えながら何度も劇場に戻ってくる。『もののけ姫』の214.6億円は、スタジオジブリの作品が持つ長期的な興行価値を象徴する数字です。
今後の歴代順位を確認する際も、再上映による追加収入を含む累計なのか、初公開時の興行収入なのかを区別することが、正確な比較につながります。 (出典: もののけ 姫 興行 収入(Yahoo!ニュース))